アンドロイド

アンドロイドが急速に注目を浴びてきた。海外では採用キャリアーが増えている。日本ではＮＴＴドコモが発売するが、他のキャリアーも追随するだろう。

ＪＣＡＳＴニュースで、ドコモの永田清人・執行役員プロダクト部長が説明しています。
http://www.j-cast.com/2009/06/02042330.html

下は、ドコモのＨＰ
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/pro/ht03a/index.html

これだけなら単発の動きだが、アンドロイドはＰＣにも進出した。下のコピペにあるように台湾勢が採用することになった。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090602AT1D0206W02062009.html

これは非常に重要な事件に発展する可能性があると感じるので、少しここまでの推移をまとめておこうと思う。

１０インチのネットブックは３万円台で購入できる。ちなみにお気に入りのLenovoのIdealPadS10は３万円前半だ。
http://review.kakaku.com/review/K0000008812/
低価格の原因はＯＳがＸＰというマイクソフトが特別に値引き提供している一世代前のＯＳを採用しているからだ。

ＶＩＳＴＡはデカイ、遅い、高いので、高速ＣＰＵを備えたデスクトップ以外では使い物にならない。
そもそもＶＩＳＴＡはＰＣを２４時間つけっぱなしで使ってもらおうという位置づけで作られたわけで、起動に時間がかかることは障害にならないとマイクロソフトは考えていた。

しかし世の中はモバイルＰＣ時代、電力消費が最重要項目だ。ＶＩＳＴＡは、２４時間つけっぱなし前提であり、「デカクて燃費の悪いＳＵＶ」のように敬遠されている。

このままでは販売が一番元気なネットブックが年末に出すWindows7を採用しない懸念が出てきた。
そこでマイクロソフトは、今度出るWindows7のネットブック用の安価バージョンに当初考えていた機能制限を緩和する譲歩を示した。
安価バージョンであっても、Windows7をネットブックに採用すると、価格が自動的に８０００円〜１万円ほど上昇してしまううえに、現行のＸＰよりも利用制限のあるＯＳを熱狂的に歓迎するネットブック購入者人は少ないことを察知したマイクロソフトがあわてて妥協したのだろう。

またネットブックのユーザーはマイクロソフトのオフィス（ワード、エクセル、パワーポイント）をインストールしていない割合が増えている。無くても支障が無いことに気づいたからだ。

こんな状況でデビューするアンドロイドＰＣだ。
ケータイとＰＣが同じＯＳで動くことになれば非常便利になるだろう。しかもＯＳは無料だ。

リナックスはいまだにオタク的なユーザー以外への広がりを見せていない。リナックス・ユーザー側も、ネットの書き込みを読んでいると、オタク的なＯＳを使いこなしていることに誇りをもっているように感じる。
アンドロイドＯＳのユーザーはＯＳのことなんか気にしないで、ネットにアクセスするブラウザーさえ動けばよいと考える非オタク一般人だろう。
ケータイの画面で何でもできるのなら、ブラウザーで何でもでなきゃ・・・ということだ。
私もリナックスに挑戦しようと思ったが、アンドロイドＰＣの記事を見て待つことにした。

さらには、最近開催されたGoogleの開発者カンファレンス「Google I/O」で発表された「Wave」はＰＣで使うものだが、当然ケータイにも最小限の機能が移植されるだろう。
これは結構破壊的なテクノロジーなので行けると思う。流行する新しい製品やテクノロジーはほとんどが既成商品を破壊する場合が多い。そうでなきゃ買う必要がないわけだ・・・
興味のあるかたは下の記事を読んでみてください。
http://code.google.com/intl/ja/apis/wave/
http://journal.mycom.co.jp/column/svalley/320/
http://www.atmarkit.co.jp/news/200905/29/wave.html
http://www.atmarkit.co.jp/news/200906/01/wave.html

また、ココから先は勝手な推定だが、GoogleはサーバーＯＳを自作している。ハードとしてのサーバーも自分で組んでいる。
ということは、ケータイ、ＰＣ、サーバーのＯＳが全部シームレスに結合されるのかもしれない。

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最後に、過去に書いた下の３個の記事を思い出した。
50.EPIC 2014 & Googlezon (3)　：　私の思うこと
49.EPIC 2014 & Googlezon (2)　：　日本語字幕版＋EPIC 2015
48.EPIC 2014 & Googlezon (1)　：　破壊と、究極の独占
「Googlezon」への大きな一歩になるのかもしれない。

Comments

[1. Ｍａｔｔｈｅｗ]

とっても面白いでね、アンドロイド。
i-Phoneから乗り移ろうかな。。。。

そして会社のシステムに入れることもちょっと考えたいです。
顧客向けの携帯やクライアントと自分達のサーバーを統一できるのは魅力です。。。。。

[2. 春山昇華]

Ｍａｔｔｈｅｗさん、
いろんなＯＳが競争する時代は久しぶりです。１９７０年代がそういう状況だったと思います。
もし、ガラガラ・ポンに突入するとしたら、ＩＴの会社も色んな下克上が頻発するでしょうね

[3. katsu]

ネタがゲームにいってしまいますが、同じイノベーションネタで。

「Natal」これもビックリするほどすごいです。
http://www.youtube.com/watch?v=g_txF7iETX0
http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN200906020010.html

任天堂（Wii）キラーになりうる可能性は大いにありますね。

[4. 春山昇華]

katsuさん、
私は、少しネガティブに受け取っています。
1.またまた高機能、オタク路線に向かいつつある。
2.競争が激化して儲からない

1.は声をあげるオタクにはウケが良いですが、Silent Majorityからは敬遠される
2.これは株価面ですから、スゴイか否かとは無関係ですね

[5. katsu]

Natalが売れるかどうかはともかく（wiiが売れすぎてしまっているので※その上今では眠っている。。。）
技術的には確かにwiiとは比較にならぬほど高機能ですが、
ことユーザーインターフェイス的にはボタン操作すら不要にして、
よりシンプルさを実現していますので、オタク路線に向かっているというのは、ちょっと違うかなと思います。
WiiFitなどのエクササイズ系、幼稚園等での教育系ゲームは、
Wiiよりむしろこちらのほうが適していると思われます。

[6. 匿名]

katsuさん、
面白いビデオ映像ですね。通勤時間にかばんからＤＳ取り出してチョコチョコっと２、３分やる中年オヤジの使い方からすれば、大画面テレビの前まで行ってテレビを見ている家族を押しのけてゲームをするのはつらいです。やりたいゲームが共通しないからです。しかも我が家のリビングは物がいっぱいでこんなに広い空間を確保できない。アメリカの家って広くてうらやましいです。でも流行るのかな？？？

[7. S2S]

アンドロイドPCのデモ動画がありました。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090603_212191.html

起動/終了を待たずに家電感覚で使えるのはすばらしいですね。早く触ってみたいです。

[8. 春山昇華]

S2Sさん、
このシャットダウンの早さは驚異的ですね。
欲しくなりました。今持っているネットブックに入れて見たいです。

[9. 京都人]

インテルが組み込みＯＳで有名なWind River Systemsをオールキャッシュで買ったようです。
ＭＳ後に向けて保険を掛けたようにも見えます。

[10. 春山昇華]

京都人さん、
過去にもＭＰＵ以外に手を出していますが、あまり上手くいってません。
ＭＰＵよりも全て利益率が低いので、何をやっても会社全体の利益率が下がるというジレンマがあるのだと思います。
ＷｉｎＴｅｌと言われた独占が侵食される＝競争激化＝利益率低下ですから、何か手を打たねばと悩んでいるのでしょうね

[11. katsu]

話題がずれてしまって申し訳ないゲームの件ですが、任天堂の社長さんが「ウチはあえてそっちの技術を採用せずにこっちにした」なんていう声明を出しましたね。
本当かどうかはちょっと微妙ですけども、いずれにしても既にどの家庭でも置物化している据え置きゲームのバトルはあまり明るい未来ではないかもしれません。

一方、アンドロイドですが、日本企業を考えた場合、利益という面ではキャリアや端末メーカーはあまり儲からないでしょうが、日本のガラパゴス市場でぼろ儲けしていたコンテンツメーカーのどこかがブレイクし、どこかが死滅するかもしれませんね。携帯ポータルサイトで稼いでいたところほど、ダメな気がします。

名古屋の新興市場なんかに上場してしまった某企業の漫画ビューワなんかは、アンドロイドにいち早く対応してますし、漫画文化を引っさげて世界に飛び立つかもしれません。
が、株価的にはなんといってもセントレックソ市場なので買われはしないでしょうが、買収はありえるかもと思って２株だけ買ってますｗ

[12. 春山昇華]

katsuさん、
任天堂は一回終わっている株だと思います。いわゆるテーマ株、成長株は一旦大相場が終わると長期間の休みに入ります。２〜３年程度は手を出しちゃいけないのかもしれません。

消費者的にはいろんな新製品が競争してくれるのはうれしいのですが、安い、簡単、早い、便利じゃないと多数の普通人にウケないと思います。

[13. 通りすがる]

VISTAは２４時間駆動前提で作られてはいません。それに、２４時間つけっぱなしだと、安物のPCの電源は壊れちゃいます。それはさておき、起動・終了時間の短縮は、スリープを使えば早いはずですが。XPより細かく電源管理ができるようになっていて、終了しない前提で作られていません。

あと、携帯OSを積んだノート型コンピューターは過去にも発売されていています。大成功、と言うわけにはいか無かったようで。

10年前のoracle陣営のNCって知ってます？

[14. okane_koneta]

通りすがるさん、
VISTAは企業向けの戦略商品としてデビューしました。Win2000からの移行目的でつくられました。うたい文句は、Win2000同様に長時間（＝今度は２４時間安定稼動ＯＫと自慢してました）安定稼動する、でした。だからWin2000からVISTAに変えてくれと営業してました。
ちなみに、消費者に対しては、会社がVISTAになれば否応なしに個人はVISTAに変えてくれる。何故なら、XPは販売停止するからだ、と言ってました。
しかし、そうはなりませんでした。（マイクロソフトの利益のほとんどが企業から来ていて、消費者向けは、利益追求という企業戦略的にはオマケという位置づけです。対外的な言い方は違いますが・・・）
ご存知のVISTAの要求スペック（企業の酷使使用だと４ギガメモリー必要、ＣＰＵもデュアルが最低必要）のコスト高に企業は移行を遅らせてます。しかも、過去のOfficeのファイルをVISTA-PCで印刷すると出力がずれるという問題も発生しているようです。消費者（私も！）は、安くて早いＸＰに不満が無いです。

10年前のoracle陣営のNCって知ってます？
＝＞はい、当時直接プレゼンを聴きました。面白おかしく当時のＱ＆Ａを再現すると・・・
春山：これを使うユーザーは、高いコスト、悪いレスポンス、という組み合わせになるんだが？
ORCL：そんな事が問題ではない。そもそもコンピューターをどう使うかという革命なんだ。
春山：そりゃあんたの利益になるから推進したいだろうが、不便になるコストが誰が負担するのか？
ORCL：不便は技術革新が解消する。
私は、ユーザーが嫌だという商品はダメだと判断しました。
VISTAも同じ理由でダメだと思いました。ちなみに、VISTA出たときのUltimate搭載の当時の最高スペックのDellのＰＣを購入して自分で使って見ました。
ＩＥのヤフーの画面が出るまで５分かかります。家族にずーっと文句を言われぱなしです。

[15. 通りすがる]

営業で24時間云々というのは、以前のwindowsでつけっぱなしにしておくと不具合が起きるバグが解消された、と言う意味でvistaが２４時間駆動前提という意味ではないでしょう。前回書いたとおり、２４時間駆動をするなら、それなりに良い部品を使っているPCでないと壊れるので、企業向けの安物PCではやらない方が良いのです。
次に互換性の問題ですが、ウチでは、XP-PCで過去のofficeの印刷がずれて困っていました(^^;。バージョンが変われば互換性の問題は常につきまといますので、それを意識した購入計画を建てればよいのです。担当者の能力の問題でしょう。OpenOfficeでも互換性の問題が発生する事は十分有り得ます。

最後にIEで５分の件ですが、前回書いたとおり、一回起動してしまえば次からスリープ他、休止の方法が選べるので待機電流がイヤでなければ、次からは、そんなに待つことは無いです。ハードとの相性で遅くなることも有りますが、もうSP2まで出ました。バグもつぶせてると思いますけども。この際、チューニングに挑戦されてみては、いかがでしょうか。Wordの時も書きましたが、別にMSの製品を薦めているのではなくて、もっと良い使い方があるから、使いこなしては、どうでしょうか？というスタンスで書きましたが、小姑みたいですね、私。

[16. イノベ]

WIndowsを使っていると、昔のテレビを思い出します。
昔と言っても、真空管で白黒の時代ですが。
スイッチを入れて、画面が出るまで一分近くかかったもので、小さい頃は、これが我慢なりませんでした。
Windowsも相変わらずで、ビスタもあらゆる面で中途半端でしたね。
しかし、Windowsでないと走らない必須のソフトが多いのも確かで、
自由にソフトを公開できる（一般のゲーム機と違って）のも利点でした。
Windows７は、確かに良くなりました。
今のところ期間限定ですが、入れてみると確かに面白い（しょせんOSなので最初だけですが）と思います。
しかし、蓋を開けて数秒で使える、と言うのが製品の完成形なのだと思います。
その点、まだまだこれからという分野なのだと思います。

[17. 春山昇華]

通りすがるさん、
アドバイスありがとうございます。

企業向けの安物PCではやらない方が良いのです。
＝＞はい、肝に銘じております。現在のWin2000だと、１５時間は毎日問題なく連続稼動しています。Win2000は優れものですね。

Win7＝＞評判が良いですね。私も早く使いたいです。これ、officeを統括していた人がつくったと聞きました。非常に優秀な人なんだろうと思います。彼がＣＥＯになる時代がくれば、ＭＳも再度活躍すると楽しみにしています。

チューニング＆使いこなしては、どうでしょうか？
＝＞ありがとうございます。私用のVISTAはスタートアップＰＧＭの削除を含め軽量化をやりました。
家族用のＰＣは、アカウントが４個も設定してあるし、普通人が使うとどうなっていくのかを観察する目的でＭＳアップデート以外は放置しています。すると時間が経過するに従い起動時間が長くなってきているのが観察できます。（＜＝実験台なんです・・・・）

[18. 春山昇華]

イノベさん、
Windows７は、確かに良くなりました。入れてみると確かに面白い
＝＞そうですか、私、既存のソフトに影響で出ることを恐れて、入れてないです。

蓋を開けて数秒で使える、と言うのが製品の完成形なのだと思います。
＝＞かつてビル・ゲイツは祖父母がスイッチ・ポンで使えるようにするのが目標だと言っていたそうです。でも、株式公開以降は、個人から企業へと戦略がシフトして、「安い、簡単、早い、便利」から離れてしまったことが残念です。
アンドロイドの出現が、競争を刺激して、老若男女にやさしいＰＣが出現することを期待しています。

[19. 通りすがる]

Windows Vista入門 WindowsVista 終了のしかた
http://www.rarestyle.net/main/pc/vista/shutdown/shutdown.aspx

うー、これ以上何も言うまい(^^;

[20. 春山昇華]

通りすがるさん、
ありがとうございます。私も実践しています。確かに起動も早いので便利ですね。ただ家族は電気の無駄遣いだと拒否してシャット・ダウンしています。私は使っているんですが・・・
ただ、ノートＰＣでは電気を実は結構消費するのでバッテリーがみるみる消耗しますのでシャットダウンに戻しました。

[21. 通りすがる]

ググってみました。
http://www.pasonisan.com/customnavi/os/os_4_pw_down.html
http://aqa.web.infoseek.co.jp/sub/page053.html
上のリンク先でビデオの待機電力と同じ位ですね。ATX電源はシャットダウンしていても
少し電力を消費します。昔のIBM-PCの頃のAT電源なら違ったのですが。

ところで、月曜の昼にStudio 4を探してみましたが、案の定、休みでした。１７時位にもビルの下を通ってみましたが、やっていなさそうでした。行く前に問い合わせておかないと駄目そうです。

[22. 春山昇華]

通りすがるさん、
>ビデオの待機電力と同じ位ですね。
＝＞ありがとうございます。

>Studio 4
＝＞ランチ・タイムは止めたんでしょうかね、、、今度電話して聞いて見ようと思います。