四国霊場の話でも・・・。

一番札所霊山寺。鳴門市にある四国霊場スタートのお寺である。ここではいろんなスタイルのお遍路さんに出会える。
 私服のまま巡拝ユニホーム?を熱心に選ぶ人。どうやって参拝をしたらいいのか分からずあたふたとする人。観光バスでこれから周るのであろう、ピカピカのお遍路さんをたどたどしく誘導するたぶん四国霊場がはじめて添乗員さん。
 霊山寺は常にお遍路さんやその他の参拝客でにぎわっている。

 さてそんな霊山寺に少し変わった職人さん?がいる。参拝した後必ずもらうお納経をなんと2冊同時に筆で書くのだ。団体で周るお遍路さんは添乗員さん(またはバスガイド等)がお納経帳などをまとめて預かることが多い。お遍路さん(お客さん)が参拝している間に預かったお納経帳などに御朱印を頂く。お納経をするお寺さんとお納経をいただく添乗員さん、お互い少しでも早くスムーズに仕上げる為様々なテクニックを駆使する。
 そこでここの納経所の人が発明?したのが2冊同時、すなわち二刀流である。筆を右手と左手両方に持ち全く同じように2冊を書き上げる。はじめて目にする人は「ほ〜!」と感心する。まっしかし、お世辞にも達筆!とは言えない。しかも、それほど早く仕上がることでもない・・・様な気がする。いずれにしてもパフォーマンス性はグッジョブ!
 なかには「あんなものではありがたくもなんともない!」とプンプン!って人もいる。そういう人に限って「お納経」=「スタンプラリー」としている人が多く、参拝や写経などもせず御朱印だけもらって「ありがた〜や。ありがた〜や。」とおホザキになってる方々である。(お納経の話はまたいつか詳しくしましょう)

 とにかく機会があれば一度みてごらん。こういうのも四国霊場の楽しみでもあるものよ。