2009年07月

Long & Short 区切り : 任天堂、 クボタ

昨日の任天堂の4−6月決算で悪材料が終わりそうだと判断した。
お開きにしたので、昨年末から今日までを振り返ってみよう。

細かい計算は省略して
12月末:任天堂、33750円、 クボタ、634円
7月31日:任天堂、25320円、 クボタ、852円

08年末
任天堂を100株売る、3375000円
クボタを6000株買う、3804000円(任天堂の売却代金での不足額は手持ち資金を投入する)

09年7月末
任天堂を100株買い戻す、2532000円
クボタを6000株売る、5112000円

任天堂、+843000円
クボタ、 +1308000円

+++++++++++++++++++++

Long & Shortは高リスク戦略なので、蓋然性の高いペアリングを実行することが重要だ。
同一セクターならリスクが低いという一般的な感覚は間違いだと思う。

株価を形成するStory収益トレンド業界環境マクロ・トレンドを総合して、上昇確率の高い企業と下落確率の高い企業をペアリングするのが王道だ。

同一セクターの場合は、業界環境とマクロ・トレンドが同じなので、他のファクターに頼る部分が多くなって、戦略が失敗する確率が高くなる

人間の考えることは似たり寄ったりなので、なるべく多くのファクターが反対方向にある銘柄を見つける方が損失確率が低くなる。

+++++++++++++++++++

一旦お開きにした後は数ヶ月は休むのが良いと言われている。
先人の知恵にしたがって、夏休みにしようと思う。

任天堂 : 過去は悪かった

任天堂の4−6月決算が出た。
直前の公表されているコンセンサスの営業利益は625億円で、出てきたのは404億円だから、negative surpriseだ。
しかし、アナリストは口では予想を下げても外部に公表する予想数値は高いままに放置していたような節があり、本当のコンセンサスは400〜450億円だったと思う。それも下回ったから悪い。だから引け後は下がっている。

7974

今夜から明日にかけて終わった悪さを反映させて年間予想を引き下げる証券会社も出るだろう。しかし株価は将来予想で決まるので、終わった事は関係ない。

では将来期待は引きあがったか?
残念ながら答えは、"NO"だ。
でも、株価はそこまで織り込んでおり、25000円〜27000円のレンジで推移してきた。上がらなかったので、完全出遅れであることは確かだ。

一つだけ明らかなことは、将来の12ヶ月に関して、悪い3ヶ月が過去に去り、判定不能の3ヶ月(2010年4−6月期)が入ってきた。トータルではプラスになるだろう。

これまでのLong&ShortのShort側としての任天堂の役割は終わりに来た。明日以降ガッッカリで下がってL&Sのパフォーマンスが上昇しようが、悪材料出尽くしで上昇しようが、ペアリングは解消するのが適当だろう。

+++++++++++++
Long側のクボタは快調だ。

6326

年初来で計算すると、
クボタ  +35.02%
任天堂 ▼20.56%
ネット 55.58%
ここらで閉幕にしようと思う。

GR

中国株バブル度測定 (2)

どこから見ても納得のできる相場から、バブル相場に移行する時期にさしかかったと前回のエントリーで書いた。

ちょうどそれを証明するかのように今日は▼5%程度の調整が来た。
ここから先は大人の相場だぞ!
ここから先は地獄が待っているかも知れないぞ!
そんな”渇!”を入れてくれたような気がする。

++++++++++++++++++++++++
下は、A株300指数の前回バブル(赤枠の部分)の様子だ。
面白いことに、バブル突入時点(=2007年4月)を境に出来高がしぼんでいった。
2009年の相場に関しても、出来高は要観察項目だ。

前回バブルのA株_20090729

金融セクターの推移の単なるチャートです。
最初は銀行セクター、、、

中国銀行セクター

次が、保険セクター

中国保険セクター_20090729


最後が不動産の中国海外発展

不動産中国海外発展


G2時代の本格化

過去のエントリーで、中国がBRICsから抜け出してアメリカと並んでG2になると何回か書いてきた。
今週の米中戦略経済対話は、G2時代が本番を迎えたセレモニーとして非常に重要だ。今後の世界の舵取りはこのG2会議を中心に決定されて、G20に通知される形式をとると思われるからだ。

G2_米中戦略経済対話_20090728

中国もバブルを本格化させずに、内需景気を長続きするように苦心している。先日も個別にバブルの芽を摘むルールが示された。内容は過剰融資の抑制だ。

1.余剰マネーを回収する目的で中国人民銀行が約8ヶ月ぶりに1年物の中央銀行手形を発行したが、
指導に従わないと見られる新規融資を大幅に増加させた10行に対して1000億元の懲罰的な特別手形を発行して資金を吸収した。
2.銀行業監督管理委員会は商業銀行に対し、貸倒引当金カバー率を6月時点の134%から150%以上に引き上げることを指示した。
その他、色々口頭の指導をやっているようだ。
しかし、大きな内需拡大、景気拡大という基本路線の前には、大きな流れを変えることにはならず、時々過熱をガス抜きする効果に留まると考えるのだ妥当だろう。





中国株バブル度測定 (1)

バブルに正式な定義など無い。
春山流に当時の相場つき、投資家の浮かれ度合い、証券会社の熱心度合いなどを総合的に勘案して、エイヤーと判定してみた。

上海取引所発表の実績ベースPERで考えれば、PER>35倍がバブル領域だったように思う。
2007年4月〜2008年1月の約10ヶ月間だ。

中国株バブル_上海
ちなみに、2009年7月24日に36倍に達した。
バブルが始まったかもしれない。
既に私はミニ・バブル状態、またはバブル初期と判定しているので、取引所データからも判定できる状態になったと言える。

ただし前回どおり、ここからの上昇率は大幅になる
十二分にエンジョイできると思う。


+++++++++++++++

しかし、株価は将来業績への期待で価格形成されるものだ。したがって予想EPSベースのPERで判定しなけれな意味がない。
とは言え、中国A株の予想EPSデータなど当てにならない。以前コピペしたGSのデータ(下図)に寄れば、1年後予想EPSベースPER>30倍がバブル領域のようだ。
中国株バブル_GS
同じデータの最新版を持ち合わせていないが、上海総合指数ベースの1年後EPSベースの約PER=24倍なので、まだバブル手前のようだ。

もちろん予想EPSが下落すれば既にバブルだと言えるし、逆に予想が上昇すればバブルはまだ先ということになる。

週末の定点観測 : 全体感

喉もと過ぎれば熱さを忘れる、、、そんな相場になった。
なかなかこういう環境はないので、今は十二分に堪能したいと思う。

飲茶_1

こういう環境では循環物色になる。乗り遅れた投資家が、出遅れを物色する投資行動が増えるからだ。
H株は08年3月をクリアーした。
08年3月レベルは重要なクリアーポイントなのだが、H株がやはり一番乗りだった。

飲茶_2

喉元だが、、、バルト三国はもう一回煮え湯が待っているかもしれない。
住宅ローンの54%が担保割れになったそうだ。

ラトビア_Swedbank_20090725




週末の定点観測 : 為替

ドルは若干弱かった。

DXY_20090725

ユーロは、1.4の節目を上抜けしたと考えて良さそうだ。今後ジワジワとドル安/ユーロ高プレッシャーと作用するだろう。

ユーロ・ドル_20090725

新興国通貨もドルに対して上昇した。新興国に安心して投資できると世界の投資家が考え始めた証左だと思う。

新興国通貨_20090725

対26カ国貿易加重ドル指数(月次)だが、ピークアウトしたと判断すべきだろう

月次_Broad_20090725

ロシアの外貨準備が増えない。外貨を何かに浪費しているのだろう。

ロシア外貨準備_20090725

人民元は静かだ

人民元_20090725

円は若干弱かった

対円4通貨_20090725

金利差はワークしていない

金利差とドル円_20090725

ドル円の短期の売り買いのサインはことごとくフェイルしてきた。今は小さな円売りサインがでているが、多分フェイルするのだろう。

JYS_20090725


週末の定点観測 : アメリカ

決算発表が続いている。決して良いわけではないが、個別の下げにとどまっており、全体は売りが消える中ジリジリと上昇した。
NASDAQ(赤) :+4.21% 緑:SP500、黄:ダウ

US_20090725

観察銘柄は概して冴えなかった。ITではない景気回復恩恵分野へ素直に資金が流れている。
金も原油も同じ考え方から上昇している。

US株_29989725

資金は潤沢、問題はない、当局が見放さない限り

LIBOR_29989725

長期金利も静か

US_10年金利_29989725

ABCPは続減、、、静かに信用は収縮している

ABCP_29989725

Citi以外は戻り歩調

US_Fins_29989725

中古住宅に下げ止まりが見られる。これも今週の市場と景況感を支えた。
自動車と住宅はアメリカを代表する景気項目ですから・・

中古住宅販売_29989725

失業も悪さをしなくなりました。

新規失業者_29989725

継続失業者も減り始めました。これが継続すればOKです。

継続失業者_29989725

週末の定点観測 : 日本

今週は大幅に上昇した。 日経平均+5.85%
選挙の結果はわかっているので、不透明感がないので、海外動向に素直に追随できたと思う。

日本株_20090725

自民党=タイタニック号、、、と言われている。
民主党の単独過半数の可能性が高く、最悪でも第一党というのが政治筋の読みのようだ。

日本株セクター_20090725

Jリートは今一歩元気が出ません。
採算ベースのM&Aは成立せず、浪花節的な割高買収M&Aになってしまうのか・・・というため息が聞こえます・

Jリート_20090725

小売もパッとしないですね。
散発的な上げは見られるのですが・・

小売_日本株_20090725

カードのように出遅れ銘柄群にショートカバー的な買いがはいったのが目立った週に見えました。

カード_日本株_20090725

サラ金には過払い利息の返還に際して法定利息(=5%)の支払いが義務付けれれますが、その起算日(=From)がサラ金側に有利な判決が出たようです。この記事を再度検索しているのですが見当たりません。勘違いだったかもしれません。

サラ金_日本株_20090725


任天堂:ショート&クボタ:ロングのパフォーマンスは、+50.28%と、7月初旬の最高レベルに戻ってきた。

LS_20090725



2009年度経済財政白書が出た。
本体を入手していないのだが、サマリーは以下のようなものだ。
()内は私の突っ込み

【急速な景気後退に陥った日本経済】
1.08年9月の米リーマン・ブラザーズの経営破綻後、日本経済は過去にない速さで悪化。国内総生産(GDP)の減少は先進国中で最大。
2.雇用保蔵(企業内失業)は09年1〜3月期で1980年以降で最悪の最大607万人と推計。うち製造業は369万人。
3.労働時間削減などは限界に近く、生産が早期に回復しなければ大規模な雇用調整の恐れ。(早期の回復はなさそうなので雇用調整が来ると考えた方が良さそうだ)
4.外需と内需の双発エンジンでの回復が望ましい。 (内需は過去10年近く延びていないのであって、今後も当てにできないと宣言したに等しい)

【金融危機と日本経済】
1.日本は今回、1997〜98年のように信用収縮で企業の資金繰りが悪化する状況には至っていない。(コスト・カットで企業は資金は豊富だけど、国内に投資対象は無い。仕方が無いので海外に活路を求める)
2.家計への影響は株式保有が少なく米国などと比べて軽微。(何の慰めにもなりません。年金基金では大量の株を保有してますから国民は総株式投資家です)
3.財政再建に向けて戦略を組み立てる必要。保護主義にならないよう注意。本は輸出立国なので保護主義の最大の被害者になります。現実には既にさまざまな保護主義が始まっています)

【雇用・社会保障と家計行動】
1.年収300万円未満の雇用者が増加し、07年には全体の過半数。格差の主因は非正規雇用の増加。(300万円で暮らせるように物価が下がるでしょう。各種衣食住の商品は新興国並みの簡素なものに向かうでしょう)
2.失業が長期にわたると再就業した時に賃金が低下し、格差拡大につながる。個人の能力低下を通じて経済全体の成長率も引き下げる。(なのに福祉の仕事にはなり手がいません。福祉の賃金が安すぎ、他の職種の賃金が高すぎるのでしょう。)
3.派遣社員は正社員と比べ一貫して失業率が高い。 
4.景気回復が最大の格差対策。
5.雇用の非正規化は若年男性を中心に正社員への道を閉ざすが、女性や高齢者の受け皿として失業を低下させる要因。(この傾向が続けば、意図せざる男女雇用均等社会が出現するかな??)
6.失業や非正規雇用への安全網の充実必要。(その金は消費税ですか?)

週末の定点観測 : 中国

今週も大幅な上昇を記録した。今は何も文句をつけなくても良い。

A_H_Red_20090725

内需観察5銘柄では、
中国人壽 : +13.15%
中国海外発展 : +6.49%
康師傅控股  : +3.82%
が好調だった。
出遅れ大型株に資金が回り始めたようだ。

中国内需_20090725

中国のSWF(国富ファンド)のCICと、CITICの関係が強化されるようだ。
CICは欧米株式で含み損をこしらえてしまい欧米株に懲りている。HK株を含めたアジア株にシフトが進むのだろうか? 
今後も要注意項目だと思う。

CIC_CITIC_20090721

来週はいよいよ米中戦略経済対話が始まる。
お互い相場を壊すような悪いことは言わないだろう。


記事検索
最新記事
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
*****
  • ライブドアブログ