2008年02月

(追記あり)反騰の月、2月が終わろうとしている

まだ、欧米市場が残っているが、「反騰の月」と位置づけた2月が終わろうとしている。
冬眠も、4ヶ月が経過した。

各市場ともチャート的な上値抵抗線まで上昇して、そこで止まった。
安値からの「値ごろ感からの反発」はあったと言える。
ここからの上抜けは、additionalな好材料が必要だ。

金融はダメだが、一般事業会社は堅調だから、リセッションにはならない。
これだけ金利を下げたら、1980年代以降は、株式市場は回復局面に向かった。
このコンセンサスを中心に2月は反騰陣営が頑張った。

今週は、サブプライム問題が金融セクターから、一般経済に波及したことが確認された週となった。
1月の日米の生産指数が悪かった
日本の鉱工業生産指数は、▼2%と低下した。
アメリカの耐久財受注は、▼5.3%(▼1.6%;輸送用機器を除く)と低下した。
アメリカの10−12月のGDP改定値は、輸出を除くとゼロ成長だったことが確認された。

つまり、景気後退が始まったのだ。
1980年代以降、景気後退が始まれば、株は買いだった。
early cyclicalと呼ばれる自動車や住宅が、金利の低下に反応して、一般生産活動に1年弱も先行して回復を始めるからだ。
金利の低下で、1980年代以降は、消費者が、借金をジリジリと増加させて、景気回復を牽引してきたのだ。

今回は、このセオリーに対して疑問符が消えていない。
サブプライム問題の残した傷跡は、1980年代以降では最大級かもしれないからだ。

さて、不安の3月が来週から始まる。
3月の調整が小さければ、今年は、ここからは明るく考えても良さそうだ。
5ヶ月目の冬眠に入る。



====追記=======

2月29日:日本時間24時
3月になった瞬間、、世界中の株が下がっている。

何が起ころうとしているのか?

週末に考えようと思う。


数日、休みます

ただいま、2冊目の執筆が佳境に入ってしまい、読んでいただく価値のあるエントリーを書けません。数日、お休みします。

日経ヴェリタスのシンポジウム (4)

パネル・ディスカッションという形式は始めての経験でした。
FPをやってらっしゃる深田晶恵さんの話を聞いていて、運用担当者のような狭い考え方ではない「普段と違ったアプローチの意見」を聞けて、私には大変参考になりました。

1999年にある投資顧問にいたとき、プレゼンのために英国11箇所を5日間で行脚したことがありました。
その時、各地で「FP企業」が主役になっている姿を見て、この状態が10年後の日本だと感じました。
今回、深田さんのひたむきな姿勢を見ていて、現在多くのFPの方々のご苦労の先には、あの時の英国の状況が来るのだろうという気持ちをあらたにしました。

滝田さんからは、随所で私の発言をサポートしていただいたり、ブログに言及していただいたりと、心から感謝しております。
彼に最初にお会いしたのは、88年ごろに開催された欧州企業訪問ツアーだったと記憶しています。

日経新聞でみる彼の記事には、「芯が通ったシンプルさ」があります。
今後、論説委員の記事を読む時に誰の記事かを注意して読むと面白いですよ。


日経ヴェリタスのシンポジウム (3)

3.VERITAS読者へのメッセージ

<<投資は朝顔の観察のようなもの>>
何よりも、上手な観察者になることです。
小学生の朝顔の観察と同じです。
今日は双葉が出たぞ、葉っぱの枚数が増えて、緑色が濃くなってきたな。
おや、葉っぱが虫に食べられている、、、
そんな地道な観察が上手になることは一番重要です。

いろんなことに興味を持って、感受性豊かな少年、少女の心で、
見たり、聞いたりする、、、これも大切です。

普段の何もない、平穏無事な状態を、毎日、指差し確認しているからこそ、何かあったときに、その重大さが瞬時に体で感じ、頭で理解でき、行動を起こせるのです。

<<教えてもらいましょう>>
投資家は、教えてもらうことが仕事です。
自分よりも何かを少しでも良く知っておる人は、全員先生です。
老若男女、日本人・外人を問いません。
聞き上手、教えてもらい上手になることは大切です。


<<市場は、あなたに語りかけています>>
「**は、+++であるべきだ」とか、「市場が間違っている」とかいうベキ論者や自分中心にならないようにすることも重要です。

株式市場が、何を語りかけているのか、謙虚に耳を傾けるべきです

私のつたない経験ですが、、、
「市場が間違っている」と叫んでいた人の多くは、「自分の間違いに気づいていない」だけでした。
そして、そんな人のパフォーマンスは、その後もダメでした。

私たちは、知らないことの方が多いのです。
謙虚に学ぶべきなのでしょう。

あと、些細なことかもしれませんが、
相場は後戻りしません。
終わったものは終わりです。
終わってしまったものは、すぱっと切り捨てるべきです。

そして、落ちている魅力的な投資対象を拾いに言った方が先々のパフォーマンスは向上します。

さあ、この会場から出られたら、探し始めてみませんか!
何か、見つかると思いますよ!


日経ヴェリタスのシンポジウム (2)

Q2.サブプライム問題についてどうみる?原因、影響などは?

<<そんな事したら、こうなるのは当然です>>
サブプライム問題や証券化バブル問題が発生した原因は、
(1)行き場を失った「余ったお金
(2)非常識に高いリターンを渇望する「投資家の強欲
(3)投資の基本である調査・判断を自分でせず、他人任せにした「投資プロセスの手抜き
です。

その結果は、
普段なら手を出さないような代物である、サブプライム・ローンの証券化商品に大量に手をだした。そして、当然の結果として、損をした。
という当たり前のことでした。

今は、反省の季節になりました。
羹に懲りて膾を吹く状態がもう少し続きます。
これは、人間の感情として仕方が無いのです。

<<悪い時には、悪いことが重なってしまうものです>>
折りしも、世界経済は07年10月から低迷の度合いが強まっております。

08年の予想業績、予想EPSも下方修正が進んでいます。
あれほど強欲だった投資家もお金を引っ込めてしまいました。その結果、PERも低下気味です。
PER*予想EPS=株価ですから、11月から世界の株価が下落したのは、仕方が無いのです。算数で答えが出ているのです。

ただ、先ほども申し上げましたが、信頼が失われて、1年ほど経過すれば、一旦は落ち着くと楽観しております。
そして、落ち着いた時に、もう一度、冷静に考えた方が良いかな、と思っています。

<<規制強化の年>>
大きな事件が起こると、その後に、必ず規制の強化がやってきます。
イタチゴッコと言えるのでしょうけど・・・

今回の証券化バブルの崩壊に際しては、
流動性の無い商品に対する規制が強化されると思います。

つまり、低品質の商品を、証券化すれば、ピカピカの高品質の商品に変身するというような、お手軽金にメッキを施すような安易な商売が許されなくなると思います。

何か、足元が暗く見えますが、どんな時でも、世界のどこかに、必ず素晴らしい投資対象が、落ちているものです。

ゆっくり、落ち着いて見つけて、拾いにいけば、ちゃんとリターンを享受できると信じております。
ですから、どこかに落ちていないかなー、という目で、物を見たり、聞いたりしたら良いと思います。


日経ヴェリタスのシンポジウム (1)

シンポジウムで春山が話した内容を掲載させていただきます。
日経新聞の論説副委員長、滝田洋一氏(写真)の質問に、パネリスト3人が順番に答えるという形式で進行しました

===========
Q1.世界のマーケットは大荒れになっている。現状をどうみたらいいか。

<<お金が余った。お金は賢明に有利な投資先を判断する>>
先進国の経済成長率は、過去30年間、着実に低下してきました。
ですから、投資先を失ったお金が、世界中をさ迷っています。
一部は、BRICsなど新興国ね向かいました。
一部は、証券化商品に流れ込み大問題を起こしてしまいました。

お金は有利な投資先を求めて、猛スピードで世界中を駆け巡っています。
この傾向は加速することはあっても、元に戻る事はありません。
お金は、ドンドン賢くなっています。お金を一番有利に取り扱ってくれる場所を、目ざとく見つけています。

<<私たちも賢くなったし、勉強のし甲斐がある環境だ>>
日本人投資家も、この数年で世界中の投資対象を冷静に比較検討するようになりました。投資が本当に上達したと思います。
今後も、日本の株や債券だけにとらわれず、商品、為替など、あらゆる投資対象を自分の目標とするリターンにあわせて選択する傾向が、ますます強まると思います。

そして、インターネットの中の情報は、ますます充実していくので、時間を割いて勉強しようという人にとっては、夢のような投資環境が広がっていきます。

<<問題発覚、相場のピークから1年たてば>>
足元の世界の株式市場は、昨年10月をピークに調整をしています。

その原因は、信頼が失われたからです。

ITバブルの崩壊のときも、やはり、信頼が失われました。
エンロン、ワールドコムといった企業が大々的な粉飾決算をしていたことが判明し、企業会計、発表される利益に対する信頼が失われたのです。

今回は、証券化バブルが崩壊しました。
失われたものは、証券化商品に対する格付けや、価格の算定方式、および、売りたいときに売れるという歌い文句(流動性)です。

前回、企業会計に対する信頼が失われた時、2002年に事件が発覚して、約1年で株式市場はボトムをつけました。
今回も証券化バブルの崩壊は、07年2月に事件が発覚しました。
ただ、株式市場は事の重大さに気づかず、10月まで上がり続けました。

前回と同じように、1年でボトムだと考えれば、08年の2月から10月の間のどこかでボトムをつけると判断しています。
その意味では、今年のGWは、転換点だろうと感じて、色々観察をしております。



週末の整理 2月17日 日本株

ピークから約▼30%もの下げになったのだろうか?
セクター間の二極化の修正も随分進んだ。

円キャリーが止まれば、フワフワと戻るのが2月だと思っている。


今回、長期のチャートの起点を変えてみた。
右のは毎度おなじみの、2000年3月末を起点としたチャートだ。
これだと足元の微妙な動きが見づらくなってきた。


それで、今日から2005年末を起点として再作成した。
これだと、底打ちの微妙なタッチを感じることができそうだ。

いずれにしても、2月、3月は観察強化月間だ。


2005年末から2006年初頭で、大天井を形成して2年も下落しているものを中心に考えて見ようと思う。
特に、PERが25倍前後だったものが、10〜15倍に落っこちているものが良さそうだ。


週末の整理 2月17日 中国HK株

08年の中国経済は、第一ラウンドでストレート・パンチを二発食らったような状況で始まった。
一発目は、予想以上のアメリカへの輸出の落ち込みだ。
11月も弱かったが、12月は相当ひどかった。

二発目は、大雪、寒波だ。
経済活動が、しっかりダウンしたはずだ。


それゆえ、相場にはプラスだとも言える。

インフレは置いといて、景気に重点を移す可能性が高まってきたからだ。
つまり、引き締め撤回だ。

これはパワフルだ。
内需株はぶっ飛ぶかもしれない。

しかし、長期の安定を捨てて、短期のケアをする作戦だ。
あとは野となれ、山となれ、、、先のことより、足元が大事だ。。。

ここからバブルをもう一回やりに行くのだろうか
中国なら可能かもしれない。



人民元は、ヒタヒタと、今年も高値を更新するでしょう


週末の整理 2月17日 為替

日本にいると、世界の為替の動きが見えずらくなった。
日本円が90年代のような「世界三大通貨(円、ドル、マルク)」の時代から、遥かかなたまで落ちぶれてしまったからだ。

円は売っときゃ良いのさ。
他の高金利通貨を買っときゃいいのさ。



そんな時代が長く続くと、何も考えなくなってしまう。

ドルに関しては、一番目の貿易加重ドル指数が良く出てくるチャートだ。
しかし、一番重要なものは、2番目のほうだ。
これも貿易過重なのだが、上のは先進国8カ国の中での動きに過ぎない。

2番目のは30カ国近い中での動きだ。
つまり、新興国や中南米などを含めた全世界に対しては、つい数年前までは、ドルは上昇していたのだ。

しかし、それが2002年をピークに下がり始めた。
こっちの事実の方が重要だ。


日米の金利差は、まだまだ縮小するだろう。


バレンタインディのプレゼントは、世界的にはドル安だった。

しかし、円の国にいると、何もなかったかのように静かなバレンタインディだったように感じてしまう。


週末の整理 2月17日 アメリカ株

サブプライムの震源地なのに、何故あまり下がらないの?
これが昨年のアメリカ株に対する多くの投資家の感想だった。

しかし、他のマーケットがドカンと下がった後に、リバウンドしそうな元気を見せている今の時期、アメリカが一番リバウンドの様子が冴えない。

あっちをチョコチョコ、こっちをチョロチョロと手を出してはシコリが増えているように見える。
アメリカは借金の国だから、株式は金利で動く度合いが世界で最も高い市場だ。それゆえ、1982年以降は、金利さえ下げれば、カンフル剤を打たれた患者のように、元気になって消費三昧に復帰してきた。


今回も、金利をバンバン下げている。
「今回は違う」よりも、「今回も同じさ、、」これが相場の鉄則だ。

だから、アメリカのFMはとりあえず目をつぶって、「Fedに逆らうな! 株は買いだ!」と叫んできたし、今回も同じだ。

金利を下げれば、消費者が住宅と自動車を買ってくれたのが、1982年以降の相場回復の守護神だった。


だから、2008年も、自動車と住宅を観察することは最重要項目だと思う。
アップルじゃ、相場全体を支えられないのだ。


歴史が教えるところは、金融が痛んだ国の株価は冴えないということだ。
だから、アメリカよりは、日本の方が良いパフォーマンスを示す可能性があるのが、2008年になるような気がする。


金曜のEmpire State Manufacturing Surveyの下落は驚いた。
先日のISMサービス指数の下への突っ込みも相当なものだった。
見たことがないようなセンチメントの悪化を、こうも連続して見せられると、2月は何はなくてもリバウンドと想定している私でも怖くなってしまう。

そこをグットこらえて、リバウンドの様子を冷静に観察したい。


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