2008年11月

週末の定点観測 : アメリカ (2)

長期金利(10年国債)が急降下した。
アメリカの景気の悪化は2009年いっぱい継続しますという宣告のようだ。


コモディティは横バイになってきた。
値ごろ感かのか?
アメリカはダメでも、アジア、新興国があるさ、、なのか?
分からない・・


ドルLIBORは若干上昇した。


LIBORの上昇は、国債金利(赤:二年債、黄色:10年債)は下がって、企業向け金利(緑:10年社債)は逆に上がっている=貸しハガシが激化している、、という証拠なのだろう。


週末の定点観測 : アメリカ (1)

今週は、久しぶりに連騰した。
観察銘柄群も相当反発した。


しかし、金融は値下がりがひどかった。
問題はココなんだよ!、、、と言わんばかりの市場だった。


新築一戸建て住宅販売は、まだ下げ止まらない。
いくら何でも一旦はこの辺でと思うのだが・・・


宅建業者の株価は、だんだんSP500に接近してきた。


新規失業の申請者が50万人を超えてきた


週末の定点観測 : 全体感

欧州のインフレ(1番目の図)も、アメリカのインフレ同様に、急降下してきた。
日本も値上げの撤回が散見されるようになってきたし、ビトンも円高還元値下げをするようだ。
世界中が急速に冷えてきた。


物価下落と失業率の上昇はペアだが、欧州の失業率(2番目の図)もジリジリ上がってきた。
8%は超えるでしょう・・・・と、欧州担当の友人が軽く言っていた。


CRM商品指数は、2ヶ月連続で大幅に減少した。
キーレベルと私が思っている「250」を割り込んできた。


日中米、、三者とも横バイだ。
EPSは下方修正ラッシュだ。
先月最終週に、三者PER=10倍で仲良く並んだが、その後のEPS下方修正で、またばらばらになってきた。


先週、今週と、欧州通貨の短期金利が低下している。


週末の定点観測 : 中国

今週の政治局会議で「09年は積極的な財政支出を実施」することが合意された。
12月開催の経済工作会議では、その具体的な中身を決めることになるだろう。

政治的には、「2010年の上海万博のころには、株と不動産が立ち直っている状態を目指す」ということだ。

北京オリンピックで世界に示したかったのは、経済的に発展した中国だったが、上海万博では、内需振興で、農村部を含めた中国人が豊かになったことを示すことが目標となるだろう。

さて、どんな内需拡大策が並ぶかが楽しみだ。


不動産関連の税制に優遇策が出るという期待で、中国海外発展は大きく戻した。


上海証券取引所のA株データの月次チャートだ。



週末の定点観測 : 日本

「そろそろかな」と期待は盛り上がっている、、、そんな今週だった。

今週から、クボタを観察チャートに加えた。
中国の内需振興策の中心のひとつは農村振興策だ。
農業の近代化、効率化、機械化、食糧増産が目的だ。
そんな中国内需関連を観察するために加えた。
鉄や海運、商社より、今後は期待できるのではないかと思う。
ただ、円高の影響は大きいし、会社の前提がやや甘い・・



2Q連続で、名目GDPが減少した。
デフレが本格化してくるだろう。



小売では、ユニクロが高値を超えてくるかを注意深く見ている。

ニトリは数年来の大きなボックスを抜けたので、大相場に育つ可能性が出てきた。
6月ごろに向かって円が80円台を目指す動きであれば、相当高いかもしれない


Jリートも反発してきた。
悪材料出尽くしという期待だろう


BRICs & アジア & OPEC

約1ヶ月、BRICsの株価は横バイだ。
過去1年間で、1/3になったわけだ。
黒:ブラジル、赤:ロシア、黄:インド、緑:中国

やや落ち着きを見せているが、欧米投資家を中心に悲観論は増えていると思う。
羹に懲りて膾をふく状態を経なければ、本当の底打ちをしないと思うので、欧米投資家に広がっている悲観論は、ある意味で来るべきもの、そして過ぎ去るベキものだと思う。


アジア株も、1/3だ。
黒:ベトナム、緑;韓国

韓国が純債務国に転落したそうだ。
円資金を借りて、消費者ローンにまわすなどといったものも含めて、対外債務が急速に増加したようだ。
韓国ウォンが値下がりしているので、返済する金額は増加する。
ちょっと大変だ。

こんなことが引き金になったのが、95年〜98年まで続いてアジア危機だった。
当時はタイの外貨借り入れの増大
=>タイ・バーツの大幅下落
=>外貨を返せなくなったタイ企業
という悪循環だった。


OPEC諸国は下落が止まらない。
原油価格の下げと、世界景気の後退からくる融資縮小の影響をモロにくらっているのですから仕方が無い。


ドバイもさすがに「タダ事ではない」と認識したのか、不動産&金融の救済に乗り出したり、新規案件の見直しを始めているようだ。

11月23日のエントリーで書いたように、不正もまだまだ露呈すると思う。
バブルのときは水かさが増して水中の汚いものが見えないが、バブルという水が引いてしまうと、いろんな物が沈んでいるのが見えてくるものだ。


オバマの中東政策は、まだ白紙に近いと感じる。
イラクから米軍が撤収する2011年末はオバマの3年目だ。
このときまでに中東を平和にできるか否かは、宗教をベースとしたテロの沈静化にとって重要だと思う。何故なら、現在は宗教の線と国境の線が違っているために、必ずある国では宗教的少数派が存在しており、彼らが「しいらげられている」と主張してテロに走る可能性があるからだ。
ただ、国内+欧米の経済問題があまりにも大きいので、「かまっていられない」で時間が経過する可能性も高そうだ。

FTによれば、
==================
(1)先日、中東&欧州を回ってさまざまなミーティングをこなしたが、次期首相が濃厚なイスラエル強硬派のネタニアフとのミーティングは何もかみ合わない不愉快なものだったと伝えられている。
(2)パレスティナは、意見が統一されない状態だ。(筆者注:まとまりが無いのがアラブの特徴だと思う。そもそ国家ではなく、宗派とか部族単位なのがアラブだから)
(3)ハマスもイスラエルを認知しないし、ファタハとの仲も険悪のままだ。
(4)アルカイダなどのテロを沈静化するには、パレスティナ国家の樹立しかないだろう。

イスラエル&パレスティナ問題に比べれば、シーア派(イラン&イラク)とスンニ・アラブ(サウジなど西側中東)のイサカイは軽度だ。
===================
と書かれていた。


週末の定点観測 : 為替

今週の為替は静かでした。
新興国通貨は、小戻しの週でした。


02年からの月次チャートで見れば、韓国、メキシコ、インドは結構な下げだと思う。

ブラジルは、これまでの大幅上昇の反動の範囲内だ。
ベトナムは計画的な通貨切り下げを実施していると見るべきだろう。

ロシアやトルコは長いチャートで見れば、現状では騒ぐほどでもないと思う。
今後の動向は別だが・・・


対円4通貨も静かでした


想定為替レートの甘さ、、、忘れられない円安

過去1ヶ月で日本企業の業績下方修正が進んだ。
中間決算の会社説明会資料に、09年3月に向けての業績予想を算出する前提となった為替レートが色々記載されている。

概して、まだ甘いようだ。
たとえばトラクターのクボタだが、
10月〜12月、$=100円、ユーロ=130円
と書かれている。

現在が、$=95円、ユーロ=123円、
だから、業績下方修正は必至だ。

厳しい円高を前提にすれば、恥ずかしい数字を投資家に提示することになるから、、、と考えて希望的為替を前提にしているのだとすれば、かえって今後期待裏切りが発生することになる。

こういう輸出企業は多いのだと思う。

クボタは、中国の農業の近代化で恩恵を受ける企業だと思うのだが。。。



インド、、、嫌な感じです +所得格差、貧困の問題

今日のインドは市場が閉まっているのですが、市場外取引などでは結構下落しているようです。
TVなどで報道されているように、インドの経済発展を妨害することで利益を得るグループの犯行なのだと思います。

通常、人々は豊かになると、
(1)原理主義的な思想から離れていく、
(2)非暴力的になる、
(3)保守的になる
という傾向があります。
ですから、テロの撲滅には、経済発展が最も効果的だと言われています。

裏から見れば、テロを首謀しているグループは、人民が豊かになれば、テロリストを支援しなくなるので困るのです。
インドやパキスタンが貧困にあえいで、しかも仲たがいそている状況を維持したいグループは、BRICsなどが経済発展するのは大嫌いなのだと思います。
中国でも小さなテロは続いているようですし・・・
でも、昨夜のムンバイのテロはインドにとって結構なネガティブ効果が出てしまうと感じました。

右のチャートは、緑:中国A株、黄色:インド、赤:韓国、黒:ベトナム、です。



======================
今日は、貧困とか、所得格差とかを考えていました。
景気が悪くなると、あちこちで問題が表面化するからです。

まだ、何がどうだと言う結論に達してはいないのですが、右の図を作成しながら色々思いつくことはありました。

正しい定義はないのですが、、、思ったことは
(1)OECD全体平均の所得水準は、300万円程度だ。
(2)日本人的感覚の中間層(300万円〜999万円)は、OECD全体では余裕のある所得層に位置する
(3)新興国に工場や産業が移転するので、日本人的感覚の中間層(=余裕層)は減少する
(4)減少した分だけ、新興国で中間層(60万円以上の所得層)が増える


タイと、ポーランドの類似性を感じてしまった

右のポーランドの記事を読んでいて、1995年に始まったタイ危機を思い出してしまった。

超高層ビルだが、資金繰りがつかないので、建設途中で放置されている(or されそうだ)という内容だ。
「東欧・中央=欧州の工場」と脚光を浴びて、海外から湯水のごとく流入した資金が行き場を失って株式や不動産へ流れ込むのは新興国の常だ。ポーランドも例外ではなかった。

1995年以降のタイもまったく同じだった。
1996年前半にバンコクで見た光景(半年前に見た建設中のビルが、そのままの状態で放置されていた)で、これはこれから大変なことになると思った。

11月22日のFTの記事は、場所は違えど、金融危機の時には似たような事が起こるものだと感じた。

当時との違いは、
95年は、新興国発
今回は、先進国発
という点だ

ウイルスの発信源が一番辛いのは、当時も今回も同じだと思うが・・・・
東欧、中央は、バブルの程度がヒドイだけに、今後の痛みも相当だろう

右下に小さく、ロシアでも、600mの高層ビル建設が資金不足で頓挫。。。
と書かれている。



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