2010年11月

予想業績とは無関係に動くフェイズに位置している日本株

11月が終わった。
下図は月次の業績予想の推移と、予想EPSベースのPER推移

日本は3カ月間、予想EPSが横ばい〜下方修正になっている。
株価は、9369円=>9937円と上がっているが、PERが上がっただけだ。

中国もPERが上昇しているが、業績は微増している。

日中業績予想_PER_20101130

だからと言って、日本株がオカシイとは言えない、、、、現在の日本株はそういうフェイズにある。。。これが市場を冷静に分析している関係者のコンセンサスだと思う。

要は「日本株は結局円高/円安で決まる」ということなんだが、もう少し詳しく書くと以下のようになる。

1.リーマンショックで世界同時に不況になった。
2.アメリカは大々的な金融緩和を実施した。
3.日米金利差が急速に縮小して円高になった。しかし、同時に世界景気の回復で輸出企業の業績も回復した。
4月までは、円高ネガティブよりも、単純リバウンド+業績回復効果が大きく、株価の回復(7021円=>11408円)となった

しかし、5月以降はアメリカ景気の低いレベルの巡航速度化(Less Pisitive)で円高ネガティブ効果が大きくなってしまい、株価が下落(11408円=>8796円)した。
この間は、11年3月期の予想EPSは横ばいであり、PERが下落した。

その後、9月以降にアメリカ株の上昇が起こり、11月に円高が止まったことで、予想EPSは横ばいであるが、株価が上昇した。PERが上昇したのだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

つまり、4月の高値、11408円〜9月安値、8796円〜11月末、9937円の株価変動は、EPSが横バイの中、PERだけが上下動して起こっている

底流に流れているのは、円高/円安が引き起こす将来業績に対する楽観と恐怖の間を揺れリスク許容度変動=PER変動である

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なお、日本の輸出企業の円建て比率は、85年以降35%〜40%で一定している。
商品購入者がドル経済圏住民であることが大きな要因だ。
加えるに、おそらくは海外在住者が輸入代金を円で払うための利便性が無い(=円が国際化されてない)からだろう。80年代の日銀・大蔵が円の国際化を拒否していた副作用だと推定している。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2011年の日本株楽観シナリオを描けば、

1.為替が83円〜85円で推移しているうちに、アメリカ景気が好転する
2.アメリカの金利が上昇し、日米金利差が拡大する
3.予想EPSが引き上げられ、円安になるので、さらにPERも切りあがり、株価が大幅に上昇する
、、、となる。
これが11月に入って、俄然日本株に強気になったセルサイドに共通する考え方だ。

弱気は簡単に描ける
1.為替が83円〜85円で推移しているうちに、アメリカ景気が好転しないことが判明する
2.アメリカの金利が低下し、日米金利差が縮小する
3.予想EPSが横ばい〜若干引き下げ、円高が起こり、切りあがったPERが下落し、株価が下落する
、、、となる。

内需がずーっと横バイだから、外需要因=アメリカ景気=アメリカ金利=ドル円、、で、日本株のPERが大幅に右往左往するのだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アメリカ景気次第 = 中国・インド・アジア景気(輸出)+住宅状況(内需)。。。である
とりあえずは、下の新規失業者(過去にも一個だけ見るなら、コレと紹介した指標です)を観察するのが最良だと思う。

新規失業者_20101127

超長期の相場観 (7) インフラは儲からないのに過当競争、最後は広大な敷地が残る

超長期の相場観とは
今後1年で結果が出るというわけではないが、結局こうなるだろうと心に留めておくべし、という「転ばぬ先の杖」的なもの

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1.新興国の経済成長は息の長いものだと判断できる。
2.しかし、インフラ競争が必要以上に盛り上がってムダが積み上がる懸念がある。
3.世界中に同じようなモノを造る工場は沢山はいらないからだ


そもそもインフラは、それ自体は儲からない性格を有している。
縁の下の力持ちがインフラであり、インフラが儲かると、インフラに乗っかって営むビジネスの利益率が下がる。
記憶に鮮明な事例だが、1990年代の中国ブームの時、HK周辺で有料高速道路を建設&経営する企業がIPOされた。バスや運送会社は、並行して走る無料の一般道を走りつつけて、有料高速道路をなかなか利用してくれなかった。

参考過去記事 : インフラの投資収益率が低い背景
数年前にインフラ建設の大バブルを謳歌した中東諸国(参考=>ドバイ 中東バブルの振り返り )も「広大な未稼働ビルと工場が来ない敷地」を子孫に残す状態になっている
日本の80年代〜90年代にかけて行われた工場誘致プロジェクトは、全国に人里離れた場所に広い舗装道路と広大な敷地を作って、その後荒れ放題の姿を無残にさらしている。巨額の税金を土建業者にプレゼントして終わった。

20世紀後半の最大のインフラ失敗劇は、ユーロトンネルだった。
儲からないインフラを儲かるように見せるために様々な手段(=欺瞞)が講じられた。
工事費用の過小見積もり
トンネル利用者の過大見通し
資金調達の金利などコストの過小見積もり
政府、証券会社を挙げての大々的なキャンペーン

それにも関わらず、ユーロトンネル社は倒産した。
上記の欺瞞が顕在化して、倒産すべくして倒産した。

私は、最初から最後まで、ユーロトンネルの顛末をライブで体験した。
貴重な体験だった。

インフラは夢とロマンで造るものではない。
シッカリとした戦略と冷徹な計算がなければ成功しない。

これが私の学んだことだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一般的にインフラを考えると下記の図のような流れになる

インフラは、国が造る。 資金は、国の負債
工場は、民間が造る。 資金は、民間のリスク・マネー
これが基本だ。
しかし、90年代から今日まで、インフラを民間資金で賄う試みが盛んだ。
理由は、簡単だ。国に金がないからだ。
民間がやれば、(1)資金調達コストが高くなる。(2)儲からないといけないので、インフラ利用料金が高くなる。インフラは、そもそも儲けてはならないのに、これでは本末転倒だ。

インフラバブル_20101129

巨大インフラプロジェクトは、計画からインフラ完成、そしてインフラに乗っかる工場建設、工場の稼働、製品の出荷まで、非常に長い時間がかかる
当初計画は計画は、上記のように、儲からないインフラを儲かるように見せるために様々な手段(=欺瞞)が講じられ、過小費用、過大収入、過小工事期間のオンパレードになる。

仮に工場稼働にこぎつけても、その時に
(1)工場が世界の需要にミートした製品を製造できるか、
(2)競争力ある価格で出荷を継続できるか、
(3)工場の財務戦略、労働者確保が計画通りに推移して、利益を計上し続けるか

などの別のハードルも立ちふさがる。

現在でも、インド、中国、ブラジル、東欧など世界中でインフラ建設が持ち上がっている。
政府、証券会社を挙げての大々的なキャンペーンが実施され、証券系投信会社からはインフラ・ファンドが華々しくデビューしている。
私は過半数のプロジェクトは想定外の顛末になると感じている。話を聞くと夢とロマンはあるが、シッカリとした戦略と冷徹な計算が聞こえてこないのだ。

ちなみに、中東に造る予定だったディズニーランドは消えてしまった。この計画を聞いたとき、スピーカーに、「完成してもミッキーマウスは熱中症で死んでしまう危険がある?」と質問したら、彼は内心むっとしながら「大丈夫、全天候型の冷房巨大ドームだから。。」と、その場かぎりの言い訳をしていた。

なお、図中にも書いているが、インフラ・プロジェクトは進行中は景気浮揚効果が大きい
インフラ建設は労働集約型であり、大きな雇用を生む。
公的資金なので、土建業に大盤振る舞いされる。
雇用増加、民間所得増加、国内消費増加、いずれも内需を盛り上げる。

しかし、インフラが完成すると、厳しい現実が始まる。
インフラの上で上で稼働する工場は往々にして最新鋭の設備を備えているので、労働者はミニマムだ。そうでなければ世界に伍して競争を勝ち抜けないのだ。
それは雇用吸収力が激減する事を意味する。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最近のブラジルの事例だが、先進国のインフラ関連企業はインフラ整備国家の大風呂敷の中身を精査する姿勢が維持されている。ブラジルの高速鉄道建設への入札中止はその精査の結果だ。

ブラジル高速鉄道_20101126

しかし、国家プロジェクトに泥を塗られるわけにはいかない。
政治家のメンツがかかっている。
国を挙げての大々的なキャンペーンが再開されるだろう。
( オリジナル記事はこちらです。)

ブラジル入札延期_20101127

鉄道はブラジルに必要だ。
しかし、利益率は2〜3%がせいぜいだと思う。
そして時間が経過すれば、日本や先進国の鉄道ビジネスにような状況になってしまうだろう
==========
目次:超長期の相場観
==========

週末の定点観測 : 全体感

左右のチャートを眺めて、無茶苦茶上がった2009年、骨折り損のくたびれ儲けの2010年、と思いつつ、11月も来週で終わりだ

飲茶_20101127

大底からの反発は、
1.新興国、
2.アジアの先進国(シンガポール、マレーシア、韓国、香港)
3.外国株(先進国)
3.日経平均
という順番になっている。

2010年は各市場の予想PERの格差が縮小した。
サイクルから言えば、2011年はPER格差が拡大する番になりそうだ。
ならば来年は、今後2年〜3年の業績の伸びの大きな市場に有利だと思う。

飲茶2_20101127

年初来では、
1.NASDAQ、
2.ハンセン
3.日経平均
4.欧州
という順番だ。Web2.0銘柄の好調を見れば納得の順番だ

年初来飲茶_20101127

ドルはレンジの中を反転している

DXY_20101127

長期で見れば数年間のボックス相場かもしれない。
QE2のドル安効果はいずれ出てくるだろう。出る出ないではなく、Whenの問題だ。
とは言え、しばらくはあと3%〜4%のドルの反転が期待できる。その間12月に海外の株価が戻れば、夏場の安い時に投資をした人には結構なクリスマス・プレゼントになる。

長期DXY_20101127

ユーロはレンジの中を反落中
EUは他国には為替のフレキシビリティ(=ドル・リンクの放棄)を要求する。しかし、同時にEU内では固定為替(=EU加盟国がユーロ・リンクしている)を守ろうとしている。
EUは同一国内では無いので、南北欧州の競争力格差を埋める国境を越えた所得移転も出来ない。(日本なら夕張市に国家が援助できる。)当面の危機を乗り切るバンドエイドを貼ることはできるが、根本的な競争力格差によって生じる経常収益格差を解消する措置は、国家間の壁があるので実行できない
この矛盾は時限爆弾になる

こんな最中、ドイツは着々と規制強化にまい進している。銀行課税法案が議会を通過した。700億ユーロ救済基金の設立される可能性がでてきた。金融の脆弱性に関してもドイツは強化されるが、PIIGSは手も打てない状態で格差は広がる。

なお、欧州PIIGS危機に関するドイツの厳しい発言(財政緊縮、もっと働き、もっと貯蓄せよ!)は経済理論的には正論だ。
しかし、反発するPIIGSや類似国は「それは働き者の北欧州人のみ実行可能で、人生をエンジョイする南欧州人には不可能」と言う。払えないモノは払えない、これも現実という意味では正論???

ドイツの有権者の多くは、EUに回された自分たちの税金がギリシャ国民の早期退職やアイルランドの非常に安い法人税の原資になっている恐れがあると腹を立てているが、これが欧州内の富の再配分なのだから、ドイツ人はほぼ永遠に援助者の地位に祭り上げられるだろう。

ユーロ_20101127

2008年の冬が為替から見ると、円高&アジア通貨安だった。で
アジア株を安く買う大チャンスだった。

アジア通貨_20101127

2010年の冬も新興国通貨は円に対して安くなってきた。
これも2008年ほどでは無いが、チャンスだと思う。

新興国通貨_20101127

本格的な戦争になり米中が直接交戦する場合を除き、朝鮮半島は南北の二国家が共存することが、米中の利益にかなっている。
この南北朝鮮を存在させる米中共通の国家的利益を中心に考えれば、金正日金正恩親子が経済再建を実行して安定してくれれば、中国の政治経済的なお荷物状態から脱することができる。
失敗して北朝鮮が混乱した時、韓国による統一では無く、別の人物が北朝鮮を掌握する方が、朝鮮半島の南北二国家の共存に資する。
そう思っていたら、こんな記事があった。=>金正男を温存し、彼を中心に「傀儡政権」を創り、「平時における内政干渉」と「有事における軍事介入」の「切り札・旗印」にしようとしている可能性

人民元_20101127

ポルトガルのドスサントス財務相は、EUはポルトガルに救済を強制できないと述べているが、 この台詞は、結局救済を受け入れるハメになったアイルランドが一か月前に言ってたのと同じ台詞に聞こえる

なお、アイルランドの救済資金の金利はギリシアより高い6%〜7%の金利になるようだ。
国債償還用だけでなく、むしろ民間銀行救済が多く含まれるからだろう

なお、国が異なるのに為替を共通化すれば、金利が必要以上に乱高下するしかない。
ユーロ採用のEUしかり、ドルリンクの香港や中南米しかり、共通の法則だ。
これまでは、EUをこの法則の適応外だと勘違いしていた投資家が多かったと思う。今や投資家は夢から覚めたので、元の金利差の小さな時代には戻らないと思う。

PIGSのCDSは悪化した

CDS_PIIGS_20101127

PIGSの株価も冴えない

PIIGS_20101127

東欧の対ユーロ為替は、ハンガリー、ポーランドが軟調

為替CCE_20101127

ハンガリーの株価が約1カ月にわたって軟調だ。フィッチが、ハンガリーを年内に格下げする可能性が出てきたからだ。国家の資金窮乏で民間年金基金を政府管理下に置く計画だという。
悪くすれば、アルゼンチンの年金国営化(08年末)同様に、ハンガリー国民の年金受給額は激減するだろう。国家の資金繰りに年金の財産が消費されて、国民は国債を受け取るハメになるかもしれない。しかも、その国債は分割でしか現金化できない代物になる可能性がある。
日本も下手をすれば、2020年以降にこんな状況になる可能性が完全には否定できない。

中東の状況も改善が見られない。ドバイ政府系投資会社DICが約2200億円の債務返済を要請したらしい。
世界的な金融緩和で、資金はジャブジャブだが、その資金の偏在が続いている。

オーストリアの株価が長期間冴えない。オーストリアの銀行は東欧に貸し込んだローンが焦げ付いて大変な状態になって久しい。オーストリアは自国の金融機関救済に資金を使いたいのだ。そんな気持ちがあってか、ギリシャの財政再建策が予定通り進んでいないことを理由に、12月に払い込むギリシャへの支援金支払いを一時停止を表明している

CCE_20101127

商品はやや回復

商品_20101127

船賃は下げ止まったかも・・???

船賃_20101127

1

週末の定点観測 : 中国

引き締め、北朝鮮砲撃、など懸念で下落しました
今週から香港(HKドル)、本土A株(人民元)の為替の動きを正確に反映させるために、円ベースチャートに変更しました

円ベース中国_20101128

年初来のBRICsで見れば、ハンセン指数(年初来▼4%)は3番手です。
黄:インド、赤:ロシア、緑:ハンセン、白:ブラジル、円ベース

年初来BRICs_20101127

A株実績PER=18.3倍

上海A株_20101126

懸念が言われるインフレですが、生活必需品の物価統制が始まる可能性が高まりました。
前回2008年の物価統制発令よりも、初動が早いです

中国消費者物価指数_20101123

商品価格だけのインフレは下記のような感じです
所得の向上に従い、食品価格が家計に与えるインパクトは低下していますが、何かと政治的には失政を追及される分野なので対応せざるを得ない性格を持っているのが食品です

中国食品インフレ_20101126

内需全体・・・ダレ気味です

全体_中国内需_20101126

ネット

インターネット_中国内需_20101126

金融

金融_中国内需_20101126

食品ヘルスケア

食品HC_中国内需_20101126

1

週末の定点観測 : 日本

内閣府が「アメリカはデフレになる」と報告したが、日本がデフレ脱却できないのを世界経済のせいに据えり替える欺瞞(=自分の犯罪原因を世間が悪いという言い分に等しい)を感じる

定年後の再雇用で雇用継続の期待権を認る判決が出た。
業績不振で人員削減の必要性は認められるが、新卒も雇用するなど、雇い止めを回避する義務を尽くしていないので高齢者雇用を維持すべしという。
ますます就職氷河期は深まる

驚くことに、80年代の日本のバブル処理は終わっていない。
今年4〜9月で123億円増加した、住専処理の2次損失

ソフトバンク孫氏の「光の道」は趣旨は賛同できても、過去費用の償却を国民の税金に押し付けて、回線をソフトバンクが安く使おうというミエミエの欲が強すぎた。これでは追随者が出なかったのだと思う

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
円安を背景に下落しなかった。新興市場は続伸した

日本株_20101126

鉄鋼、Jリート、小売が堅調

セクター_日本株_20101126

ドル円は一目均衡の雲を上に抜けた。85円を目指す展開へ

ドル円_20101127

ドル円は円安だが、ユーロ、豪ドルでは円高

対円4通貨_20101127

日本の貿易統計、輸出も輸入も大幅に数量が減少している。
世界経済・世界貿易の悪化以上に日本経済が縮小均衡していることの証左だろう

貿易数量_20101126

日本の金融緩和の効果は、円安はともかく、ジャブジャブ効果はある。
株よりは下がり過ぎて悲観になったJリートにはジワジワと資金が入ってきている

Jリート_20101126

軟調相場から金融緩和を通じて復活相場に転じる時は小売りが底堅くなる
復活の規模は小さくとも、その兆候は出ているようだ

小売_日本株_20101126

カード

カード_日本株_20101126

サラ金

サラ金_日本株_20101126

1

週末の定点観測: アメリカ

今週は雇用環境が改善を見せ始めたことが株式市場をサポートした

長期失業者はようやく減少スピードを増してきた

長期失業者_20101127

新規失業者もしかり・・・この状況が半年早く訪れていればオバマ民主党の中間選挙であそこまでの大敗は無かったかもしれない

新規失業者_20101127

NASAQが元気だった

US株_20101127

一般消費財&サービスと、ITが相場を支えた

セクター_US株_20101127

Web2.0はF5(FFIV)セールスフォース(RM)は好決算を受けて株価が堅調だ
アマゾンもクリスマス商戦に向けて、電子書籍を贈答用にする消費者が多いだろうと、注目が集まっている

Cisco Systems(CSCO)からシェアを奪っているF5は株価が2段ロケットで上昇した
UBSのアナリストのコメントの抜粋だが・・・
レイヤー4-7スイッチ市場は前期比+2%増/前年比+24%増の$296M
FFIVのQ3のマーケット・シェアは前期比+5%/前年比+12%の50%
CSCOは前期比-6%/前年比-11%のわずか14%に急落
2008年のマーケット・シェアから比べると、FFIVは34%から+16%拡大、CSCOは33%から-19%落とした

Web20_US株_20101127

長期金利は変わらず

US10年債権_20101127

というのも、、、住宅が冴えない=内需は問題を抱えたまま
新築住宅販売は低迷継続

新規住宅販売_20101127

中古住宅販売も・・・

中古住宅販売_20101127

中古住宅価格は下がるには下がったが・・・販売の低迷ほどには下がっていない
これが下がるとデフレになるが、この辺で下げ止まってくれれば首の皮一枚残して復活が可能だ

US中古住宅価格_20101126

銀行の償却もピーク・アウトの兆しを感じさせている
ここからの減少ペースを多くの投資家が観察している

下はローン全体

US Charge off_20101116

内訳で、、、、不動産向けローン部分は

US Charge off_20101116_2

不動産担保ローン部分は・・・

US Charge off_20101116_3

競売件数は高水準だがピークは終わったようだし

担保処分_20101127

なんとなくLess Negativeが起こっているので、北朝鮮問題、中国の引き締めなどでアジアや欧州の株式市場がガタガタしていたにもかかわらず、US市場が堅調だったのだろう

ちょいと気がかりなのは、LIBORがピクンと動いたこと・・・これは欧州のPIIGS、アイルランド・ポルトガル問題で欧州銀行が資金を取り急いだのが原因だと思う

LIBOR_20101127

また、中小企業向け融資の状況の傍証としてのABCB残高が減少し始めたことも気がかりだ

ABCP_20101127

2011年を考える (7)日本株は、円高/円安で決まってしまう

2005年以降の日本株しか経験のない投資家は、ドル円相場と日経平均は連動して動くという考えが体に染みついている。
確かに、下の1990年以降のドル円と日経平均のチャートを並べると、2005年以降はパラレルに動いている。

jys_nky_10

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は1984年からこの世界に足を踏み入れたので、
(あ)為替から株価は影響を受けるが、結局は独立して動く、
(い)株価を動かす原因と結果の因果関係は、往々にしてタイムラグが大きい、
(う)時と場合によっては、好材料が悪材料に変化する、

、という考え方が体に染みついている

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1990年以後でも、2回だけ「円高&株高」が発生した。
(1)1998年後半から1999年末までのインターネット・バブル
(2)小泉・竹中コンビの小泉改革時代
両方とも、既成概念が大幅に変わる「パラダイム・シフト」という考え方が時代を支配した。

何かが変わるとは・・・
=>株にとっては見知らぬ未来=「期待>不安」、という夢を先に織り込むのが株式市場だ
=>だから、将来EPS増大を早々に織り込む形でのPER拡張が起こる

というパターンが出現する

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1990年以前は、円高何するものぞ!という時代だった
( 単年度では、ガタガタもあったが・・・・ )
下の1971年〜1989年を見れば明白だ。
1985年から始まった日本の時代の仕上げは、円高・株高・債券高の資産バブルだった

jys_nky_20

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、2011年の為替はどうなるだろう?
年間を通せば、以前のエントリー( 2011年を考える (3)為替問題を先送りできない )でも書いたように、ドルの下落と人民元の上昇だ。
そして、その間に挟まったアジア通貨(円も含む)やユーロは、対ドルでは上昇するが、対人民元では下落する。

その結果、2011年も円安の間は株価上昇するが、円高に戻れば株価は下落すると思う。

その理由は
(1)内需経済が横ばい・ゼロサムになっているので、内需利益は横ばいになる。
(2)外需利益が、海外景気と為替レートによって上下する。
、というシンプルな構造に日本株が入り込んでいるからだ

内需はかつては好調に推移していた。
下の名目GDP(=内需利益の決定ファクター、国内経済活動)の長期チャートを見れば、
(A)〜1992年 : 内需=名目GDPは絶好調
(B)1993年〜1997年 : 内需の拡大ペースがペースダウン
(C)1998年〜 : 内需はゼロ成長、もしくは縮小
という推移をたどってきた。

2011年も(C)の時代にあり続けると判断している
ならば、日本株は為替動向に支配されてしまう

日本名目GDP_20101124

ちなみに、2011年冬〜2012年春にかけての為替レートは、過激な予想と思われるだろうが、、
ドル/円、73〜75円、
ユーロ/円、108円〜110円、
人民元/ドル、5.34〜6.00
、、、だと、想定している。

ハズレる場合は、
(1)日本がPIIGSにようにダメになると世界が見放す
(2)海外先進国景気が大幅に盛り返す

という状況になった場合だろう。

============
目次 : 2011年を考える
============

2011年を考える (6)金無し政府は規制に走る

政府がすることは、
(1)手広く金を徴収して、集めた資金を支持者に手厚く配分する=予算配分
(2)自然発生的に成立しているルールを支持者寄りに変更する=規制
に集約される。

リーマン・ショック以降の減税と経済対策の大盤振る舞いで資金が尽きている。
先進国政府はどこも税収の大幅な不足に陥っている。
かと言って、国債の大幅増発も困難になりつつある。

そうなると、2011年以降の数年は、政府は支持者の希望を実現するためには、規制を活用することに力点が置かれることになる。

日米はネジレ国会になっている。
立法が必要な規制に関しては強行採決、もしくは野党の望む立法と抱き合わせ、、という事態が増えるだろう。いずれにしても、政府与党の考えることがスムーズにいかなくなる。

90年代のように経済が好調な時は、政府が示威的な行動をしない方が、自然発生的に成立しているルール(=経済が効率的に動けるような状態)が行かせるので好ましいと言われた。
90年代はレバレッジを高めるトレンドにあり、経済が拡大しやすい状況だった。しかし、現在は90年代とは反対のディ・レバレッジ環境(=経済が縮小しやすい)にある。
政治の空転を単純には喜べないだろう。

なお、先進国は為替介入をして通貨を下落させたい。新興国はホット・マネーの流入を防止(=資本規制)したい。
両方とも自由な資金の流れに規制を加えることだ。
これまでの先進国は規制に反対し、新興国に向かって改革開放を迫ってきた。
2011年は、自分のお尻に火が付いているので綺麗事はやめて、お互いの規制を認める方向で動くように思う。

=============
目次 : 2011年を考える
=============

簡略版 : 26日までは、ここに随時加筆予定

今晩から、通常モードに復帰予定です
26日21時ごろから、色々考えた記事をアップ再開します

=================
Jリート

9月上旬に参加したグローバル不動産セミナーを転機に強気に転じた。
その後も順調に推移している。

JREIT_20101125_2

インデックスよりも遥かに上昇している
赤:Jリート、黄:日経平均、白:TOPIX

JREIT_20101125_3

2007年はバブルだった。あの水準は期待してはいけない。
円債の代替投資なのだから、利回りで投資するのだ

JREIT_20101125


==============以下、24日==========
アイルランド問題
欧州委員会が金額を提示した。
国債償還用500億ユーロ銀行救済用350億ユーロ=合計850億ユーロ

月曜に聞いた数字は、
国債償還用600億ユーロ銀行救済用250億ユーロ=合計850億ユーロ
だったと思う。

銀行支援金額が増加した。
しかし、ギリシアへの支援額以下にする必要があるので、全体金額(850億ユーロ)は動かせない。
その分、国債償還用を減額したのだろう。
PIIGS問題は、問題のポイントがグルグル回りまわって、サブプライム金融危機の原点である銀行危機に戻ってきたようだ。

PIIGS
昨夜はCDSスプレッドが急速に悪化した。
さて今晩は?


北朝鮮

関連報道を見聞きして、なるほどと思ったのは
(1)燃料貯蔵庫などを狙って砲撃した
=>どこに何があるかを知っていて、正確に砲撃できるぞ!・・と韓国に認知させた
(2)中国もアメリカも、北と南が統一されると困る
=>南で統一されると、中国国境までアメリカ軍が来る
=>北で統一されると、日本国境まで北朝鮮軍が来る
(3)EUは自分の事で手いっぱいなので、口だけ
、、という事でした。

(2)を考えるに戦争を米中は支持しないので、金正日の暴走以外には戦争はなさそうだ、、、と判断できます。
暴走する時は、北朝鮮が金王朝に反旗を翻す状況に至った場合だから、短期で終息するが、別の政権が出現して中国が経済的に面倒を見る北朝鮮という国は存続する、となるでしょう

=====以下、23日=======

北朝鮮

北朝鮮の砲撃で今日のアジアは下げがきつかったです。

北朝鮮砲撃_20101123

ハンセン ▼2.7%・・・外人・短期トレーダーが焦って売ったと思います
上海 ▼1.9%・・・HKより下がらない
韓国 ▼0.79%・・・下げが小さいが、砲撃情報前で取引終了だった
インド ▼1.35%
タイ ▼0.95%
インドネシア ▼1.68%

昨夜Jwaveの番組
で北朝鮮関連をやっていました。番組を聞きながら感じたことですが。。。。
1.6ヶ国協議とはGive&Giveだと気付いたアメリカ、
2.アメリカの北朝鮮無視の態度に怒った北朝鮮は、それならと態度を前進させる
3.血の団結という中国・北朝鮮の歴史的関係に縛られて政治的に手も足も出せない金縛りの中国、
4.判断能力喪失状態が続いている日本政府
、、、という事でした。
その翌日にコレですから、驚きました

しかし、過去のショック安に比べれば下落規模が小さいです。
円安/ドル高に触れましたが、元に戻りました。

北朝鮮をコントロールできない中国という状況が定着し、国際政治的にも信用を失ってきた中国が、北朝鮮からこけにされたのが今日だと思います。
1月の胡錦濤の訪米は、為替、北朝鮮と課題が広がってきました。

飲茶_20101123


PIIGS

CDSスプレッドは悪化、
アイルラン救済は、12月のEU蔵相会議まで最終合意は無い、それまでの約3週間は噂で市場は上下する

PIGS危機だが、ポルトガル、アイルランド、ギリシア、の3カ国は、銀行資産の規模が小さいので現行の救済ファンド規模で破たん防衛が可能だ。
スペインはコア欧州でありサイズも大きく、2010年5月に設定された救済ファンド規模では不足する。しかし、スペインはECB総裁も選出するステータスを持った絶対に守るべき「欧州の砦」だ。絶対に国債償還不安をスペインに波及させたくないとECBは考えている。

PIIGS問題は、国債償還問題から銀行救済を含むエリアに拡大してしまった。国家と銀行は一蓮托生であり、両者は切り離せないから当然の帰結だ。
EU国民の税金でEUエリア内の銀行を救済するステージになったわけで、欧州ではToo Big To Failが本格化することになる。アメリカのToo Big To Failを非難していた欧州には皮肉な事態だ。

2011年11月にトリシェを引き継ぐECB新総裁の初仕事は、2010年5月に設定された欧州救済ファンドの超拡大&恒久化だろう。事前のウワサ通りドイツのウェーバー独連邦銀行総裁ならば、彼自信が最も嫌う政策を彼自身がEU全体(=特にドイツ)に必要性を説得して実施することになる

ギリシアが救済資金返済に白旗を上げたが、欧州人に言わせれば、「あんな財政緊縮と返済計画は始めからギリシアには無理は先刻承知のうえでの欧州的な政治的合意=随時柔軟に随時変更する性格モノ」だと言う

EU全体の国債と銀行システムを安泰にするには、FRBのQE2同様のマネー・プリントが必至だろう。トリシェは次期総裁に押し付けたいと目論むが、2011年11月の任期切れ以前に決断実行する羽目になるのが「よくある歴史の皮肉」だろう

PIIGS_CDS_20101123_2


=======以下、22日========

ブラジル
マンテガ財務相の留任が決まった。彼は、ややバラマキ気味の経済政策を維持したいようだ。
ルセフ次期大統領とのコンビで「Public BankによるCredit膨張の副作用=賃金・サービス価格の高騰」の軟着陸が試金石になるだろう。2011年の経済政策は先週現在は白紙だ。

中国・ブラジルともに2011年はCredit Mini Bubbleとの戦いが本格化するが、急速な撲滅は「ルセフ=角を矯めて牛を殺した"日本の平成の鬼平"」になる。
両国ともに、名目成長とインフレ率をやや高めに維持して、過去の借金を目減りさせつつ、、、が主たる戦略だろう

ブラジル貸し出しトレンド_20101122


アイルランド:決着
アイルランドがEU・IMFに金融支援を要請
約800億―900億ユーロ(1100億―1230億ドル)
アイルランドの銀行セクターへの支援が含まれている・・・ここが最重要、EUの税金で民間銀行を救済する
法人税は未定
アイルランドの名誉(=援助は不要と主張していた)を守るため、当初援助額はギリシア以下にする。。。その後は増額必死と春山は判断している

=======
=以下、21日===============
アメリカ

フィラデルフィア連銀指数の意外な上昇に勇気づけられて、週間でフラットで切り抜けた米国株だ

F連銀指数_20101121

2010年のWeb2.0銘柄のパフォーマンスは非常に良好だった。
Facebookに追い上げられるGoogleは不調だ

0_20101121

住宅着工は既にダブル・ディップになっている。

住宅着工_20101121

なんとしても輸出で生きて行く必要があるアメリカだ。
1月の胡錦濤の訪中時にunder the tableで人民元の上昇幅が握られるだろう。
US議会は+20%〜+50%の即時実施を要求しているが、それは単なる交渉術だ。
一定期間で+20%だと春山は判断している。ただし、中国だけに上昇を強いるのでは中国は納得しない。アジア通貨の上昇も強いられるだろう。人民元の半分+10%の対ドル上昇だろう。
管総理の訪米時に、これまた
under the tableで円高+10%を握らされるだろう。

アジア通貨対ドルレート_20101121



日本:平和で中途半端に裕福な日本
ボージョレ(=仏ブルゴーニュ地方南部のボージョレ地区で収穫されたガメイ種のブドウで造られた新酒の赤ワイン)は海外に輸出されるフランスの外貨獲得商品だ。日本の輸入量は世界一で、全体の4割以上を占めるそうだ。驚いた!

そのボジョレにペットボトル版が登場した。フランスはペットボトル・ボジョレに反対で今年限りの可能性もあると聞いたので、解禁翌日19日に東京駅大丸に行ったら完売だった。すぐ飲むボジョレなら重いガラスで無くても良いと考える人が多いのだろう。ガラスボトル使用の主張は伝統重視と言うが1000年前にペットボトルがあれば伝統も違ったかも。
20日にヨーカドーに行ったらペットボトル版が5〜6本残っていたので早速購入した。今年は3本+ハーフ=3.5ボトル購入した。昼に0.7本飲んだら結構酔ってしまった。

久しぶりにユニクロに行った。61周年操業感謝祭だったが、同業も低価格商品を強化したので、ユニクロに以前のような驚きの低価格&クオリティを感じない。特にダウン製品には割高感を感じた。超軽量200gダウンジャケットが3990円(通常価格5990円)を買おうと思ったのだが、ダウンの量とか考慮すれば通常価格5990円が高すぎるのだと思った。ユニクロで割高感を感じるとは驚きだった

なんとなく中途半端に裕福な日本なんだが、気が付かなかったのだが、=>台湾が国民の生活水準で日本を追い抜いた
ちなみに今週もらったメールで見つけた秀逸フレーズは・・・中国からの質問:「日本人のオトコは結婚してなくて、1)親元から仕事に通って2)ゲームばかりして、3)リアルな恋愛にアグレッシブでないのは本当か?」・・・でした

中国
10月から新興国関連のセミナーに積極的に出席している。
中国セミナーに関しては5個のセミナーに出た。中国に弱気が4個で強気が1個だ。この強気弱気判断は配布されるペーパーに何と書いてあるかとは無関係で、講演者の微妙な言い回しに潜むニュアンスを春山が判定したものだ。

BRICs_20101121

今年のBRICsは、途中経過は色々あったが、週末現在円ベースのパフォーマンスは、年初来+5%〜▼5%という狭いレンジに収斂している。

中国の住宅価格に関して春山の基本的な考え方は、
(1)所得が上昇する中国は食品や住宅の価格は上がるものだ。1960年〜1990年の日本の歴史もそうだった。

(2)中国の住宅投機は他に魅力的な「一般人が活用できる蓄財対象」がないことが理由だと思う。日本も1980年代までは株と不動産が蓄財の手段だったので、同じようなものだ。
一人が一戸しか住宅が買えない制限が広がっている。制限逃れのために10歳の子供名義で投機用住宅を買っていた例もあると言う。今後は18歳以上に制限されると聞く。(大学生名義なら投機が可能)
中国本土は不動産規制されるので、自由な香港不動産が投機マネーの受け皿と化すだろう。お金は眠らない、休まない、執拗な性癖をもつ生き物だ

(3)中国には相続税が無い、累進性所得税も賃金のみが対象、他所得は定率税なので、これが株不動産などの投機を発生させる税制面からの要因


(4)都市化はゆっくりと着実に今後も進む。都市化の進展を考慮すれば、家は足りない。家は農村から持参できない。

中国当局の予想では、中国都市化率は46%(2009年)だが、2030年には, 63.6%に達し、2.6憶人の人口移動が発生する。年間1240万人、413万世帯相当の新規住宅が毎年新規に必要になる。

中国の4大銀行が年内は不動産開発業者への新規融資停止をしたようだ。
今後金利の引き上げも実施されるだろう。
しかし、それが住宅建設を低迷させることはない。需要があるからだ。都市化の言葉の都市とは沿海部だけではない。人口200万人以上の都市が約100都市存在するが、そこに向かって人口が集中していくのだろう。

中国の電力消費、8、9、10月と3か月連続の伸び悩みだ。8月、9月の猛暑にも関わらずの低水準だ。これは世界経済が低水準で落ち着いたことを示している。中国の加熱景気インフレ懸念は年明けから収束に向かうだろう。3か月連続の伸び悩みは、非効率素材産業への電力強制停止措置の影響も考えられるが、統計上は無視できる範囲だろう。

ギリシアの穴捲りで第二フェイズ
ギリシアが
EU(主として厳格な財政運営を求めるドイツ)から追い詰められて、逆に居直って「ギリシャの債務再編が欧州に破滅的な結果をもたらすので、債務償還期限をを単純に(永遠に)先延ばししろ!」と脅しすような態度で居直った。

ギリシアで行われていた統一地方選挙の公約で「賃金・年金カットの拡大やこれ以上の増税を実施しない」と公約して勝利した政府は「国民が借金を払いたくないと言っているからギリシアは借金を返済しない」という趣旨の発言をしている。同時にギリシア首相は緊急救済融資の返済が予定通りにできないので既にEUとIMFに返済期間延長の要請をしたと認めた。

この事態を受けてギリシアのCDSスプレッドは大幅に悪化した。

PIIGS_CDS_20111121

ギリシアは2010年5月のEU&IMFの救済から半年も経過せずに、返済プランに白旗を上げた。要はギリシア人は緊縮を受け入れないと宣言したのだ。
EUとPIGSの長期的な課題は、ギリシアなどの脱税性癖の高く緊縮を実行できない民族・国家のゾンビ化と、ドイツの「コイツらにいつまで金をむしり取られるのだ」という怒りだ。PIGS寄りのフランス財政規律を重視するドイツの関係は徐々に険悪化するだろう。

ドイツは出資者だ。金を出す側が権力を握るのが通例だ。しかし2回も欧州の戦争で敗戦国になったドイツはその牙や爪を行使できない。(日本も同じ立場だが・・・)
フランスには金も武器も無いが口は達者だ。アンチ・ドイツ諸国を味方につけてドイツの独走を封じ込めてきた。フランスがドイツに対抗して打てる強力な政治的手段は、「次期ECB総裁の座を暗黙の約束どおりにはドイツに渡さないぞ」という脅しだ。総裁決定は形式的には政治的多数決だから暗黙の約束に拘束力は無い

なお、借金返済に困窮するのはPIIGSだけじゃ無い、中東も借金が返せないようで、ドバイ・グループ、2件のローン返済ができず・・というニュースが出ていた。

アイルランド問題

破たんは当面消えた。救済の条件交渉になった。
アイルランドに譲歩し過ぎだとドイツは怒っている。ドイツの本音は、アイルランドが救済策を受けつつ法人税のダンピング税率(=12%)を続けることは許せないということだ。
( 参考報道=>EUはアイルランドへの1000億ユーロ以上の救済策準備−シュピーゲル

現在のEUでは徴税権は各国に帰属する国家固有の権利であると認識されている。
仮にドイツがアイルランドの税率に口出しすることが実現すれば、これを突破口として国家固有の権利に影響が及ぶ可能性がある。その際は「アンフェアはEU全体の利益に反する」が水戸黄門の印籠になるだろう。

ちなみに、JBプレスによれば、アイルランドの銀行はECBによる融資で生き延びており、現在では、ECBが供給する流動性の約4分の1を飲み込んでいるらしい。

ブラジル

南米担当というNYから来日した2名とミーティングした。
ブラジルを集中的に質問した。
リーマンショック後、民間銀行が金を貸し渋ったので、公的銀行が貸し出しを大幅に増加させた。
中国の国営4大銀行の大盤振る舞いと同様に、後年不良債権化するのかを質問した。
資金使途が違うのでNOだ!、、という回答は無かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
11月26日までは、ここに随時加筆する予定です(20日22時59分)

初冬の庭

本業で頑張る作業があるので、一週間ほど時間をかけて作業が必要なブログ更新をお休みすると思います。
twitterのコピペ的なエントリーはする予定です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日照時間が短くなってきました。
一カ月ほどしたら冬至ですね

晩秋_20101120_2

11月の薔薇です。

ピンクの薔薇_20101120

今年は暖かいので初冬ですが、やや大輪です

橙の薔薇_20101120

庭の広葉樹は半分以上落ち葉になってしまいました

晩秋_20101120_1

1
記事検索
最新記事
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
*****
  • ライブドアブログ