2009年12月

2009年の最後のエントリーは、番外です : たくさん開花してきた水仙

大晦日ですね。
午前中はバタバタと正月の準備をして、、、昼食にワインを飲んだら、もうノンビリ・ムードです。
酔い覚ましに庭に出たら、水仙が10〜15も開花しています。

水仙_20091231_1

こんなに早く、こんなに多く開花したのは、ここに引っ越してきて初めての出来事です。

水仙_20091231_2

ふと見ると、レンギョウの枝に、ひとつだけ花がありました。
狂い咲きなんでしょうね・・・・

さて、年明けまでエントリーはちょっとお休みです。
それでは皆様良い年をお迎えください

追記有り : 悩み多き日本株だが、前を向いて見よう

2009年は今となって振り返れば単純な年でした。
新興国にソコソコのポジションを保有しておれば、+40%以上のパフォーマンスが得られたのです。
でも、2010年は楽をさせてくれるとは思いません。柳の下に二匹目の「大きな」ドジョウはいないのです。

ジリジリと、まあまあの上昇率で上がる相場なら日本やアメリカを組み込んでも良いと考えます。
下値リスクが少ない(=現金よりはマシ)からです。

アメリカは、「Index+毎度おなじみWeb2.0関連」でOKかなと思います。
日本株は悩みます。「Index+????」・・・・しかし、下記ニュースを見て前を向こうと思いました。今年の一番嬉しい政府の決断です。

数字を出すことは政治家にとっては最もリスクがあります。
野党だけでなく、身内からも攻撃される材料を提供することになるからです。
今回は名目GDPを表に出してきました。これが一番重要です。
しかも、インフレ率が+1%という目標も明示したことになります。
先日の日銀の「デフレを容認した覚えは無い」宣言と並んで、徐々に本格的な経済対策をするべき背水の陣に近づいてきました。
政治家として、言っただけです、、、とは行かなくなるでしょう。国際的な公約とみなされる段階が2010年にやってくると思います。

名目成長3%_20091230

池田内閣の「所得倍増計画」以来の大英断だと思います。

銘柄ですが、悩むとは言え、長期観察3銘柄(ユニクロ、ニトリ、任天堂)から一つは選びたいです。
ユニクロは今年の覇者です。それを2010年銘柄に選定するのは「今は気分が良くても2010年末を考えると不安」です。
ニトリ、、、大好きな銘柄ですし、ユニクロほどブチ上がったわけではありません。でもね・・円安に弱いです。
消去法ですが、ここは好材料の見えない任天堂になってしまいます。不安な中で始まるものほど後になって見れば。。。。という事は良くある話です。それに長期観察3銘柄は私と相性が良いのです。

7974_20091230

他はノンビリと考えます。

2010年のイベント  +ブラジル

既に決まっているイベントだが、メールで送られて来た中から市場に↑↓の影響をあたえそうなイベントを集めてみました。

2010年イベント

1月のウクライナ大統領選挙、、、因縁の対決です。米ロの代理戦争みたいなものですね。
3月の核サミット、、、これまでにノーベル平和賞をもらったオバマは北朝鮮に何らかの進展をさせたいところでしょう。
5月の上海万博、、、6ヶ月の続きます。
7月のイラクからの米軍撤退、、、、過激派は「米軍を追い出した!」と喝采するでしょう。前後にテロが多発するでしょう。この前後は世界的に不安定な状況になるかもしれないですね。
10月、、、ブラジルの大統領選挙。。。。大事です。
11月、、、アメリカの中間選挙、、、毎度のことですが選挙期間中は保護主義が報道されます。選挙が終われば、リップサービスも終わります。

上を見れば、2010年は後半に材料が並んでいます。

+++++

年初来の世界のパフォーマンス(昼現在ですが。。。)
円安の為替効果が出ていますね!
中でもブラジルはものすごい状態です!

_20091229


確認のためにチャートを見ると・・・
確かに、高値から▼75%と暴落して、そこから+200%です”

ブラジル

こんな事は滅多におこることではありません。
2010年は再現しませんよ・・・

2010年を考える : (4)日銀の量的緩和(非伝統的金融政策)の進展

2009年12月から再開した日銀の非伝統的緩和手段
2009年12月の野村證券主催のフォーラムで講演した内閣府副大臣の大塚耕平氏は、以下のように述べた。(++++内は、筆者のヒアリング・メモです。)

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金融は限界的にまで緩和されていると言われる。しかし、限界=実施できる政策がない、ではない。日本は小泉政権時に非伝統的な金融緩和政策を実施して景気回復にむけた努力をした。今や世界が日本の実施した非伝統的金融政策を模倣している。
今後も知恵を出して、金融緩和効果が得られる非伝統的な金融政策を実施する必要がある。この過程で見つけた新たな手法が海外の中央銀行に採用されれば、日本発の新手法が世界経済を救うことができる。中央銀行の独立性は重要だ。 しかし、独立=独自意見ではない。政府と日銀は歩を一にすると考えている。
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これは、2009年12月に再開された量的緩和政策が2010年も継続強化されることを示唆したものだ。

金融緩和の効果は資産価値を上昇させる(=資産効果)。
資産価格の上昇が引き金となって実体経済が活性化されるためには、資金が流れ込みたいと思うビジネス環境(=規制の緩和)が必要だ。
大塚副大臣は、「民主党は規制緩和の本家本元」であり、徹底的な規制緩和を目指していると述べていた。
(大塚副大臣の講演内容に関しては、http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51351683.htmlに詳しく掲載したので参照いただきたい。)

<< 2010年は、日米がキャリー・トレードに資金を提供する年 >>

金融が量的に緩和されてから、民間セクターが資金を借り入れて経済活動を活性化するまでにはタイム・ラグが生じるのが通例だ。
企業が設備投資計画を積み増し、家計が自動車・住宅の購入を決断する(=大金を投じる判断)は金融緩和の直後に条件反射的に復活するものではない。

タイム・ラグ


今回のサブプライムバブル崩壊金融危機後の景気後退で冷え込んだ企業経営者と消費者の重い腰を持ち上げることを考えると今回のタイム・ラグは通常よりも長いと判断できる。

このタイム・ラグの期間は株や不動産などの資産価格が「実体経済とかけ離れたような上昇」を示す。昔のように国境を越えた資金移動が少なかった時代は、緩和で生じた資金余剰(=過剰流動性)が国内の資産に流れ込んだ。1980年代の日本のバブルがそれだ。

しかし、現代のように資金が国境を越えて自由に瞬時に動き回る時代では、より高い収益チャンスのある投資対象国に向かって資金が大移動する。
キャリー・トレードはその代表例だ。2000年代前半は、日銀の量的緩和で円キャリー・トレードが発生してBRICs相場の一翼を担った。

2008年10月以降、アメリカは大々的に金融を緩和した。その結果金利は下がり、アメリカ国内で余ってしまった過剰流動性は国外に流れ出した。ドル・キャリー・トレードが発生し、USドルはユーロや新興国通過に対して大幅に下落した。

2009年10月に再開した日本の量的緩和が2010年も強化されて、かつ国内に資金が流れ込みたいと思うビジネス環境(=規制の緩和)がなければ、円はキャリー・トレードを通じて、海外に大量流出するだろう。

アメリカの金融引き締めは早急には実施されない。日本が緩和を追加する。そうなれば、日米で過剰流動性が創出される。2010年の「ドル・キャリー・トレード + 円キャリー・トレード」によって生じる資金移動は大規模だと想定できる。

下図は、円キャリー・トレードの図だ。A銀行がYファンドに出した円ローンは外貨に換えられて、海外(例:ブラジル)に投資される。外貨を換金される際にB銀行が得た円資金は、円預金となって金融システムに戻ってしまい、国内民間セクターで経済を活性化されるためには使われない。

2010年_4_1

ファンダメンタルの良好な新興国が、キャリー・トレードの受け皿
下の図に見るように、先進国の景気は金融緩和と実体経済の活性化のタイム・ラグに直面して需要が低迷している。

一方新興国は、
(1)2008年のサブプライム金融危機の原因となったような金融レベレッジにまみれなかったこと、
(2)経済を成長させて豊かになろうという意識が高いこと、
(3)先進国の製造業、サービス業を新興国にアウト・ソースする基本トレンドに変化が無いこと、
などを背景に先進国よりも高い経済成長を維持している。

2008年10月のパニックからの株価の戻りの速さ、大きさも、上記のような良好なファンダメンタルを反映したものだ。
2010年にドル・円・キャリー・トレードが生み出すだろう資金移動の流入先は、ファンダメンタルの良好な新興国だろう。様々なレポートが示唆している流入先は、中国、ブラジル、インドのようだ。

2010年_4_2

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12月18日の金融政策決定会合の「ゼロ%以下を許容せず」は、2010年の追加緩和措置を示唆している。さらには、既に市場で醸成された期待を日銀が裏切ることが出来なくなったことも確かだろう。

デフレ拒否_20091218

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下記記事などはドル・キャリーが起こっている証左だと思う。

キャリーの証拠_20091126

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2010年を考える : (3)選択と集中

“お金”は高きに向かって流れる

お金は貪欲かつ臆病な性格を持っています。儲かりそうな投資対象に貪欲に向かいますが、同時に羽音に怯えて脱兎のごとく逃げ出します。バブル期以外は「資金は基本的に臆病」です

09年は大底から猛烈な上昇を記録しましたが、10月以降は新興国のいくつかで不穏な動きが顕在化してきました。投資された資金は先行きの不安定さを懸念して慌てて流出する事態も散見されています。しかし、問題が持ち上がっていない見通しが良好な新興国に対しては引き続き資金が流入を続けています。

歴史的な通例に従えば、2010年はファンダメンタルが劣化して投資家から嫌われる投資対象から逃げ出した資金が、生き残っている投資対象へと移動する年になります。

様々な分野に満遍なく投資されていた資金が特定の投資対象国、セクター、投資ストーリー、企業などに集中していく年になると思われます。
これは選択と集中のプロセスであり、投資資金が持つ基本的な性癖です。
選択と集中の最終局面が一般的に言われる「バブル」に該当します。

下の図は、10年ほど前から使っている図ですが、2010年は下図に記載した「ブーム&バストの法則」が顕在化してくる年になると思われます。

Boom & Bust_20091216

上図に買いた資金集中プロセスを促進しているがキャリー・トレードです。
貪欲な資金の性格を反映して、投資資金は相場の最終局面まで残存している投資対象に流れ込み続けます。

デフレの国から、インフレの国へ・・・投資の常識

キャリー・トレードは現実に存在している収益格差(=投資チャンス)に向かって資金が流れ込む自然発生的な投資行動です。
金利格差に目をつけて低金利国から高金利国へ資金が向かう金利裁定取引がキャリー・トレードの代表です。下図は「円キャリー・トレード」の図ですが、キャリー・トレードは為替レート変動のリスク・テイクを伴います。

長期的には、インフレ高金利国の為替レートは下落し、デフレ低金利国の為替レートは上昇しますが、短期的には金利差を収益源と認識して大移動する資金の流れ(=キャリー・トレード)が高金利国の通貨を上昇させます

高金利国のファンダメンタルが改善しているにもかかわらず低金利国よりも金利水準が高いという状況でキャリー・トレードは拡大します。
しかし、ファンダメンタルの劣化が起これば臆病な資金は羽音に怯えて脱兎のごとく逃げ出します。2010年の新興国(=高金利国)にはファンダメンタルが改善しているにもかかわらず低金利国よりも金利水準が高い状態の国が多いと考えられます。

2010年_3_2


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2010年を考える : (2)見せ金から現実の利益へ

*** 2010年の株価形成の主役は交代する ***

株式投資は人間が営んでいる行動だ。
人間の決断は理性に基づく計算を感情が背中を押すことによって最終判断が実行されている、と私は解釈している。

通常は、理性が確認して計算した答えを、感情が後押ししている。
バランス良く、役割分担がなされている。

しかし、心が恐怖に支配されてしまうと、理性の確認計算を無視して、または省略して、逃げ出したいという感情が全てを支配してしまう。こうしてパニックが起こる。
反対に心が高揚感に支配されてしまうと、
理性の確認計算を無視して、または省略して、私も参加したいという感情が全てを支配してしまう。こうしてバブルが起こる。
図に描くと下のようなものだろう。

理性と感情_2_20091217


大底からの反発という第1フェイズは、パニックから平常時に移行するという変化を反映した株価の動きだ。第2フェイズは、平常時の状態を反映した株価の動きだ。したがって、第1フェイズと第2フェイズでは、株価を支配する主役が異なる。

第1フェイズの主役は、「札束を積み上げて啖呵を切った」バーナンキFRB議長

09年の大底からの反発の第1フェイズでバーナンキ議長が演出したのは、世界の中央銀行による無制限の資金供給という札束攻勢を指導して「悲壮感に支配された人々の感情を沈めた」ことだ。経済全体が凍り付いて全員の金繰りが干上がった状態を中央銀行の「見せ金」が投資家の頬をひっぱたいたのだ。

その功績が認められて、タイム誌Person of the Yera 2009(今年の人)に選定された。(下の写真)

Person of the year TIME_20091217


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しかし、反発上昇の第2フェイズ(2009年10月以降、第2フェイズに入ったと私は判断している。)では投資家の態度が様変わりする。
また第2ファイズの特徴はイライラする時間が長いことだ。図示すれば下図のようなイメージだ。終わってみれば上がっているが、その間のほとんどの時間はヤキモキしていることになる。

第2フェイズ図_20091221


第2フェーズの投資家は、冷静にリスク・テイクを進める

投資家は既に理性を回復し、冷静にリスクを判断している。それゆえ、危険な投資先には誰も資金を投じないため資金偏在が長期化する。投資家は各国、各企業に現実の利益がシッカリと戻ってくるのかを見極めている。

利益見通しが改善しなければEPSの改善を希望的に先取りした高い株価を支えきれない。第1フェイズではとりあえず期待を先取りして、戻ってくるだろうEPSに対応した株価まで買い上げているのだ。
仮にその期待が揺らぐようだと、株価は不安定になる。09年10月半ば以降に下落した日本株がそれだ。投資家の冷静さが、地域や国の配分に関しても、魅力のある地域を積み増す行動を加速させる。反対に魅力のない投資対象は長期間見捨てられることになる。これが第2フェイズの格差拡大の要因だ。

いずれにしても投資家はもう冷静だ。第1フェイズで買えなかった投資家の多くは、「また暴落が来ないかな? そしたら今度こそ買うんだ!」と言う。ここ半年ほどの間に頻繁に聞いた台詞だ。
そんな暴落はなかなか来ないものだ。新興国で▼70%という激震は簡単には再現されない。

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第2フェーズの主役は、民間セクター(設備投資と個人消費)

第1フェースの主役はバーナンキFRB議長だったが、第2フェイズの主役は民間セクターにバトンタッチされる。

歴史的に見て第2フェイズでは、企業経営者の姿勢が好転して企業の売り上げ見通しを改善させ設備投資意欲が盛り上がる。同時に個人所得増加の希望が復活して消費が持続的に拡大する。この民間セクターの両輪の活性化を反映して、株価は順調に上昇していく。

第2フェイズで民間セクターの両輪が活性化すれば資金需要が増大する。
民間銀行は企業の増大した資金ニースに応じて資金を貸し出す。中央銀行は経済の活性化に対応して、市中銀行に資金を供給するが、民間企業には直接資金を供給しない。

もし、(1)民間セクターのマインドが好転しなかったり、(2)金融機関が将来見通しに悲観的になって企業への資金供給を絞り込んでしまって場合には、、、、、、
民間企業に直接的に資金を貸し出したいと考えても、中欧銀行は民間銀行の代役として直接企業へ貸し出すことができないし、あくまでも民間セクターが自分でマインドを好転させるのを待つしかない

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株式投資の世界で、第2フェイズで重要なことは、投資家が期待する現実の利益の復活だ。
投資家が要求しているのは、民間セクターの復活(設備投資や消費)なのだ。
これを中央銀行は直接創り出すことはできない。
つまり、中央銀行・FRBは民間セクター(=民間銀行や民間企業や消費者)の代役にはなれないのだ。

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09年後半の経営者の姿勢や消費者の態度を考慮すれば、経済が相当程度に安心できる安定成長軌道に乗るまでは、先進国の中央銀行は超低金利の副作用を理解しつつも、超低金利の資金供給を停止できないだろう。

その結果FRBの大量の資金供給が市場の金余りを拡大させて低コストのドル・キャリー・トレードの原資を供給し続ける状態が第2フェイズの間中継続する。
( キャリー・トレード:低金利国で資金を借りて、その資金使って高金利国に投資する手法。ドル・キャリー・トレードは、ドル資金を借りて、即ドル売り/外貨買いの為替取引をして外貨を得て投資するので、ドルは売圧力にさらされる。)

ドル安新興国の資産バブルを引き起こすというドル・キャリーの副作用を認識しつつも超低金利政策を続けざるをえない。

そんな金融政策に対して部外者は無責任な非難を浴びせかけるだろう。
インフレになったらどうする! 低金利では預金が増えない! 過剰流動性は悪だ!
2010年はアメリカは中間選挙の年になる。選挙民に擦り寄った政治家の暴言が増えるのが2010年だ。こんな無責任な政治的な圧力を上手にかわしながら確固たる金融政策を維持する政治手腕がバーナンキ議長には求められているのだ。

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2010年を通じて第2フェイズが維持される可能性が高い。何故なら金融引き締めの開始は現在のコンセンサスよりも後ズレすると考えているからだ。

なお、第一フェイズと第二フェイズの違いを図示すれば下記のようになる。

2010年_2

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再掲 2010年を考える :(1)「One of the Best Year」の翌年

2009年は、最良のパフォーマンスの年
年初〜12月8日までの世界の株式のパフォーマンスを観察すれば、2009年は最良グループに属するパフォーマンスを示した年と位置づけられる。
歴史的な観察からすれば、暴落後の大底からの半発する最初のフェイズはこういう状況になることが多いものだ。

今年の株価は世界的に上昇したうえに、総じて円安であったので、外国株のパフォーマンスは非常に良好な年であった。
中でも中国などの新興国は+70%以上のリターンを記録している。下右の対円為替チャートを見れば、US$と人民元は若干の円高だか、それ以外の通貨に対しては円安であることがわかる。
(下のチャートは12月9日までのデータです)

2010年_1_1


2009年は、半発上昇の第1ファイズが起こった年だったが、過去記事に何回か書いているように、第1フェイズは、09年9月で終了したと私は判断している。
第2フェイズは2009年10月から始まっているが、2010年は第2フェイズの本番の年と位置づけられるだろう。
第1フェイズと第2フェイズのそれぞれの特徴を下の図に示したのでご覧いただきたい。

2010年_1_2

第2フェイズは、歴史的な観察からすれば、上昇率は第1フェイズよりは鈍いが、ジワジワと長い間にわたって上昇する。それと同時に市場や銘柄のパフォーマンス格差が拡大するという特徴を示してきた。

上昇率が鈍いのは、第1フェイズで期待を先取りして急騰したPERなどのvaluationが低下するのからだ。EPSの上昇がそのままの率で株価に反映しないのだ。換言すれば、EPSが上方修正されないと株価は下がることを意意味する。

上昇期間が長いのは、第1フェイズでは傍観していた投資家の多くが、第2フェイズになるとがったら買いたいという姿勢に変化して投資をはじめたり徐々に投資資金を増やすからだ。

通常、第2フェイズは金融引き締めの本格化を持って終了してきた。今回もその例外とはならないだろう。
米国金利で言えば、FFレートの2回目の上昇までは1週間程度の調整で回復してきたが、3回目の利上げになると結構大幅な下落を被って来た。一般的に中間反落と言われる大き目の調整だ。

07年以降のサブプライム住宅金融危機の影響は数十年に一回と言う規模の悪影響を世界経済に与えており、世界経済の回復スピードは亀の歩みの速度に過ぎない。
東欧や湾岸OPEC諸国の問題は「臭い物にフタをした」だけの状態で解決は先送りされている。先進国の商業用不動産の破たん処理はこれからが本番を迎える。

このような状況を考えれば、金融の引き締めの本格化は通常よりもかなり将来に発生すると考えるのが妥当だろう。また、1回目、2回目、3回目のそれぞれのインターバルは過去の事例と比べて長くなるだろう。

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目次 : 2010年を考える

翌年の相場をどう考えるかをまとめてみました。
今年は例年よりも、まとめる作業が遅れています。サボっているというよりは、書くことがあまり無いのです。

多分、2010年は平穏な日々が続くのでしょう。
平穏ゆえに、たいした事でないのに、羽音に怯えるアクシデントが数回起こるのでしょう。

根幹
(1)2010年を考える : (1)「One of the Best Year」の翌年
(2)2010年を考える : (2)見せ金から現実の利益へ
(3)2010年を考える : (3)選択と集中
(4)2010年を考える : (4)日銀の量的緩和(非伝統的金融政策)の進展
(5)2010年を考える : 税金が足らないので、民間から金を奪う

羽音
(a)2010年の羽音 : 中南米の苦悩
(b)2010年の羽音 : 湾岸OPECの苦悩
(c)2010年の羽音 : ユーロ諸国の苦悩(負債の増加)
(d)2010年の羽音 : アメリカの貯蓄率の上昇が世界経済を崩壊させる
(e)2010年の羽音 : 銀行貸し出し急減は、2010年の経済崩壊を示唆している

週末の定点観測 : 全体感

年末にふさわしい値持ちの良い相場だった。日経平均とNASDAQが堅調だ。

飲茶_20091227

新興市場も底堅い

世界飲茶_20091227

下のようなチャートを見ると、日経平均の健闘が光る。
市場関係者の体感とは異なるだろうが・・

MSCI_20091227


今年を振り返って感じることだが、バロンズがつまらなくなった
内容が小粒になった。週刊誌の地下鉄の中刷り広告のような記事が増えた。過去の終わった材料の蒸し返し(=狼少年話法)。。。などなど
要はバブルで傷んでいる国から発信される情報はヒガミ根性が混在してしまい、真っ白な気持ちで市場を見れなくなる・・という一般法則が反映しているのだろうと思う。

週末の定点観測 : アメリカ

長期金利がレンジの上限近辺まで上昇した。

US10年金利_20091225

新築住宅販売(下の左)はダメでしたが、中古住宅販売(下右)が急増したので市場は驚いたようです

中古住宅販売_20091225

また週間小売統計も持ち直しました。

週間小売統計_20091225

下げ止まっていた継続失業者も結構大幅に減少し、、、、、

継続失業者_20091225

新規失業者も順調に減少しています、、、

新規失業者_20091225

上記のようなマクロ指標を受けて、景気悲観論が交替したのが今週でした。
それを受けて株式は続伸しました。観察銘柄は好調な上昇ペースを維持しました。

US株_20091225

ドルの反発は休憩です

DXY_20091225

ユーロも下げ止まり

ユーロ_20091225

でも金融株は冴えません

US_Fins_株_20091225

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