2005年05月

雑感 日記

(午前)
朝いつものように会社に来たのだが、どうも気持ちが乗らない。昨夜の英米のマーケットがクローズだったからか、欧州が想定どおり(株↑為替↓)の展開でサプライズがなかったからかだろうか?
こんな時は気分転換だ。渋谷の町を散策することにした。Something newが見つかればGoodです。まずはBigCameraに行った。メーカーの新人と思しき人が自社の製品がどんな感じで陳列されているかを熱心に見ている。次にLoftに行った。何か目新しい物がないかチェックした。以外に無い。そしてツタヤのフロアーをぐるりと回った。変化を感じない。まあ平日の午前だからか?
そうしているうちに、友人とのランチのアポの時間が来た。
(午後)
新聞は毎日配達されるが、読むべき記事がすくなくて10分少々でポイになってしまう時もあれば、『これは!という記事が満載』でその日の内に消化できそうも無い時もある。今日のFinancial Timesは後者だった。第一部を6ページもCopyしてしまった。まあ昨夜のフランス国民投票の翌日でもある。
しかし、思った。
5月29日(日曜日)は、歴史の転換点だったのだ。

一夜あけて、、、欧州は?

マスコミの論調をチェックする。並んでいるコメントは以下のようなもの
(カッコ)内は、私の感想

EU憲法は、数年間氷付け
フランスの否決は、EUの政治的混乱をもたらしてしまった。
2007年のフランス大統領選挙後まで、nothing will be done.
今回のNo!は、emotionに裏打ちされたもので、理性的reasonよりも根本的なものであり強烈である。
cries of pains, of fear, of anxiety and of angerが聞こえる。
ビジネス界は、保護主義、全体主義、国粋主義、強行路線主義、対立主義を心配している。
(globalization、open marketsに対する拒否反応が強調されている。アンチ・アメリカに摩り替わる可能性が高い。もしくは、アメリカと共同できるスケープ・ゴートを見つけ出す路線もあり。不満のはけ口を、外に求めざるを得まい。)
EU拡大に反対する空気の拡大が予想され、昨年新規加盟した10ヶ国に対しても風当たりが強まる雰囲気
トルコの加盟は、地平線のかなたに遠ざかる
お金は、臆病なものなので、怯えて逃げ出す可能性がある)
No!の背景は、Political elite’s inability to combat the unemployment、仕事(職)あってこそ、政治の安定がある。シラクは、有権者のメッセージを正しく解釈できるか?

低成長率と大きな財政赤字は、日本の過去を追いかけるものとなり、Euroの売り介入も発生するかもしれない)
欧州は1992年の混乱のデジャブになやまされそうだと思う。


内向きになり、分裂気味に向かうが、EUの粘り強さは消えない

フランスの国民投票でEU憲法が否決されました(Webなどの記事をまとめて考えてみた)
昨日のフランス国民投票の『No!の勝利』の余波は以下のようなものとなろう。

(1)市場原理主義への悲鳴
賛成を訴えたシラク大統領でさえ、今回の欧州憲法を推進するブラッセルのEU官僚を『ultra-liberal』と非難している。昨夜の声明で、『国民の声を尊重する。新しい政府と新しい政策を明日(5月30日)発表する』と述べているが、市場原理主義(free circulation of goods, capital and people)の犠牲者・被害者としての『高い失業率、低賃金地域への職の移動、低賃金国からの輸入の激増』を改善させるために、内向きの政策を打ち出すことになろう。

それらは、財政赤字の増加、ユーロの下落による輸出競争力の回復、保護主義政策による対中国・EU新規加盟国・EU加盟希望国との摩擦激化に帰結するだろう。
英国ストロー外相でさえ、『Noの規模、および今回提起された問題は、事前の想定をはるかに越えた大規模なものだった。』と分析しており、英国の来春の国民投票も延期が示唆されている。

(2)2007年フランス大統領選挙以後まで、迂回路を探る
これまでの欧州統合の道のりがそうであったのと同様、今後は『しばらく沈思黙考の年月(a period of reflection)』になるだろう。おそらくは、2007年フランス大統領選挙で誰がフランスのリーダーになるのかが確定しないと、EUが結束して事を進めるのは困難になると考えるのが順当であろう。欧州の知恵とは、『突進せずに、迂回路を見つける努力をする』ことであり、それに時間をかけることをいとわない粘り強さなのである。

(3)新しい欧州に対して『心の準備ができていなかった』
統合への恐怖(federation fear)が広がることを懸念するブラッセルではあるが、そもそも今回のNo!の背景は、『各国が夢見る新EUの姿のコンセンサスがとれていない(同床異夢)』ことであり、ブラッセルと統合促進派の政治家主導で事が進められることに対して嫌悪感が広がっていたのである。今回の憲法で、議決の簡素化(simplify decision-making)を進めて、統合加速(deepen integration)、EU加盟国拡大の加速という項目があったことも、『こんな状態で事を進めるなという、明確なNo!』を起こした遠因と思われる。
今年に入ってから、新規EU加盟国のチェコからも『通貨統合を遅らせたい。金融通貨政策の自由を奪われて、不況を輸入する辞退を避けたい』という不協和音もあった。また、英国はハンガリー・ポーランドに対して、財政規律を守らずに進めている経済政策に対して不満の意が表明されている一方、両国からは、『EUに加盟すれば、もっと援助してもらえるはずだったのに』というような不満の声がでている。

(4)国際関係は緊張へ
フランスのペルノ・リカー会長が語ったように、『EU内の富める国と貧乏な国、アメリカの政策に賛成する国と反対する国、という対立の構図を心配する』という事態は可能性が高く、企業経営者ほど敏感に感じているようだ。


投資にプロとアマの差は無い、投資の基本動作 (4)

(3)新規投資銘柄の発掘
教科書はありません。ここでは私が師と仰ぐ天才ファンド・マネージャーから頂戴した考え方を紹介しながら、それに私の考え方を少々付け加えることにします。

株で儲けるためには、安く買って高く売ることができるチャンスを利用するのです。その『安く買うチャンス』は、2つの分野に存在しています。いずれも、『投資チャンス(安い株)が落ちているのを発見した。==>拾いに行った。==>儲かったので現金化した。』という流れに変わりはありません。
Valueとか、Growthとかも関係ありません。株価が他よりも大きく上昇する可能性を持った株はすべて『Valueのある株』ですし、業績が市場平均よりも伸びていくことから株価が他よりも大きく上昇する可能性を持った株はすべて『Growthのある株』です。ステレオ・タイプ的なValueとか、Growthとかの区別は低レベルのコンサルタントの悪癖です。百害あって一利無しです。

さて、2つの分野とは、
(1)サイクルに投資する手法です。景気サイクルと株式サイクルの連動を利用して投資銘柄(投資セクター)を順次乗り換えていく手法です。極端に単純化すれば、『景気敏感株=>安定成長株=>現金』というサイクルで順番に投資企業を入れ替えていくのです。
(2)Special Situationに投資する手法です。いわゆる『テーマ投資』です。どんな年でも特別な投資テーマが存在しています。その他大勢の株価サイクルの動きには影響されずに、グイグイと株価が上昇する銘柄があります。それを見つけて投資をする手法です。

(1)では、(1)景気サイクルを認識すること、(2)景気サイクルに少し(6ヶ月程度と言われます。)先行して動く種々のセクターの株価変動タイミングを的確に捉えること、の2点がポイントになります。
お先真っ暗の不況の真ん中で景気敏感株を買い、景気が良くなり新聞に『企業業績が過去最高を更新』という記事が掲載され、人々が安心するようになったらさっさと売却するのです。逆張り投資と言えます。
景気サイクルは継続的なマクロ指標の観察という『簡単ですが、地味で継続的な作業』が必要です。私は、ここ(経済統計と株式や債券マーケットの予測)に記載したような項目を週一回観察しています。
ここでの新規投資銘柄の発掘は、特別な捜索活動は不要です。各セクターに存在する既存の企業の株価が景気サイクルをどこまで織り込んだかを観察することが唯一重要です。新たな発見ではなく、今そこにある株の観察です。

(2)では、投資テーマの発見がポイントです。投資テーマは普段の生活の中にに転がっています株式市場から離れて、日々の生活で、『流行ってきた事、変化してきた事、必要とされていた解決策が見つかりそうな事』などを、ちょっと深く調べて見ることです。これで通常の投資テーマの90%は見つかります。
95年以降はWebを使えるようになったので、個人投資家でも投資テーマの発見が容易になりました。
私自身Webで調べて、発見した投資テーマが過半数を占めます。
また、いろんなセミナーや展示会に積極的に参加することも役立ちます。
好奇心は、投資テーマの発掘の最強の武器です。


投資にプロとアマの差は無い、投資の基本動作 (3)

(2)保有銘柄の管理
これは、投資している企業の株価が期待通りに上昇するかをチェックするための基本動作です。

まずは、投資している企業に関する重要ニュースの観察とそれに対する判断です。判断とは、そのまま保有を続けるか、売却するかの判断です。
(1)決算
(2)業績見通しの上方・下方修正

次に、投資している企業の同業他社(ライバル企業)の観察と判断です。これは、投資している企業の動向を類推するために必要です。この類推作業は、結構役立ちますので、重視するべきです。
(1)同業他社の決算
(2)同業他社の業績見通しの上方・下方修正

そして、投資している企業を取り巻く環境の状態(改善・悪化など)の観察と判断です。
(1)新しい製品・技術・サービスの出現で、競争優位に変化を起こさないか。実際にその技術が出なくても、『出そうだというニュース』で株価が上下しますし、現実に出る時には一旦は株価に折込済みになっています。
(2)海外・国内景気の変化の将来予想と株価に織り込まれた期待との比較。株価は過去ではなく将来見通しで変動します。特に景気敏感株に関しては、この部分が最重要判定事項です。

この作業を、定期的に欠かさず実行します。毎日、毎週、毎月、、、、
これは、根気のいる作業です。『言うはやすし、行うはかたし』です。かく言う私も、必要な作業の半分程度しか実行できておりません。これは、(仕事として)保有している銘柄数が多すぎて、とても追いかけられないからです

さて、時間の配分に関して、ここで述べます。全体の時間配分は、
(1)投資ポートの管理 : 10%
(2)保有銘柄の管理 : 60%
(3)新規投資銘柄の発掘 :30%
というものだと思います。さて、これを参考に『自分は何銘柄ほど保有してよいのか?』を推定してみてください。

投資にプロとアマの差は無い、投資の基本動作 (2)

(1)投資ポートの管理
これは、投資に振り向けている財産の時価総額がどうなっているかを定期的にチェックすることです。
表計算ソフトに書き込めばよいのです。
銘柄データ:地域、国、セクター、銘柄名、株数、
購入時データ:購入期日、購入価格、購入為替、購入金額(簿価)、
現時点データ:本日期日、現在株価、現在為替、現在金額(時価)、
これで、投下資金がどういう風に変化(増えたり、減ったり)しているかを目で確認するのです。

この作業を、定期的に欠かさず実行します。毎日、毎週、毎月、、そうすれば、時系列のグラフができます。
自分の目標としている『年間10%と比べてどうなのか(目標との比較)』を冷静に見ることができます。
まずは、月次で初めて見ませんか、、、
実は投資の基本動作って、地味な作業なのです。

右の図は、参考です。
直線が、年間+10%のリターン曲線、赤の線が株式ポートの時価総額推移です。
株式ポートは、売却して現金で保有している部分も含まれます。



投資にプロとアマの差は無い、投資の基本動作(1)

株式投資でお金儲けをするという分野には、プロ・アマの差はありません。
お金儲けという部分では、『結果がすべて』であり、結果を出すためのプロセス・基本動作は同じだからです。

プロ・アマの差は、
(1)他人から資金を預けてもらって、その手間賃で生活している。
(2)手間賃をもらっているので、純粋の投資行動以外に、資金の提供者に対して各種のレポートを作成したり、新規資金獲得の営業活動をする。タレント稼業に似ています。
(3)販売部門・管理部門からの『あれやこれや、チャチャ、ノイズ』に耐える精神力を維持する。これが、プロの世界では非常に重要です。アマの場合、お客様が自分自身、一人ですから、ノイズを入れる人はいません。投資判断上の悩み(鉄鋼株を売ろうか、買おうかなど)は、ここには入りません。
という事項でしょう。
これらは、パフォーマンスには無関係です。だから、純粋のお金儲けの部分には、プロ・アマの差は無いと言えるのです。

さて、純粋のお金儲けの部分に大切な投資の基本動作は以下の3分野に分かれます。
(1)投資ポートの管理
(2)保有銘柄の管理
(3)新規投資銘柄の発掘

次回から、3分野について記載します。


判決が出ました。<<"食肉の帝王"を読み終えて>>

[関連したBlog]

昨日、Bloombergに判決が出たというテロップが流れた。
ニュースの内容を引用させていただきます。
本の作者の"溝口敦氏"のコメントもあります。

======
食肉のドン詐欺断罪 浅田元会長実刑
判決に身動きせず
栄華一転、落日の孤独

じっと動かぬ背中に、「孤独」が宿っているかのようだった。二十七日午前、大阪地裁で実刑判決を受けた食肉卸大手「ハンナン」元会長、浅田満被告(66)。十七歳で家業を継いでから、ほぼ半世紀。ハンナングループを業界トップクラスに育て上げ、富も、名誉も権力も手にしてきた。そのすべてを失うに等しい懲役七年の実刑判決。親族も側近も次々と逮捕され、親しい知人も相次いで死去した。“食肉のドン”はたった一人で、孤独に耐えているように感じられた。
午前十時ちょうど。法廷の扉が静かに開いた。ダークグレーのスーツに白いシャツ。胸元には赤いネクタイ。浅田被告は両手を体の前にそろえて深々と一礼すると、法廷の中央に進み出た。
「それでは、開廷します。被告人は前へ」
再び一礼して、陳述台に立つ浅田被告。静まり返った法廷に、水島和男裁判長の声が響いた。
「主文、被告人を懲役七年に処す。未決勾留日数百三十日をその刑に算入する」
検察側の懲役十二年の求刑から大幅に減ったとはいえ、実刑は免れなかった。裁判長に促されて椅(い)子(す)に座った浅田被告は、ほとんど身動きせずに判決理由の朗読に聞き入った。
昨年四月の逮捕は、浅田被告にとって青天の霹靂(へきれき)だったという。その後、被告は孤独の様相を深めていく。

事件では側近に加え、弟の暁(さとる)・ハンナン元社長(55)とおい二人も逮捕された。そして、浅田被告に遅れること半年余り。“盟友”の食肉卸「フジチク」グループ会長の藤村芳治被告(63)も、同様の牛肉偽装により逮捕された。

今年四月には、ときに業界の先達として、ときにビジネスパートナーとして付き合ってきた二人の知人が相次いでこの世を去った。
一人は四月二十七日に亡くなった日本ハムの創業者、大社(おおこそ)義規・元会長。もう一人は大手ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」などを展開する「ロイヤル」の江頭匡一・元会長で、同十三日に亡くなった。若き日の浅田被告は日本ハムと合同で会社を設立。ロイヤルとも合弁会社を設立し、食材を供給した。ともにハンナングループの飛躍には欠かせぬ足がかりだった。
そして二十六日夜、親交があった上田卓三・元衆院議員も死去した。判決前夜、浅田被告はどのような心境でその報に接したのか−。
「これから服役することになるが、健康に留意して静かな余生を送ってほしい」。言い渡しを終えた裁判長からの説諭に、一礼して退廷した浅田被告。栄華を誇った“浅田王朝”の終焉(しゅうえん)を告げるかのようだった。

≪事件の主犯、実刑は当然 農水省への言及は不十分≫
浅田被告を描いた「食肉の帝王」の著者、溝口敦さんの話 「懲役七年という量刑は妥当だろう。これまでに判決が出たほかの被告は全員、執行猶予付きだったが、浅田被告の実刑は当然だ。浅田被告は高齢なので、影響力は相当減殺されるはず。なにより、裁判所が詐欺罪を認めたのは的確な判断といえる。
浅田被告は、全肉連側が不正を承知していたとして詐欺罪の不成立を主張していたが、牛肉買い上げ事業の創設そのものを主導し、農水省や農水族議員を半ば共犯的に巻き込んだ主犯であるのは間違いない。当然、詐欺という罪から逃れられるものではない。

一方、農水省の責任について言及はしているものの、いわば農水省の弁明に沿った批判でしかない。浅田被告側の主張を封じこめるには、判決理由は両論併記的にならざるを得ず、その結果、こういうかたちになったのだろう。
しかし、農水省が一万三千トンという買い取り量を目標にしたこと自体、業界、つまり浅田被告の意向が反映されたもので、行政としてあってはならないこと。裁判所の表現は、そういう事実を見いだせなかったとしか思えず残念だ。
そもそも、農水省や旧農畜産業振興事業団が被害者という構図自体に問題があり、その前提で公判が進められたため、農水省を免罪する結果になった。
農水省の旧態依然とした体質は手付かずのままで、第二、第三の浅田被告が登場すれば、同じようなことが起きる可能性が高い。せめて、判決の中で、農水省にはっきりと物申すべきだった」
======



さて、これも国策捜査だったのだろうか?
国家の罠:佐藤 優(下の写真の本)に、以下のようなフレーズがある。
=====
国策捜査は『時代のけじめ』をつけるために必要なんです。時代を転換するために、何か象徴的な事件を作り出して、それを断罪するのです。

被告が実刑になるような事件はよい国策捜査じゃないんだよ。うまく執行猶予をつけなくてはならない。国策捜査は、逮捕が一番大きいニュースで、初公判はそこそこの大きさで扱われるが、判決は小さい扱いで、少したてばみんな国策捜査で摘発された人々のことは忘れてしまうというのが、いい形なんだ。
=====

ニュースでの溝口氏の『農水省の旧態依然とした体質は手付かずのままで、第二、第三の浅田被告が登場すれば、同じようなことが起きる可能性が高い。せめて、判決の中で、農水省にはっきりと物申すべきだった」 』というコメントを読むにつけ、未完の国策捜査という思いがする。


ポートフォリオの保有銘柄数は少ないほうが良い

世に分散投資という言葉が跋扈しているが、私は分散しすぎになっている投資家が多いと思います。
『過ぎたるは、及ばざるが如し』で、あれこれ考えて手間隙コストをかけて、知らず知らず損を重ねてしているのです

何故、分散しすぎる(=銘柄を多く持ちすぎる)と、損をするのか?
理由は以下のとおりです。
(1)投資をしている銘柄に発生するさまざまな出来事が、株価に与える影響をしっかりと判断するための作業時間を考慮すれば、自分の経験・能力・おかれた環境(24時間投資に時間を使えるプロ、週末限定の投資家)から、おのずと適正な保有銘柄数が決まります。通常10銘柄までが、個人投資家としては限度と思われます。

(2)人間の性格として、大きな金額の投資ポジションには気を使うが、小さなポジションにはガードが甘くなる傾向があります。これは人間である限りは避けられません。
たとえば、総投資額1億円で、各銘柄に2000万円(5銘柄保有)を投資している場合は、10%の株価の上下が200万円なので、しっかりと注意を怠らずにポジション管理をします。
しかし、総投資額1億円で、各銘柄に200万円(50銘柄)を投資している場合は、10%の株価の上下が20万円なので、注意や自制心がおろそかになってしまいます
『このA銘柄の20万円の損失は、BとCの値上がりでカバーするから、損はたいしたことが無く、放置しても良い。そもそも分散投資なのだ』などと、損をした自分を納得させるために、屁理屈をこねまわします。

(1)は事務的な体制(キャパシティ)を超えた投資活動をしていることから発生する損失、
(2)は人間の本来の避けがたい性格から発生する損失です。
投資では、損をしないことが最重要です。
損をしないためには、損をしない手法を採用するべきです。


-
===以下、(2)に関して加筆しました===

リスクの大きな銘柄は、分散して、1銘柄当たり少なく保有し、リスクの小さな銘柄は1銘柄当たり多く保有する。なるほど、特に反対しません。しかし、次の問題が発生するのです。

少なく保有している銘柄も、多く保有している銘柄も、決算動向、業界動向に関して等しく注意を払うべきなのです。しかし、ここで人間の性癖が出現します。大きなポジションの投資企業に注意が偏り、小さなポジションの投資企業に関してはガードが甘くなるのです

これはいけません。等しく注意を払うべきなのです。いや、むしろ、リスキーな投資企業にこそ、より大きな注意を払うべきなのです。
リスキィだからこそ小さなポジション=OK!
リスキィで、小さなポジションは、ガードが甘くても良い=NO!!

算数で考えて見ましょう。
企業A:リスク値=10、保有=2%
企業B:リスク値=2、保有=10%
とします。

企業Aに対する注意力=5としますと、
10×2÷5=4
というリスク値が出ます。これは、教科書にはありません。私が勝手に考えた『動的損益リスク値』です。

企業Bに対する日々の注意力が、企業Bと同様に、5点の注意力を配分するなら、
2×10÷5=4
で、同じリスク値ですから、投資態度としてOKです。

しかし、注意力を少なくし、ガードが甘い場合は、
2×10÷2=10
という大きなリスク値になります。これは投資態度としてNO(危険)です。

一人の人間の持つ注意力の合計値は、一定です。であれば、1企業に対する注意力をどう配分するかは、現実の投資活動においては、もっとも重要な事項です。
注意力の配分プライオリティの巧拙は、パフォーマンスの優劣に直結していると思います。
これは、私の20年超の経験です。

さて、あなたは、注意力を何個の銘柄に、どんな風に、配分しますか?


復活しつつあるハイテク株

[関連したBlog]

以前、数年ぶりのインテル(INTC:白)に投資です、と言うことを書きましたが、ここまで調子よく上昇するとは思いませんでした。期待を大幅に上回る状況です。

1年以上休んでいたから、戻りも結構あると判断しています。
PC売上予想は上方修正されてきています。
特にインテルとって儲けの大きなNotePCが上方修正が大きいです

複数のところから売買フローなどを聴取した私なりの現状分析は、ITの株価を、30%程度の人が、『スピー調整が必要だし、ファンダメンタル的におかしい』と感じており、30%程度の人が、『理由がなんであれ、return reversalの観点から、下がったら買いたい』という態度で、40%程度の人が『どうなるでしょうか??教えてください。私には、判断不能状態です。』という状態です。この状態は定常状態からの乖離が少なく、まだ変にバランスが崩れるレベルにはいたっておりません。
むしろ、3月、4月に一気に投資が進んだ薬品が重たい状態と判断しております。

なお、シスコ(CSCO:緑)も何があると言うわけでもないのに、これもスルスルとあがっています。昔のハイテク御三家で置いてけぼりはマイクロソフト(MSFT:赤)です。




記事検索
最新記事
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
*****
  • ライブドアブログ