2008年05月

週末の定点観測 : アメリカ(2) 住宅関連データ

3月時点の住宅価格(ケース・シラー指数)が出ました。
下げが加速しています。
ピークからは、▼16.6%という下落です。


前年比では、▼14.4%の下落で、前年比も悪化しています。
ISIの業者サーベイでも、価格はまだ下げが進んでいるようでした。
コンセンサスは、09年半ば〜09年終わりが底、、、という風にボトムの後ズレが起こっています。


新築一戸建て販売件数、、、すごい縮小トレンドです。


前年比で、▼42%です。
昨年の半分しか家が売れないという状況です。


上記のような事情もあって、年初来、値持ちのよかった宅建業者指数ですが、また軟調になっています。

ここが先導して相場がダメになったわけで、ここが止まらない限り、アメリカ株の投資はしたくないと感じています。



週末の定点観測 : アメリカ(1)

ほんの数日で投資家の気分がころころ変わるのが、最近の相場の特徴だ。
先週始まった「景気はダメだ!」という悲観が、今週の半ばに一旦ピークをつけて「そこまで悲観しなくても・・・」という見直しが始まった。

モンサント(農業関連)と、セールスフォール(Only One Software企業&買収候補)は、ヒタヒタと高値を更新し、他の銘柄も出直ってきた。


短期のマネーマーケット金利も、ジリっと上昇した。
しかし、スプレッドは開いたままだ。


LIBORに関しては、嘘つきLIBOR(1)と、 嘘つきLIBOR(2)で書いた。

さて昨日、英国銀行協会(BBA)の会議が開催された。
何も変更しない。
襟は自分たちで正す。
外部の意見は聞かない。

これが結論。。。事前の予想通りだ。

3月にBIS(国際決済銀行)から、調達金利を低く見せるためのズル、操作を指摘されていたわけだが、ウヤムヤで終わらせることになったわけだ。
しかし、今回の事件は”ドルの調達金利は、ロンドンではな、すべてくNYで決める”という事を推進させることになるような気がする。
金融の世界では、一旦失った信用はそう簡単にはもみ消せないのだ。


景況感以上に長期金利は上昇している。
先週株式市場が軟調なときも金利は低下せず、今週は大幅に上昇した。
景気のいかんにかかわらず、商品価格の上昇が来年に向かって継続するので、さらにインフレが高進するという懸念をジワッと織り込んできたのだろう。
4%を超えたのは特筆すべきだ。


貿易収支は改善している。
BRICsなど新興国景気の堅調さによる輸出の好調と、国内消費の低迷による輸入の低調さに加え、ドル安効果が出ている。

アメリカの貿易収支の改善は80年代以降ずーっと、こういう状況で改善し、アメリカ景気の回復でまた赤字が膨らむという事を繰り返してきた。
今回もまったく同じパターンだ。
喜ばしい貿易収支の改善ではないのだ。


ブログを始めて、4周年になりました

4年前の今日、04年5月30日に”ブログ”を始めました。
これが、すべての始まりでした。

最初の数回は、図や写真がないですね。
始めた直後にアメリカに出張して、デジカメで写真をたくさん撮ったのをアップしてますね。今見ると懐かしいです、われながら・・・

あっという間に4年が経過しました。
自分のために始めた投資メモがここまで継続できるとは思いませんでした。
これまでの人生で、手書きの日記は1週間たりとも継続できたためしがありませんでした。
ブログだと、誰かに見られているという不思議な緊張感、自己満足、義務感の混ざった自意識が「サボらないように自分を叱咤激励」したのだと思います。

飲茶的な投資、、、ってありますが、
美味しい物だけを食べたい!(=儲かるものだけに投資したい!”)」
という偽らざる欲望の表明なのです。
そう言い切ってしまえば、もう心が楽になりました。

さて、5年目が始まりました。
そんな今日の株式相場は高くて良いですね。
素直に、株が高い日は、嬉しいです。
単純な私です。今後ともマイペースで続けるつもりです。

皆様も、マイペースでお付き合いいただければと願っております。



1990年代の”タイ”、、2000年代のベトナム””

インフレが、25%に達し、、、
Fitchから格下げを食らい、、

株式は、2006年前半をピークに半値以下まで下落し、、


通貨(ドン)は急落し、、、


なにやら、1990年代のアジア危機、ロシア危機、LTCM崩壊の数年前に発生したタイ危機のような雰囲気だ。

タイ危機:1995年
アジア危機、ロシア危機、LTCM崩壊:1998年

本格的な心配をするには、まだまだ時間は十分にある!?!?!?
とにかく、常時観察するべき項目がまた増えた。

===========================================
資源・エネルギー、農産物の価格高騰に国内経済が耐えられず・・・
弱いところが最初に破綻するか苦境におちいるのが、危機の前兆だ、、、

しかし、弱いところは、経済規模が小さいので、世界的な悪影響を与えない、、
ゆえに、その破綻や苦境は過小評価をされたまま時間が過ぎて行く、、
今回のベトナムも過去の推移と同じだろう、
ベトナムへ入っていた資金は長期間戻らず、他の有望な国へさっさと引越しする、、



トリビア : 禁酒法の立法趣旨

ウォールストリートの歴史の2回目の読書をしている。

面白い記述を見つけた。
==========
戦時(第一次世界大戦)下、穀物を軍隊に供給するのは愛国的で、それを(飲料用)アルコール製造に使うのは愛国的でないとする禁酒法主義者の訴えに、アメリカ世論の大勢が納得していた。
==========
<P.218〜219、()内は筆者追記>

これって、商品相場の高騰が続く現在で、再現されるリスクがないわけではない。
現に、トウモロコシを車の燃料にすることに非難が出始めている。
飢餓にあえぐ人々のことを無視しているというのだ。

しかし、牛肉を食うほうが、はるかに穀物を無駄遣いしているのだ。
私の記憶が正しければ、牛一頭を育成するのに必要な飼料用穀物は莫大であり、牛一頭の5〜10倍の食物価値の穀物を浪費している。

アメリカ人が牛肉を食う量を半分以下にすれば、穀物需給は緩和するし、アメリカ人の肥満問題も解決するし、アメリカの医療費問題も解決する。良いことだらけだと思う。

困るのは、コレステロール降下剤など生活習慣病の製薬会社と、肥満防止器具の製造メーカーだけだと思う。

マスメディアの報道は、どんな風になるのだろうか?
興味深く見守ろうと思う



週末の定点観測 : 為替

また、ドル安が始まった。
今週は、そんな雰囲気の週だった。


静かで着実なドル安、、、、この雰囲気だと、09年までこの調子だと思う。


もうドル金利は下がらない、、というFedの雰囲気づくり(=操作?)は失敗しているように思う。

ドル円は小康状態が続いている。
動くとしたらドル安に動いた時の値幅が大きい地合いだ


円が決して強いわけではない。
その点では、海外投資を悲観する必要はないと思う。


週末の定点観測 : 中国

H株、Redチップは結構な値幅戻ったが、さすがに今週は値を消し始めた。
アメリカがああいう状態なので、お付き合いは仕方がない。


三兄弟も、戻りの大きかった中国海外発展の下げがキツかった。
まあ、妥当な調整だろう。


貿易黒字は、アメリカ景気の後退と、ドル安に、確かに影響を受けている。


人民元は新高値を更新した。
中国のGDPの世界シェアは、今後3年でどこまで拡大するのだろう?


週末の定点観測 : アメリカ(2) 住宅&証券

中古住宅販売は、統計開始以来の最低水準だったそうだ。
低迷は、2010年まで、、、そんな雰囲気が増えてきた。

在庫は、455万戸で、
現在の販売ペースの489万戸だと、11ヶ月分、
2002年ごろの550万戸ペースだと、10ヶ月分、
いずれにしても、ため息。。。



ABCPの残高の減少も加速してきた。
6月末の決算に向けて、整理縮小が急ピッチで進んでいるのだろう。

欧米系証券会社のリストラ首切りが激化してきた。
今月は、UBS、モルスタの大規模人員カットが聞こえてきた。

私の知り合いのセールス氏2名も犠牲になった。
若くて優秀な1名は他社に動いたが、年季の入ったもう一人は・・・・


住宅建設株(緑色)は、年初来頑張っていたが、どうもプッツンしたように見える。



GS(青線)やメリル(赤線)の株価も下落が止まらない。
まだ新安値でないのだが、要注意だと思う。


週末の定点観測 : アメリカ(1)

今週のアメリカは、住宅リセッションの深刻化とエネルギー価格の高騰にノック・アウトされた。
1週間で▼3%という下げ幅は大きいと思う。


アメリカの景気は、秋〜来年にかけて回復するという期待が縮小して、「減税効果がなくなれば心もとない状況に戻ってしまう」という心配が市場を支配した。
その結果、長期金利(右図)は上がらなくなってしまった。


モンサント(MON)は相当戻って、短期の達成感もでていた。

グーグル(GOOG)は、やはり「ヤフー買収断念 検索エンジンモデルの終焉」で書いたことがジワジワ効いてきているように思う。


マイクロソフトの下げは、相場全体の下げの影響が大きいとは思うが、ゲイツ後の迷走を示唆しているような気がしてならない。


短期マーケットは、落ち着いてきた。

気にすべきは、金融危機ではなく、景気だという認識が広がっていると思う。


週末の定点観測 : 日本

日本株は引き続き値持ちが良かった。
しかし、来週の前半は、さすがにNYの下げが止まらないことを嫌気した景気敏感株の売りが出るだろう。



TCIJパワーは面白くなってきた。
というか、今年の証券市場の最重要事件になってきた。

==情報誌によれば==
ジャスダックは、大証の経営統合に反対していた、ジャスダックの取締役(二人の金融庁OB : 藤原隆会長と渡辺達郎社外取締役)を解任した。彼らは、大証との経営統合で天下りポストが減ることを理由に反対していた。これには証券界も切れたし、マスコミもあきれて非難している。
しかし、Jパワーは、追放された藤原隆を監査役に向かい入れた
TCIに「官僚の天下り先確保が優先されて株主を軽視している」という攻撃の理由を与えたことになる。
====インサイドラインより=======




これで、TCIとJパワーの戦いは、官VS民、または、官僚VS市場の代理戦争の様相を呈してきた。

外人投資家は、40%だ。
TCIの委任状闘争の決定権は、日本の機関投資家が持っていることになる。
官僚に背けない機関投資家というのが現在の判断なので、第一ラウンドはJパワーの勝利だろうが、それによる日本株の被害は困り物だと懸念している。

昨年のブルドック・ソース裁判常識を逸した判決で、世界の投資家にそっぽを向かれたことが、サブプライムとは無関係に売られた日本株という状況を出現されたが、今年のTCI VS Jパワーの帰趨は同様のリスクをはらんでいる。




昨年5月までの株高の背景には、名目GDPの復活上昇期待があったと思う。
GDPは確認指標であって、相場には使えない。
そうか、そうだったのね、、、と、後から相場を確認する指標だ。

これが、屈折するという懸念で株価が下がっているのだと思う。
4−6月の数値は重要だと思う。



Jリートも、相場とともに止まってしまった。


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