中国不動産のバブル崩壊を言う人が増えている。
私も客観的な証拠や絶対的な自信で判断しているわけではなく、何かあるごとに多くの記事を読んだり、話を聞いたり、データをチェックして感触を手さぐりしているのが実情だ。
今日は、中米比較をしてみた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜追記〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中国不動産は価格上昇が続いている。
しかし、出来高は減少している。
何事も、出来高がピークをつけると、その後価格がピーク・アウトする。
中国不動産も例外では無いだろう。

上海などの沿海部や北京などで高額物件を購 入している層は投資家(=多分、投機家)であり、生活のために不動産を投げて現金化する必要性が少ない人が多い。
日本の80年代後半や、2000年代中盤のアメリカは、庶民全員参加型のバブルだったから、崩壊する時の下落も大きく、引き起こされる被害も破壊的な威力となった。
現在の中国不動産はバブルであったとしても、日米のような庶民への浸透度は相対的に低いようだ。それゆえ政府がガツンと対策を実行しても経済全体を破壊する可能性は日米よりは小さいかもしれない。地方政府の問題も欧米のようにお札を刷って解決することも可能だ。それで人民元が値下がりすることは北京政府として困るとは思わないだろう。

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不動産バブルの先輩のアメリカはどうだったか?
下図の上段は、US住宅価格(1999年末=100)だ。
一貫して急上昇しているように見えるが、前年同月比の上昇率(下図の下段)で見れば、04年2月〜07年3月の約3年弱の期間がバブル的な上昇率(一応前年同月比較ので+12%以上の上昇をバブルと見なした。定説では無い)を示していた。

US住宅のバブル期_20100512


そして最近の中国の様子だが、+12%を超える上昇は始まったばかり見える。

中国の不動産価格推_20100512

最近入手した別の資料をみると、居住用、非居住用の分解がある
居住用(青線)を見れば、2010年初から+12%を超えている。
まだバブル初期だと判断できるが、このまま上昇が継続すると本格バブルに突入すると判断できる。

中国の不動産価格推_20100512_2

それはマズイと北京政府は考えているハズだから、
(1)銀行への個別指導が強力に導入され、
(2)二件目の投機用不動産購入に際しては頭金の割合がドンドン引き上げられてきた
のだろう。

ただ、こういう政策の効果には数カ月のタイムラグがあるので、価格上昇の鈍化が数値に反映するまでには時間がかかるものだ。
そして、ラグがあるからこそ、必要以上に引き締めをして経済がOver-killされるとおびえるのだ。

年初来のチャートは下のようになっている
赤:NYダウ、黄:日経平均、白:ハンセン、緑:欧州

YAMUTYA_20100518_2

07年の世界株のピークからの週足だと・・・

YAMUTYA_20100518