ニーズ喚起が不十分だったので、業績をミスしました。
しかし、製品には自信を持っており、今後の業績挽回には自信を持っております。 

この言葉を聞いたら、速攻で逃げ出しましょう。

こういう言い訳が決算説明で出てくる時は、
本当の業績不振の原因を隠している、もしくは原因に気付いていない
という事が多いものです。
いずれにしても、今後の挽回など、これっぽっちも期待してはイケマセン

1:ビジネス・モデルが間違っている、
2:R+D段階が不十分な状態で、製品サービスを見切り発車してしまった、
3:需給分析の判断ミスをした

というような判断ミスをしている時に出てくるフレーズが、「ニーズ喚起不足」です。

当社の商品やサービスは時代に先んじ過ぎていた。しかし、これからは我々の時代です。
こんな言い方も同じです。
遅すぎる=ダメ、、、同様に、早すぎる=ダメ、、、です。
早すぎて消えて行った企業は数え切れないほどあります。

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なお、ニーズは落ちているモノを拾うものであって、無から創造したり、押しつけるものではありません

人々は何をどうして欲しいのだろう?

素直に観察すれば、その答えはアチコチに落ちているものです。
ただ、それが商売として成立するか否かは別の問題です。
見つけた人や会社では能力不足かもしれません。
新しい技術的なブレイクスルーを待つ必要があるかもしれません。

全く新しい商品やサービスを創造して、人々に向かってその効能や使い方を教えてニーズ喚起する、そのような事が成功する確率は1%未満だと思います。

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ニーズに関して、私が思う事は、ニーズが見えているにも関わらず、
1:そのニーズは拾いたくない、
2:もっと良いニーズがあるかもしれないので、それはパスする、
3:それはわが社的にはニーズとは認めない
そんな自分の身の丈知らずの判断ミスが多いのかもしれません。

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また、ニーズ喚起が不足した・・・という背景には、そのビジネスを始めるにあたって、ライバルの出現を無視したり、前提としなかったりという甘い経営見通しが背景にあることも散見されます。

これに関連する事ですが、ネットビジネスの世界が変質してきたことが底流にあると思います。
1:1995年以降、ユーザーが多くのネット体験を積んできた
2:その結果、目が肥えてきた
3:各ユーザーが、自分は何が必要で、どのサービスが自分にフィットするか見極められるようになった。
4:それに対応して、様々なネット・サービスが短期間で出現するようになった。


にも関わらず、起業家は20世紀に発生した成功物語が自分にもやってくると勘違いしていると、私は感じています。だから、見通しが甘くなるのです。

たとえば、20世紀に流行ったネット・ビジネスの特徴を表現するフレーズ
Winner takes all.
これは、もう過去の産物です。

図にすれば。。。
下左:20世紀、1winnerが90%を独占し、othersが10%にひしめく
下右:21世紀、複数winnersが90%を寡占し、othersが10%にひしめく。

21世紀は・・・短期間で類似のネット・サービズが続出し、ユーザーが自分に適したものを使う。。。。これでは、20世紀的な世界制覇は無理なのです。

Winners Takes All

かつては、1社で独占した利益、それゆえに非常に高い利益率
今は、複数社で陣取り合戦して分割する利益、それゆえ20世紀程ではない利益率
そういう変質をしてしまったのです。
投資家も、20世紀に経験したような利益の爆発的な上昇カーブを夢見てはイケマセン

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