2010年06月

単なるチャート : 着実に前進を始めた人民元

先週から始まったが、着実にコントロールされたジリ高になりそうだ。

人民元_20100630


遅行するエコノミストの中にあって

昨日、著名エコノミスト氏とランチした。
彼曰く、「今年のような小刻みに景気が変動する時は、エコノミストは後追いになってしまうんですよね。。。」と嘆いていた。

普通のエコノミストは経済がどうなるこうなるの大波(=3〜4年の長期トレンド)を予測する。
1年の中で起こる小波(=景況感の変動)は考慮しない人が多い。
彼らはトレンドがシンプルに長続きする簡単な経済状況でなければ当たらない宿命を負っているともいえる。
将来予測の変動によって値動きが決定される株式市場と景況感の相互フィードバックなどあまり眼中にないのが普通であり、職を失うリスクの高い株価の予測などやらない。

彼はその殻を破ってストラテジスト(株価の予測)+エコノミスト(経済の予測)の両方をやろうと頑張っている。大成してほしいと願っている。

遅行するエコノミスト_20100630

なお、上記記事のエコノミストが遅行軍団だと指摘する意図はありませんが。。。。

コスト削減効果が一巡してしまったアメリカ企業 中国アジア向け輸出が頼みの綱

かつての失われた10年の日本企業がそうだったように、アメリカ企業は猛烈なコスト削減を実施した。
パニック的な売上悪化が少し回復した状態では「売上−コスト=利益」は急回復する。

売上は決して元の水準に戻ってはいない(世界的に見て、リーマン・ショック前の70%〜90%レベル)ので、コスト削減が一巡すると、利益の伸びが急減速する。
利益が減るわけではないが、+70%の増益が、+20%という風に急減速する。

昨今の先進国の株価の低迷はそういう伸びの減速を反映している。
( 下は、アメリカ株、赤:NASADQ、黄:ダウ、緑:SP500、白:金融 )

US_20100630

そもそもセル・サイド(証券会社)の利益予想は高すぎる。
最近はセル・サイド自身もそれを認め始めた。商売的にも「ここまで下がったから買い場です!」と言えるので、「過去のEPS予想はハズレましたが。。それはソレとして、、今は買い!です」と商売ができるからだろう。

6月初旬の予想では、アメリカ企業の利益は「2011年には、バブル期の2006年の利益を大幅に上回る史上最高利益になる」と予想されいるし、2012年もその勢いが続くというバラ色のシナリオを描いている。
最近の株価下落は、「すいません、間違いですね・・・」を投影してきた。
特に内需の不振を反映しえて消費企業は期待ハズレの決算&将来予想になっている。
クツのナイキ(NKE)、寝具家庭用品雑貨のベッドバス(BBBY)などゾロゾロと頭を垂れている。
参考:ダブル・ディップ懸念に覆われ始めたアメリカ経済

下の黒線は現実利益の推移を結んだもの、2010年以降はセル・サイドの最新予想数値

高すぎる業績予想_20100630

これまで堅調だった中国アジア向け輸出の伸びも小休止を感じさせるようだが、ここの増大が頼みの綱だろう。

相場は、悪材料が株価に反映すれば下落は終わる。
とはいえ、2010年相場の特徴である「Volatility > Returnを遺憾なく発揮する5月、6月だ。売りは脱兎のごとく、買いはユックリ慎重にが例年以上に肝要だと再認識させられる。4月に多少でも外せたことを運に感謝する

あとUS株ではないが、欧州は予算が無いので、グリーン・エネルギーへの補助金も削減に向かうようだが、世界的にグリーン銘柄は赤信号かもしれない

Apple : 目標$400の掛け声でバブルへ向かう"Apple"と、彼なら許そうというファンによって傲慢になっているS Jobs

私は2010年のアップルには$400のターゲットが叫ばれると考えている。
チャート的にも、
(1)$200までの第一波動
(2)調整して
(3)$400までの第二波動
となれば綺麗だ。

PER的には、この手の株が到達する30倍前半、仮に32倍として
現在19倍だから、32÷19=1.68倍
現在株価=260 × 1.68 = 436
なので、EPSが現実に増えなくても、増えるぞ!という期待だけでPERが切り上がって、$400達成すると夢を見る投資家がいても全然おかしくない。

AAPL_1

同時に私は下の記事を見て、この傲慢発言は将来マズイことの伏線になると感じた。オリジナル記事はこちらです。
これまでも、そして今回も、「Appleだから、S Jobsだから許せる、この大胆な切り捨てがAppleの革新性の源だ」という声の方が大きい。

私の記憶が正しければ、過去にも同様な製造ミス(初代&二代目のiMacだったと思う)があったが、当時は反論せずに勝手に静かに改善をしていた。

small arrogance_20100629

2010年は、アップルを大々的にshortするエントリー・ポイントがくる可能性を秘めた年だ。
来るか来ないかわからないが、じーっと待つことにしよう。

逡巡しているだろうFed : 流動性の罠の自己実現リスク

今週になってアメリカ関係でメモしようと思ったことは、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(1)米国企業の対中国輸出はこれまで非常に好調だった。しかし直近のサーベイでは、急増ファイズに一服感が出ている。おそらく上海万博関連特需が終わったのだろう。

(2)sell-side-reportによれば、台湾のIT企業は需要のピークアウト(典型的な夏枯れ)を感じているようだ。

(3)US金融規制改革法案に関しての証券レポートは「骨抜きに成功!業界に問題なし」で一致しているが、株は上がらない。当面は株を信じるたほうが良さそうだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
である。

クリスマス商戦の需要を取り上げてBuyCallをするには早すぎる。
その前に中間選挙という毎度おなじみの不安定フェイズを超える必要がある。

仕方がない、、少し早いが、夏休みだ。。。。
ポジションを縮小しよう。。
。。ということだろう。


では、09年のように、Fedが再度ジャブジャブ政策に打って出るか?
今はFedにとっては勝率が低いように思う。
Fedは逡巡していると思う。
下図のような冷え切った銀行貸し出し・資金需要の状況では、流動性のわなに陥ると投資家が判断してしまい、それが現実経済にFeedbackして本当に流動性のわなを自己実現してしまう可能性があると、私は考えている。

銀行貸し出し調査 _20100628

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単なるチャート : ドル円

今日は円の独歩高が進んでいる。

(1)デフレの国の通貨は上昇する。
(2)管首相が、G8で緊縮財政の非適用を勝ち取ったので、世界との相対で日本の経済成長が高まる。
こんな理由は今日の円高を説明できない。
要は、決算説明会も終わったので、外貨売りを始めた日本企業が急増したとか、それを見越してディーラが先に売り始めたとか、、そんな理由の方が当たっているだろう。

1990年以降のドル円の推移を観察しておこう。
100円の下の世界に長期滞在するのか?
もしそうであれば、90円が2010年の後半の天井になるだろうし・・・・

いずれにしてもセンチメントは極寒状態だ。

jys_20100629

日本の不動産を買っているという中国マネー VS デフレ圧力

池上彰さんのTV番組が「中国人が都心マンションの10%を買っている」と言っていた。

一般的に外人は海外不動産を高値つかみする傾向がある。
欧州人や日本人のアメリカ不動産、中東不動産など最近でも枚挙にいとまがない。

さて現在の中国人の日本買いはどうなんだろう?
不動産価格は長期的には名目GDPに比例して動いている。
中国人の日本経済に対する予感が当たってほしいと思う。

足元は株や不動産に対しては逆風が吹いている。
物価が下がっている=デフレ状態なのだ。
何が原因であれ、デフレは株、不動産を直撃する。
同時に、何が原因であれ、デフレが若干のインフレ(=2〜3%)に転じれば不動産に対する雰囲気は変わる。

Japan_20100628 デフレ


週末の定点観測 : 全体感 民主主義の壁が、先進国に立ちはだかっている

今週末は、livedoor blogの画像サーバーが不調のようで、サムネイル処理が設定どおりに処理されません。クリックして拡大して見てください。

今週は、中国は上昇した。日本とアメリカは下落した。
先進国は問題が山積していて、民主主義の壁が克服を困難にしている。
株式は冷淡だ。かわいそうとか、ベキ論は相手にされない。
そういうものだと理解して冷徹な売買をしなければ、老後のためを考えて運用する資産も民主主義の壁ですりへってしまう。

飲茶_20100626

5月の突っ込みが、先進国と新興国のパフォーマンスの転換点になったようだ。
たぶん、年末までを考えると、新興国>先進国の格差は相当な差になるだろう。

MSCI_20100626

人民元の上昇が再開した。それに関しては週末の定点観測 : 中国 人民元上昇再開の週を読んでください

人民元_20100626

世界景気のバロメーターである船賃は軟調だ。

BDIY_20100626

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以下の2枚のスライドは、今週やらせていただいたミニ公演で使ったものです

スライド_1

スライド_中国



週末の定点観測 : アメリカ

7月の決算シーズン突入前だが、企業から出てくるニュースは「合計では株式市場をガッカリさせる」内容が勝っているようだ。
欧州PIIGSの「金を借りられて当然と言う、性懲りのなさ」に対する「あきれ感」は「アメリカ自らの借金まみれを再認識させる」という悪循環も想起させてしまう。

NASDAQの動向がポイントだと思っている。2月の安値で踏みとどまるか否か、、、これを7月決算で見極めてから、アメリカのゼロ・ポジションを再考したい。

US株_20100626

10年債権金利が下抜けした。
(1)景気が想定を下回り始めた、(2)デフレ・リスクが高まった、、
これらのファクターが影響していると思う

US10年債権金利_20100626

新築一戸建て住宅販売も下抜けした

新築一戸建て住宅販売_2010026

新規失業者がなかなか減らない

新規失業者_2010026

アカマイもさすがに止まりました

0_20100626

金融セクターが金融規制改革法案で影響を受けるのは2010年下期以降です。

US_Fins株_2010026

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週末の定点観測 : 日本

アメリカ景気の悪化観測と円高でガッカリした、、、今週の日本株だ

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あの底打ち反発、1万円回復は何だったのか???
また日本株を嫌う人が増えそうで心配だ。

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内需はジンワリと見直されている。外需株と一緒にドカ下げした内需株は多い。中には業績の問題は無いのに、、、という会社もある。
でも、外需=時価総額が大きい、内需=小さい、出来高もない。だから外人は嫌う。

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こういう雰囲気の時は意外に小売株は良いと思う。

小売_日本株_20100625

下はカード、若干の見直しがあっても良いと思う

カード_日本株_20100625

サラ金、メガバンクの増資で完全子会社化???? 考え過ぎ???

サラ金_日本株_20100625

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