Googleなどの行う検索(Search)は一般的な検索可能なサイトに対する「検索の処理」を実行する。
検索バーに入れる言葉が同じであれば、A氏、B嬢、大人、子供、同じ回答が得られる。
Googleの目指す、「世界に蓄積された知識の有効活用によって世界を素晴らしく変えたい」という志は有名だ。

蓄積された知識がネット上に公開されているから、検索の対象になる。
老若男女にかかわらず、貧富の差に無関係に、同じ検索結果を提供する。
得られる情報が同じなので、向上心さえあれば努力によって知的格差、経済的格差を乗り越えるチャンスが広がっている。

SNS_1

SNSの世界は異なる。
SNSはお互いが仲間と認めた者同士が集まるクラブ組織のような「閉じた世界」だ。
そこに掲載させる内容はGoogleでは検索できない

おそらくSNSの世界は下図にような構成になっているだろう。
1:数多く存在する少人数のSNS、専門的な人で構成されるSNS、熱心なファンだけがつどうSNS
2:一般的な人々が多く集まるSNS、

2は、facebookやミクシー、LINEなど少数のプレイヤーが巨大なユーザー数を独占する形態に到達するだろう。
1は、存続可能な収入させあればOKという考え方で、無数に存在することになるだろうが、検索できないので存在すら知られぬままという状態になるだろう。

SNS_2

検索とSNSの関係だが、SNSのメンバーが見つけた情報をSNS内に持ちより、その情報を相互に評価するプロセスが進行する。

評価結果やプロセスは、インプットされた情報の取捨選択と解釈という付加価値であるが、それはSNS外には公開されない。
その付加価値が高いか低いか、有効か無駄かという議論はあるが、付加価値が蓄積された知識であったとしても、それが検索結果として、広く世界で共有されることはない

どのSNSに所属しているかで、得られる情報が異なるので、向上心や努力では乗り越えられない知的格差、経済的格差が存在することになる。

SNS_3

ネット上に存在する画面は、企業が広告を掲載する場所(広告スペース)だ。
広告業界、メディア業界は、「広告主のCMのターゲッティング配信」の向上に邁進してきた。

一般的な誰でも閲覧する画面よりも、SNSのように似た者同士が濃いつながりを構成している画面に広告を掲載するほうが、広告のインパクトは大きいだろう。
そしてSNS構成員の属性情報は基本的には変化しないので、それを有効活用できるような形で、ビジネスに結び付ける技術が向上すれば、SNSの広告スペースとしての価値は上昇する。

SNS_4

現在は、その属性情報活用の初期段階に過ぎないと、私は判断している。
プライバシーの問題はあるが、属性情報を一定のルールで提供することで得られる外部情報の価値も大きい。
各自が所属するSNSの定める属性情報の提供ルールを見て、それが嫌なら退会すれば良いのだ。
そういうことも含めて、大げさに言えば、どのSNSに所属するか、SNS内のどんな仲間と情報を共有できるか、これはまさにリアル世界の人付き合いと同じく重要な人生の決定になるかもしれない。

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