大川村の下剋上! ~元・日本一人口が少ない村の日々~

 離島を除いて日本一人口の少ない自治体・大川村で暮らす住民のブログです。大川村を盛り上げるための「下克上」を目指しています!日々の暮らし・農業・地域おこし活動などを取り上げます。  ご意見やご質問などございましたら、下記のFacebookページまでお気軽にお問合せください。よろしくお願いします(^▽^)  https://www.facebook.com/profile.php?id=100004246801307

2016年06月

サツマイモの植え付けと「ほしか」について

こんばんは。高知県大川村の和田将之です。まだまだ梅雨は終わらず、ジメジメした天気が続きます。こんな雨の時期は、たまの晴れ間がチャンスです。先週の木曜日に少し遅めのサツマイモの植え付けを行いました。


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 植え付けに用意したサツマイモのツルは
50本。サル対策のために囲い作の中に植え付けます。前の週に本川ジャガイモを収穫したばかりの畑に鍬を入れ、土を起こしていきます。掘った土の中に堆肥をすきこんでいきます。この堆肥は大川村特産の黒牛のふんから作られています。十分に発酵しているので栄養価が高く、作物がよく育ちます。


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堆肥の次に土に入れるのは、特産品の玉緑茶の粉末。新茶が出来たので、昨年の残りは肥料として使います。お茶を土に混ぜるとサツマイモが甘く仕上がると、嫁のおばあちゃんから教わりました。ムダがなく、あるものを再利用する知恵に感心します。


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 再利用という点で、もう一つ。以前収穫した小麦のワラを土に植え込んだサツマイモのツルに被せます。雨よけや日よけの効果があり、イモがよく育つようです。雑草が生えるのを防ぐ効果もあります。山奥での農業は使えるものが限られます。厳しい環境で暮らしてきた先人たちの知恵は、現在にも生きています。


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 おばあちゃんの知恵のおかげで無事にイモ植えは終わりました。後は草引きをこまめに行い、収穫を待つのみです。今回作ったサツマイモは「ほしか」にする予定です。ほしかとは、ゆでて乾燥させた芋のことです。僕の生まれ育った群馬県では「干し芋」と呼んでいました。

 

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 大川村ではほしかのことを「ひがしやま」と呼ぶ人もいます。おばあちゃんに由来を聞くと、詳しいことは分からないが高知県の西部で使っている呼び名だそうです。戦時中に出征した大川の人が高知県の他地域の人と交流し、そこで「ひがしやま」という呼び名を知ったのではとのこと。大川村の干し芋には興味深い歴史があります。

 

さて、昨年の冬に作った囲い柵は十分に効果を発揮しています。柵の中にサルが入ったことは一度もなく、安心して作物が作れます。村の補助金をお借りして、時間と労力をかけて作った囲い柵。頑張った甲斐がありました!おばあちゃんを始め、地域の方に色々教わりながら農業に励んでいきます!

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小麦の収穫! ~小麦から見る大川の歴史~

 

皆さん、こんばんは。高知県大川村の和田将之です。先週はブログの更新をお休みしてしまい、すいませんでした。今週も決して忙しくないわけではありませんが、言い訳を続けるとブログを書かなくなってしまうので頑張って書きます。今回の内容は、先週行った小麦刈りと小麦と大川村の関わりについて様々な角度から紹介したいと思います。

 

梅雨のシーズンということもあり雨続きの大川村ですが、わずかな晴れ間を利用して先週の火曜日に小麦の収穫を行いました。この小麦はブログでも度々紹介している畑で育てていました。植えたのは昨年の11月頃でした。イノシシが根っこの周りを掘り返す事件がありましたが、穂には大きな損害はなくたくさん実りました。


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麦刈りは妻とおばあちゃんと緑のふるさと協力隊の蔵元君が手伝ってくれました。2人が刈って、2人が稲わらを使って束にします。4人いたら作業がとてもはかどります。小一時間で麦刈りは終了。育てるのに半年かかりますが、収穫はあっという間です。

 

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 今回収穫した小麦はクッキーやマフィンなどの焼き菓子や、友達の誕生日ケーキなどにも使用します。自家用の機械で引いた小麦粉は多少粗いですが、麦本来の味わいが楽しめます。今年完成した石窯でピザを焼くのも楽しみです。

 

さて、今回収穫した小麦ですが、元の種は嫁のおばあちゃんから分けてもらいました。大川村では昔から米作りよりも、山の斜面を利用した小麦や雑穀の栽培が盛んだったようです。現在は雑穀を作る農家もなく、小麦も自家用に数人が育てているのみとなりました。

 

ところで、大川村には「小麦畝」という集落があります。今は10人ほどが暮らす小さな集落で、小麦を作っている農家は一軒もありません。小麦との関わりがあるのではないかと村史や古文書を調べてみましたが、地名の由来を見つけることはできませんでした。ただ、戦国時代に書かれた文書に「小麦畝三太郎」という人物が登場します。

 

「小麦畝三太郎」は戦国時代に大川村に住んでいた土豪(地元の有力者)です。本来の名字は諸説あり定かではありませんが、小麦畝に本拠があったことから「小麦畝三太郎」と呼ばれていました。このことから、少なくとも戦国時代には「小麦畝」の地名が存在したと考えられます。

 

小麦畝三太郎についてもう少し紹介します。三太郎が活躍したのは戦国時代です。大川村は土佐を統一した長宗我部元親に仕えていました。長宗我部氏は四国を制覇したものの、日本統一を目指す豊臣秀吉に敗北。長宗我部氏が豊臣氏の家来になったことにより、大川村の土豪たちも全国的な戦いに駆り出されていきます。秀吉の九州征伐や二度に渡る朝鮮への出兵。小麦畝三太郎は朝鮮での戦いで戦死したと伝わっています。四国の小さな村も、日本の歴史の大事件に関わっていることが古文書から見えてくるのです。

 

さて、小麦の収穫の話から大川村の戦国時代を少し紹介してみました。今回の内容はここまでです。大川村の歴史については、まだまだ書きたいことがたくさんあります。折を見て、書かせてもらいます。

 

小麦の収穫が終わった畑にはサツマイモやキュウリを植える予定です。スッキリしない毎日ですが、野菜作りを頑張っていきます!

 



 

(参考文献) 『大川村史』 大川村史編纂委員会 昭和三七年 

【お知らせ】今回はお休みします。


こんばんは。高知県大川村の和田将之です。

先週から今週にかけてドタバタしてまして、ゆっくり記事を書く時間がありません。

地域おこし協力隊の活動以外でも田んぼをやったり、畑をしたり、家のほうれん草を手伝ったり…。毎週月曜をブログの日と決めていますが、今回はお休みします。

来週は頑張って書きますので、これからもよろしくお願いします🙇⤵

田植えイベント開催!



 こんばんは。高知県大川村の和田将之です。ついに四国は梅雨入りです。先週末はしとしとと雨が降る、生憎の空模様でした。そんな中、昨日65日に田植えを行いました。先週の記事でも紹介しましたが、大川村の子供たちや地域の方も巻き込んでのイベントでした。


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5日も朝から雨が降り続きました。雨が激しければ中止にしようかとも考えましたが、昼前から小降りに変わり、昼過ぎには止みました。半年以上も前から準備を始めたコメ作り。子供や地域の人との交流の場にしたいと考えて始めました田んぼでしたが、ようやく目標が実現しました。


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 集まってくれたのは大川村の山村留学生と保護者、地域の子供や住民の方、協力隊の仲間などなど。な、なんと総勢40名!!素人がほぼ手作業で作った山奥の小さな田んぼにこれほど多くの方に来てもらい、申し訳ないような気持ちです。それと同時に、先を見据えて行動してきたこの7ヶ月の努力が実った嬉しさもあります。


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 田植えは山村留学の指導員さんがリードしてくれました。等間隔に目印をしたロープを基準に、一列に並んでイネを植えていきます。子供たちは泥に足を取られながら、一生懸命植えてくれました。保護者の方も参加して下さり、大人数でワイワイ田植えができました。今回は狭い面積での田植え体験になってしまいましたが、来年は残りの休耕田を起こしてもっと大規模にやりたいです。来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました。


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 もっと書きたいことはありますが、疲れ気味のせいか頭が回りません…。この辺で今日は終わりにさせていただきます。おやすみなさい(-_-)zzz

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