アップルは、iPodと、マッキントッシュ(Mac)という二大人気商品を揃えており、クリスマス商戦では恩恵を受けそうです。

しかし、投資コミュニティは来年出てくるだろうiPhone(アップル製の携帯電話)の話題で持ちきりです。グーグルすると右のコピペのような想像図がたくさん出ています。

先週、一人のアナリストが、iPhoneは遅れているというレポートを書いたことで株価が下落しました。昨日は、iTune Music Storeの売り上げが昨年の半分に減少しているというフォレスター・リサーチの発表で、さらに下落しました。

iPhoneは、アップルは出すとも出さないとも、全くのノーコメントです。そもそもアップルは新製品に関してはコメントをしない会社です。外野が勝手な想像や期待を膨らませているのが実態です。

iTune Music Storeの売り上に関しては、『記事の内容は間違っている』という趣旨のコメントを出しています。私も調べましたが、2000人のサンプル調査だったようで、信頼性は疑問だと感じました。ただ、その2000人に関しては、否定は出来ないですが、、


アップルの株価は夏以降堅調ですが、長いチャートを見れば今年の年初の水準を少し上回っているだけで、この一年間を通して堅調だったわけではありません。

この間、EPSは着実に上昇しているのですから、PERは随分下がったことになります。その意味では、iPhoneが出てくればそれなりに株価は上昇するでしょうし、iPheneが成功すれば株価は相当上昇すると考えられます。ですから、iPhoneに関してジックリ考えて見ました。

現在のiPodの成功は、音楽をTime Shift & Place Shiftして楽しむ利便性を消費者に与えた事にあると思っています。HDDが、Flashメモリーになったことも、バッテリーが長持ちするようになったわけですから、これも利便性の向上です。

容量の増加は、販売を増加させる起爆剤(カタリスト)では無いのです。保存できる曲数が1000曲が2000曲になっても、それを理由に買う人は多くは無いのです。容量の増加がカタリストにならないのであれば、次なる起爆剤が必要です。

iPhoneは、次なる利便性の提供という意味で、iPodの当然のnext stepとして登場する運命にあったと考えてよいでしょう。


iPhneに関しては音楽のダウンロード(一曲$1.99とか言われている)に注目が集まっています。私はそれ以上のインパクトがあると思っています。

3番目の図は、私のFOMA、F900iです。USB経由、PCのアウトルックとデータのシンクロナイズが出来るのです。

そうなんです。iPhoneはMacやPCと連携して使うのです。

今や廃れてしまったPDAは、アドレス帳、メール、予定表をTime Shift & Place Shiftを可能にしてくれていました。便利ではありましたが、楽しいわけではなかったです。

来年出るだろうiPhneは、アドレス帳+メール+予定表+音楽をMacやPCとシンクロしてくれるのです。楽しさが加わるのです。



ここで、Newtonを思い出す人も多いでしょう。
そうなんです。 iPhoneは、新世代Newtonなのです。

Mac/PCとの連携 + 携帯電話 + iPod = iPhone なのです。
これなら少々高くても買いたくなります!
私なんか多分買ってしまうでしょう!