2005年10月

"3年目のもやもや感"を吹き飛ばす楽しい予想

[前回Blogのもやもや感]を吹き飛ばす楽しい予想を考えてみました。

現在のアメリカ株は、ボトムから3年目を迎えてモヤモヤ感から低迷しています。過去にも、大底から這い上がって3年目にもたついたことがあったかなと思って、前回相場を確認して見ました。

前回相場は、1982年8月に大底を打って上昇を開始して、2000年3月で終了した約18年に及ぶ大相場でした。その3年目を見てみましょう。(上の図です。)

昭和60年の経済企画庁の年次世界経済報告をみると以下のような記述となっています。やや長いですが、引用させていただきます。
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第1章 1985年の世界経済
(縮小した成長格差と拡大した貿易不均衡)
1985年にみられた世界経済の動きにみられた特色の一つは,総じて物価の鎮静化が更に進み,主要国にこれまでみられた成長率格差が縮小したことである。
84年央まで著しく高い成長をみせていたアメリカは,それ以降成長速度を低下させている。ドル高の下での輸入の増大が,堅調な内需を蚕食するようになり,設備投資増加率の低下や在庫調整の進展がみられるようになったからである。
他方,日本や西ヨーロッパでは,輸出の増勢に鈍化がみられるものの,総じて内需中心の緩やかな成長をみせている。
西ヨーロッパでは,依然として雇用情勢は厳しいものがある。しかし,物価上昇率は鈍化傾向を示している。アメリカ,日本及び西ドイツなど,既にインフレ率を低下させていた国では,景気上昇が続いているにもかかわらずインフレ再燃の動きはみられず,イギリス,フランス,イタリアなど,これまで高い物価上昇をみせていた諸国でも,物価の鎮靜化が進んでいる。
このような動きを反映して,世界貿易(輸出数量ベース,共産圏を含む)は85年に入ってから増加率を低下させている。84年には前年比9%という8年振りの高い増加をみせていたが,85年には4%増にとどまるとみられている(GATT,9月発表)。
主要国の経常収支不均衡が,ドル高の影響もあって一段と拡大したことも,85年の特徴である。アメリカ力の経常収支は84年の1,015億ドルの赤字から,85年上半期には年率1,243億ドルと更に赤字幅を拡大した。これに対し,日本と西ドイツの経常収支黒字は,1〜9月期にそれぞれ年率447億ドル,93億ドルとなっている。フランスでも,84年のアメリカとの貿易収支は約23億ドルの赤字であったが,85年上半期では僅かながら黒字となった。
こうした経常収支不均衡は貿易摩擦激化の一因となり,アメリカなどでは保護主義的な動きが強まっている。他方,不均衡の背景にはアメリカの財政赤字があるとして,その削減を求める声も高まった。輸入の増大がアメリカの国内需要の伸びを蚕食するなど,ドル高による問題点が明らかになるにつれ,アメリカも財政赤字削減に本格的な取り組みをみせるようになった。また,金利の低下にも示されているように金融緩和にも一層の進展がみられる。
為替市場においては,ドル高修正が進展するようになった。85年2月末のピークから,ドルの実効変動レートは9月中旬まで10.7%下落していたが,主要国による為替市場への介入が行われたこともあり,その後11月14日までに更に6.8%の下落となった。最近2,3年来,世界経済にとって少なからぬ撹乱要因となっていたドル高が修正されつつあることは歓迎されるべきことであり,今後も各国の政策協力等により,この傾向が定着することが望まれる。
他方,発展途上国には多くの困難がある。アメリカ経済の拡大速度の鈍化は,アジアや中南米諸国などアメリカへの輸出依存度の高い諸国に大きな影響を与えている。東南アジア諸国の多くは成長率を低下させているし,中南米諸国は貿易収支を悪化させている。こうした動きには,従来の回復期と異なり,一次産品価格が低迷していることも影響している。SDR換算ロイター指数は,84年5月ごろから急速な低下をみせ,85年に入ってもその傾向は変らず,一次産品輸出国に大きな影響を与えている。
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現在と理由は異なりますが、なとなくモヤモヤした年だったようです。それもあってか、夏場からアメリカ株は結構な調整をしています。あとから、その後の相場を見れば、絶好の買い場を提供していたのですが、、、、、

実は、85年9月には、ドル高是正の『プラザ合意』があり、それを経て世界の株は上昇を加速したのです。


私は、ITバブルの崩壊後は、全く新しい相場になったのだと考えています。そして現在は3年目です。相場は、小回り3ヶ月、大回り3年とも言います。ここらで第一幕から第二幕に移るのだろうと思っています。

きっかけが何なのかは予想できません。出来ないから『サプライズ』なのです。
前回は、1987年まで相場は突っ走りました。その流れが再現されるとすれば、今回は2008年まで突っ走るのです。そうです。北京オリンピックの年までです。ちょうど区切りには良いセレモニーですね、、、、、



レフコは事態がやはり悪化してきた

[前回Blogの会計疑惑]の続きです。

レフコの雲行きが怪しくなってきました。今朝、以下のようなニュースを見ました。
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破たんした米先物仲介大手レフコは28日、債権団との会合で、顧客が同社に預けた資金はレフコの無担保債務であり、顧客の資産ではないと主張した。レフコの弁護士、J・グレゴリー・ミルモー氏はマンハッタンでの会議で「当事務所の当初の判断では、これらの口座の資金は顧客の資産ではない。従って、これらの顧客は債権者であると考えられる」と述べた。

レフコの顧客だったインター・ファイナンシャル・サービシズ(IFS)とジョージ・ソロス氏の元パートナーの投資家ジム・ロジャーズ氏が運営する投資ファンドは、合わせて約5億2000万ドル(約600億円)の返還を求めてそれぞれにレフコを提訴している。レフコは顧客名義の口座の資金引き出しを停止している。破産法では、レフコによるこれらの資金の返還は禁じられている。資金の大半は規制対象外のレフコ・キャピタル・マーケッツ部門の口座にある。

ミルモー氏によると、破産裁判所がこれらの資金を顧客の資産だと判断すれば、顧客は全額を取り戻せるが、レフコの債務であると判断されれば、顧客は無担保の債権者とみなされる。大型の破たんの例を見ると、無担保債権者は通常、債権の約40%しか回収できていない。
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これは、詭弁としては最低の部類ですね。客から預かった金は、顧客財産として預かったのでは無くて、『俺が一旦頂戴した金(消費貸借と言いたいのかしら?)』だと言っています。
これは、意外と問題が大きくなるかもしれません。

OPECが、誰も油を買ってくれないと不満を言ってる???

今日不思議なニュースを見ました。
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OPEC said there have been no buyers forthe extra oil it began offering on Oct. 1, when it effectively suspended its quota system for the first time since the 1990 Gulf War after prices surged following Hurricane Katrina. ``There have been no requests from clients to indicate thatthey need this additional spare capacity,''
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原油の増産をしたけど、誰も買ってくれない、と言っているのです。不思議です。オイルは不足していると言われているのに????

そんなに需要が減少したのかしら???
それとも、アメリカは軽質油以外は買えない(OPECの産出する重質油の精製整備が無い)から??
いずれにしても、本当はどうなっているのか事実が判明するのを待ったほうが良さそうです。(右図は原油価格)


グーグルと本

グーグルの決算は絶好調だった。決算後の株価は+10%以上の上昇となった。

証券マンの間でも、『どこまで行くんだろうね』という驚きの声があった。

グーグルが熱心に勧めているプロジェクトがある。大学に納められた人類の英知の記録としての様々な書籍、論文をデータ・ベース化する事業だ。
インターネットの最大の功績は、『知識を特定の狭い範囲から広く一般に開放したこと』である。その結果、多くの一般人が物知りになり、賢くなり、いわゆる『お上に騙されにくくなり』、健全な批判精神を持つにいたった。

グーグルが推進しようとしているのは、このインターネットの功績(=破壊力)を、さらに大規模に推進する事業という意味合いを持っている。歴史的な知識・経験が詰まった書籍、論文、分析データ、記録が広く開放されることは、多くの一般的な人々の見識が飛躍的に向上することになる。非常に喜ばしいことである。


しかし、これを面白くないと感じる業界もある。出版業界である。これまで、出版業界は、何を、いつ、どう出版するかをコントロールしてきた。
彼らに言わせると、彼らは、高い見識を持っており、各種の知識や文化などを世間に正しく広める役割をフェアに果たしており、その対価として中間マージンを頂戴する当然の権利があるという。
知識や権利をもっており、一方的な押し付け型かも知れないが、無秩序よりは好ましいと考えている。


一方、インターネットやグーグルが開けたパンドラの箱から飛び出した価値観は、出版社の価値観とは異なっている。読者が選択権を持っているという考え方であり、出版者は、作者(現在、過去、未来を含む全ての作者)の作品をあまねく仲介することに徹するべきであり、勝手なフィルターをかけるのはアンフェアであるという考え方である。

知らしむべからず、、、これは為政者の論理であった。しかし、インターネットは、為政者の手法を変えてしまったのだ。出版者も対応せざるを得ないだろう。


アメリカ株のもやもや感の背景

[前回Blog]の関連記事です。

業績はOKなのに株価は下落、、、、その結果、PERは2002年のパニック相場と同じ低水準、、、、これは、将来に対する縛とした不安のあらわれです。不安だから、自信を失くしているのだと思います。何故不安を持ち、自信喪失したのでしょうか?

ひとつには、2002年と同じうような会計疑惑が散見されるからです。自動車業界ではフォードの実質子会社であるビステオンと、GMの実質子会社のデルファイ(実質倒産)に不正会計疑惑が発生しています。IPOして数ヶ月で、不正会計が発覚したレフコもあります。こんな状況では、2002年のエンロンなどの不正会計疑惑で株価が暴落した相場を連想したくなるのもうなづけます。だって、あの事件は、まだ全員の記憶にあるのですから、、、

もうひとつは、ウォーターゲート事件を思い出させるような政治スキャンダル、ブッシュ政権のアンフェアな行為です。
アフガニスタンやイラクに対する戦争は、当初から『強引な開戦』と言われていましたが、開戦の為に強引な情報・世論操作が行われた事が表面化しました。特に、イランが大量破壊兵器を保有しているという疑いに反する事実、調査結果の提出を妨害したり、その担当者を脅したりなどなど、、、、
そんな不正工作の主たる担当者と疑われているのが、カール・ローブ大統領次席補佐官、ルイス・リビー副大統領主席補佐官(ついに、起訴されました)なのです。これは現在は、『イラクには大量破壊兵器は無いようだという推定的事実を補強する調査結果を提出しそうなCIA担当者の妨害をするために、彼の身分をバラす行為=CIA工作員名漏洩事件国家に対する犯罪』として審議されています。名前がバレれば、CIAエージェントとして活動が出来なくなりますし、身の安全も危険にさらられます。
この進捗状況を見ていて、ウォーターゲート事件によってアメリカ大統領史上唯一途中で辞任することになった不名誉なニクソン大統領を思い出す人も多いでしょう。いやーーな時代のアメリカの記憶です。

さらには、最高裁判所判事の指名で、ハリエット・マイヤーズを一旦指名したものの、撤回に追い込まれたことです。彼女が指名された時の驚きは、『また身内びいきのごり押し人事か、、、』という、ため息、あきらめ、あきれ、でした。

これら全体に共通するのは、『アン・フェア』です。アメリカが最も忌み嫌うことです。正確には、『アンフェアは必要悪だが、表面化すると命取り』という事です。
いずれにしても、こんな報道を毎日TVニュースで見させられれば、いやーーな気分になるのもうなづけます。

人民元の上昇の悪影響は国内景気の再上昇で十分におつりが来る

[前回Blog]で、人民元の動きが不自然に統制されていると書きましたが、最近は再度もとの年間+2%の切り上げペースに戻っています。(右図)

さて、この夏の中国経済は静かに加速を始めているようです。マネーサプライ、銀行貸し出しが増加してきました。投資抑制指定業種以外は順調に投資活動が進展しているのです。
政府も選択的な緩和を始めたというレポートも出始めました。人民元をゆっくりであれ切り上げることは、国内の競争力の無い小企業の景気悪化圧力を増大させます。これを他の何かでオフセットしなければならないので、遅かれ早かれ選択的な景気刺激策が実行されるのは時間の問題なのです。

来年から始まる『新5ヵ年計画』も骨格が固まったようです。つまり、これから5年間の青写真が準備できたわけですから、もう一段の人民元切り上げをする時期が見えてきたことになります。であれば、金融引き締め気味の経済政策も変更されてしかるべきなのです。その刺激策の一部が始まっているのかもしれません。

調整十分の中国関連株ですが、いよいよ出発の鐘が聞こえてきそうです!




VIX指数は、弱気指数では無い

[昨日Blog]の続きです。

投資家の悲観を示す指数として良く登場するものに、『VIX指数』があります。これは、SP500指数オプションのインプライド・ヴォラティリティです。
何かに慌てて、通常市場の下落に慌てる、プットを買う、コールを売る、などにいっせいに走ったときは、インプライド・ヴォラティリティが上昇します。慌て度合いが激しければ、インプライド・ヴォラティリティも激しく上昇します。

しかし、人間はいつまでも慌ててはいません。時間とともに冷静になります。そして、『何で、あの時、あんな事を考えたのだろう?』という反省をします。すると、インプライド・ヴォラティリティは徐々に低下します。

つまり、VIX指数(インプライド・ヴォラティリティ)は、非常に短期の慌て度合いを示しているのであって、弱気、強気とはやや軸がズレています。ですから、私はVIX指数を弱気の判断としては使いません。
しかし、短期のトレーディングには有効です。(私は、短期トレーディングはしません。得意分野では無いので、、、)


チャートを見て思うことは、大慌てした『ITバブル崩壊の時期』が終わり、投資家は結構冷静に市場を見ている、、、そう感じます。
また、前回BLOGで書きましたが、投資家のファイティング・ポーズのレベルは非常に低い、、、
つまり、防空壕に入ったまま出てこない状態なのです。

急落したアメリカ人投資家の自信

株式に強気か?弱気か?
これには様々な調査が実施されていますが、私はState StreetのIndexしか見ません。理由は、他の調査はアンケートであって、『どう思う?』であって、『どうした?』じゃ無いからです。State StreetのIndexは実際の株式ポートフォリオの状態の時系列分析なのです。

アンケート調査に対しては事実と異なる回答をすることが散見されます。私が過去にいた会社でも、上司が『全部強気にマルしとけ!』と毎週毎週言っていました。特にベア・マーケット(新値を抜くまでという意味ですが、、、)ではそういう傾向があるのではないかと思います。

さて、右のチャートを見てください。2004年の春に、かなりの弱気レベルに達したのですが、最近そこからさらに弱気になっています。これは尋常ならぬ弱気です

おそらく、1年後は現在レベルよりも相当高いというのが、冷静な判断です。

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定義を再掲します。
Definition
The State Street Investor Confidence Index measures confidence by looking at actual levels of risk in investment portfolios. This is not an attitude survey. This index is current since it uses data collected at the close of the previous Wednesday and is reported on the second to last Tuesday of each month
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State StreetのHomepageはここです。(http://www.statestreet.com/industry_insights/investor_confidence_index/ici_overview.html)


三洋電機株式会社 (5) ジワジワと静かに断末魔へ

[前回Blog]の続きです。

10月に入って三洋電機の下げが加速しました。右のチャートを見てください。
(1)出来高が増加しました。
(2)チャートの節目を割り込みました。
目先のリバンドの目算が外れてしまいましたので、足の速い資金はあっという間に出てしまったようです。
(3)2期連続赤字が濃厚になったので、長期保有の投資家も少しポジションを下げるために売却しているようです。
(4)発行している債券の格付けの格下げがウワサされており、今後の資金調達が困難になるとともに、高い利子負担がのしかかります。
(5)企業統治問題がくすぶっています。

さて、200円を割れて100円を皆が考えるようになれば、下げはさらに加速します。その時が最大の『考え場』です。みんなが冷静さを失って、我先にと脱出を図るのか、それを観察せねばなりません。


牛の値段、、、へーーーっ!!!

ようやくアメリカの牛肉が輸入されるようですね。
ということで、牛の値段をちょいと拝見です。。

なんと、この2〜3年は値上がりしています。てっきりBSEで牛価格は下落しているものと思ってました。

少し前に、アメリカの食肉加工業者のずさんな処理の実態がTVで放映されたりしましたので、チョッピリ不安ですが、そんなの日本だって見えないところでは何してるか分からないよ!、、、かもしれませんので、アメリカを一方的に非難できないかもしれません。でも、加工肉(一旦ミンチ状態に粉砕した物を、肉の形に整形した製品;例サイコロステーキ)はなんとなく口に入れなくなりました。何が入っていてもわかりませんから、、、、心配しすぎかしら、、、、




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