2006年05月

でも、借金は、まだまだ大量に残ってますよ!

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ブラジル、アルゼンチンがIMFに期限前倒しで返済を実施した。 へーっ、無借金か、、、違います。IMFへの返済後でも、ブラジルは2200億ドル以上、アルゼンチンは1100億ドル以上の政府債務が残っているのだ。

ラテン・アメリカ全体の外貨建て政府債務は1600億ドル(約18兆円)も残存している。

5月に入ってエマージング諸国の株・債券・為替が荒れている。 当然、この18兆円の流通価格も大幅な下落をしたのだ。 ただ、過去数年は超大幅な値上がりだったのだが、、、

IMFの金を返して、アメリカの呪縛から逃れて、こっちの仲間に入りなさい

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最近、IMFに借金を期限前に返済するラッシュになっている。
タイが2003年に前倒しで返済した。そして、ロシアが2005年に33億ドル返済した。
最近、アルゼンチンが95億ドル返済し、ブラジルが155億ドル返済した。
この結果、IMFの債務国へのローンで大きいものは、インドネシアとトルコだけになった。借金が事前に返済できるなんて素晴らしい! 良いことです、、、とは単純に喜べないようだ。
返す側の理由・意向が強く、返されたIMFは不快な様子だ。

IMFとか世銀は、アメリカの外交政策・経済政策を実現するための機関であることは、公然の秘密である。しかも、そのためにアメリカは、日本など他国から資金を徴収している。
金融危機の解決策として(=に乗じて??)、救済ローンを提供するが、多くの厳しい付帯条件を課して、事実上アメリカの意のままの経済政策を実行させる。その結果、国民経済は過酷な貧困生活をしいられる。
なお、金融危機に至るプロセスを熟慮すると、その国の経済発展に不要な資金、過剰な資金を大量に貸し付けて、ブームやバブルが発生しやすい環境を作り出していると指摘する人もいる。無理貸し、過剰取立て、、、高利貸し・サラ金を連想してしまう。ロシアやタイ、韓国が、IMFに不快感を持っているのは語らずともである。

最近は、IMFの融資から離脱することは、アメリカの呪縛から開放・独立する事だと言われるようになった。融資を拒否する国も現れ始めた。

なかでも、今回のアルゼンチンの95億ドルのIMF融資は、なかなか面白い政治的ドラマだった。アルゼンチンは、外貨準備の3分の一ほどを使って、IMFに返済したのだ。しかし、返済のために減った資金は、ベネズエラから入ってくるのだ。アルゼンチンが国債を発行して、それをベネズエラが購入するのだ。

ベネズエラが、『IMFの金を返して、アメリカの呪縛から逃れて、こっちの仲間に入りなさい!』と誘ったのだ。
ベネズエラは、ラテン・アメリカ内の反米同盟の盟主として大っぴらに活動している。豊富な原油の輸出代金が、ラテン・アメリカ内へのバラマキ、仲間作りに使われているのだ。

資源・エネルギー価格の高騰で、アメリカの勢力圏から離脱する国が増加してきた。 さて、この傾向を反転させるために、アメリカは資源・エネルギー価格の暴落戦略を実行するだろうか? 可能なのか? 

イラン、ロシア、ベネズエラ、、、、核爆弾を落せないアメリカは、資源エネルギー暴落爆弾を使うとしたら、それはアメリカの景気を大幅に減速させることだ。不景気になれば、資源エネルギー消費量は世界的に減少する。
意図したか否かは別として、1980年代は、そういう風に推移した。しかも、1985年にサウジが原油の大増産を実施し、数年後には原価各が$9まで暴落したのである。 そして、ソ連は東欧諸国に援助金を出せなくなり、ついには1998年倒産したのである。


借金を返さないかも、、、また南米の悪いクセを繰り返すのか?

中南米危機は、これまで何回も繰り返し発生してきました。
乱暴な言い方ですが、『南米は一回も借金を返したことが無いので、絶対に投資しない!』と、私は1990年代は言い続けてきました。

最近はBRICs、エマージングとかのブームで、借金返済不能の悪夢はスッカリ忘れ去られていました。ところがさっきニュースのテロップに『ブラジル、メキシコ、ペルーにデフォルト・リスク高まる!』なんて出ていました。

おいおい、また歴史を繰り返すのかよ、、、、今度は何故?、、、と読んでみると、
各国では選挙が近く、現在の政権の反対候補が勝つかもしれないという予測が上昇しているのです。

現政権は、真面目に借金を返せるような経済運営をする方向なので、海外の投資家が『なら、投資しよう!』と投資資金を入れてきたので、現在のエマージング・ブームとなっているのです。

しかし、反対候補は極端に言えば、『俺たちを搾取しているやつ等(=アメリカ資本主義)の言う事なんか無視しろ! 搾取した分を、過去から全部奪い返す権利があるのだ!』という感じなのです。 それは借金返済をしない、過去の借金は踏み倒す、デフォルト宣言、、、という連想が働くのです。

これじゃ、エマージング・ブームは消滅ですね、すくなくとも中南米に関しては、、

過去は、
(1)アメリカの金利の上昇で、ドル建ての借金が高騰して返せなくなる、とか
(2)原油価格の値上がりで、国の経済が立ち行かなくなる、とか、
純粋に経済的な要素で、中南米危機が発生してきたのです。
しかし、今回はイデオロギー的な要素が大きくなってきたと思います。

昔なら、借金を返さないになら、軍艦を派遣してでも、むしりとってやる!!
でしたが、今はそんな実力行使はどうなんでしょうね???

そんなこともあって、相場は荒れてます、、

遠因は、アメリカの歴史的な搾取であるのですが、、、

右(ラテン・アメリカの歴史)は高校の世界史の教科書の副読本みたいなものです。
これを読むと、アメリカがいかに南米を搾取してきたかがよく分かります。 



結構な悲観が広がっている (1)

BRICsは、怒涛の下げの後、先週は下げ止まったように見えるが、今日は上がらない。
年初来、円ベースで、依然として、+13%〜+27%も儲かっているから、本格的な売りがでたとは思えない。ただ、高値からは▼25%ほど下落したので、短期の値幅は出たようだ。もう一回、安値面あわせ程度までの下げがあって、ダブル・ボトムを形成すれば、もう少し売りも出るし、あく抜け感も形成されるだろう。


日本は昨年のパフォーマンスが良かっただけに、年初来はTOPIXの上位100銘柄の超大型株がやっとチャラで、それ以外は▼10%〜▼40%(マザーズ)だ。
6月は、いよいよ信用の6ヶ月目だ。今回は投げがあまり出ていないらしい。従来は5ヶ月目にはもう少し投げが出ていたのだが、今回はぎりぎりまで粘っている人が多いようだ。
また、無期限信用取引が増加しているので、区切り感が無くなったのかもしれない。そうだとしたら、ダメな株を持ったままズルズルと沈んだままになって、かえってあく抜け感が形成されないかもしれない。そうなれば、期間というよりも、もう少し精神的に参る状態が醸成させるまで上がらない可能性もある。


ただ、日銀は急速な当座預金残高の低減は一旦中止している。(3番目の丸印)
世界の証券市場に与えてしまった不安心理の除去を始めたようだ。

また先行して下げた銘柄は下がらなくなってきた。先週がボトムと勝負してみた私だが、正直不安である。こんなときは、画面を見ないことだ。

先月から、長期の株式・経済の振り返り・研究を始めたのだが、本を買ったり、ネットで調べたりしている。何故、どうして、、と調査範囲を広げていって、次第に収拾がつかなくなってきた。

いろんなストラテジストが『***の時に似ているから、+++だろう』などというレポートを多発しているが、調べた範囲では"今回は、それらのどこにも似てい無い"のだ。
しいて似ている局面を挙げれば、1984年とか、1986年なのだ。

調査範囲を広げている内に、結局1960年ごろまで遡るハメになってしまった。
ここに書くのは何時になるだろう??


ロシア株セミナー(2) : シュトクマノフ天然ガス田って、これかしら?

踏み上げ太郎さんの[関連したBlog]で言われたプロジェクトってこれかしら?

今日のロシア株セミナーで、GAZPROMと、LUKOILは元気でしたね。
北極海のプロジェクトはかなり大規模ですね。LNGにしてアメリカに大々的に輸出すると言ってました。

今日のロシア株セミナーで、感じたことですが、
(1)ロシアは大規模な設備投資ブームにある。5年後の資源・エネルギー産出量は結構激増する。
(2)経済特区など、中国の成功した制度を大胆に模倣する。
(3)官民一体型であり、アジアの開発独裁に近い。
(4)金はたんまり有る。
(5)証券市場を有効活用して、資金のレバレッジ効果を追求する。
(6)国内はエネルギーで得た資金を他の産業に回す戦略に移行した。
(7)ロシア国内の投資信託はエネルギー以外の組み入れが多い、
といった感じです。



ロシア株セミナー(1): 俺、路上で株の売買、やってたんだ!

今日メトローポル(http://www.metropol.co.jp/)というロシアで三番目に大きな証券会社の主催するロシア株セミナーに参加した。

ランチ・タイムに社長と立ち話した。
『1995年に会社を設立してますが、あのバウチャー騒動の時、バウチャーの買い集めをされたのですか?』
『そうそう、当時は路上で株の売買をやってたんだ。バウチャー集めを積極的にやったよ』
『路上で株の売買をやってた人は何人ぐらいいたのですか?』
『数百人はいたかな、、今では多くは証券会社や投資会社の社長になってるよ、、わっはっは、、』
と、屈託の無いスリベンチェック社長でした。

なるほど、日本で言えば戦後の闇市、闇市場でうまく立ち回った成金のようです。
でも、彼はモスクワ大学(東京大学のようなもの)卒業で地理学博士ですから、インテリなのです。彼の屈託の無さは、悪人とは思えませんでした。

<<バウチャーについて>>
1992年に国営企業の民営化が発表されました。その時、将来株券と交換できますという証券(これをバウチャーと言います)を国民に配布しました。
しかし、日々の暮らしに困窮していたり、本当の価値を理解できない大多数の国民は、町の路上に登場したバウチャー売買の闇業者にとんでも無い安値で売り渡してしまいました。
これらの買い集められたバウチャーは、大金持ち(後のオルガルヒ)の手に渡っていきました。彼らオルガルヒは、最初の産業資本家としてロシア産業界を牛耳ったのでした。


ティッシュ・ペーパーが、スーパーの棚から消えた!!

週末にいつものスーパーに行った。
低価格のティッシュ・ペーパーが、スーパーの棚から消えていた。
25%の値上げが発表されたからだろう。
生活防衛という庶民のささやかな抵抗だ。

1970年代のオイルショックの時、トイレットペーパーの買いだめで、スーパーから消えた。今でも当時の様子がTVで報道される。
今回は、低価格ティッシュ・ペーパーが消えただけだ。しかし、全ての商品の値段に影響が及ぶのが、原油価格上昇のコストアップ要因だ。したがって、雰囲気が蔓延すれば、多くの生活必需品に波及する可能性もある。

多くの企業は、ここぞとばかりに製品の値上げに走りたいだろう。過去15年ほど、値下げ・マージン悪化に悩まされてきたのだから。

日銀にとっては難しい状況になってきた。インフレの安定の中でも、庶民に関するという部分は、センセーショナルに非難される可能性があるからだ。 あとから非難されないように、『物価を抑え込むことを優先して、景気はちょっと我慢して、、、』という誘惑に流されやすいのだ。低級なマスコミから、『大企業の利益より、庶民の生活防衛を優先しろ!』という安易な合唱報道が増えたら、、、政治問題として対処する必要もでてくるものだ。

(テレコム・リベンジ (4))ケータイのネット化で、現行PCは駆逐されるか

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ケータイの進化が加速しそうです。
ソフトバンクの参入で、日本の通信は、NTT、KDDI、ソフトバンクの三社が、固定とモバイルのシームレスな融合を競って熾烈な戦いが始まっています。

今月、変化の動きが急なのはケータイ分野です。
KDDIが、グーグルと手を組んで、ケータイから直接インターネットに接続する道を拡大します。

ソフトバンクはアップルと手を組んだニュースが大きく取り上げられましたが、インターネットへの道の拡大は、当然子会社のヤフーを使います。

NTT(ドコモ)は静かです。 ケータイから直接インターネットに接続する道を拡大することは、NTTはやりたく無いのです。iModeなどを代表とするインターネットという外の世界に出ないクローズされた世界での最大の利益の享受者がドコモなのです。

PCの歴史を振り返れば、最初にPCが通信機能を持ったときの主流は、パソコン通信でした。
ニフティとか、AOLとか、閉ざされた世界で情報交換を楽しむ、、管理されているので、しっかりしているけど、料金が高く(=オペレーターの利益率が高い)、自由度が低く、他のネットワークとの接続に制限がある、、、

そんな状況がWindows95と、ネットスケープのブラウザーの出現で、不自由さ、閉塞感が一気に開放されました。自由になりました、バグは増えました、ウィルスも激増しました。オペレーターの管理から自己責任管理へと変わりました。管理者としての高い利益は消え去りました。

現在動き始めたケータイの真のネット化は、パソコンがインターネットに大規模に開放された瞬間と同じ変化を引き起こすでしょう。ケータイ料金、iMode料金は半額に向かって下落するでしょう。

通信料金はコストです。コストは下がれば、新しいビジネスが成立可能に変化します。
あちこちで小さなパラダイム・シフトが起こると思います。10月が楽しみです。新たの投資チャンスを引っさげた新しくエネルギッシュな会社が登場するのですから、



日銀とFedが、ダウンサイドを心配し始めた

[直前のBlog]で、多分落ち着きそうだと書きました。

転換点が近そうだと先週から感じていた(このブログに書いてます)のですが、だいたい私は早すぎる傾向があるので、今週も安いだろうとけど、その辺で一端のコツンだという予想をしたのです。

ただ、そのコツンをもたらしたのは、日銀やFedが、これまでの利上げという頑なな態度に微妙な変化を見せる発言を始めたからです。

日銀の福井総裁は超過準備の削減(30兆円=>6兆円へ)のスピードの速さと、足元のインフレ指標の上昇に、早期利上げを急速に織り込んだ金融市場と、その織り込むプロセスが海外金融市場に与えた悪影響に鑑み、微妙な軌道修正をにじませる発言をしたのです。

同時にFedから出て来る発言に、景気の鈍化(特に住宅)懸念と、利上げが景気を冷やすの効果の遅効性という"景気のダウンサイドへの配慮の姿勢"がやや前面にでてくるようになりました。
さらには、景気指標(GDP、耐久財受注、新規失業者)などが少しグラッと来ています。


2月から急上昇を続けていた日本の10年金利先物にも急ブレーキがかかりました。


同じく2月から金利急騰の米国10年国債金利にも、 ブレーキがかかりました。

前回ブログで書いたように、ドル安に一旦ブレーキがかかり、
日米の金利上昇が一旦止まりました。
世界の証券市場を困惑させてきた大きなファクターに落ち着きが見られるようになったのです。

日銀、Fedの微妙な軌道修正が、フェイントであって、やはりグイッと利上げだと、今度は超期待裏切りとなります。 この場合は、今回安値を大きく下回る下落を示すことになるでしょう。

さて、どっちに賭けますか?
私は、微妙な軌道修正の当面の継続に賭けてみました。


週末の雑感

今回の資源・エネルギー・エマージング市場を大きく調整させたミニ・パニック騒動は、アメリカが落ち着けば収拾すると書きました。

まだ不安はありますが、一応落ち着いたかもしれないと思っています。

金利と為替が落ち着いたから、、というのが一番の理由です。

一番目のドル円も、110円を割れたところ、チャート・ポイントで一旦のドル反発となりましたし、


ユーロ/ドルも、1.3へ突き抜けるかと思わせた瞬間、ドル高方向にバックしました。

市場の不安感も、インフレが心配で、金利上昇が止まらないという不安感から、景気の腰折れが心配というふうに風向きが変わってきました。であれば、金利上昇は止まってくると感じています。

金利上昇に弱いのがアメリカ株の特徴です。
景気に不安がある、、、それなら金利はもう上がら無い、、、だったら株式市場は安定する、、、そんな不思議な循環がアメリカ株にはあるのです。





日本株を見ると、マザーズ(緑色)は2月の安値を割らなかったですね。
雰囲気では割って当然だったのですが、


BRICs(右の図)は、相当な下落でしたが、ここ2日間の反発も大きいです。

4月前半から5月上旬にかけての投資行動は、逃げまくっていた(それでもヒドイ目に合いました)のですが、5月19日から25日までの1週間は、大幅下落のハイ・ベータ銘柄を中心に攻めのポジションを構築してみました。最初の勝負に出てみました。伸るか反るかです。うまく伸ってくれれば、もう一発進軍させてみようかと思っています。

さて、日本株ですが、12月、1月のピーク銘柄の信用の期日が6月に到来します。
少々の反発でも、やれやれ売りがどっと出ると思います。特に中小型、新興市場銘柄のシコリは非常に大きいのです。業績回復が期待されているとしても、株価がなかなか上昇しない局面が想定されます。だからこそ、ジックリと銘柄の選択をして秋から冬の収穫に備えることが出来ると思っています。



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