2008年12月

2008年のハイライト : (6) ガラパゴス・ジャパン

世界の潮流に背を向けて何年が過ぎたのだろう?
ジャパン・パッシング・・・
ガラパゴス・ジャパン・・・
聞きたくない言葉が何回もメディアに登場した。

それにしても、阿倍晋三(1年)、福田康夫(1年)、麻生太郎(?)と、ころころと一国の主が変わるようじゃ経済も安定しない。

2008年は、小型株が健闘した。マザーズは最低だった。


いわゆるバリュー株はボロボロだった。
日経平均やTOPIXよりも、下げ幅が大きかった。

白:鉄鋼、赤:商社、黄:海運、緑:リート


先日の日経新聞に日本の政策金利の過去10年間が出ていた。
2000年8月の利上げも、2007年2月の利上げも、世界のバブルが弾けてしまって、「これからは利下げが必要だ」という時に、日銀は利上げを始めている。

彼らがFMなら、最低の成績を残すと思う。そんな彼らに付き合わざるを得ない日本の企業、株式市場は大変な不幸を背負っている。


先日の日経新聞に、ジェームズ・ケリーのコメントが掲載されていた。

あんた何したいの?
はっきり宣言しろ!

と書いてある。
(1)普通の国?
(2)アジアの英国?(大陸中国の腰ぎんちゃくではなく、アメリカを向いているという意味だ)
(3)アジアのスイス?(唯我独尊)
今の政党には宣言すらできないだろう。

第二次世界大戦後は、自主的に考えないでアメリカの言うことだけに耳を向けていれば良かったのだから。
急に自分で考えろといわれても無理だよと言い訳も聞こえる・・・そうかもしれない。
しかし、そんな言い訳、世界や市場は納得しない。

戦後の政治の基礎は吉田茂首相が作った。
対米追従、非自主外交
それが孫の麻生太郎で終わるとしたら、歴史の巡りあわせとは実に面白いものになる。

さて、次の相場は2009年だ。
どんな変化を見られるのか楽しみだ!





ジョセフ・ナイのレポートもあった。
防衛的戦争(言うこと聞かないならミサイル)と単独行動主義(誰の同意もいらない)のブッシュの時代は大きな代償を残して終わろうとしている。




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2008年のハイライト : (1)資源とエネルギー
2008年のハイライト : (2)偽者ヘッジファンドの没落 強欲投資家の落とし穴
2008年のハイライト : (3)中国悲観論
2008年のハイライト : (4)アメリカの挫折
2008年のハイライト : (5) フォルクスワーゲン株のショートスクィーズ



2008年のハイライト : (5) フォルクスワーゲン株のショートスクィーズ

世界の株式市場が悲鳴を上げ、PERが最低を記録した10月28日、、フォルクスワーゲン株は、史上最高値をたたき出した。

1005.01ユーロ(10月28日)
ちなみに、
年初:154
12月29日日本時間23時頃:252(予想PER 21倍)

ヘッジファンドの史上最大のショート銘柄で、かつ大失敗ストラテジーだった。
来年は200を割っているのかもしれない。

フォルクスワーゲンの参考エントリー
1.2008年10月を振り返る(5) 規制強化は、自由すぎるから、適正な規制へ
2.10月7日のハイライト:誰かが死んだ・・(1) ファンド
3.香港レポート(5) 参加者の顔ぶれに重大な変化が、、
4.トヨタの爆発的なシステム投資は、生産革命を引き起こす!(4)
5.ダメ組のフォルクスワーゲンが動き出した!

ポジティブ・ガンマさんの詳細解説
フォルクスワーゲン再び天国へ


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2008年のハイライト : (1)資源とエネルギー
2008年のハイライト : (2)偽者ヘッジファンドの没落 強欲投資家の落とし穴
2008年のハイライト : (3)中国悲観論
2008年のハイライト : (4)アメリカの挫折

為替の切り下げを続けるロシア

ロシアの為替切り下げが連続している
背に腹はかえられない、、といった状況になっているのがロシアなのだろう。


原油の下落とパラレルに見えるが・・・・

原油価格は、既に、2002年レベルまで下落している。
それと同等だとすれば、ルーブルの下落はまだ足らない。


ロシア株もまだ下げが足らないことになる。
しかし、相場はそんな単純に比例するものではない。


最後は、BRICsの円ベース株価(02年以降)
白:ブラジル
黄;インド
赤:ロシア
緑:香港H株



2008年のハイライト : (4)アメリカの挫折

借金生活レバレッジ経営という美辞麗句に置き換えて、過去約20年間をひた走り、世界経済と株式の強気相場を支えてきたアメリカが挫折を味わったのが2008年だ。

政府にできることは金をバラ撒くことだ。
ドル札は世界中に無制限に供給されている。
だから、金利は猛烈に下がった(右は、10年金利)

約60年前に、マーシャル・プランと銘打って、アメリカはドル札を自由世界にばら撒いた
当時も金利が今のように低い。


金融安定化法案、迷走するアメリカを象徴する法案だった。
しかし、これが無ければ混迷は今以上に深まっていたことも確かだ。
少なくとも延命効果は出ているのだから。

TARP=tarpulin=防水布、、、これは辞書の話
米国政府的には、確か。。
Troubled Asset Rescue Plan=腐った在庫の後始末用資金提供計画

銀行、証券、カード会社、自動車会社、、、、ドル札が使える限りは継続される。
(右は、これまでに突っ込まれた資金の明細)



Big3の首脳は、最初の議会証言の時(11月19日)は、「金融の混乱のせいで苦境に陥ったのだ。俺たちは悪くない。救済資金をもらえるのは当然だ」と主張していた。

Big3の処理に関しては、"All or Nothing"は不可能だ。
全員が不満足な形で騙し騙ししながら、ゆっくり企業の消滅プロセスを進めるのだ。

Big3の苦境の遠因は、アメリカの古い企業に共通だ。
健康保険だ。
日本でも健康保険の維持に苦しんでいる。
アメリカでは超貧乏か高齢者を除いて、政府(=税金)が健康保険に関与しない。
だから、米国巨大企業は退職後であっても、健康保険を提供することを企業の誇りとしていた

しかし、退職者数が現職者数よりも多くなると、「無い袖は振れない」という事態に至る。
無いものは無い。。。これを受け入れざるを得ない。

現状のベネフィットを維持するなら、どこからかお金を調達して資金を確保する必要がある。
Big3には資金は無い。税金を補助金として頂戴するしかない。
しかし、Big3のためだけに増税はできない。
全米規模の健康保険の導入があってこそ、増税が可能になる。





アメリカ発の金融危機を契機に、欧州勢は「第二のブレトンウッズ体制を構築すべきだ!」と息巻いた。
しかし、欧州は呉越同舟で何もまとめる力が無い

国際的なルールとは、強力なリーダーシップがあってこそ決定・設定されるのだ。
求心力をもつリーダーが存在する多極化と、それが無い多極化はまったく別物だ。
前者では、問題解決に向けた全員のコミットと結果責任の甘受が成立する。
後者では、混迷だけが成立する。


新大統領オバマは求心力を秘めている。
期待は既に大きい。
一気に実現して欲しい。
さもなくば、期待裏切りで、経済も相場も国際関係も混迷するだろうから。。。

2008年のハイライト : (1)資源とエネルギー
2008年のハイライト : (2) 偽者ヘッジファンドの没落 強欲投資家の落とし穴
2008年のハイライト : (3)中国悲観論


2008年のハイライト : (3)中国悲観論

2007年夏までの「中国は長期的な投資対象としてピカイチだ!」という雰囲気が、2008年は180度ひっくり返った。
今や、中国悲観論、中国終わった論、中国害悪論のオンパレードだ。変われば変わるものだ・・・

2009年の民主党大統領オバマは、人民元高/US$安をさらに進めるだろう。
しかし、これが米中の貿易収支をアメリカの保護主義者が満足する程度に改善させることは無いだろう。
前例としての日本とアメリカの貿易摩擦(最初は、1970年代の繊維だったと思う)の場合でも、歴史的な事実を見れば、日本の対米黒字はまったく改善することはなかった。

景気が悪いときは毎度のことだが保護主義が台頭する。今回も同様だろう。もしかすると、Big3が崩壊するほどだから、保護主義の台頭も相当な規模だろう。

二酸化炭素を貿易のイヤガラセに使う(=Carbon Tariff)は欧米が中国の安価な製品の輸入を差し止めるために使う有効な手段だと認識され始めている。
地球温暖化防止は既に政治的な武器として「本来とは違った方向に使われつつある」と思う。
しかし、これが国際政治だ。文句は言えない。日本とて同じ目に会うと思う。

人権問題で中国の工場を締め付ける作戦は、結局は効果が出なかったが、この二酸化炭素作戦はどうだろうか? 要注目だ。


中国のGDPが8%成長に満たない確率は高い。
しかし、共産党一党独裁の正当性を維持するために、今のアメリカのように、なんでもありの経済対策を実施すると思う。それをやって初めて四捨五入して8%になるかなと考えている。

通常状態の中国経済は、7%〜8%で十分だし、今後10年〜20年という長期的では、もっと下がるのが当然だと思う。
2000年〜2050年を平均すると、6%などという意見がコンセンサスのようだが、そうであれば、2010年以降はゆっくりと成長率が低下していくのだ。
私が想定している上海万博後の景気後退(現在の景気対策のカンフル効果消滅による)から復活する時のGDP成長率は6%〜7%だと思っている。この数値でも非常に高い成長率なのだ。


2008年のハイライト : (1)資源とエネルギー
2008年のハイライト : (2) 偽者ヘッジファンドの没落 強欲投資家の落とし穴

昨日から水仙が咲き始めました。
今年は昨年より少し早い開花です。
昨年より寒いように思うのですが・・・・


週末の定点観測 : 全体感

先週、今週と日本株は堅調だ。
悪材料に事欠かないのに・・・・

円高の一服感、、、本当に一服だけかもしれないのに・・・
世界の中で、一番先に下がり始めたから、、、そんなの理由にならないのに・・・

私は、2009年は2008年より良い年だと考えている。
なら足元の日本株の動きは歓迎すべきではないか。
自分で宣言した事に対してすら自信がなくなりかける時、、それが本当のボトムというものかもしれない。


想定どおり、
EPS↓
PER↑
という動きになっている。

ただ、PERの上昇の限度というものを想定して置かねばならない。
来年のGWごろがピークだと仮置きしておこうと思っている。特にコレという理由は無い。

(参考)
週末の定点観測 :全体感(1)


週末の定点観測 : 中国

中国は反落した。


内需五人囃子も軟調だった。


人民元は安定していた。

来年から自動車の購買に関して減税があるという報道があった。


週末の定点観測 : 日本株(2)

小売セクターだが、ニトリから、ユニクロへと来て、今週はアスクルが動き始めた。
アスクルも企業に安価な製品(文房具など)を提供する企業だから、広義の生活防衛株なのだろう。


カードは微妙に上昇


サラ金は、企業間の格差が広がった


アップルが下げ止まらない。
任天堂は、業界の一人勝ち状態を背景に値持ちが良い。


週末の定点観測 : 日本株(1)

日本株は底堅い動きだった。
悪材料はてんこ盛りだったが、あまり下がらなかった。


円高の一服という安堵感もあっただろう。
生活防衛銘柄というテーマも根付いたからだろう。


Jリートは反落した。
2週連続の急騰だったので、さすがに続かなかった。



対円の4通貨は少し円安に戻した。
全体的には小動きだった。



日米金利差は無くなったと言える。
年末は為替が急変することがある。
安心はできない。


週末の定点観測 : アメリカ

今週のアメリカは弱かった。
何か、息切れのようなものを感じた。

流動性供給だけでは、前に進めないことを頭では理解していたが、やっと体でも理解し始めたのかもしれない。


中古住宅販売は下抜けした。
住宅なんか買ってる場合じゃない。。今のアメリカ人の心理状態は、そういう事だろう


新規失業者は急騰を続けている。
株価なら、このあとは急落するのだが・・・・


LIBORは低下を続けている。
輸血は十分だ。

だが、患者(アメリカの企業経営者、特に金融経営者)が、
(1)過去を反省し、
(2)過去の誤ったやり方を根絶すると決意し、
(3)新しい時代に向かって前を向いて頑張ろうとするか、
この3項目をクリアーするのか、、、、まだ判定できない


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