2007年09月

サブプライム住宅ローンの遅延

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右は、サブプライム住宅ローンで、月々の返済が遅延している率です。
前回の景気悪化のピークと同レベルまで来ました。

今回は景気の悪化は、まだ認識されていません。
証券会社の多くは来年は景気が上昇と予想しています。

もし、強気論者の景気予報が下方修正されるような事態になれば、前回ピークの2001年を超えるレベルまで悪化すると思います。

そして、サブプライムの全体ローンに占める割合も大幅に増えてますから、景気に与える影響も前回よりはヒドイものだと思います。

2007年の秋が、低金利優遇期間が切れて、金利がジャンプアップするラッシュですから、これからクリスマスに向かって、遅延率はさらに上昇するでしょう。

なんか嫌です。。
私は、元来強気が大好きで。。。悪いことを予想するのは下手なんです。。



住宅バブル、、サブプライム、、証券化

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この2ヶ月間は、住宅バブル、、サブプライム、、証券化を集中的に追いかけた。

今の所の結論は、嫌な結論です。
当たって欲しくない結論です。

右は、アメリカの住宅価格の推移です。
いまの下落は、この数十年で始めての急速大幅な下落ペースです。

10月相場は、一筋縄ではいかないと思う。


セールスフォース : CRM

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Web2.0というテーマの中の小分類で"Business_2.0"と名づけたテーマに属するのが、セールスフォース(CRM)と、いい生活(3796)です。

セールスフォースは、本日、復活の$50超えです。
日本郵政公社の5万人とか、デルの大口追加契約とか、ニュース・フローは好調でした。
ただ、PERが高いので、サブプライム問題で市場全体が揺れている時は買い進めなかった銘柄だったと思います。

引けで、しっかり50超えを維持しておれば、$60はあっという間だと思います。


楽観から悲観へ揺れる経済見通し

2007年9月24日、IMF(世界通貨基金は)4月に発表していた楽観的な世界経済見通しを悲観的なものに軌道修正した。4月時点では、サブプライム問題で経済の安定成長が損なわれることは無いと予測していたが、8月の株式・為替市場の暴落と足元の金融危機を目の当たりにして、一転悲観的な見通しに変更した。

それによると、
(1)世界の信用市場の安定性はすぐには回復しない。世界経済の低迷リスクは大幅に上昇した。
(2)過去16年で最悪のアメリカの住宅市場で発生している抵当不動産競売はアメリカ経済に打撃を与えている。
(3)悪化した信用市場に対応して、金融機関が新規の住宅ローン貸し出しに慎重になるために、今後も経済の足を引っ張る。また企業の資金調達コストの上昇は今後の設備投資を鈍らせる。
(4)アメリカの住宅バブルの崩壊が引き金となって発生した金融危機と信用市場の不安定化で、世界の金融機関は2000億ドル($20BN)の損失を被る可能性がある。
(5)エマージング市場は、現在の金融危機によって発生している資金調達難、流動性クラッシュ、信用市場の不安定化の悪影響をあまり受けないだろう。東欧や中央アジアはやや注意を要する。
(6)住宅ローンなどを利用した証券化商品の組成プロセスは改善・変更が必要だ。
(7)格付けは不適当であった。改善して透明性と信頼性を確保することが必要だ。
と発表し、従来の見通しが甘かったと白状した。

アメリカFRBですら、当初は『世界の金融機関の被る被害は最大で1000億ドル($10BN)である。』と想定していたわけで、いかに世界の金融当局がの損失を被る可能性を軽視していたかがわかる。なおFRBは、9月20日の議会証言で『金融機関の被害額は、最も悲観的な見通しを上回る被害の可能性がある』と述べており、FRBも従来の1000億ドル見通しをさらに被害が増えると修正している。

このIMFレポートを受けて、当日のアメリカ株市場では9月18日のFRBのFFレートの0.5%の利下げに好感していた状況に冷や水があびせられることっとなった。銀行など金融機関の株式が下落し、中でも宅建業者の株価は▼5%以上も下落し年初来安値を更新した。また、景況感を最も敏感に反映する航空各社の株もAMR▼14%、US Air▼11%も下落した。

この日、欧州ではドイツ銀行がM&A関連で保有しているレバレッジド・ローンの価格下落でEUR1.7bnの損失を被ったと発表があった。流動性クラッシュで世界の投資家のリスク・テイク許容度が低下したままで、投資資金が集まらないのだ。

また、ドイツの金融機関はサブプライム関連商品へ多額の投資をしており、複数の金融機関が苦境に陥っているのだが、合併で体力を強化する動きが表面化した。ドイツの州政府が出資する公的な銀行である州立銀行最大手のバーテン・ウ゛ェルテンベルク州立銀行(LBBW)と第二位のバイエルンLBの経営統合が発表されたが、バーテン・ウ゛ェルテンベルク州立銀行は少し前にサブプライム投資で苦境に陥った中堅州立銀行、ザクセン州率銀行を救済合併することを発表しており、バーテン・ウ゛ェルテンベルク州立銀行も自信の体力強化が必要になっていたのだ。この3行合併が成立すればドイツで第2位の巨大銀行が生まれることになる。この辺は不動産貸し出しで甚大な被害を被った日本の金融機関が合唱連合して体力強化に走ったのと同じ動きだ。

IMF経済見通しの(5)にあるように、9月24日のBRICs株式市場は堅調に推移した。インド・ムンバイ・SENSEX30指数+1.7%、香港ハンセン指数+2.74%、香港上場株に中でも中国関連のH株指数は+4.54%、レッド・チップ指数は+4・51%と値を飛ばしていた。

たった5ヶ月での楽観から悲観への転換である。何故、こんなことになるのだろうか?
まずは中欧銀行を含む世界の金融当局が、今回の金融危機のメカニズムと金融危機の推移を認識していなかったというのが一番の原因だ。金融危機は発展途上国の問題だと考えていたのだろう。

またIMFのような巨大な公的な組織につき物の分析・発表・行動の特性がある。見通しは下っ端の作業部隊が作成して、正式決定までに長いプロセスを要する。また、その政治的な影響を考えてマイルドな予想、楽観的な予想になってしまう。しかし、一旦見通しが甘いと判明すれば、今度は悲観的な方へ振れる。甘い見通しの責任を取らされたくないのだ。つまり、『我々は現実を厳しく判断しています』というポーズに変身するのだ。

ちなみに、5月に会った元IMF勤務の欧州系銀行でエコノミストをしている人とミーティングを持ったが、彼がこう漏らしていた。
IMFはかつては発展途上国の経済的な苦境に際して、その救済のために教育指導をしつつ経済復興のための資金を提供してきた。しかし、1998年のロシア・ロシア危機を最後に発展途上国はエマージング諸国と言われるような状況へと経済が改善し、今や世界経済の成長を引っ張るような存在にまで成長した。その結果、IMFが貸した金はドンドン返済されてきており、仕事が無くなってきた。まあ、それで転職したんだ。

だが、また金融危機がやってきた。すわっ、IMFの出番!だろうか?
今回の金融危機は発展途上国ではなく先進国で発生しているのだ。アメリカや欧州の金融機関の危機なのだ。彼らがIMFの資金を必要とするのだろうか? 金融危機が現状のレベルから改善するのならIMFの出番は無いであろう。反面、欧米の銀行がIMFの資金を必要とするような事態になったとすれば、その時はIMFが保有する資金量では必要な救済資金に対して焼け石に水の状態である。そして、それは世界経済の大パニックを意味する。世界の先進国が同時に大不況に陥ったのは、随分過去のことだ。1929年のアメリカの株の大暴落以降に世界経済が経験した未曾有の大不況がそれだ。そんなことにならないことを祈るしかない。


中国株バブルを堪能してますか?

中国株バブル、チャイナ・バブル、、、期待しているとは言え、驚愕してしまいます。
今日も暴騰状態です。
ハンセン指数:+2.7%
H株:+4.5%
Redチップ:+4.5%

過去半年で
白:CIS300指数(A株)・・・約2倍
赤:Redチップ(HK上場)・・・約1.5倍
緑:H株(HK上場)・・・・・・・・約1.5倍
という状態です。

何か特別なニュースがあったのか?
分かりません?

10月中旬までに、どこまで伸びるか楽しみです!


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それにしても、US$は弱い
着実に崩壊している


二極化相場

世界から取り残された日本株、、、
Japan Passing
こんな言葉が証券のレポートに満載です。

確かに右のチャートを見ると、緑の日本だけが年初来でマイナスです。
エマージング(赤)やアジア(黄色)の元気の良さを見れば、海外の投資家は、日本はショートで持つなら面白白そうだけど・・・・・という言い分にも、"仕方が無いなあ"と思えてきます。




日本の中だって、ヒドイ様相です。
いわゆる二極化が進んでいます。

海外経済で利益が決まる海運(白)や、資源エネルギー関連銘柄である商社(赤)は、年初来好調に推移しています。

反面、デフレから脱却できない内需関連はヒドイ下がり方です。
その他金融(緑)はサラ金の悪材料が続いているので納得する感じですが。猛暑(秋物セール空振り)と消費税アップ論議(御手洗経団連会長発言)でボロボロの小売(黄)もヒドイ状態です。

要は、海外経済関連セクター↑と、内需セクター↓の二極化です。
日本株に特化したヘッジファンドも、この二極化のモメンタムに乗って11月の決算まで大幅に稼ぎたいという感じです。特に、小売は小型が多いので、売板を並べて、機関銃でパンパン小ロットの売りをぶつければ、あっという間に▼20%〜▼30%の下落を演出させられます。


中でも先週は、アパレル銘柄が暴落しました。
基礎年金は消費税をアップして賄う』という経団連の発言は、梅雨時の天候不順から立ち直っていない状態+猛暑でいつまでも秋物がたなざらし状態という、既にダブル・パンチを食らっていたアパレルに、3個目のノックアウト・パンチをぶつける効果がありました。

業績が好調な銘柄もある・・・・と言ったって、マクロがアゲインストの風が吹いているのだから、セクターごとまとめて売れ!・・・という暴風雨状態の中に、アパレル銘柄はいるのです。

United Arrowsも暴落状態で、実績PE15倍割れ、予想PERは10倍割れです
予想なんて下方修正だから、予想PERなんて信じられない!・・・と、不安になってバンバン売られているんです。
でも、いい生活の7万円割れじゃないですが、この値段のUnored Arrowsって、さすがに安いんじゃない、、と思います。まあ、ここから下がっても、あと▼200円の1000円でしょう。▼200円は、▼20%だ!・・・確かにね・・・




中国蒙牛乳業(8)

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中国バブルトリオの1社、蒙牛は好決算でした。
決算発表を聞けるページがあります。

資料(PDF)もダウンロードできます。
是非、ダウンロードしてください。



好決算ですが、既に株価は大幅な上昇をしており、材料出尽くしになるという心配をしましたが、発表の翌日からシッカリでしたので、安心しました。


売り上げは、+30%以上ですし、
利益は、+40%近い上昇です。


コスト・コントロールで、マージンも上昇しています。


シェアの上昇も続いています。

PERは、40倍を超えているので、現在のようなバブル相場が終われば心配です。
まだ、OKでしょう。
降りるタイミングは見極めなければなりません。
いつかな?


火消しに躍起のムーディーズと、S&P

2000年のITバブル崩壊に続いて起こった、エンロン社などの不正会計疑惑で、世界最強の会計事務所だったアーサー・アンダーセンが会計粉飾やその証拠隠蔽に関与していたことが発覚し、信用が失墜して、同社は2002年に解散へと追い込まれた。

格付け企業であるS&Pムーディーズは、これと同じことにならないために必至の防戦活動を会社総出で実施中である。

法的には、責任が無い。
あるのは、モラル面である。

モラル無き企業活動であれば、法的には責任が無くても、社会的には責任がある。
無傷ではすまないだろう。


右のコピペは今朝の日経新聞にあるS&P社の主張だ。
(1)証券化商品の格付けは、組成する証券会社と協力して、証券化商品が発展するように支援しながら実施した。
(2)社債の格付けと証券化商品の格付けは別物だ。

AAAという同じ文字でも、投資家が別物だと理解すべきだ。。。という主張です。

換言すれば、投資家が勝手に誤解するなら、それはそれで証券化商品が発展するから良いでしょう・・という未必の故意ですね、これは


2番目と3番目のコピペは、ムーディーズ社が今週開催された説明会で配布したペーパーです。(日経ビジネスへの記事)

ここでも、投資家が勝手に誤解したと、シャーシャーと述べています。
サブプライムの不正も軽い不正だ(よくある事じゃないか)と言ってます。




両方の会社も全く反省が見られないですね。
もっとも、アメリカでは反省=企業消滅かな???


懲らしめてやろう!、、という気持ちが、後手後手を生んでいる

[前回のアメリカ版の平成の鬼平、日銀のバブルつぶしと同じになりませんように! の続きです]

2007年の金融危機は、
(1)金融機関がデリバティブなどを多用して、悪乗り行為や危ない事をやっていた、
(2)それを、中央銀行は"ケシカラン!どこかで懲らしめなければならない"と考えていた。


この2つが合わさって、
(1)金融機関が困るまでは放置してしまった。
(2)金融機関と『おい、何やってんだ、ちょっと話せ!』みたいな意思疎通が低下した。
(3)危機になったとき、重大さの認識が遅れたために、初動が不適切な言動になった。
という結果を生んでいます。

関連銀行のチャートを見ましょう。
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1番目は、英国の第4位の住宅ローン貸付業者、ノーザンロックの株価です。
先週、緊急融資(=輸血)を受けました。
金曜は、▼31%下げました。
今日の寄りも、▼32%下がってます。株価300です。

Bank of Englandなどから何も言われないので、ノーザンロックは直前まで行け行けドンドンだったと思います。少なくとも株価はそう語っています。


2番目は、アメリカのサブプライム・レンダーの最大手、Countrywide FInancialです。
これも似たような株価の動きです。
8月16日に、金繰りに窮しているとゲロしてから下げに拍車がかかりました。


3番目は、今回の金融危機の最大の大物、Citiです。
危機には陥っていませんが、いわゆるオフバランスの規模では世界一だと言われています。
SIVの規模が、1000億ドルだそうです。

1990年代にも一回倒産の淵まで追いやられました。
今回は、何も発覚せずに、無事乗り切れるでしょうか?


4番目は、Citi同様な事をやっているといわれているバークレイズです。

アメリカの金融機関は、住宅市場が悪化したのに呼応して、株価も調整気味でしたが、欧州の金融機関は、好調な経済、特に東欧向け貸し出しで大幅に儲かっているというイメージでした。それゆえ、突然の冷や水を浴びせられてビックリという株価の反応になっています。

この秋は、金融機関の業績下方修正のラッシュになると思います。、
先進国金融セクターは、近寄らないのが賢明です。

下げすぎで、下方修正したら、そこが悪材料出尽くしで、大幅反発というのは、3日も続かないと思います。


<追記しました>8月相場と、9月の相場の違い

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一番の違いは、
8月の株式市場が、『えっ! コレって大変な事なの? 何で俺、ケアしてなかったの』、、とパニックしたのと比べて、
9月は、そうだね、これは金融危機だ、、、だけど、全部が全部、一緒くたに売る必要は無いな、、、と冷静になった事です。



Fedの利下げに対する過大な期待は困ったものだと思います。
9月18日のFedの利下げ後は、材料出尽くしの売り、利下げ幅にガッカリの売り、などが出ると思います。

でも、一番の被害者はアメリカの消費、金融、欧州の金融だという点が明確になったので、それ以外は別の評価をしようという流れは変わらないと思います。エマージングは強いと思います。

1番目は、世界の株価です。
赤:エマージング、、、白:アメリカ、、、緑:日本



また、資源エネルギーのジリ高を見ていると、市場は、
金融危機が先進国内の問題で、エマージングは限定的な影響に留まる、、
と解釈しているように思います。

白:銅、、黄:原油、、赤:ゴールド、、緑:ニッケル

中国の加熱に対応する引き締めは、引き続き懸念として消えないでしょう。
まだ、中国の銀行は預金過剰なので、引き締め効果が出るのは遅れると思います。
もう少し引っ張って良いと思います。


為替は、US$の一人負け、ジリ安が確定してきました。
今後、米国金利は低下するのですから、歴史的なパターンからしても、US$だけは避けるべきでしょう。
赤:US$
黄:オーストラリア
緑:人民元
白:ユーロ



現在起こっている事は、流動性クラッシュという金融危機です。
安易な借金をしていた人、会社、投資ファンドが金を貸してもらえなくなりました。安易な借金をしていた人には、サブプライムで借りている人も含まれます。

『安易に借金をした人』という言葉は適切では無いですね。
普通の金融環境なら、金を貸してもらえないような人、企業、ファンドというのが、正しい表現ですね。

彼らにとっては、金利が上がった、、つまり、お金の値段が上がったのです。
しかも、彼らの一部では、借金の受付の拒絶をくらっているわけです。そうなれば、家は競売、ファンドは解散、会社は倒産、、、です。

お金の値段が上がった時、誰が有利になるのでしょう。
お金をたくさん持っている人=お金持ちです。
銀行には、お金が一杯ありますが、あれは全部借金です。銀行は借金まみれであって、金持ちではないのです。だから、お金の値段があがる=金利が上がる時は、銀行株はダメなのです。

また、お金を大量に消費する産業も不利になります。
これからインフラ整備でドンドンビジネスが拡大するというストーリーの一部では修正が入るかもしれません。借金金利が上昇すればプロジェクトの利益率が低下するからです。

しかし、これから利下げがあるということは、通常は中期的には金利が下がります。これは、お金の値段が下がることを意味します。

こう書いてくると、一体何を言いたいのか、今日のエントリーは、ワカラン!!
と思われるでしょう。
(1)お金の値段は上がるの?
(2)下がるの?(=今がピークなの?)

私は、(2)だと思っています。
もし、(1)であれば、金融引き締め効果で、経済が苦しくなって、リセッション、、、という展開になります。
(2)だと楽観しているという事は、オーバーヒート的な景気モメンタム(日本以外ですが・・・)が、今回の流動性クラッシュという金融危機で、お灸をすえられて、巡航速度レンジの下半分まで低下したあとに、09年ごろに回復する、という展開を予想している事になります。


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