不思議な話

【不思議な話】スローモーション


私は以前、仕事で精神が擦り切れて心療内科に通うことになった。
ただその通院した医院はヤブだったせいか、過剰に薬を与えられて逆に悪くなってしまい、
奇妙な体験を何度かすることになった。

ある日、ながい睡眠から覚めた後、自分の身体がとても重く感じた。
何というか、重い水の中を動いている感覚だった。身体をゆっくりとしか動かすことができない。
気晴らしに外に出て歩いてみたのだが、周りの人やモノもゆっくりとしか歩いていなかった。

散歩した後、特にすることが無かったので、近くのゲーセンでシューティングゲームをすることにした。
『怒首領蜂 大往生』と『ケツイ ~絆地獄たち~』という難易度が恐ろしく高いゲームをプレイしたのだが、
どっちもあっさりと初クリアしてしまった。
いつもは途中であっさり死んでしまうのに。

店員さんが「すごいですね、よくあんな速い弾かわせますね」と褒めてくれたが、
基板が故障でゆっくりとしかゲームが動かないんだから誰でもクリアできるよ、と思っていた。

当時の人や物の動きをゆっくり感じる感覚は、
恐らくプロスポーツ選手が集中したとき、ボールなどがゆっくり動く、止まって見える感覚と同じようなものだろうが、
私の場合は薬のせいで脳内のバランスがおかしくなったせいで、それが普通の感覚になってしまったのだろう。

通院、薬を止めてから一年以上たって、体調も精神も普通に戻ったと思っているが、
今でも普通の時間の感覚に戻っているかといわれると、あんまり自信が無かったりする。

【不思議な話】仏様


母方の祖母は『不思議な力を持っている人』と親類の間で言われていました。
なんでも、仏様の力を借りてイロイロ見えない物が見えるとか、予知とか出来たみたい。
私はあまり信じていませんでしたが。

ある年、母が倒れ緊急入院する事になりました。
医者が言うには末期の卵巣腫瘍で、「もって半年」との診断。
私達家族は当然ショックを受けたんですが、
こんな刺激の強い事をおばあちゃんに話してショックで倒れたらいけないという事になり、
彼女には「悦子(母)は過労で入院した」と話しました。
するとそれを聞いた祖母は、普段は気丈すぎる程に燐とした性格なのに、
その時に限って「悦子が可哀想だ・・」とシクシク泣きだしました。
過労って言っただけなんですが。

その夜から祖母は、信仰している仏様(私にはよく分りませんが)に向かってひたすらお祈りを始めました。
物凄い集中力だったそうです。

そして一週間程経過したある日、祖母は倒れて入院しました。
同時に、いつ死んでもおかしくない母の体調が急激に回復し、あっと言う間に越えれる筈も無い峠を越えました。
医者は「こんな事有り得ない。信じられない」とさかんに首を捻っていました。

一方、倒れて入院した祖母ですが・・
元々は太った人だったんですが、私がお見舞に行った時には別人のように痩せ細っていました。
癌との診断で、彼女は入院して数日で亡くなりました。
もう、どう考えても祖母が母の身替わりになったとしか考えられないんですよね・・。
医者も「奇蹟だ」みたいな事言ってたし、
母は当然「おかあさんが身替わりになって守ってくれた」と言って涙していました。

霊的なモノじゃないかも知れませんが、母が子を思う気持ちには凄まじい力があるんだなぁと、実感しましたね~。

祭り【不思議な話】


大学生のときの話。

当時俺は福岡に住んでて、ある夏の日に友達居なかったから一人で夏祭りに行った。
まぁ一人だとあんまり楽しくなかったからもう帰ろうとしたとき、一人でキョロキョロしてる男の子を見つけた。
迷子かなと思って声をかけてみたんだ。
そしたら、「お父さんとお母さんが、一人で行きなさいって言ったから一人で来たの」だと。
なんか可哀相になったから、ちょっと食べ物おごってやったり、いろいろ屋台につれていってあげた。

そして、だいぶ夜も更けてきたから、せめて家まで送ってあげようとして一緒に夜道を歩いてた。
んで帰り道の霊園に差し掛かったところで、
「お兄ちゃん今日はありがとう!」って言って、突然霊園の中に走って行った。
俺は一瞬ポカーンってなったけど、急いで霊園の中に入った。
でも結局見つかんなかったな。

もしかして幽霊だったのか、人間だったのか今はもうわからん。

【不思議な話】化かされたいた


恐くはないが、自分達的には不思議だった話。 長文です。
今から十数年前の話。 高校に入り、原付の免許を取ったばかりの頃。 免許取立てでもうバイクに乗るのが楽しくて仕方がなく、 毎日のように放課後友達のA、B、俺の三人で走っていました。 某地方の県なんですが、町の中心地から見て北側に山地が広がっており、 その山へ1キロ程登ったところにAの家があります。 町中を走ることに飽き始めていた俺達は、Aの家に毎日通うようになり、 そこから曲りくねった山道を探索に行くことが新たな楽しみでした。 その山は、北へ向いて登ると途中から道が枝分かれしてくるのですが、 どう進もうと必ず、東西どちらでも山の出口に辿り着き町まで戻って 来ることができるようになっていました。 当時の俺の乗っていたのはJAZZとういう原付で、 わかる人にはわかると思いますが、その車種にはガソリンメーターが 付いていなかったため、ついつい燃料補給を忘れがちでした。 ある日、いつものようにA宅を出発しようというとき、 またガソリンを入れ忘れていたことに気が付きました。 しかたなくその日は数あるルートの中から最短コースを選び、 東側の出口から町まで戻り、ガソリンを入れに行くことに決めました。 予定では約20分で着く距離です。 最も走り慣れたコースで、更にその山の地理に最も詳しいAを先頭に A、B、俺の順で出発しました。 ところが、ずっと舗装されていたはずの道が、気が付くといつの間にか 荒れた獣道に変わってきたのです。 明かに迷っていました。 あたりはどんどん森に覆われ、次第に日も暮れ薄暗くなり、 挙句の果てには小雨さえパラつき始めました。 夏だったのですが、Tシャツ一枚だったせいかひんやりと肌寒ささえ 感じていました。
さすがにおかしいと思ったのですが、辺りの雰囲気の異様さに 立ち止まって引き返すかを検討することすらビビッてできません。 まだ携帯電話なんか持っていない時代で、あったとしても 電波が入るわけもない場所で、公衆電話はおろか民家すら無いのです。 既に30分以上走っており、今更引き返すには遅いとも思いながら、 俺としてはこんな所でいつガス欠するかと気が気でない状態でした。 そんなとき、ふと更におかしいことに気付いたのですが、 俺達3人は東側の出口に向かって走っていたため、 自分達から見て左側に山の斜面、右側に町の夜景が見えるのが普通です。 ところがいつのまにか、その逆の右側に斜面、左側に低い森を見下ろす 形になっていたのです。 ですが、間違いなく方角は東を向いており、つまり いつのまにか町から見て山の向こう側を走っている ということなのです。 他のふたりも当然気付いていたはずですが、 それでも立ち止まろうとせず、無言で走り続けました。 やがて、左側に見えていた森がだんだんと開けて来ると、 自分達がかなり山の頂上付近まで登っていることに気付きました。 そして眼下に町の夜景が見える場所まで辿り着いたのです。 この時点で出発してから2時間は経っていました。 そこから見える夜景は方角が普通とは正反対で、 しかも明かにその夜景の規模自体が小さいのです。 自分達の住んでいる町の景色ですから、見る方向が違ったところで そこが違う景色であることは一目瞭然でした。
「県外じゃねぇ………?」
ついて出た俺の言葉に二人が笑い、すこし空気が明るくなりました。 すると、少し離れたところにエンジンかけっぱなしの車が停まって いることに気付き、よく見るとカーS○Ⅹをしてるじゃありませんか。 それを見て一気に安堵感が漂い、 「一服いれようか」ということで、皆たばこに火を点けました。 (↑すいません。未成年でした。反省してます) 再びエンジンをかけ走り出したのですが、そこから1キロも 走らない頃に、カーブを過ぎた途端、見慣れた舗装された道が 現れ、すぐに目的地だった東側の出口に着いたのです。 同時に俺の原付がガス欠になりました。

後日談ですが… あんなに不安で恐かった道でも、カーS○Ⅹしていた車もいたこと だし、俺らが車の免許を取ったら彼女を連れてドライブするには かなりの穴場なんじゃねぇか? ということで、現在までに何度もあの山へ登ったのですが、 3人のうち誰ひとりあの場所に辿り着くことはできていません。 何より、当時はまだ地理にも疎かったのですが、その後地図をどう見ても あそこで見た夜景の規模の町は存在しないのです。 それに山の向こう側に辿り着くには、どう頑張っても3時間以上は かかる距離なんです。
後で思えば、残り僅かだった燃料が2時間もったことも不思議です。 数年経ってようやく3人が「あれはおかしかった」と 話すようになりました。 狐や狸に化かされたときには、煙草を吸うと逃げて行くという ような話を聞き、 「あれはその類に化かされてたんだ」 ということで今は話しがついてます。

【怖い話】やっぱりそうか


○○(デパート)で買い物をし終え、駐車場へ向かう途中、 自分のバイクの横に携帯電話が落ちているのに気がつきました。

丁度すぐ近くに警察署があるので、届けてあげようと思い、 拾い上げたとたん、ピピ・・・と着信音が鳴りました。 人の電話だし、でてもよいものか迷ったのですが、 本人からの電話かもしれないし、でてみる事にしました。
僕「もしもし?」
「…。」
僕「あ、あの…。」
「…。あ。すいません。俺、この電話をどこかで落としたみたいなんで…。」
どうやら電話の持ち主のようでした。
僕「あ、良かった。○○の駐車場でこの電話を見つけたところなんですよ」
「…そうですか。じゃあ、5分以内に取りに行きます。どうも、すいません…。」
僕「解りました。待ってますよ。」 やけにそっけない男性の声でした。 まぁ、5分くらいなら、と思い煙草を吸いながら待っていました。 すると、また電話が鳴りました。また本人からだと思い、すぐにでたのですが…。
僕「あ、もしもし」
 「もしもし」
電話の声は、先程の本人のものではありませんでした。
「こちらは○○警察署の、○○と申します。」
僕「はぁ…。」
警察?何故警察から電話が。しかし、でてしまった以上、 事情を説明するしかありません。
「この電話はあなたのものではないですね?」
僕「え、そ、そうです。実はたった今○○の駐車場で拾ったばかりで…。」
何故か、警察の人は事情を知っているようでした。 これなら話ははやいなと思い、説明を続けることにしました。
僕「あ、でももうすぐ本人が取りにきてくれる事になってるんで。」
「は?」
警察の人はすっとんきょうな声をあげました。少し間があき、続きます。
「…実はね、今あなたが持ってる電話の持ち主の人、そこのデパートの前の  交差点で交通事故にあって、昨晩亡くなってるんですよ。」
僕「えっ??あ…でも…。」
僕は耳を疑いました。持ち主は死んでる? しかしたった今持ち主と電話で話をしたばかりなのに…
「まぁ丁度良かった。○○のすぐ近くの警察署なので  もし宜しければ持って来てもらえますか?」
僕「…あ、はい…。」
電話は切れ、仕方がないので僕は警察署へ届けることにしました。 先程の電話は多分、誰かの悪戯なんだろうと自分に言い聞かせながら。 少しバイクを走らせると、すぐに警察署につきました。
受付に行き、事情を説明すると担当者を呼んでくれる事になり ソファーに座って、待つ事にしました。 と、またピピ…と電話が鳴りました。 僕はさっき電話をくれた警察の人が確認の連絡をしてきたのかな と思い、電話をとったのですが…
「…もしもし」
電話の声は持ち主の声でした。
「…ひどいじゃないですか、駐車場で待っててくれるって言ったのに」
僕「あ、あ、あなた…。本当に本人なんですか!?   持ち主の人は死んでるって…」
僕はあまりの恐怖に声にならない声を出しました。
「…。やっぱり…そうか。」
そう言うと、電話は切れました。 その後やってきた警察の人にこの話をしても、信じてはもらえませんでした。 そこで、この電話の着信履歴を確認してもらうことにしました。

しかし、着信履歴の画面には警察署からの履歴しかありませんでした。
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