2009年10月

週末の定点観測 : 日本

調整の週だった。大型株は先週も上がっていない。

日本株_20091031

世界景気敏感株が冴えないのが特徴だ。株式は世界景気の回復スピードが加速しないことに苛立っている。
業界のコンセンサスでは、世界景気の回復は7−9月が回復モメンタムのピークであり、今後1年程度は回復力が低下することになっている。時折、ダブル・ディップ懸念が台頭するだろう。昨夜のNYはそういうことだったと思う。

日本株セクター_20091031

Jリートは今週は下げ止まった。

職場に近い場所への住み替えを考え始めた。興味本位で数箇所にマンションの資料送付をネットで依頼した。驚いた。翌日に宅配便でほとんどの資料が来た。その後「届きました? いかがです? どんどん契約が埋まってますから、お早めに!」というフォローのメールが来た。電話番号を書かないでよかったと思った。実態はどうなっているのだろう????

Jリート_20091031

ゼロ・サム・ゲームの小売業界だが、今週はUAが続伸してきた

日本株_小売_20091031

サラ金はズブズブ状態から脱していない

日本株_サラ金_20091031

カードも冴えない

日本株_カード_20091031

日米金利差はエライことになってきた。金利差の縮小が激しくなってきた。

金利差とドル円_20091031

今週は、円が最強の通貨だった。少し前が最弱通貨だったので、逆転した。

対円4通貨_20091031

ドルは強かった。

DXY_20091031

長期のチャートは下のような感じ

DXY_長期_20091031

ドル円だが、、赤線のサポート・ラインをブレイクするかが焦点になっている

ys_2

モメンタム(ストキャス)的には来週も円の上昇圧力が続く地合いだ

ys_1

新興国通貨もドルに対して下落したのが今週の特徴だ。
それでも月間では、対26カ国のドル指数は下落した

対26カ国貿易加重ドル指数(月次)_20091031

ユーロもドルに対して、下落した

ユーロ_20091031

+++++++

月間のニトリ、ユニクロ、任天堂のチャートだが、ユニクロが新高値
しかし任天堂は(月間では)若干戻したが、低迷から脱していない

ユニクロ_ニトリ_任天堂_20091031

一時は、任天堂とアップルはランデブー(右側チャート)を演じていたが、随分と差がついてしまった。

アップル_任天堂_20091031

単なるチャートの話だが、、、、、任天堂は、短期的には窓埋めが予想されている。10月上旬の急騰でできた窓を埋めるまでは上がらないといわれ始めた。

7974

テクニカル(ストキャス)でも来週は下落圧力が継続する

7974 _TAS

現在の日本株に対するスタンスは「ゼロ・ポジション」だ。
Buy and Holdで1年間保有を安心して継続できる状況になっていないと判断している。

短期トレーディングという観点で見ても・・・・・
80年代終わりまでは、短期トレーディングで一回当たり10%に利益確定をして・・・・というパターンは比較的成立しやすかった。
90年以降、そんな簡単な状況は終わった。

大底からの反発第一フェイズが7月〜8月で頭を打ってしまった現状では、短期トレーディングで一回当たり5〜6%の利益確定をして・・・・が妥当な目標になっていると思う。
このような地合いではココは買い場だと思っても、その後の上昇でタイミング良く利益確定を出さないと、上昇分の70〜80%を吐き出してしまうことが多い。銘柄選択をミスすれば、買値を下回ってしまう。

だからこのブログでは日本株の個別銘柄に関してアレコレ書くことを極力控えようと思っている。売りのタイミングが3日と持続しないので、記事を見て買った人が損をする確率が高いからだ。

現状は、中国:70% 、日本・アメリカ:ゼロ% 、、という資産配分だ。
トレーディングは現在のような地合いでは、中上級者以外は慎むほうが安心して毎日が過ごせると思う。私は、そもそもトレーディングが上手でないという事実を30年弱の投資の仕事を通じて体で理解しているので、やらないと決めている。
任天堂に関するエントリーも、現状では中上級者向けのものだと思っていただければ幸いだ。安心して中長期継続投資が可能になったときは、そうだと宣言したいと思っている。

週末の定点観測 : 中国

中国版NASDAQ:創業板の取引初日は大賑わいだった。(下の記事参照)
アメリカ以外の多くの国の新興企業向けの新市場は、
1.欲望の渦巻くルツボ
2.企業家の投資資金のEXIT場所
という性格に支配されてしまい、長期投資が成立しない状況に陥っている。中国の創業板がその例外になって欲しいと思う。

創業板_20091031

今週は調整の週だった。

A_H_Red_20091031

内需銘柄も、この地合いの悪さでは下落するモノが多かった

中国内需_20091031

米中の貿易不均衡が、1.世界貿易拡大と、2.ジャブジャブ資金の米国還流バブルを発生させ、株価を高騰させる原因だと言われている。
現状の貿易不均衡の状況はバブル発生以前のレベルに戻ってしまっている。世界的なバブルは発生困難で、せいぜい限定的なエリアで発生するにすぎないだろう。

米中貿易収支(09年8月)_20091031

人民元は動かず・・・

人民元_20091031

下は長期のチャート

人民元(月次)_20091031

++++++++++++

新興国通貨は下落、、、、利益確の動きが起こっている

新興国通貨_20091031

ベトナムは通貨下落による貿易競争力の強化を進めており、30年前の中国にようなってきている。

新興国通貨(月次)_20091031

ロシアの外貨準備の増加は微増

ロシアの外貨準備_20091031

資源エネルギーも、今週は横バイ

商品価格_20091031

CRB商品指数は、2004年ごろのレベルまで戻ってきた

CRB(月次)_20091031

上海株のPERは、少し下がったが30倍以上だ

上海実績PER_20091031

こっちは月足

上海実績PER(月次)_20091031

東欧株も下落、

東欧株_20091031

週末の定点観測 : アメリカ

朝起きてPC立ち上げて「はー、こんなに大幅に下がりましたか・・・」と思った。
MarketWatch.comのTopPageの不気味な化粧をした写真が「来週も相場をかみ殺してやるぞ!」って感じでにらんでいるように見える。

10月30日のNY_20091031

Bloomberg Newsで解説を読むと、
1.マクロ・データが下がったので、・・・・
2.CITが破綻するので・・・
などあるが、相場を不安にさせたのは金融だ。バブルを造って崩壊させた張本人だから、悪材料の本命だ。

10月30日のNY_20091031_2

10月相場は結局行って来いだった。
月足で上髭の長いローソク足の形になるから、11月は少なくとも月初は冴えない展開が予想される。
しかも、二日新補は荒れる(=1日から始まらない月は相場が荒れるという相場の格言があるが、ハテサテ・・・・

NY DOW_20091031

マクロをチェックすると・・・
フィラデルフィア連銀指数は、上げ止まってしまった

F連銀指数_20091031

LIBORは全く問題はない。
しかし、問題のある金融機関はそもそも仲間ハズレにされているので、LIBORが正常化しても苦境は終わらない。それが今週問題になっているCITだ。

LIBOR_20091031

金利は止まっている

US10年金利_20091031

長期で見れば非常に低金利のレベルで止まっている

US10年金利(月次)_20091031

ABCPも増加も止まった。

ABCP_20091031

消費者信頼感指数も若干下がった

M大消費者マインド_20091031

投資家としては、マクロ指数がガンガン改善しないと即不安になるという心理状態だ
現実の小売売り上げ(下図)は普通の改善を継続中だ。普通では不満足なのが投資家ということだろう。

RedBook週間小売統計_20091031

金融株は弱かった。
Citi(下のピンク)は今週だけで▼8%以上も下がった。

US株_Fins_20091031

Web2.0関連も利益確定で下がった銘柄が多い。
モンサントは安値を切ってきたようだ

US株_20091031

失業保険の継続受給者は順調に低下している

失業保険受給者_20091031

新規の失業者も減少を続けている

新規失業者_20091031

9月の新築住宅販売が若干低下した。
これとて誤差の範囲だと思うが、投資家は連続改善でないと士気が萎えてしまうようだ。

新築一戸建て住宅着工(09年9月)_20091031

宅建業者指数も2ヶ月連続の下落になっている。

US_Homebuilder_20091031

10月最後の秋の庭

お日様がないと肌寒くなりました。
今週初から山茶花が咲き出しました。
クチナシもそうですたが、今年の花はいっせいに咲きません。ポツポツといつまでも開花が続きます。山茶花もそんな感じに見える今週の咲き方です。

山茶花_20091031_1

パーっという満開ではなく、露にうたれて・・・というひ弱い感じです。

山茶花_20091031_2

オキザリスに一面が覆われている庭にも枯葉が目立ってきました。

オキザリス_20091031_1

オキザリスも長く咲いているような・・・・

オキザリス_20091031_2

ヒメツルソバの上にも枯葉が目立ってきました。

ヒメツルソバ_20091031

宿根サルビア、、、、増えすぎたなぁ、、来年は少し何とかしなければ

サルビア_20091031_1


サルビア_20091031_2


任天堂 : 思い切り下方修正して謙虚に出直しへ

任天堂の"DSi LL"画面が大きくなったのは、老眼世代には朗報です。
老若男女の老を取り込むみは、画面が大きく、文字が大きいことが必須です。

このDSi LLが、若者やオタクには不評なのは、解像度が同じだった点ですが、ソフト開発の観点からは、画面を大きくしても解像度を変えるわけにはいきません。ここいらは割り切りなのです。
若者やオタクは既にハードを持っているのですが、「老」は持っていないのです。今後はドンドン「老」の人口が増えるのですから、金に余裕のある「老」を取り込むことは良い戦略だと思います。
実際に取りこめるか否かは、ソフト次第ですが・・・・

DSiLL




さて、ようやく下方修正をしてきました。
下の25人の中の白い数値は東洋経済ですから、会社の示した数値と言えます。
形式的には、25人のアナリストが調査しているのですが、真面目にやっているのは、ピンクの四角の中の11人だと言えます。

一番目が、EPSです。証券会社のアナリストは東洋経済より楽観的に見ているので、これからさらに下方修正するかもしれません。
一番辛目の東洋経済の予想EPSだと、1623円(10年3月)、1764円(11年3月)です。
中をとった1693円を使えば、今日の終値が23180円ですから、
PER=13.7倍
まあ妥当なところ(=ゴルフで言えば、グリーンに乗っている状態)でしょう。

7974_EPS

2番目が営業利益です。

7974_OP

最後は株価チャート(週足)

7974

(図版の補足)図 37 : 2012年問題 (社会主義化するアメリカ)

「図37」
本に書いたことに追加して説明する必要はないと思います。

図_37

過去の王様の時代と異なり、現在は定期的な選挙があります。

はてしない大衆向けのジェスチャーに陥らずに、国際的に必要とされる政策の実行が覇権国(=G2)には求められています。

27_2012年問題

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(図版の補足)図 36 : アジア太平洋地域にける主な兵力の状況 (社会主義化するアメリカ)

「図36」
これも防衛白書からの図です。

図_36

カラー版は下図です。

図36_中国兵力

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(図版の補足)図 35 : 中国の公表国防費の推移 (社会主義化するアメリカ)

「図35」

今回の執筆にあたって、防衛白書を始めて真面目に読んだ。
素晴らしい分析と豊富な資料が充実した白書だと思った。これでも随分と非公開&削除・割愛が行われたのだと思うが・・・・

図_35

白書に掲載されたカラー図版は下図です。

01_中国の公表国防費の推移_防衛白書


参考資料 : 防衛白書
リンクをクリックすると白書のページ(下コピペ)に飛びます

防衛白書

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(図版の補足)図 34 : 世界の軍事費 (社会主義化するアメリカ)

「図34」

歴史上、大国、特にを覇権国は、全て軍事大国だった。
過去の中国も例外では無かったし、将来の中国も例外ではないだろう。

大国、覇権国を目指さないのならば、経済・文化を中心とした中流国を維持できるだろうが、第三国(=同盟国たる大国、覇権国)に軍事面の協力を求め、その費用を負担し、外交上の追随を余儀なくされる。

歴史上、覇権国である国が例外であり、ほとんどの国は中流国であったわけだから、日本が経済・文化を中心とした中流国を目指すことは素晴らしいことだと思う。

図_34

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社会主義化するアメリカ : (3)目次は、編集者の職人的情熱の結晶です

本が生まれるまでには様々な人が職人芸を発揮します。

この本の目次は、編集者が創っています。
の名前、その下の小見出しの名前、、、これらはとても大切です。

本を手にとってパラパラと眺める時に、目次を見て、あとがきを見て、その後最初の数ページを読む。。そして興味が湧いたら購入する、、、というパターンが多いと思います。

章や小見出しの名前には、読むひとの興味を惹きつける魅力がほとばしる文字列が必要です。
本の内容が良くても、読者に読んでもらえるようなステージに到達しなければ、本は生かされません。

そういう日本語文字列を創造するのは才能職人的情熱、だと思います。
過去3冊の本の執筆を通して、私の担当編集者は「その才能が私よりも遥かに優れている」と脱帽しています。

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