(New Paradigm):現在のパラダイムの理解の仕方の続きです。
前回、様々な事象の原因は、金余りだと述べました。
では、何故、金が余ってしまったのでしょうか?
まず、歴史的な構造要因を振り返って見ましょう。
右の図をクリックして拡大してください。15年ほど前に重大な事件が2つ発生しました。1989年のベルリンの壁の崩壊(社会主義国の資本主義化)と、1992年のトウ小平の南巡講話(改革開放路線の強化を訴えた。以後今日までの社会主義自由経済が大発展)です。両方の事件は、小さく囲い込まれていた経済圏の壁を取り払いました。その結果、巨大な規模、最新鋭、安価な土地・労働力というパワーを備えた欧州の工場・世界の工場が出現したのです。
余剰資金の発生に関しては、一般に設備投資が低迷しているので金が余ると言われます。しかし、過去15年間に関しては、世界全体で見るとそれほど設備投資は低迷していないと思われます。むしろ、世界全体で言えば、供給能力・capacityは飛躍的な増加となっているのです。実は、上記2つの事件によってより少ない資金量で、より多くのcapacityを生みだされるな大きな力が生じたのです。
その結果、過去の経済成長と比較して、資金効率は劇的に改善し、お金の値段である金利は上がらない。むしろ下がってしまったのです。
供給力大幅増加で、物の値段は上がらない。余った資金は、証券市場に大量・集中して、流入したのです。いわば、MPUに関するムーアの法則(短期間で価格半分、能力2倍)が、あらゆる分野に拡大したのです。
これが、過去15年の強烈な金余りの歴史的な構造要因です。
全体目次はこちらです。
前回、様々な事象の原因は、金余りだと述べました。
では、何故、金が余ってしまったのでしょうか?
まず、歴史的な構造要因を振り返って見ましょう。
右の図をクリックして拡大してください。15年ほど前に重大な事件が2つ発生しました。1989年のベルリンの壁の崩壊(社会主義国の資本主義化)と、1992年のトウ小平の南巡講話(改革開放路線の強化を訴えた。以後今日までの社会主義自由経済が大発展)です。両方の事件は、小さく囲い込まれていた経済圏の壁を取り払いました。その結果、巨大な規模、最新鋭、安価な土地・労働力というパワーを備えた欧州の工場・世界の工場が出現したのです。
余剰資金の発生に関しては、一般に設備投資が低迷しているので金が余ると言われます。しかし、過去15年間に関しては、世界全体で見るとそれほど設備投資は低迷していないと思われます。むしろ、世界全体で言えば、供給能力・capacityは飛躍的な増加となっているのです。実は、上記2つの事件によってより少ない資金量で、より多くのcapacityを生みだされるな大きな力が生じたのです。
その結果、過去の経済成長と比較して、資金効率は劇的に改善し、お金の値段である金利は上がらない。むしろ下がってしまったのです。
供給力大幅増加で、物の値段は上がらない。余った資金は、証券市場に大量・集中して、流入したのです。いわば、MPUに関するムーアの法則(短期間で価格半分、能力2倍)が、あらゆる分野に拡大したのです。
これが、過去15年の強烈な金余りの歴史的な構造要因です。
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