テクニカルな点、他国への影響という国際政治の点から、可能性は低いが、あった場合のギリシア内部の影響はロシアのデフォルトが参考になるだろう。
(1)1998年1月:ルーブルを千分の1にデノミ
(2)1998年7月:IMFからの資金援助<US、ルービンが国益重視の戦略で救済を遅らせた >
(3)1998年8月18日:デフォルトを宣言。約400億米ドル
99年末までに償還を迎える債権を長期債券に強制転換
対外債務支払いの停止
預金封鎖
デノミは、通貨切り下げでは無い
下チャートは、ルーブルの対ドルレートの推移だ。
左側のピンク枠の部分が、98年〜99年の2年間で、右側がその2年間を拡大した図だ。
デノミでは、通貨が劣化していない。
8月18日のデフォルトと同時に実施された35%の通貨切り下げをきっかけに、ルーブルは暴落を始めた。
約2年間で、6分の1(▼80%以上の下落)となった。
なお、1998年のロシア危機は、ソロスのグローバル資本主義の危機に分かりやすく書かれている。
ついでながら、ソ連時代、当初「1ドル=1ルーブル」だった。
それが、1995年には、「1ドル=5000ルーブル」まで下落している。
( そして、98年1月に、1000分の1のデノミをした )
1918年〜1995年の78年間で猛烈に通貨が下落している。
これは、年率▼10.35%で下落したことを意味する。
たった、▼10.35%だが、78年間の複利累積効果はスゴイ!
この間の株の動きはどうだったのだろうか?
ロシア企業の民営化(国営企業を株式会社化し、その受け取り権をバウチャーにして国民に配布した)ブームで、ロシア株ブームが起こった。
1997年はそのピークだった。
しかし、債務デフォルトの影が忍び寄ると、奈落の底に向かい始めた。
1月の1000分の1デノミが相場暴落の引き金だった。
市場は効率的であり、現実のデフォルトまでに、ほぼすべてを正しく織り込んだ。
デフォルト後は、非常に余っくりと回復過程に入った。
そして、2000年以降の資源エネルギー価格の大底反転、継続大幅上昇で、ロシア株はすっかり回復、高値更新、バブル化に至った。
その後は、皆様の知る通りの展開となっている。
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(1)1998年1月:ルーブルを千分の1にデノミ
(2)1998年7月:IMFからの資金援助<US、ルービンが
(3)1998年8月18日:デフォルトを宣言。約400億米ドル
99年末までに償還を迎える債権を長期債券に強制転換
対外債務支払いの停止
預金封鎖
デノミは、通貨切り下げでは無い
下チャートは、ルーブルの対ドルレートの推移だ。
左側のピンク枠の部分が、98年〜99年の2年間で、右側がその2年間を拡大した図だ。
デノミでは、通貨が劣化していない。
8月18日のデフォルトと同時に実施された35%の通貨切り下げをきっかけに、ルーブルは暴落を始めた。
約2年間で、6分の1(▼80%以上の下落)となった。
なお、1998年のロシア危機は、ソロスのグローバル資本主義の危機に分かりやすく書かれている。
ついでながら、ソ連時代、当初「1ドル=1ルーブル」だった。
それが、1995年には、「1ドル=5000ルーブル」まで下落している。
( そして、98年1月に、1000分の1のデノミをした )
1918年〜1995年の78年間で猛烈に通貨が下落している。
これは、年率▼10.35%で下落したことを意味する。
たった、▼10.35%だが、78年間の複利累積効果はスゴイ!
この間の株の動きはどうだったのだろうか?
ロシア企業の民営化(国営企業を株式会社化し、その受け取り権をバウチャーにして国民に配布した)ブームで、ロシア株ブームが起こった。
1997年はそのピークだった。
しかし、債務デフォルトの影が忍び寄ると、奈落の底に向かい始めた。
1月の1000分の1デノミが相場暴落の引き金だった。
市場は効率的であり、現実のデフォルトまでに、ほぼすべてを正しく織り込んだ。
デフォルト後は、非常に余っくりと回復過程に入った。
そして、2000年以降の資源エネルギー価格の大底反転、継続大幅上昇で、ロシア株はすっかり回復、高値更新、バブル化に至った。
その後は、皆様の知る通りの展開となっている。
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