2010年05月

2010年5月末の「予想EPS&PER」

さあ5月が終わった。
どうなったか確認しておこう!

日本
2011年3月:18.21倍、
2012年3月:15.97倍、ここの予想EPSが4月末より下がったのが嫌だと思う。まだ数値が完全に反映していないのかもしれないが要注意だ。ここが上がらないと株価は上がらない。

上海
2010年12月:15.23倍、
2011年12月:12.64倍、
予想EPSが上がっていないのが不満だ。PERは安値圏にあるので、経済に急ブレーキがかからない限り下がらないだろうが、やはり注意が必要だ。

アメリカ
2010年12月:12.54倍、
2011年12月:10.90倍、
予想EPSは順調に上がっている。ここが崩れない限り、復活は期待できる

WPE_20100531

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あの会社はどうなった?

昔調べたが株価パフォーマンスの観点から見放してしまった会社が多いものだ。
同時期に上場した2社を久しぶりに比べてみた。
両社とも円高によるネガティブな要因が無い内需系の企業だが、最近はどうなっているのだろう??

ドリコム
公募価格:76万円
現在価格:469500円
下落率:▼38%
高値:637万円
高値からの下落率:▼93%
東洋経済予想EPS:7067円 PER=66.4

3793_20100531


いい生活
公募価格:16万円
現在価格:36500円
下落率:▼77%
高値:837000円
高値からの下落率:▼96%
東洋経済予想EPS:2641円 PER=13.8

3796_20100531

高値からの下落率は両社とも大暴落だ。
▼93%も、▼96%も、似たようなもので目くそ鼻くそだと思う。

現在のPERを見れば、
ドリコムは、まだネット株としてチャラチャラと弄ばれているように思う。
いい生活は、15倍以下に下がって、見放されて放置されたように思う。
明日から決算説明資料をHPで眺めてみることにしたい。

週末の定点観測 : 全体感

格付け機関に対する非難が再燃している。しかし今回の非難は「非難する方が理不尽」だと感じる。

サブプライム危機では規制当局や政府筋は「市場の動向を格付けに反映させず高い格付けを維持したままで、実態に合わせた格下げが遅かった」と非難した。
しかし、PIIGS危機では欧州の政府筋は、「市場に合わせた早急な格下げは自粛しろ、国の格付けは市場に決められるべきではない」と非難している。
両方の非難に首尾一貫したポリシーは何も見られない。

サブプライム問題が発生した07年秋ごろまでの証券業界(セルサイド)は、投資家全員が自分で投資判断をするのは非効率だから格付け会社の判断を「全員で使う方が効率的で統一感がとれている=仮に赤信号でもみんなで渡れば大丈夫」というトーンが強かった。
投資家も「そうだ、我々は独自の調査チームなど持てない。しかしハイリスク投資は魅力があるので続けたいのだ」というトーンが支配的だった。

しかし最近の投資家サイドでは、格付けを信じ(=盲信)て自分の調査を省略するのが暗黙のルールになってしまったことへの反省が起こっている。何故なら格付け機関は損失補てんなどしてくれないことを再認識したからだ。
とはいえ盲信していた部門は「いまさら自己責任で判定しろと言われも調査マンもいないし。。。」と悩んだり、 業務を縮小したりしている。その結果、ハイリスク分野のビジネスのパイは小さくなった。

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28日の日本時間の朝のスクリーンショットだ。底から大反発していている。
ただダラダラ下がって間欠泉的に吹け上がるのはフォロースルーがなくて短期の上昇に終わる=持続性がない場合があるので注意が必要だ。その意味で金曜のNYは悩ましい終わり方だった。

20100528morning

止まったが・・・・・それ以上の言葉が出ない

飲茶_20100529

BRICsのチャート的には、先進国よりはマシな形に見える

BRICs_20100529

アジアだが、為替の下落の大きなベトナムが円ベースでは低迷している。Fromを最近にすれば頑張っているように見える。証券投資市場としては、中国の10年遅れだと感じている。

ASIA_20100529

ドルは相当なリバウンドをした。特にユーロに対する反騰が大きい。
欧州への輸出が中心のアメリカ企業の業績はそれなりに悪影響を受けているハズだ。

DXY_20100529

ユーロは先週は止まったように見えるが、大勢を反転させたとは、まだ言えない。

ユーロ_20100529

世界景気のバロメータとしての船賃だが、レンジの上の方まで戻ってきた。
日本での海運株のリバウンドが今週は大きかったが、この辺を素直に好感しているのだろう。

BDIY_20100529

リスク・テイク・マインドの後退も一旦は止まったので、商品下落も止まった

商品_20100529

ゴールドもしかり・・・

通貨別金価格_20100529

インフレは心配ない
今後は欧州の緊縮がジワジワと需要を抑制するかもしれない

日中米CPi_20100529

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週末の定点観測 : アメリカ

金曜の相場が無ければ明確な底打ちで、「良し!買え!」という証券会社の威勢の良い掛け声が月曜朝に届くレポートにデカデカと掲載されていただろう。しかし、金曜でそのトーンが微妙に弱まっただろう。
とは言え、私はとりあえずは6月中旬まではフラフラと反発すると思っている。

US_20200530

1月高値を一気に下回ったので、ここからは1月高値が抵抗線になる。ちょうどその辺まで戻ったころに2Q決算のガイダンスや思惑が疑心暗鬼を復活させ反発が止まるだろう。その後は7月の決算を観察するしかない。

US株_20100529

米系金融は欧州系よりも被害が少ないだろう。
GSは、SECからの訴追を和解に持ち込もうと努力しているが、和解金額に関する憶測が揺れている。当初は巨額でその後減少し最近はまた当初の金額に戻ってきた。金で済むなら、、、という方向がきまったのだろう。

US株_Fins_20100529

ITは企業間格差が広がっている。
ITに関しては、早すぎる逆張りは怪我のもとだ。このセクターは上にも下にもオーバーシュートが当たり前だし、その度合いが半端じゃない。それを知っているので証券会社もトコトン笛を吹いて躍らせる。その見極めが投資パフォーマンスの生死を決してきた。

今週はiPad騒動でAppleが舞いあがるか否かを観察したい。もし冷静に利益確定売るが入るなら、かえって相場は先が長いと考えるべきだろう。

0_20100529

今週は住宅は良いマクロ情報だった。結構な反発を示している。

新築一戸建て住宅販売_20100529

相場はあまり材料視しなかったのが、やや不思議だった

中古住宅販売_20100529

1

週末の定点観測 : 中国、 PIIGS 

温家宝首相の「北朝鮮が哨戒船を攻撃したのなら中国は北朝鮮を擁護せず」発言は「北朝鮮の領海内だから自衛で攻撃した」という金正日の戦略を封じたという意味で大きい。

ただし、現実的な中国の行動は、哨戒船を攻撃した犯人特定に「非常に慎重に時間をかける」ことを通じて「北を裏切ってはいない」という実績を残したいのだろう。時間が経過すれば金正日の寿命がくるという中国的な長大な構想だと思う。

いずれにしても米国から200人もの使節団が中国に滞在する中で北朝鮮問題の処理の大枠が「米中によって」決めらることが世界に知らしめられたこちは、呉越同舟G2時代を実感させる出来事だった。

G2_marketwatch_20100526_1

とりあえずコツンという感触です。A&Hは、年初来▼10%(円ベース)です。

A_H_Red_20100529

今週の内需株は値動きが荒かった。
雑誌の取材があり、「2010年(春?)の一押し銘柄で春山推奨の任天堂が4位/30人中だったので、ここからの推薦5銘柄を!」と言われた。私は円高で下方修正が予想される日本株よりも、ここからは中国の内需株が良いと主張し、中国人儒を推薦した。

中国内需_20100529

人民元に対してアメリカが何も文句を言わなかったので、人民元はやや下落した

人民元_20100529

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ギリシアPIGS危機によって発生した欧州銀行の資金繰り悪化はまだ継続している。LIBORの上昇が終わらない

LIBOR_20100529

新興国通貨は反発した。
ギリシアPIGS危機はPIIGSのデフォルトは無い、あるのはユーロの下落だけだと市場は理解納得したようだ

新興国通貨_20100529

東欧株は小動き

CCE_20100529

東欧為替もまちまち、、先に混乱して為替が大暴落したアイスランド(緑)は輸出競争力が回復して為替もジリジリと対ユーロで上昇している。

CCE通貨_20100529

PIIGS株はマチマチ

PIGS_20100529

PIIGSのCDSスプレッドはなんとか落ち着いた。

PIIGS_CDS_20100529

スペインの金融の後処理がようやく始まる。経済規模の大きなスペインなので独仏の支援は不可欠だ。
ドイツ納税者の反発&スペイン労働者のデモは、ギリシアの時以上だろう。

スペイン貯蓄銀行_20100525

急展開を見せる米中日韓情勢の下の方もスペイン金融機関の苦境記事があります。

週末の定点観測 : 日本

下げがとりあえず止まったが、週間では集中治療室から完全に出られる状態ではない。

日本株_20100529

為替の円高、政治の混乱、国際金融情勢の不安定化、、、さまざまな悪材料が噴出したのだから、5月は下がっても仕方がない月だった

日本株セクター_20100529

しかし、国内の政治状況は不思議な形だが、バラバラ感が改善に向かい始めた。
5月28日の辺野古決定は、29日韓国で実施の日中韓首脳会談を考えると、ここしかないというピンポイントで決定されたと思う。福島大臣罷免と合わせて鳩山政権には珍しく強い政治意思を断行した。
これで鳩山政権への評価は大底を打ったと思う。責任追及などメディアでも騒がしいだろうが、5月を中央突破強行で乗り切った小鳩政権は(小沢+鳩山)、分裂する野党勢力に助けられて生き延びるだろう。

社民党福島党首は、対案を出さずに「安全地帯から反対攻撃する」だけの作戦の賞味期限がきれたという評価だろう。筋を通したのか、意地を通したのかは、私には判定できない。
いずれにしても、社民党離脱で政権のバラバラ感は薄まった

チャートを見れば一万円の抵抗線が明確に見える。

20100528morning_nikkei225

為替の円高を考慮すれば、七月に投資家が耳にする4−6月決算発表での経営者の将来見通しは慎重で下方修正含みになると思う。
反発を狙うなら、輸出系は短期勝負の単純リバウンド狙い、内需系は98年11月、12月の任天堂のように株価的には見捨てられているが、決算を見ればゆっくりと改善している小さめの企業だろう。

対円4通貨_20100529

UAはさすがに利益確定で押されています

日本株小売_20100529

サラ金年収1/3規制は専業主婦のクレジット・カード利用にも悪影響が及ぶ。リボ払いはカード会社の利益の源泉だっただけに痛いところだ。
反面、これをキッカケに女性の権利や自立心の向上に関する見直しが始まると感じている。我が家でも、「私のカードはどうなるの?」という会話があった。

カード_20100529

サラ金は、親がどういう方針を採用するかの「まな板の上」的な状況が強まった。

サラ金_20100529

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私の情報整理の方法、プロセス

投資は、
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1.情報(ニュース、データ)を集める、取捨選択(ほとんどが捨てる作業)する、熟慮判断する
2.実行する
3.フォローする(=1.と同じ)

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という連続作業がずーっと継続します。
先日も紹介しましたが、こんな感じです(投資行動 Investnent Process (1))(投資行動 Investment Process (2)

情報は世界中から毎分毎秒洪水のように流れ込んできます。その膨大な情報の流れの中から、自分に必要な情報だけをピックアップして他を捨て習慣を身につける、、、これが上手な投資の第一歩だと思います。

証券投資関連の分野を生業として以来、効率的な情報整理術には腐心してきました。その時に活用できる手段はどんどん試してきたと思います。2010年現在で私がたどり着いている情報整理の流れは以下のようなプロセスです。

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手帳
朝起きて会社に到着するまでの時間、帰宅までの時間、特に歩いている時間にハッと思いつくアイディアは結構多いものです。
歩くときに足の裏が刺激されるのですが、足はポンプの役割をして血液の流れが改善するらしいです。脳に流れる血流も増加するのかもしれません。
そういう時に思いつくアイディアは短い断片的なモノが多いですから、小型の手帳にササッと走り書きします。私は8cm×11cm(用紙のスペースは7cm×9cm)の小型手帳(下の青い手帳)を使っています。小さい、軽い、ポケットにでも入る、、、がポイントでしょうか。
iPoneのような携帯電話にインプットしたくても、小さなキーボードや字は老眼になってしまうととっさには使えません。

喫茶店などでノートを広げるスペースがあれば普通のノートを使います。私はA5サイズの大学ノート2冊をブックカバー(下の緑)に差し込んで使っています。ネットブックを広げる時間的な長さや余裕があれば、PCを起動しますが、最近は宿泊を伴う外出を除いて持ち歩かなくなりました。

手帳2冊_20100528

ネット
手帳に走り書きされたアイディアは可能な限り手帳からネットに記録します。
ネットに記録するのは、断片的なアイディアをいつでもどこでも検索&整理整頓ができるようなフォーマットに変換するためです。
紙のままではどこに何を書いたかを確認するのも時間がかかりますし、散逸してしまうリスクもあります。

時間、場所、環境が異なった瞬間に思いついた断片アイディア(無数の点)を、連続した線でつないで(有機的な結合)いきます。そうすることでアイディアが生きてくるのです。アイディア同士が有機的な結合をしやすい状態にする、このために多大な時間とお金を費やして試行錯誤してきたと思います。

twitter は、断片アイディアを放り込んでおくのに最適です。twilogは今週から使い始めましたが、twitterに放り込んだ断片アイディアを検索&整理整頓するのにピッタシ壺に入りました

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上記はスポーツで言えば準備運動、料理でいえば食材を買ってくるまで、です。
次が一番重要な考える作業です。
投資判断は何もせずに自然に浮かんでくるものではありません。取捨選択された考えるべきアイディアを眺め、再読し、という作業の中から浮かんでくるものです。だから、考えるとは作業なんです。点と点を結ぶ作業、必要だと思って残してあるアイディアを有機的に結合させる作業なんです。

この考える作業は・・・、
小さなアイディア結合なら、twilogtwitter、ノートからサラサラっと集めてまとめてblogに書きます。
大きなアイディア結合なら、twilogtwitterからワープロ・ソフト(私は紙copi liteを愛用しています)に落としたり、さきほど紹介したA5の大学ノートにぐちゃぐちゃ書きながら考えます。整理整頓されたらやや長文になるのですがblogにアップしています。

Net_紙copi lite_20100528

ネットをアイディアの倉庫として活用するのは、現在の私には最適解です。
しかし、twitterやtwilogなどにメモする作業を禁止している企業も多いです。ネットを私用に使ってはいけない。業務の効率性に悪影響を与える、、という企業判断でしょう。

しかし、外部情報を効率的に取捨選択、比較検討、判断することが仕事である人にとっては、ネットを情報の倉庫にすることは安価で効率的です。業務の生産性を劇的に向上させます。
それでも昨今の情報漏えい事件で何でも禁止のトレンドが強まる傾向を感じています。非常に残念であります。

ポメラですが、静かに集中してにモノを考える時に使っています。
人間(の脳?)は2時間以上集中することができないと聞いたことがあります。
そして、、、よし!と思って何かを始めても脳の集中力が高まるまでに20分ほどかかるようです。

ネットに常時接続された状態では、ついつい何かをチェックしたく(=ネット情報依存症?)なってどこかのサイトを見てしまい、考える作業が中断します。すると脳の集中力は急降下してしまい、再度集中力が高まるまでにまた20分が必要となります。チョコちょこネットを見ると、集中する時間が無いに等しくなる(=非効率な考える作業)のです。

つまり私は集中するために、ネットにつながらない環境を強制的に作り出す目的でポメラを活用しているのす。A5のノートを持参してスタバなどに行くのも同じことです。

PC_pomera_20100528

関連エントリー:Firefox + Fast Dial

劇的な火曜日を経て、心のパニックは終息し、Trading Rallyへ

今週はたくさんのイベントがまとまって発生しました。
結論としては、劇的な火曜日(USの3月の住宅価格は下落していた +今日の記念すべき相場の様子)を最悪ポイントとしたトレーディング・ラリーが始まったと27日のランチ・タイムに判断しました。

今週は月曜日と水曜日に雑誌の取材がありました。
取材は、往々にして色々きわまったタイミングにあります。

火曜日(US の3月の住宅価格は下落していた +今日の記念すべき相場の様子)は本当に数年に1〜2年に一回だろうと思うようなミニ・パニックが発生しました。

しかし、肝心のPIIGSのCDSスプレッドは落ち着いていました。
PIIGSはWorst is Overを示していました。

要は売り方が儲からなくなった=転換点が来た、、、のです。

無論、これは売られすぎの反動です。
Trading Rallyです。
心のパニックは終わっても、冷静な投資判断のベースになるファンダメが改善したわけではありません。

1か月弱のTrading Rallyが6月中盤まで続いて、そこからは7月に出る4−6月決算での経営者の7−9月以降の業績見通しを聞きたいという冷静さが市場のTrading Rallyの熱を冷ますでしょう。

大きな投資判断は、6月末まで「果報は寝て待て」だと思います。
個々人の投資スタイルで6月までを楽しめば、、、というフェイズですね。

twilog_20100527

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中国網 China Net

投資において、一番多くの時間を割り当てられるのは考える時間です。
以前こんなエントリーを書いています。
投資行動 Investnent Process (1)    投資行動 Investment Process (2)
5月、6月はノンビリと調べ事をする時だと位置付けています。

さて昨日から、ここ(中国網China Net)を色々眺めています。

中国網_China Net_20100527


経済統計など充実しています。中国語を読めるようにならねば。。。
中国語の中国網のTop Pageを下に下がると経済関係があります

経済_中国網_20100527

上の赤枠をクリックすると、こんな充実したページになります。

経済統計_20100527

中身は絵を見れば大体は想像が可能です。(じゃじゃ丸の「絵を見りゃワカラア」ですが。。。)
左の上から2番目の保険を見ると、、、保険の成長はスゴイなぁと改めて驚きます

保険_20100527

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アジアの未来(日経新聞主催)におけるシンガポールのLee Kuan Yewの発言

先週参加したアジアの未来(日経新聞主催)におけるシンガポールのLee Kuan Yewの発言をメモしました。
私の英語ヒアリングの範囲内のメモであり、正確性は保証できませんが、こんな内容だったという点では外れていないと思います。

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   中国の発展に関しては、そのスピードには驚くばかりだ。それは彼らが自分たちの後進性を認識したからだ。彼らはキャッチアップするためにさまざまな事を加速度的に学び吸収している「accelerated learning mode」にある。キャッチアップするために「English to access to knowledge and information」と理解しており、中国は猛烈な英語学習熱に覆われている。

かつての覇権国中国は自国内に資源を持ち自給自足の帝国だった。しかし現在の中国は多くの資源を海外に依存する帝国だ。したがって多くの国と友好的な関係を維持する必要があり、北京政府はそれを十分に理解している。

資源は海からやってくる。中国はSea Routの安全確保に最大の配慮をしている。マラッカ海峡は海賊の巣窟だ。マラッカ海峡の封鎖という万が一のことを考えて、中国はマレー半島を横切る原油輸送パイプラインの建設を計画している。そのパイプラインの直径の巨大さを聞いた時には驚いた。

経済成長がもたらす格差の問題が言われるが、、トウ小平は経済成長のスピードを重視した。飛行機が離陸するときのエンジンはフルスロットルでなければ離陸できないのと同様に、巨大な中国経済が第一段階の発展(=離陸)をするには先富論(=先に頑張って豊かになった者を他の者が追いかける)が必要だった。

現政権の胡錦涛と温家宝は農村部で執務した経験があるので、内陸部・農村部と沿海部・都市部との格差の問題の重要性を認識している。格差を縮小(narrow)することはできても、なくす(close)ことは不可能だし、それに拘泥しては良くないとも認識している。

中国はスケールが大きいので格差是正の手法にも驚くことがある。CostとSpeedを考えて「Swap the City」という事もやっている。古くからの街に住民が住んだままでQuality of Lifeを改善させるのは手間暇金がかかりすぎる。近くの広大な土地にゼロから近代的な都市を建設し、近隣の3〜4個の古い街や村を新都市に移転させるのだ。
重要な事は、今生きている人に経済発展の果実としての幸福を与えなければならないということだ。だからCostとSpeedが重要なのだ。

日米同盟や沖縄問題で日本が揺れているが、1945年以降のアジアの経済発展はメリカによる平和の維持という基の上でなされたことを忘れてはならない。
北海道からインドネシアに至る長い防衛上のラインをアメリカは維持してきた。少し前にフィリピンのスービック海軍基地(アジア最大のアメリカ海軍基地)が無くなる時に、代替機能のほんの一部になると考えて、シンガポールは空母補修用のドックと乗組員用の施設を建設して提供した。
沖縄の基地はなくせない。グアムは4000キロも離れていて対中国との軍事的なバランスを失ってしまう。

米中関係は「too goodでもなく、too badでもない」つかず離れずの関係を継続するだろう。(筆者注:米中は呉越同舟)お互いを必要としているからだ。

日本の民主党政権が認識すべき事は、第一には「米中の軍事バランスは重要だ」ということだろう。
アジア地域の「Rule of Law」が機能しているのも米中の軍事バランスが均衡しているから成立している。もし(筆者注:鳩山首相がかつて主張していたように)アメリカ軍が日本から撤退して、米中の軍事バランスが崩れたら、「Rule of Law」も失われる。例えばベトナムが沖合の油田を開発するためにアメリカ企業のエクソンと契約をして探鉱を開始したら、中国海軍がやってきて阻止するだろう。
つまり「Rule of Law」は自然に実現するのではなく、それを維持するさまざまな努力の元に成立しているのだ。日米同盟を中心とするアジア地域での米中軍事バランスの維持はその意味で非常に重要だ。要は、「wise to have a broader balance」である。

第二には、日中は対等では無いという現実を認識すべきだ。人口、経済力、軍事力、政治力において日本は中国に劣後していることを認識したうえで行動すべきだ。(筆者注:中国が少し前に自らの後進性を認識して行動を変えたのと同じだ)

鳩山首相が打ち出した東アジア共同体構想だが、アジアの多くの小国は常にバランスを考慮しなければならない立場にあるという点を首相が理解して事を進めてくれればよい。

日本の直面する少子高齢化に関しては、、、これは反転が不可能だと認識すべきだ。シンガポールも同様な状況であり、解決には二つの選択しかないことを随分前に理解した。出生率の上昇か移民受け入れかである。シンガポールでは前者は不可能だと理解した。

シンガポールは小国なので教育が国の発展のために重要だと位置付けている。
女性は重要な人的財産だ。男女平等を教育・職業・権限の全ての分野で実施している。その結果、女性はある時に「夫がいなくても自分のQuality of Lifeを向上させることが可能だ」と認識する。そして、(筆者注:独身が増えたり)子供を1人しか産まなくなる。子供はhigh costなのだ。 

だから移民を受け入れるしかないと悟った。しかし、移民もシンガポールに来てしばらくすると少子化の仲間入りする。彼らも「シンガポールのような社会では、子供はhigh cost」だとすぐに理解するのだ。

わたしは「restructure the society」しかないと思っている。若い人口ピラミッドの時代に合わせたsocietyのあり方を維持するのではなく、現在の社会人口構成に適合するようにsocietyをrestructureするのだ。

日本も二つの選択肢しかないし、出生率回復は不可能と知るべきだろう。移民を拒否すれば長期衰退しかない。
老人社会
は活力が無い社会だ。老人は服を買い替えたり、パーティを開いたり、さまざまな活動がless and lessになる。また現状を変えずに過ごそうと、それが改善であっても変化に抵抗する。 さまざまなサービス活動が縮小するのでサービス業の雇用が維持できなくなり、経済は想像以上に悪化衰退する。デフレ縮小国家になる。

もちろん移民の受け入れはシンガポールに便益をもたらすので、受け入れるシンガポールも来てくれる移民の受け入れ体制の整備に手間暇をかけるべきものだと考えた。民族・宗教・習慣など移民一世はシンガポール人になるのは無理だ。
2世以降は大丈夫だが。移民一世のために手間暇を惜しんではいけない

シンガポールは激動する世界に取り残されないように常に「change me」を心がけている。我々は世界の中では「small Singapore」なのだ。
keep up with change, progress, technologyを心がけている。
以前私はe-mailができなかった。秘書にプリントしてもらって、その用紙にペンで返答を書いて、秘書が返信メールしていたが、二重手間だと認識して、3か月かかったがe-mailが自分でできるようになった。(筆者注:80の手習い)
今はiPadを買ってSNSに挑戦する予定だ。iPhoneは小さすぎてキーが打てないのだ。

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Lee Kuan Yewの話を聞いたあとでは、それまでに聞いた他の要人の話が消し飛んでしまうほどでした。
明快、simple、説得力を持つ発言内容は圧倒的で、体は弱っているが、その頭脳は活力に満ちていると感じた。
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