ここに紹介する2冊は、How To本では無い。
しかし、私は常時手が届くところに置いてある。
相場に相対する時に、一番大切な事、心構えが記されている。


最初は、江戸時代の米相場の神様、本間宗久が残した秘伝書で、89の戒めが書かれている。200年以上前に書かれた、世界に誇る書物だ。
米相場だから、稲作に特有の季節との関連が随所にあり、株式相場とは違和感を感じる部分もある。しかし、『自分が米相場、季節物や、サイクル物』を投資対象として対峙するときの心構えとして読まば、すーっと心に染み入る。

何よりも、第一章が最重要。
米商いは踏み出し大切なり
踏み出し悪しき時は決して手違いになるなり。

又商いを進み急ぐべからず。急ぐ時は踏み出し悪しきと同じ。売買共、今日より外、商い場なしと進み立ち候時、三日待つべし。是伝なり。米の通いを考え、天井底の位を考え売買すべし。是三位の伝なり。天井値段底値段出ざるうちは幾月も見合わせ、図に当たる時を考え、売買すべし。
商い急ぐべからずとは天井値段底値段をみることなり。
天井底を知る時、利運にして損なきの理なり

声を響かせて朗読すると、心が初期化される。


次も、有名な本だ。
大阪堂島の米相場で成功を収めた牛田権三郎の著作で、初稿は1755年に書かれたものだ。

序文を声に出して読むとき、心に"謙虚・冷静"というパワーを注入される思いを感じる。

太極動きて陽を生じ、動くこと極まりて静なり。静にして陰を生ず。静なること極まりてまたうごく。一動一静あるに、その根となる。米の高下も天地陰陽の廻るがごとく、強気の功あれはれて、はなはだ高くなり、上がる理極まれば、その中に弱気の理を含む。弱気の功あれはれて、はなはだ安くなれば、その中に強気の理を含む。万人の弱気の時は、米上がるべきの理なり。諸人気強き時は、米下がるべきの種なり。是みな天性理外の理なり。

私は、手製のブックカバーで、二冊を合体させて、まさに座右に置いている。

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推薦図書の目次
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