新聞にも報道された話。ちょっと長いですが・・・。
ある事件の内容を警察が事情聴取した内容だそうです。 仲の良い3組のカップルが冬休みにログハウスを貸切った。 シーズンオフだったこともあって、彼らの他に客はおらず、管理人もいないような小さいログハウスだった。 ただ一つ、おかしかったのはログハウスの離れにあるトイレの外壁に真新しいペンキでこう落書きされていたことだ。「しね」 気味が悪かったが、暴走族のイタズラだろうと思い、特に気にはしなかった。 夜も更けたころ、いささか飲みすぎていた6人のうちの一人A君が「ちょっと、トイレ!」とみんなの輪から外れようとすると、 A君の彼女のBちゃんが「わたしもー!」とA君の後を追って、少し離れたところにあるバーベキューの炊事場に隣接したトイレのほうに向かって行った。 一時間以上ほどしてもAとBが帰ってこないので「きっと連れションは口実で二人でいちゃついてるんだってー!ちょっと覗きにいってみない?」 とニヤニヤしながらC君と彼女のDちゃんが外へ出て行った。 残されたE君とFちゃんは「やっと二人になれる」と思い、二人きりで話に夢中になっていたのだが、トイレに行った2組は一向に帰ってこない。 考えてみるとA君とBちゃんがログハウスを出てからはもう3時間近く過ぎているし、さすがに心配になってきた。 携帯が圏外だったので、残ったカップルの男性E君が「僕が外にやつらを探しに行くから、Fちゃんは待ってて。そうすれば行き違いにならないし・・・」 と提案する。そして「もし、僕を含めて誰も帰らなくても焦らずに朝を待って人を呼んできて欲しい」と付け加え、 ログハウスを出た。残されたFちゃんは不安に震えながら帰りを待った。 そのまま誰も帰ってこなかった。 Fちゃんは泣きながらも明るくなった外に出て、一番近くの民家まで助けを求めに行くとそこの人が警察を呼んでくれた。
そして警官と共にFちゃんはまたログハウスに戻ったのだ。ログハウスの中とその付近を捜したが彼らは見つからない。残すところはトイレだけとなった。 そして、Fちゃんと警官はトイレで信じられない光景を目にする。 男女兼用のそのトイレには6つの個室のトイレボックスがあり、各ボックス内でA君、Bちゃん、C君、Dちゃん、そしてE君が首を吊って死んでいたのだ。 そう、ひとつだけ空のトイレボックスを残して・・・。 この事件はミステリアスな事件として報道され、一時期地方新聞を賑わせたが、誰もが忘れた頃ひっそりと事件の真相が報道された。
死因は他殺。逮捕されたのはFちゃんだった。