大川村の下剋上! ~元・日本一人口が少ない村の日々~

 離島を除いて日本一人口の少ない自治体・大川村で暮らす住民のブログです。大川村を盛り上げるための「下克上」を目指しています!日々の暮らし・農業・地域おこし活動などを取り上げます。  ご意見やご質問などございましたら、下記のFacebookページまでお気軽にお問合せください。よろしくお願いします(^▽^)  https://www.facebook.com/profile.php?id=100004246801307

災害

県道17号のう回路について② ~大川村中心部・県道439号方面⇒国道194号方面~

 

 こんばんは。高知県大川村の和田将之です。昨夜から今朝にかけて、久しぶりの大雨が降りました。地面が乾いていた農作物たちにとっては恵みの雨です。先週から寒さも和らぎ、春のような陽気に梅の花も開き始めました。ただ、今週の半ばから再び厳しい寒さとなるようです。本当の春を迎えるまで、もう少し辛抱が続きます。


 

 先週の記事で、一部が通行止めとなっている県道17号のう回路について紹介しました。土砂崩れの発生現場が役場の西の約2キロの場所ということで、西方(国道194号線方面)から役場のある大川村の中心地まで抜けることを想定した内容でした。
http://blog.livedoor.jp/okawa_kanai/archives/37166435.html

 

今回は反対に、大川村の中心地や土佐町側(国道439号線方面)から村の西側の集落へ向かう場合のご案内です。通るルートは全く同じですが、看板の位置や道の見え方が変わりますので写真を交えてご紹介します。

20210215_160311

 

役場のある小松集落から県道17号を西へ車で2分ほど走ると、「三ツ石橋」周辺に「土砂崩れ」「全面通行止め」の看板が見えてきます。看板の手前を左折し、三ツ石橋を渡ってください。橋は車1台分の幅しかありませんので、対向車が来ていないかの確認が欠かせません。

20210215_153932

 

橋を渡ったら右折して、県道265号線に入っていきます。カーブが多く、見通しが悪いので、車のスピードにはくれぐれもお気をつけください。

20210215_153252

 

道路沿いを真っすぐ進んで78分ほど走ると、「食鳥処理場」の白い大きな建物が見えてきます。村の特産である土佐はちきん地鶏を加工する施設です。そこからさらに進むと急カーブに行き当たるので、吉野川沿いへ下っていく川手の道を走ります。下の写真で言うと、一番右側の道です。

20210215_153032

 

そして左側に「小金滝橋」が見えてきますので、左折して橋を渡ります。川を挟んだ反対側の道が県道17号線です。小金滝橋を越えてから左折すると、村の西側の集落やいの町・愛媛県西条市方面に向かうことができます。

20210215_152827

 

役場によると3月末には通行止めを解除するとのことです。44日から始まる大川村さくら祭は村の西方の井野川集落で開催されます。仮に工事が遅れた場合、土佐町や高知市方面から国道439号線経由でお越しの際にはう回路の利用が必要です。

災害現場地図

 

小金滝橋から大川村さくら祭の会場までは約10分、国道194号線までは約25分ほどです。う回路には案内板が設置されていますので、速度を抑えて注意深く運転して入れば迷わないと思います。この記事が少しでも役立てば幸いです。くれぐれもお気をつけてお越しください!

20200404_112337




1200ミリ超の豪雨の傷跡・・・

 こんばんは。高知県大川村の和田将之です。6月末から降り続いた大雨は、西日本を中心に大きな災害を引き起こしています。大川村でも1200ミリを超える降水量を記録しましたが、幸いにも人的被害や大きな災害は発生していません。


20180708_171701

 とは言え、約10日間も降り続いた雨は大川村の景色を一変させました。清流・吉野川は茶色に染まった濁流と化し、水が満ちた雄大な早明浦ダムには流木が散乱しています。


received_749477605203793

 川もダムも水位が激しく上昇し、橋の真下にまで流れが迫った箇所もありました。これほどの増水は、私が大川村に来てから初めての経験です。


 大平集落にある村の名所・銚子滝。普段は大きな岩の間を澄んだ水が流れ落ちる程度ですが、今回の豪雨では滝の手前の橋を呑み込んでしまうほどの勢いがありました。雨が止んだ今日も、轟音を立てながら白い飛沫を上げています。


20180706_181141

 七夕の日だった77日には消防団に招集がかかり、出動。村内を回って住民の安否確認や道路の被災状況の調査を行いました。大川村では住民が消防団に所属し、地域の防災を担っています。私は消防団に入って4年目ですが、豪雨で招集されたのは今回が初めてでした。


20180707_072552

 消防団で地域を回りながら、先輩団員から過去の災害の話を伺いました。近年では平成16年に発生した「早明浦豪雨」という大災害があったそうです。その時は土砂崩れが多発し、村内の各集落が孤立する事態になりました。消防車も通行できず、徒歩で被災集落の救援に行ったという話もあります。消防団活動を通じて災害の記憶を受け継ぐことは、今後の地域防災にも役立つはずです。今回の豪雨での出動は、防災について考えるきっかけになりました。


20180707_135318

 今のところ大きな被害は出ていませんが、台風シーズンを控えており今後も土砂災害には要警戒です。有事の際に適切な行動が取れるよう、消防の訓練にもより積極的に取り組んでいきます。最後になりますが、今回の豪雨で犠牲になった方のご冥福と被災地域の早期の復興を祈念いたします。


台風21号で停電が発生!

 こんばんは。高知県大川村の和田将之です。季節はずれの大型台風が近づいた昨日、大川村は暴風と大雨に見舞われました。予定していた稲刈りイベントも中止になり、残念な週末でした。



大雨によって谷の水が濁り、お風呂は茶色がかったお湯になりました。窓を叩きつける雨音を聞きながら湯船に浸かっていると、突然電気が消えて真っ暗に。普段ならすぐに復旧するのですが、10分待っても回復せず…。仕方なく暗がりで服を着て、リビングに戻りました。


20171023_072802

 山奥にある我が家には部屋の奥まで電波が届かないので、窓際に置いたWi-Fiを利用しています。停電によってWi-Fiの電源も消え、スマホも電波を受信しなくなりました。家族で選挙速報を見ていたテレビも、もちろん点きません。ラジオ電波も山に阻まれて、聞くことができません…。外界の一切の情報と切り離されました。


20171023_121634

 朝になれば回復するだろうと楽観していたものの、夜が明けても電気は点きませんでした。相変わらずスマホの電波も入りません。普段はさほど電波の入りやすさを気にしませんが、災害時とあって不安な気持ちになりました。冷やご飯を食べて出勤し、その後停電が復旧したのは今日の昼過ぎでした。


20171023_145018

 昔ながらの暮らしに憧れて大川村に来たものの、やはり電気の便利さに慣れていたのだと改めて実感しました。明かりも暖房も調理も電化製品を使っています。スマホやiPadも充電しなければ使用できません。当然のことですが、大川村だけで生活が完結するのではなく他の地域で作られたもので支えられているのです。日頃は地域内の繋がりにばかり視点が行きがちですが、外との繋がりやそこから得ている恩恵にも感謝すべきだと感じました。


20171023_134943

 思えば、東日本大震災の際も繋がりの大切さが強調されたものでした。それから6年半余り―。私の中でも知らずのうちに忘れかけていたことが多かったように思います。便利さや安逸な道に流れがちですが、時おり足元を見つめ直して軌道修正をしていきたいです。これまで以上に、大川村での暮らしや繋がりを大切にしていきます!


台風18号が襲来! ~田んぼの復旧と明るい兆し~

こんばんは。高知県大川村の和田将之です。昨日の日中から夕方にかけて大川村に台風18号が接近し、激しい暴風雨に見舞われました。家の中にいても山の木々を揺らす風の音や、屋根を打ち付ける雨音が耳に入ります。「田んぼや畑は大丈夫だろうか」「道路がつえる(崩れる)ことはないだろうか」と不安でいっぱいでした。田んぼには先週設置した、イノシシ対策のためのトタン板の柵があります。強風が吹いたら飛ばされかねません。


一晩明けて外に出てみると、吹き上げられた木の葉や小枝が家の周りに散乱していました。イネにも被害が出ているかもしれない―。慌てて車に飛び乗り田んぼに向かう道中、大きな木が倒れかかって通行できない状況に。車内に積んであるノコギリで枝を切り落とし、急いで現地へ向かいます。


20170918_073931

田んぼに到着すると、一部のトタン板が倒れ込んで稲をなぎ倒している光景が目に飛び込んできました。トタンは竹の支柱に針金で括っていましたが、強風に耐え切れなかったようです。針金が切れたり、支柱ごと吹き飛ばされたりしている箇所もありました。自然の力は圧倒的です。


20170918_073921

しかし、そんな状況でも多くのイネは倒れることなく、天に向かって真っ直ぐに背を伸ばしていました。大地にしっかり根を張り、茎を太らせた丈夫なイネが育ったという証拠です。穂の実り具合から手応えを感じていましたが、改めて今年のコメ作りが上手くいっているという実感を得ました。


20170918_084256

倒れたトタン板は妻と二人で立て直し、田んぼは元通りの姿になりました。収穫するのは1ヶ月ほど先の予定です。台風という大きな強敵を乗り越え、実りの秋はもうすぐそこまで近づいています。

台風3号が上陸! ~大川村と災害について~

こんばんは。高知県大川村の和田将之です。毎週月曜日がブログの更新日ですが、昨日は飲み会があり、ついつい飲みすぎてしまいました。家に帰って記事を書こうとパソコンに向かいましたが、酔いと睡魔に負けて撃沈。目覚めたら朝でした。ということで、一日遅れの更新となります。


今日、日本列島を横断した台風3号。大川村でも激しい雨が降り注ぎ、水位が下がりつつあった早明浦ダムの水量もかなり回復しました。幸いにも土砂崩れや倒木などの被害はなく、無事に台風を乗り切ることができました。


20170704_155459

しかし、過去には台風によって村に大きな被害がもたらされたこともあります。最近で一番大きい災害は、平成16年の早明浦豪雨だったと地域の人から聞きました。今から13年前の8月、一晩で1000ミリを超える未曾有の大雨が村を襲い、村内各地で土砂崩れが発生。道路が寸断され孤立する集落もありました。特に白滝地区には高知市内から小中学生が合宿に来ており、ヘリコプターで救出される大騒動になったそうです。


電線が切断されたことで数日間の停電も発生し、村民の暮らしにも大きな打撃を与えました。しかし、災害に負けない村民のたくましさを感じるこんなエピソードがあります。災害発生から数日後、孤立した高齢者の家に救助隊が到着。食料や水・医療品を届けに来た救助隊員に、その村民の方は「よう来た」と言って手料理を振る舞ったと言います。食材は畑から、飲料水は山の湧水を利用しているので普段とあまり変わらない暮らしを維持できていたのです。


20170704_175421

生命を維持するために必要不可欠な水と食料。災害時に被災者に行き届かず、混乱を招くこともあります。特に多くの人口を抱える都市部では、水や食料の備えが大きな課題です。日頃はモノであふれる都会でも、物流が滞れば食料も水も手に入らない「不毛の地」と化します。


一方、大川村のような田舎は自然災害は多いものの、ピンチに強い環境です。先ほども書いたように、水も食べ物も身近にあります。近隣の住民の結びつきも強く、困りごとがあれば支え合う関係性があります。都会のように物質的な豊かさや便利さはなくても、生きる上で必要なセーフティーネットが田舎には揃っているのです。


近年、激しい豪雨や気温の上昇など自然環境の変化が問題化しています。今後、災害が発生する恐れはさらに高まるかもしれません。そんな時、自分たちの命や暮らしを守るため、先人たちの知恵や経験を受け継いでいくことが必要です。土地に根づいた暮らし、地域の絆をこれからも守っていきたいと思います。


20170704_181147
ギャラリー
  • 久しぶりの投稿です。ブログを再開します!
  • 久しぶりの投稿です。ブログを再開します!
  • 久しぶりの投稿です。ブログを再開します!
  • 久しぶりの投稿です。ブログを再開します!
  • 久しぶりの投稿です。ブログを再開します!
  • 村のえきに地鶏を使った新メニューが登場しました!
  • 村のえきに地鶏を使った新メニューが登場しました!
  • 村のえきに地鶏を使った新メニューが登場しました!
  • 和田氏の先祖!? 鎌倉幕府を支えた武将・和田義盛と大川村