2010年10月

週末の定点観測 : 全体感

US$の行方が焦点である状況が続いている。
USは今後1年間で、対人民元で▼20%の切り下げ、円を含む対アジア通貨で▼10%の切り下げを実現したい、、、それが経済戦略だと判断している。輸出倍増オバマ政権の目標である。
アメリカの戦略が実現すれば、来年の今頃は、$=73円〜74円ということになる。

DXY_20101030

そうなっても、ユーロは1.5〜1.6にすぎない。影響はほとんど無いだろう

ユーロ_20101030

明示的に人民元、そして暗示的に円が、ターゲットになっている。

アジア通貨_20101030

今週も円は上昇した

対円4通貨_20101030

新興国通貨は、やや下落した。USの金融緩和が大きくないと言われ始めたからだ。
私は非常に大規模になると判断している。さもなくば、USも日本型のデフレになるリスクが高いからだ。

新興国通貨_20101030

PIIGSのCDSは久しぶりに悪化した。
ギリシアが、「税収は増えません、ギリシアはそういう国だ。もうリストラが御免だ、これ以上は勘弁してくれ!」という本音を吐いたからだ。

CDS_PIIGS_20101030

PIIGS株はまちまちだが、さすがにギリシアは下落

PIIGS_20101030

東欧通貨もまちまち

CCE通貨_20101030

東欧株もマチマチ

CCE_20101030

商品もマチマチ

商品_20101030

ドル安=ドル表示の国際商品の表示価格は上昇
ドル以外の国で金価格が上昇するか?
何かを原因として揺り戻しが起こってからのような気がする

通貨別ゴールド_20101030

船賃も安定してしまった。
レベルに不満はあろうとも、現状で世界経済は安定したのだ。

船賃_20101030

株はとりあえず、立ち止まって様子見になった

飲茶_20101030

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週末の定点観測 : アメリカ

通貨安の恩恵を一番多く受けているのがアメリカだ。
中でも輸出が多いITセクターの恩恵は大きい。
だからNASDAQは好調に推移している

US株_20101030

セクターの動きも素直だ。
過去の悪癖の清算に追われる金融、特許切れの苦難の真っ最中のヘルスケア、、まだ当分負け組だろう

セクター_US株_20101030

ITの中でも、Web2.0関連企業は好調が続いている

Web20_US株_20101030

新規失業者がレンジの下限まで下がってきた。
ここを下回れるか否かで市場の雰囲気は一変する

新規失業者_20101030

継続失業者はユックリと減少している
就職希望を捨てた人もいるので素直には喜べないという面もある・・・

継続失業者_20101030

ISM指数は、完全に巡航速度の時代に入ったことを告げている。
こんなペースが平常だと考えて企業は経営をすることになる。
アメリカはドル安恩恵がある。
アジアは通貨高の試練が継続する。
日本だけが、試練から抜けられるとは思えない。

ISM製造業_20101030

週明けのFOMCを前に金利は小動き

US10年債券_20101030

中古住宅販売も現状が劇的に改善するとは思えない。
コンセンサスもそうなってきた

中古住宅販売_20101030

ABCP残高横ばいを見ていると、中小企業向けの融資も現状レベル横ばいのようだ

ABCP_20101030


週末の定点観測 : 中国

中国は、単純化すれば、3つのグループに分かれて政治的な対立が生じている。
(1)改革開放路線 + 貧富の差の解消を目指す
(2)改革開放 + 企業活動を優先する
(3)共産主義革命に戻り、改革開放を制限するべし

最近の尖閣諸島問題は、(3)のグループが起こしている。
ガス田の共同開発の調印(衝突事件の数日後に調印が予定されていたらしい)を妨害するために尖閣諸島に漁船を向かわせたと言う説がある。
軍部も一枚岩ではない。政治局も一枚岩ではない。上記3分類も流動的で揺れ動いている。
来年3月の全人代まで政治の季節は続く。

中国とは、こういう性格を持った国だ。80年代後半から今日まで観察しているが、大きくは変化していない。過度の悲観は不要だ。

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今週は小休止、そういう頃合いだろう。
こういう休みが、次の上昇のためには必要だ。

A_H_Red_20101029

業績は順調に伸びている。株価の下値をサポートする水準はユックリと切りあがる。
株価が上がっても、PERが殆ど上がらないのだ。

上海A株_20101029

人民元も、上下動はあろうとも、上昇が続く

人民元_20101030

入れ替わり立ち替わり、内需銘柄は物色される

全体_中国内需_20101029

百度のPERは高いが、モメンタムが乗っているし、アメリカ人投資家が群がるADR市場銘柄だから、こういう状況が続くだろう。

インターネット_中国内需_20101029

金融はシッカリ利益確定売りが入ってきた

金融_中国内需_20101029

食品は個別で動きがバラバラだった。
康師傅は、製品の値上げを発表していた。

食品HC_中国内需_20101029

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週末の定点観測 ; 日本 +日産マーチの解説記事の引用を追加

今週も冴えなかった

日本株_20101030

決算ラッシュだった。
全体のイメージは下図のような感じだ。
上期実績は予想を上回った。下期予想は当初予想を下回る、、下方修正だ。
通期では、当初予想下回る。したがって株価が上がらない

下図は、イメージです。絶対レベルの高い低いには意味がありません。

日本株予想業績変化_20101030

原因の多くは円高だ。
企業の多くは「さずがにソロソロ円高も止まるでしょう」、「さすがに政府&日銀が動くでしょう」と期待していた。だから業績下方修正をしなかった。
企業トップが業績の下方修正をしないので、社内の現場でもウスウス気付いてはいても、厳しい現実への対応策を出せなかった。
これから続々と出てくる。下方修正をすれば対応策は出さざるを得ない。
半分は海外脱出だ。半分はリストラだ。


参考記事( green carview: )

======以下、引用====
タイ生産とされたの は、ひとえに海外市場での展開を考えてのことである。要因はまずコスト。単純に考えれば、生産コストを日本より少なく見積もることができるだろう。日本向 けに特に用意される最終検査工程「NEN-IRI(念入り)ライン」の存在、シッピングコスト、更には水揚げ地である追浜での最終検査といった諸々を考え ると、ほとんど相殺されてしまうのでは? という気もする。しかし、実はタイでは排気量1.3リッター以下、燃費20km/L以上の小型車を生産する場 合、8年間に渡って法人税などを免除するというエコカー生産メーカーに対する優遇策が講じられており、将来性を考えれば尚のこと投資の見返りは大きいと期待できる。

しかもタイはFTA(自由貿易協定)に熱心。東南アジア、オーストラリア、更には中国、韓国などともFTAを結んでいる。その意味するところは、 日本から輸出した場合、高額な関税が課せられて競争力が削られるこれらの国にも、イからなら関税不要で輸出できるということである。

政治の無策という背景も、そこにはある。生産ラインを丸ごとタイへ。条件を考えれば、そうなって当たり前とすら思えてくる。実際、三菱が次期コルトをタイ生産にするのではというニュースも聞こえてきたところだ。

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ドル円と金利差_20101030

ほとんどのセクターが下がった

セクター_日本株_20101029

9月から私が勧めているJリートは堅調だった。
友人にも勧めたし、勉強会でも勧めたので、少しほっとしている。

Jリート_日本株_20101029

小売りは全体が厳しい時は、実はそれほど下がらなくなる。
小売りは元来、ディフェンシブな性格を持っている

小売_日本株_20101029

カード、、、OMC、今は(株)セディナが、大幅に続落している。三社合併のリーダーシップが発揮されていないのだろう。船頭多くして・・・・かもしれない

カード_日本株_20101029

サラ金、、、台風が去りません

サラ金_日本株_20101029

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アリとキリギリス (5)信用本位制のもとでは「信用をなくす」ことが最悪を招く

1971年のニクソン・ショックの本質は、資本主義を金本位制から信用本位制に変えたことだ。
そのことは、
社会主義化するアメリカ 米中「G2」時代の幕開けの第二章(P.52〜P.56、通貨の無限発行時代の到来、モノ担保から信用担保へ)に書いたのでご覧いただきたい。

信用本位制の時代の特徴は、
(1)信用(=ツケ、借金)を有効利用する人、企業、国が優位に立つ
(2)借金の利用者の利益 > 借金の提供者の利益、という構図をサポートする金融制度
である。

経済主体の多くが借金レバレッジをかけているので、借金の借り換えができなければ、ほとんどの事業はとん挫する。
借金の無限借り換えができることが、企業や国家の生存の前提条件である。
手金だけでは生きていけないのが、信用本位制資本主義の姿だ

したがって、
金があっても、信用が無くなればオシマイ

これが現代の資本主義=信用本位制資本主義の掟だ

金本位制の時代は、金を沢山保有していることが豊かさの象徴だった。
信用本位制の時代では、信用を沢山保有していることが豊かさの源泉だ。

信用を沢山保有するとは、一声かければ、他人の資金を動員できる、ということだ。

動員できるとは、
(1)多額の資金を借りることができ、一旦借りた資金は、永遠に借り換えを繰り返すことが可能=事実上返さなくても良いことを意味する
(2)出資者を集めることができ、自分は小額出資するだけで、出資ファンド全体の資金使途などすべてをコントロールできることを意味する
(1)も(2)も他人の金は俺の金、、という事だ。

信用を失えば・・・・

借金できる金額が減少する
借金を拒否される
借金金利が引き上げられる
借金期間が短くなる
無担保の借金ができなくなる
担保の上積みが要求される

長期間の契約が受注できない
大きな金額の契約が受注できない

代金前払いを要求される
現金決済を供給される

クレジット・カードを作れない
住宅ローンの審査が通らない
仕事の声がかからない

国でも、企業でも、個人でも、信用を失うと大変なことであるが、それは昔から普遍だ

信用本位制資本主義においては死活問題だ
PIIGS問題の本質はここにある

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(目次) アリとキリギリス

目次 : 為替に関する総合目次
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単なるチャート : ハンセン指数のサポート・ライン

深まりつつある秋=収穫の秋=利益確定の秋も進捗中

ハンセン指数の長期のサポートラインは赤線だと思います。
現在の調整でどこまで近づくか?
11月中の接触は無いと思います。

白い上値抵抗線を抜けた力は、約1年間にわたって蓄積された大きな上昇エネルギーになっていると思います。

HSI


一気に深まってきた秋の庭

22日には「今年の秋はユックリだなぁ〜」と感じてました。
その後は急に気温が下がったり、秋の長雨になったり、、、、
季節はあっと言う間に秋の深まりを見せています。

玄関先のハナミズキも22日よりも紅葉がすすんできました。
来週から11月ですが、落ち葉の掃除が必要になるかな・・・・

紅葉_20101029

えぼしさん、
22日に頂戴したコメントと、私の返答を公開するボタンを押し忘れておりまして、今朝の公開になりました。公開が遅くなってスイマセン


庭のあちこちに移植したホトトギスですが、、満開です。

ホトトギス_20101029


来週は散ってしまって、、、、いよいよ一気に晩秋になって行きそうです。

ホトトギス_20101029_2

世界デフレを考える (4)ジャブジャブに供給すべきはお金では無い、信用だ!

昨日のちょっと真面目に、為替を考えてみる (7) お金の話を、もう少し続けます・・・で、「信用とは、社会・コミュニティが保持する共通認識に依拠する」と書きました。

世の中、常に一定割合で、社会の共通認識を無視すヤカラが存在します。
それは普通の状態、まあ世の中こんなもの、、、良い人、悪い人、普通の人がある程度に分散して混ざった状態が普通ですから、、、これで社会は平常と言えます。

しかし、何かの理由で、社会全体の相互信頼、相互信用が低下する状況が発生します。戦争や、重度の経済低迷の時に起こります。

戦争が引き起こす社会全体の相互信頼、相互信用が低下した状況は容易に想像がつきます。

重度の経済低迷が引き起こす社会全体の相互信頼、相互信用が低下とは・・・以下のようなことだと思います。
(1)株価が下がっています。PERが低下しており、企業は株を発行しても小額しか資金を集められません。資金調達コストが上昇しているという言い方もできます。

(2)国債金利は低下しますが、優良大企業以外への資金貸し出しは資金枠が減らされますし、国債とのスプレッド(国債に対する上乗せ金利)が大幅に上昇するので、下手をすれば中小企業のローン金利は上昇します。中小企業のビジネス環境は悪化し、売上・利益が減少する時に、借入金額が減り、金利が上昇するのです。

(3)様々な取引に各経済主体が慎重になるので、好景気の時には要求されなかった担保を差し出すよう言われたり、前払い金を請求されたり、何かと取引がスムーズでなくなり、取引コストが上昇します。

(4)あちこちに過去のビジネスの失敗が生んだ不良資産が累積して、前向きの行動を妨害しています

処方箋ですが・・・・
戦争に起因するのであれば、平和になれば、人・物・金の流れが活発になり、それに比例して、社会全体の相互信頼、相互信用が低下も復活します。
処方箋は、戦争をやめることです。

重度の経済低迷
に起因するのであれは、景気が回復すれば、
人・物・金の流れが活発になり、それに比例して、社会全体の相互信頼、相互信用が低下も復活します。
処方箋は、景気が回復するような対策を実行することです。

戦争をやめる、、これはドンパチを停止するという具体的な事が明確です。
しかし、
景気が回復するような対策、、、これは具体性がありません。戦争をやめるが、直接的に平和に結びついているのに比べて、景気が回復するような対策というだけでは無意味、堂々巡りです。
何故、堂々巡りになるかと言うと、景気悪化は連鎖反応的な結果であって、しかも多くは経済主体(企業・家計)のマインドの変化が連鎖反応の触媒的な役割を果たしているからです。

つまり、経済対策とは、
(1)具体的な何かである、と同時に
(2)マインドの変化(=信用の改善)を発生させるものである必要がある
のです。


マインドの変化が、
社会全体の相互信頼・相互信用の回復上昇を引き起こします。
マインドの変化が触媒となって、連鎖反応を引き起こして、景気を回復させるのです。
マインドの変化がなければ、景気は絶対に好転しません。

処方箋の一つである金融緩和は、直接的に信用を緩和・改善するものであるべきです。
金融緩和の効果は、
(A)株価が上がるものであるべきです。PERが上昇して資金調達コストが低下する必要があります。
(B)資金枠が増やされ、中小企業のローン金利が低下上昇しなければなりません。
(C)担保前払い金などが不要になり、取引コストが低下しなければなりません。
(D)不良資産が別のリスク・テイカーに移転され、経済主体が前向きの行動を始めなければなりません。

上記を眺めれば、金融緩和ジャブジャブに供給すべきはお金では無い、信用だ!という事が明かです。

したがって、金利を下げることは「取引コストの低下につながるので」勿論ですが、資産を買い上げる(=不良資産の引きはがし)が非常に重要なんです。

FRBは様々な不良資産を買い上げる方式で金融緩和・資金供給をしていますが、重度の経済低迷が引き起こした社会全体の相互信頼、相互信用からの経済の復活のためには当然のことなんです


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目次 : 世界デフレを考える

目次 : 為替に関する総合目次

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あれから3年が経過した

今月は2007年10月後半に決断した「全軍撤収」の3周年でした。
2007年9月、10月、11月に書いたエントリーを読み返しました。

15日のH株相場は、おかしかった、変だ、逃げておきたい

が、最終的な分岐点だったと思います。

それと比べれば、足元で進行している調整は5月、7月、8月の陰湿な調整と違い買い向かえば利が乗るまでの時間が短い陽性の調整だと感じているし、先進国<新興国&アジアの差は一段と拡大するだろうと判断している。
地域ごとでは、USのブルベアは強気に偏ってはいないので、調整も値幅よりは日柄になりそうだ。
中国は逆に日柄よりは短期の値幅だろう。
日本は上がってないのでガラパオス的動きを期待するが、やはり為替で決まると考えるのが順当だろうと感じる

F5 Networks

F5ネットワークス、、これも好きな銘柄で古くから見ているのですが、
2007年の高値から、一旦は半値以下に下落しましたが、
その後はご覧のとおりに大復活、絶好調です。

F5_20101027

良い会社、良い経営者、良い製品、、、スゴイなぁ。。と再確認です

HPはこちらです。

F5_20101027_2

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