2009年11月

雑感 : コンセンサスの乖離が少ない

今週は毎日セミナー漬なので、時間をかけた記事が書けません。

今日参加したセミナーの感触ですが、みんなの考えていること、いわゆるコンセンサスとの乖離幅が少ないということを実感しました。
エマージング > 先進国
欧米 > 日本
もう誰もがこのシナリオを考えています。しかも、「だから今すぐに逆張りで日本を買うべきだ」という良くある反論もありません。

アジアの話を中心に聞いているのですが、日本経済と日本株展望の資料をもらって読みました。ところどころに復活、再浮上という言葉がありますが、裏づけデータや最終的な予想数値を見れば、結構な弱気です。

円安があって初めて企業利益が増える。(企業努力では無く、為替の影響)
そうなれば株価も上がる。(円安でEPSが増えるから当然)
景気は、来年2番底で、2010年後半から持ち直し・・・・これもコンセンサスですね
株価は、2010年4−6月まで下がり気味で、7−9月に急騰・・・・これはコンセンサスよりもvolatilityが大きいかな???

元気の出ることを見つけたらまた書こうと思います。

週末の定点観測 : 全体感

ジリジリと日本株だけが下がると思っていたら、最後はドバイ台風の来襲で世界中が下がった。
日中米を下のチャートで比べて見ると、円高を加味したチャートでも緑色の日経平均の下げの大きさが目立っている。

飲茶_20091128

2番目のチャートは、現在の上昇相場の起点となったリーマン・ショックからの世界の株式市場の推移をみたものだ。
白:中国A株、黄:エマージング、赤:外国株、緑:日経平均
来週からじり高に戻るのであれば、新興国>先進国という波動が再開するだろうし、私はそうなると判断している。急騰フェイズが終わって、ジグザグ&クックリ&長期の上昇相場が第2フェイズだが、それは懸念の坂をよじ登るフェイズでもある。

しかし、意に反して世界が新安値(=08年10月〜09年3月のゾーンを下にブレイクする)に向かって下がり続けるのであれば、新興国の下げは猛烈なものになるだろう。その場合は、今月のベトナムのような下げが世界中を襲うことになる。

飲茶MSCI_20091128

次のchartを見れば、ショック的な出来事の時は新興国のほうが一時的にせよ下げは大きいことがわかる。基本上昇トレンドが崩れていないことを信じる人はこういう時に買えば予想が実現した暁には大いに儲かる

世界飲茶_20091129

さて、valuationがどうなったかを見てみよう。
2010年の予想EPSベースのPERだが、日本:20倍、アメリカ:14倍、中国:18倍

単純な反発上昇という第1フェイズが終わって、10月以降は第2フェイズに入っている。第2フェイズの特徴は、上昇する予想EPS & 下がるPER、という組み合わせだ。バブル状態でない限りはこの法則には逆らえない。
今週の暴落の後に予想される反発上昇でPERも上がるだろうが、それは2〜3週間程度の短期的なものであって、第2フェイズのPERの下落法則には逆らえないと思う。

WPE_20091127_2

下は記念日の記録のためにコピペしたものだ。
欧州のPERは低いがいつものことだ。欧州経済の最盛期はアメリカやアジアよりもはるか昔に終わっているのだ。現在の潜在的な成長率は、アジア>アメリカ>欧州だから、それを反映したPERになるものだ。
その意味では日本のPERは試練にあると思う。その試練は1990年からずーっと継続して今に至っている。

WPE_20091127

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今週のハイライトは為替、円高、有事の円高、、、だった。

金利差とドル円_20091128

下の対円4通貨の動きを見れば、今週はリスクの高い国の通貨が売られて、資金供給国としての日本円に資金が戻ってきた様子が明確だ。

対円4通貨_20091128

ドル指数は下がるには下がったが、今年3月の安値には程遠い。もしドルがこのまま新安値に到達する場合は、ドル円は80円割れになるだろう。1995年5月の再来だ。

DXY_20091128

ユーロも大して上がっていない。

ユーロ_20091128

人民元は、世界に我関せず、、、

人民元_20091128

今月は、世界中から中国のドル再ペッグ状態への非難が相次いだ。
下は、11月18日のFinancial Timesの記事だ。

オバマ:おい。何でオマエ(=人民元)もついてくるんだ。(通貨を弱くするのは)俺だけで良いのに・・・
胡錦濤:だって米国債の価値が下がると俺の立場が困るのだよ。景気回復がシッカリするまでは、一緒に行かせてもらいます

MartinWolf_人民元_20091128_1

Martin Wolf:オバマは胡錦濤に「人民元を切り下げる」ように要求したのだろうか。多分、言えなかっただろう。しかし、言うべきだったのだ。このまま行けば、1971年のニクソン・ショック後のドルの切り下げという荒療治(=US$の一方的な切り下げ)が再来する。

MartinWolf_人民元_20091128_2

世界No1のGDP国と、No2のGDP国の通貨が大幅に下落している。
その他の国々の通貨は、通貨高を食らっているのだ。

こういう状況では弱小国は本当に辛いだろう。
1998年のアジア危機前夜の状況がそういう雰囲気だった。
今月のベトナムの通貨切り下げは、その辛さから脱出するための政治経済的な決断だった。

このままドルと人民元がタンデム下落を続ければ、最も弱い部分が負担に耐えられずに頓挫爆発するだろう。風船のゴムの一番薄い部分が破裂するのと同じだ。
それが誰?、何?、今日は私には見えていない。

世界は過去10年間に2回もバブル崩壊を経験した。
今はそこからヨロヨロと立ち上がりつつある状態だ。この状況でアジア危機のような事が起こると困る。
そのような判断をする場合は、07年10月末に判断したような完全撤退を決断をするハメになる。今はまだそうは思っていないが・・・
色んな意味で、中国が大人の判断をするタイミングが近づいている。

2回のバブル崩壊

中国と言えば、金の生産が世界一になっていた。知らなかった。生産量よりも需要が大きいようだ。

中国の金生産_20091129


週末の定点観測 : アメリカ

今週は終わってみると横バイだった。(下の上段)
今月は相当堅調な月となっている。(下の下段)

NYダウ_20091128

観察銘柄は横バイ〜やや上昇だった。Web2.0関連はドバイとは無関係のようだ。

US株_20091128

金融株もそんなに下がってはいない。 ドバイ問題は焼けボックイなのだ。
とはいえ、実害を被るところ(=金融だと欧州系)は引当金の積み増しを迫られるし、EPSは下がる。

US金融株_20091128

住宅価格は、低水準なるも微増

ケース・シラー_20091124

新築一戸建て住宅販売も、低水準で微増

新築一戸建て住宅販売_20091128

中古住宅販売は大幅に増加
新築の売れ残りが中古扱いになって値段が激落したのか、これまで値段を下げなかった中古住宅の売り手が仕方がなく値下げをしたのか、、、背景は不明だが、買い手が買おうと思う値段になったということだろう。

中古住宅販売_20091128

週間小売統計は堅調

週間小売_20091128

新規失業者もドンドン減少して、ついに50万人割れ!

新規失業者_20091128

継続失業者も減少継続

継続失業者_20091128


長期金利はもみ合い圏から低下した。 景気は回復しているが、ユックリとしており、インフレは心配ない。ドル安だか商品の値上げは起こっていない。

US_10年金利_20091128

q

週末の定点観測 : 中国

中国、韓国は湾岸諸国で色々やっているという認識が投資家に広がっている。
工事業者、銀行融資などだ。
最近銀行の増資があったので市場の雰囲気が悪化していたところに「焼けぼっくいに火がついた」ドバイ問題が飛び出したので、右往左往したのが今週の中国だった。
なお、湾岸OPEC諸国のバブル後の動きは、「ドバイ 中東バブルの振り返り 」の過去ニュースをご覧ください。

A_H_Red_20091128

もうすぐ、中央経済工作会議の結果がリークされるでしょう。
市場を混乱させるよりは、安心させる内容でしょう。
人民元切り上げに関しては一切触れないでしょう。

市場はとりあえずは、安心するでしょう。

内需株もそこそこ下がりましたが、市場ほどは下がっていません。
康師傅、、止まりません。日本のユニクロのようなチャートです。

中国内需_20091128

上海の実績PER、、バブル以下に下がりました。(黄色がバブル域:35倍〜50倍)

上海PER_20091128

金と銅が堅調です。

商品_20091128

円ベースの金価格だけが下がりました。 円高、、、すごかったですね。

通貨別金価格_20091128

新興国通貨は、ベトナム、韓国が下落しています。
ベトナムは通貨は切り下げ
を実施しました。事前に株価は「ヤバイ新興国の雰囲気」で下がっていましたので、投資家の間の驚きは無いと思います。

新興国通貨_20091128

ロシアの外貨準備はみるみる増加をしています。 また、我が世の春を謳歌するのかもしれません。

ロシア外貨準備_20091128

東欧株は、小さな下げでした。

東欧株_20091128

週末の定点観測 : 日本株  まさか、マサカの9000円

まだ金曜だが、重要な日なので、NYのオープン前に書いておこう。
毎日「今晩NYが下がったら・・・」という疑心暗鬼で上がらなかった日本株だった。
今晩のNYの寄前だが、下のコピペの赤枠にあるように▼2%〜▼3%という下げのようだ。

Before the Bell_20091127

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先日のエントリー(雑感 : 日本株  +中国ニュース追記)で、まさかマサカの日経平均9000円と書いたが、今日27日の安値(9076円)は事実上9000円だった。
さすがに今日は頭をガツンと殴られたような感じの一日だった。

月初から▼9.5%という下げは暴落と言ってよいだろう。

nky_20091127

アジアの中でも、日本(白線)のダメさが目だっている。
白:日本、 赤:韓国、 緑:中国H株、 黄:インド
全て円ベース

Japan_Asia_20091127

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ドバイ、ドバイと久しぶりに騒がれ、関連銘柄は暴落(左:鹿島 ▼14.3%、右:大林組 ▼8.68%)
ものすごい出来高を伴ってドスンと下がった。普通はここで一旦は底になるが・・・
鹿島にしても大林にしても、ドバイなどの工事関係の悪材料を織り込みながら、昨年春からズルズルと下げ続けていたわけで、今日の下げは猛烈な出来高を伴っていたので、赤玉が出たというチャートの形をしている。

1802_1812_20091127

今週は大幅に下落しました。
下げ止まり感を感じさせない下げが続きました。

日本株_20091127

全てのセクターが一網打尽になりました。
任天堂も節目の22000円を底抜けして新安値をつけました。
初日に買わなかったDSiLLを昨日見に行ったら完売だった。やはり見つけたときに買わないとダメですね。

日本株セクター_20091127

ユニクロは円高恩恵銘柄なので高止まりしています。

小売_日本株_20091127

Jリートは結構な下げです。

Jリート_20091127

Jリート相場がバブルのころに購入した人たちなんでしょうか、、高木証券の集団訴訟関連のニュースも悪材料になったのでしょう。説明をした/しない。。。これは水掛け論です。
形式的には、「説明を受けた」にチェックをしているので、、、でも、時には「私は聞いても分からないから・・・」と聞こうとしない人もいます。そういう事態には私も遭遇します。

高木証券_20091127

カード、、、ぐらっと下がりました

カード_日本株_20091127

サラ金、、アイフルの救済話も出ましたが、そんなことでは止まりませんでした。

サラ金_日本株_20091127

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リスク回避姿勢の顕在化で、昨夜はルーブルが久々の大幅安、、、とは言え長いチャートで見ればたいした下げではない。
下は、対ユーロ

rubeur_20091127

こっちは、対US$

rub_20091127

東京証券取引所主催のETFオンラインセミナー ( 12月7日(月)20時00分より )

下記のセミナーでプレゼンをさせていただきます。

NYダウ指数に連動するETF「Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信」(銘柄コード:1679)」が平成21年12月10日に東京証券取引所へ上場いたします。
上場を記念しまして、マネックス証券との共催により、ETFオンラインセミナーを12月7日(月)20時00分より開催いたします。

東証セミナー_20091127

ドバイを追記  極端な状況になりました : 日本 +アブダビ

次々と極端なことが起こって、売りすぎてしまう、最初の売りすぎは功を奏するが、どこかの時点で売ったポジションが損失に変わる、、、そういう時点が転換点なんだが、売りすぎの原動力は心の問題(=モメンタム)なので予測が困難だ。

昔の記事(チャート・ブック片手に (2))を見ていて、ここまで来たのか、、、と思った。
このときは海運株と電機株のことを書いている。今朝の日経の証券面に日本郵船2が23年ぶりの安値、NECが32年ぶりの安値、、と出ていたのでチャート(上:郵船、下:NEC)を確認してみた。

郵船などは、チャート・ブック片手に (2)にある。昨年12月のチャートからの悪化スピードは激しすぎだと思う。
まさかとは思うが、1984年末のレベルに戻るのか????? 
マサカねぇ・・

日本郵船&NEC

24日時点での日経平均のテクニカル指標(上から、ストキャス、RSI、ボリンジャー、後の二つはあまり見ていないです)だが、ストキャス(橙色の枠内)長期線(下側の線)がこんな低水準で再下降するのはだと思う。上がるべき時に上がれなかったので下がっているという法則・宿命なんだが。。12月受け渡しになるので、一旦は下げ止まるかもしれない。

テクニカル指標_20091125

とは言ったものの、円の87円台、ユーロの1.5乗せを見ると、NYは上がっても日経平均はダメと言う声も聞こえてきそうで。。。と、トコトン自信がなくなったときが底なんですが・・・

JYS

EUR

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中東の不動産の傷は深そうです。下のような記事が出ていた。

(1)アブダビでは住宅価格の下落を防止するために住宅建設を制限する
(2)現在160万人の人口が、2030年には500万人になるとの予想で住宅建設計画を立てた。
(3)長期的な計画の変更はしないが、短期的には変更する。 <=良くある政策の失敗の言い訳だ
(4)建設計画の縮小で景気は悪化する
(5)08年ピークから住宅価格は▼33%の下落だ
(6)アブダビは健全だが、ドバイは住宅が余っており価格も安い。ドバイ・アブダビ間の高速道路があるので、ドバイから労働者は簡単にやってくる。
(7)アブダビの住宅が不足していても、ドバイからの悪影響を考慮しなければならない。

隣国、ドバイのバブル大崩壊の悪影響を食らって困っているアブダビ、、、と言いたげな記事でした。

Abu Dhabi Limits Housing Construction

こんな場所にあるのか、、、、一回、行ってみなくては・・・でも暑いのは苦手なんです

Abu Dhabi_20091125

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これを書いた直後に、ドバイ・ワールドの債務繰り延べのニュースが出てきました。
英語版をしこしこ翻訳していたら、日本語ニュースが出れきました。最近は本当に翻訳が早くなって便利になったと思います。
以下は、Bloombergニュースです。

ドバイ・ワールド_債務繰り延べ_20091126

何かニュアンスとしては・・・・
ドバイ「アブダビさん、あんたは金持ちだし、油田もタンマリ持っているのだから、助けてくれるよな・・」
アブダビ「仕方が無いなぁ、この恩義を忘れないで欲しいな」
・・・そんな会話が感じられます。


雑感 : 日本株  +中国ニュース追記

昨夜のNYダウの+132ドル、年初来高値の更新にもかかわらず、今日の日経平均は▼96円と冴えない展開が続きました。

さすがに想定以上のダメさに少々驚いています。
今日聞こえてきたボヤキは、、今晩NYが下がるかもしれない、そしたら明日は日経も下がるかもしれないから、、、てな感じの根拠のない不安感でした。

弱気側に立ってみれば、チャート的には、株価のお里帰り=9000円、、、怖いです、、、それはさすがに・・・・・・・いずれにしても当面は触らぬ株にたたり無しです。

9000円

下は、日本(黄)、欧州(緑)、アメリカ(赤)の2007年のピークからのチャートです。
左が現地ベース、右が円高を考慮した円ベースです。
こうやって見ると、07年10月以降に関しては、円ベースで日本株が突出して悪いわけでは無いのですが・・・

日米欧

 

+++++++++++++++++

今日の中国は結構なvolatilityが出ました。
下のbloomberg newsのコピペにあるように、、、、、

(1)銀行の増資
昨年11月以降に猛烈な貸し出し増加を実施しました。政府の命令に従ったのですから、不良債権化したら政府が面倒を見るという口約束はあるのでしょが、今後の経済発展を支えるためにも増資をしておかなければ貸し出しの持続的な増加が出来ません
世界の銀行が増資をしたわけですから、足並そろえて増資をするのは良いことだと思います。短期的な銀行株の下げは健全な調整です。恐れることはありません。

(2)人民元の変動幅拡大
変動幅の拡大=人民元の切り上げの露払いです。
2009年、2010年のメインに位置づけている内需株には追い風です。

(3)GDP成長率目標の引き下げ
胡錦濤が国家主席に就任して以降、一貫して主張している「強すぎる経済発展は弊害(公害、インフレ)が多い」という内容を代弁したものです。
2010年の上海万博意向は、アクセルを緩めるわけですから、その露払いを徐々にしておくわけです。

中国ニュース_20091124

民主党の政策が意味すること : 企業から生活者に金をシフトさせるということは・・

民主党政権になって一定の時間が経過した。
最近は自民党政権の政策を踏襲する部分が急増してるが、「マニフェストや事前の公約に反するとか言っても、今はこうするしかないと考える」という政治的、経済的背景に素直に従ったわけだから、好ましい政策転換だと私は評価している。

一方、民主党政権の基本理念は、「生産者支援から、生活者支援へ」という転換を大原則と掲げている。

民主党の考えている生活者支援を正当化する政治経済的な根拠は・・・
(1)生活者に補助金を交付することで生活にゆとりを与える。
(2)ゆとりは消費を拡大させる。
(3)活性化された国内消費が、関連する産業を発展させ、経済が好転し、税収も増加する。
というプロセスで日本経済が改善するというものだ。

自民党が推進してきた生産者支援を正当化する政治経済的な根拠は・・・
(1)補助金、税制優遇を通じて、生産者のコストを下げ、利益を増加させる。
(2)利益が拡大すれば、生産者は企業経営を前向きに考える。
(3)前向きな考え方が、生産拡大を誘発し、結果として給与の上昇と雇用の増加が発生する。
というプロセスで日本経済が改善するというものだ。

金回りが改善した生活者が消費を増やしてくれるだろうか?利益の増えた生産者が国内の雇用や設備投資を増やしてくれるのだろうか?それは、今後の生活見通し、経済見通しが明るいか暗いかに関係する。
将来を明るく思い将来の所得が増えると思えば、現在の消費を拡大する。将来の経済が明るいと思えば、もっと儲かるだろうと考えて、今から雇用や設備を増やす。至極単純な行動パターンだ。だから、何としても将来見通しを改善しなければならない

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生活者を中心にすえた民主党の経済政策=円高政策、、と世界の投資家は解釈している。
民主党が事後的にどんな言い訳をしても、世界の投資家に「円安政策を採用しない」と見透かされてしまった後では「口先だけの"円高を意図したものではない"という発言」は効果ゼロだ。

純粋な経済効果としては、円高=デフレ効果、 円安=インフレ効果、、、という区分けになる。
主として輸入物価が円高で下落する影響だ。これは算数の世界だ。

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インフレは借金の目減りを意味する。
生産者は、借金をして事業を拡大させる。生活者も、住宅ローンで住宅や自動車を買う。借金の金額は生産者の方が圧倒的に多額だ。したがって、インフレは総じて借金を多用する生産者に味方することになる。

だからといって、単純すぎる発想で、デフレは借金に無縁の生活者の味方だと考がちだが、それは間違いだ。(しかし、民主党政権はそう考えていると"投資家は"みなしているようだ。)
デフレは雇用の縮小、給与のカットを通じて、資産の蓄積の少ない生活者を苦難に陥れる。
生産者(=富裕層)は少々のデフレではへこたれないものだし、資産を非デフレ地域に移すことで資産の増殖をはかれるが、生活者は移せるような資産が少ない。

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生活者主義とは、専門の政治家や官僚が決定・主導する体制から、一般大衆の声が政策決定を主導する事を意味する、、、と解釈されている。

鳩山首相が、アメリカ軍普天間基地の移設問題について沖縄県民の意思尊重」というフレーズを事あるごとに連呼したり、事業仕分けで官僚タタキを見世物にしていることが象徴している。

事業仕分
をネットで中継して"いわゆる世論のようなもの"を政治的に利用しているのだが、仕分け作業は最終決定ではないのだから、事業仕分け=民衆への見世物=ガス抜き、、に終わる可能性もある。ショーが終われば、「やはり、必要ですね、この事業。。。」という元の鞘におさまってしまうかもしれない。
それは本当の生活者主義ではない、リップ・サービスだけのエセ・生活者主義だ。そうなってもらっては困る。

事業仕分け_20091109

北方領土問題、竹島問題、南沙諸島問題、国益とローカルの一致する部分もあるが、遠く離れた地域に住む住民には無関心である場合が多いだろう。声の大きな政治家や有力者が関係していればマスコミに取り上げられる頻度も多いだろう。

領土問題、安全保障問題(=沖縄問題)や事業仕分けの底流にある論点は、
(1)ローカル=地元=利害関係が大きく、事情に精通している。
(2)専門分野=価値観を判定できる。
(3)民意とは、理性よりは一時的な感情であることが多く、責任がハッキリしないので、政治的に悪用されやすい。
(4)日本全体の国益ためには、そのコストを誰かがどこかで負担しなければならない。
(5)負担者と便益者が一致しない。
(6)便益者の多くは便益を意識していない。負担者の存在や状況に無関心。国益と言われても、私が直接儲かっている感じがしない。
(7)政治的な決定をこのような「***の意思や総意」という部分的な期待、希望、欲求に左右させることは、国家全体としての責任を軽視していることになる。
(8)国家とはローカルな部分的な国民が嫌がることでも、長期的な国益に沿った決定をしなければならない。外交や安全保障問題はまさにそれに該当する問題だ。
・・・・・ということに思える。
重たい問題なので、ここで論じることはしない。


10月21日と27日の二つの経済教室(下のコピペ)は良くまとまっている内容だと思う。
読まれた方も多いとは思うが、2010年の参議院選挙の頃に再度読んで見ようと考えている。

経済教室_20091021

1

経済教室_20091027

1

任天堂

久しぶりに任天堂をジックリ考えて見ました。

日本の企業の中で任天堂ほど長期間にわたって観察している企業はないと思います。
(1)生活に密着した分野なので、追跡調査が苦にならない
(2)摩訶不思議な新技術を使うハイテクと違いビジネス内容を理解しやすい
(3)商売がうまくいっているかいないかを判定するための調査活動が「小売店を回る」という簡単な活動で可能だ。
(4)経営がシンプルで一貫しているので好きだ。

思えば、初代ファミコンから全ての任天堂のゲーム機(64以外ですが・・)を購入してきました。
私はゲーム・オタクではないので、ゲームで遊ぶのは私以外の家族がもっぱらやっています。
ですから、自然と、普通の人が任天堂のゲームをどう思っているかが客観的に観察できるのだと思っています。

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さて、下記は1994年以降の、ニトリ、ユニクロ、任天堂(ピンクの線)の株価推移です。
直前の壮大な相場が終わったので、次回の相場があれほど劇的な大相場である確率は少ないですが、企業の成長が続いていれば、地味かもしれませんが、高値を更新すると思います。

前回の相場は2つの局面に分解できます。
(1)赤線枠の大底からの上昇局面:約+70%
(2)緑線枠の大相場、DS、Wiiという誰でも理解できるストーリー:13000円=>7万円

任天堂_20091121

(2)は一部の投資家から多くの投資家へと、任天堂に投資する投資家層が一気に拡大していったフェイズです。何の説明も不要です。単に下り時の判断だけが重要であったのです。

(1)は難易度の高い投資です。
2003年の春の大底から、2005年のクリスマス商戦が期待される少し前までの2年半です。
2年半で+70%ですが、その上昇のほとんどが、2004年6月までに出ています。
なお、DSは2004年12月に発売されています。

7974_20091122

64、ゲーム・キューブと失態を続けたことで、投資家の任天堂へに信頼は地に落ちました。SONYの久多良木氏の全盛期です。しかし、その後のゲームのトレンドの変化を見切った岩田氏の手腕が大逆転に導いたわけです。

現在は、任天堂、SONY、MSのどちらかが失態を演じているわけではなく、世界的な不況に全社が足元を救われた格好です。ですから、前回のように任天堂がトコトン安くなる可能性は低いです。それは同時に異常な上昇率を示す可能性も小さいことを示唆しています。

*** ゆっくり、続く ***


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