コトノハ

やまとうたは人の心を種として、 よろづの言の葉とぞなれりける 〜私の大切な想いの種が、いつか大切な人たちに届きますように〜 okamoto kayou

よしなしごと

引っ越しました

私も、ブログも。

http://kayau.exblog.jp/

このコトノハとは少し趣も変えて、またぼちぼち書いていこうと思います。

隣人を愛せよ。

ある頃から、ブログという媒体がつまらない自意識たちのふきだまりのように思えてきて、や、もちろん面白いブログを書いている人だってそりゃあいるのだけど、私の楽しい! 哀しい! を無闇にここでぶつけたところでね、と思って、もうずいぶん長い間ここには近づかないままだったのでしたが、なんだか今日はこうして日記を留めたいキブン。
別にたいしたことじゃないんだけど。


今朝、週5日分の疲労と、けれども金曜日であることのちょっとした開放感を持ちながら、いつものように電車に乗ったのだ。
8時台の電車。当然席も埋まっている。
私はなるべく横浜で席を立ちそうな人を瞬時に当たりをつけて、その人の前に立ってメールを打つ。これもまた、いつもの風景。

すると次の瞬間、とんとんと肩を叩かれた。
そちらを伺うと、若いサラリーマンが何かを譲るような仕草。
あら親切なお方。席を譲ってくださるの。しかし何故? こりゃまた妊婦と間違えられたかしらん(前にそういう事があった)。
と、瞬時にそんな思いを巡らせつつ、辺りを見渡せど空席はなし。
「?」
私はその肩を叩いた彼を見返し、何が言いたいのかを探ろうとした。
「どうぞ」
ドウゾ。あなた非常にソフトな語り口ですが、どうぞって何。
どうもよく分からんが、なんとなく彼の動作から、とりあえず私は、あなたは背が小さくて吊り革につかまるのもなかなか大変そうですから、この目の前にあるこの手すりをお使いなさい、と彼は言っているのだろうと勝手に解釈して、
「はあ、どうも」
と返事をした。

ちょっとめんどくせえなあ、と思ったものの、その彼は見た目はこざっぱりとして別におかしな感じでもなかったし、まあいいや、と気にせずまたメールの続きををこきこき。
するとまた、
とんとん。
「はい?」
「あの、荷物、良かったら」
彼は空いている棚を指差して言う。
「あ、いいんです。それとも、邪魔ですか?」
「いや、大丈夫です。何か乗せたら不都合な物なのですか?」
「別に違いますけど」
周りの乗客も気にしながらの短い言葉で、どうも要領がつかめない。
その内次の駅に着いて、彼はまた新たに乗ってきた人にもやたらにソフトな物言いで、「荷物、大丈夫ですか?」などとよく分からん気を回しているので、まあちょっとそういうのが気になってしまう、ちょっとおかしなお方なのだろうとここで私は判断した。

そして横浜。私の前に座っていた女性が身じろぎをする。
お、今日は座れる!
そう思った瞬間、私の隣にいた彼は、それまでのソフトな(要らぬ)優しさから一転、かなりの強引さで身をねじ込ませてきて、私の前の、その席を奪ったのだ。「すいません、ちょっとお腹が痛くて……」とあの語り口に弱々しさを漂わせて!!
ああ、もう分かったよ。あんた正真正銘のお方なんだね。
ともう張り合う気力も虚しく、少しその人から横に逸れて立ち、ちらりとその姿を盗み見ると、シャツにもパンツにもぴっちりアイロンはかかっているし、髪の毛もワックスか何かできちんと整えられているし、表情にもそんなにおかしなところは見当たらないので、人間分からないものですなあと、メールも打ち終え、本を読み始める私。

と、またまた前からのとんとん。
「その(コートの)黄色、素敵ですね」
!!!
なんだ、それ。席ぶんどった贖罪のつもりのおべっかか!
「どうも」
ぶっきらぼうに答えて、もうとにかく本に集中することにした。お前とは、関わらん。

しかし、私を本を読みながらちょっと鼻をすすってハンカチで拭った時、とどめのとんとんが!!
「これ、どうぞ」
私の目の前に、すっと差し出されたティッシュ!!

もーーー!!! ほっといて! あんた何なの! 何が目的っ?!

「いいです!」
かなり強い口調で答えてからはもう何もなかったけれど、それからしばらくして、彼の隣に座っていた女の人にも何かを言おうと、彼はとんとんとしていた(その女の人は、完全無視してたけど。多分私が乗る前に、一度何らかのやり取りがあったんだと思う)。

全然実害のないことなのだけど、こういうつまらない小さなストレスを積み重ねて、日々電車は都会に向かっているのだと、処し様のない、何と表したら良いのやら分からぬ感情を獏と抱えて、今朝の電車を降りたのでありました。


それでどうしてこのことを、久しぶりのこのブログに書こうと思ったかと言えば……、
この人、こいつか!!

あの肩の叩き方。
要らぬ(そして全く見当はずれの)親切。
紳士的な物言い。
そしてそのやり取りの後に漂う、置き所のない余韻。

この人の顔も声も全然覚えていないけど(そして今日の彼ももう既にあまり思い出せないけど)、十中八九同一人物だと思います。

奇しくもほぼ3年前の出来事。
何か意図めいたものを感じてしまったりもして。

原点

livedoor ニュース

見ず知らずの人のことでこんなにショックなのは初めてかもしれない。

今私が小説を書いているのも、
古文を教えることが出来るのも、

現在の私が在る本当に本当にはじめのひとかけらは全てこの人が作ってくれたのだと、
今改めて強く思う。

長靴がほしい

今日は雨。今日も雨。
いよいよまた梅雨の季節も近づいて参りました。
結構長いこと、あー長靴が欲しいなー、と雨が降るたびに思っているのだけど、なかなか小粋なやつに出会えない(し、晴れてると忘れちゃう)。
他人が穿いているのを見て「あっ!」と思うことはあるんだけどね。
だけどそれも広尾での出来事だったりするので、さぞかし良いお値段なんでしょうね。そういう素敵なレインブーツ。

黄金色の日々 Part4

【5月5日(月)回想録】
昨日から引き続く一抹の淋しさを抱えて、我が校の文化祭へ。今日が最終日。この日のためにがんばっていた生徒たちの勇姿を見ないとね。

と、向かう地下鉄を降りる間際にみかりにばったり! 今晩中学の同級生たちと飲むからおいでよと言われるも、家族サービスのため断る。残念だ。
それにしても、人によく会うゴールデンウィークだ。こんなふうに偶然会うことは東京では珍しくて、なんだかちょっと気持ちが上がる。

学校に行って生徒たちのがんばりを見て、色々話して、さらに気持ちが上がる。
宇治でなおが言った言葉を思い出した。でも好きだけじゃなくて、きちんと努力をしなくちゃね。

葉山の和楽で両親と食事。ここはまだ3回目だけど、非常にコストパフォーマンスの高い良いお店。美味しい。雰囲気も○。

雑務に追われて早寝するつもりが結局0時を回ってしまう。

【5月6日(火)回想録】
連休最終日。
関東では、連休中ようやく晴れた1日。
朝、八百屋さんに行きがてら散歩。

ご飯を食べて妙本寺へ。トバちゃんが紹介してくれたギャラリーを見に行く。
会社を辞めて、1年間南米を旅していた同世代の夫婦の写真や雑貨など。美しい世界。

ee7f4b13.JPGそれから、hanaさんが誘ってくれた海飲みへ。
風が強かったけど、空が青くて爽やかな野外での宴。SEEDLESS、オーシャンズキッチンと場所を移して、結局夜まで笑って過ごす連休最終日。なんと10数年前に教育実習で教えた生徒と一緒に飲むというおまけまでついて、本当に人との縁をしみじみ感じる、素晴らしいゴールデンウィークでした。

大げさに言うと、生きてる、生かされているというような実感。
本当にキラキラと輝いた日々だったよ。
そんなお休みにしてくれた全ての人に感謝!
私もそんな気持ちにお返しできるように、また一生懸命日常を過ごそう。

それにしても一週間前はこんな爽やかなお天気だったってのに、なんでこんなに寒いのよー!! この日に忘れて友人に預けっぱなしのストールも、もうしばらく使うことはないからいいわーと思っていたのに! 今もヒーターつけてます。おおさむ。

うきうきする季節

濃い緑に、わくわくしますね。
今年はとても良い時間が流れている。
いつの間にか、UNIQLOCKも半袖に。
新しい服が欲しいなあ。

うっちゃん飴

うっちゃんは小中時代の同級生で、小町通りで飴を売っている。
そのお店には、地元の子はもちろん牛久(!)からはるばるやって来るファンもいて、いつも私がお店の前を通ると、うっちゃんはそんな子たちを横に並べて仲良く話をしながら働いている。観光客のおばさんたちが来ると、丁寧に、でも威勢良くきっぷ良く、飴を勧める。
それは元気で明るくてお調子者で、先生にしょっちゅう怒られていたけれど、でもみんなに好かれていたうっちゃんにとてもよく似合っていて、だから私は、うっちゃんを見て元気になる。
うっちゃんと私は9年間同じクラスになったことがなくて、話したこともそんなにないのだけど、でもその少ない思い出をうっちゃんはきちんと覚えていて、それを踏まえながら会話をしてくれるのがまたいいなあ、と思い、別にうっちゃんのことを好きだったわけでも何でもないのに、うっちゃんの所に飴を買いに行くときはいつも、本当は用もないのにわざわざ口実を作って好きな子のいるクラスに遊びに行くときのような、そんなちょっと甘酸っぱくって青くさい気持ちになるのは、同じ空間を過ごした時代のせいかな。

ちょっと疲れたなー、というとき、舌の上に心地よい甘さを転がして、よしがんばろう、と思う。
うっちゃん飴は、私の元気のもとです。

日本人は行列がお好き(ケータイより)

今朝、母校の前に行列が出来ていて、何かと思えば「入学式」の看板と一緒に我が子を写真におさめるための行列だった。この雨の中。ミッキーかよ。

なんだかとても

超どスッピンでおまけにややむくみがちであったところをカメを抱っこしながら散歩していたら、後からちょっとイカした若男子がやって来て、「あらいやだ」と思ってカメを若干隠しつついるところに、いつも「うにゃん」と話しかけるとちゃんと返してくれておまけにすり寄って来てくれるにゃんこが現れてつい条件反射で猫なで声を出してしまい、その瞬間「げほん!」と後方から咳払いする声が聞こえたのが、なんだかとても恥ずかしい午後です。
すごい動物好きのヤバい娘だと思われたんだろうなー。嗚呼。

青い春

母校がどうやら卒業式だったらしく、改札を出ると学ランのボタンの取れた男の子たちがわらわらと歩いていた。
それがなんだかもう、これみよがし! といった風情で、当時の自分の青い記憶も襲いかかり赤面。もうやめて〜! ともう誰に向けてだか分からない悲鳴を心中に響かせる。
中には、お前はそれ違うだろ! 間違いなくそのポッケに全部ボタン入ってるだろ! とつっこみたい輩も数名。まあいろんなドラマがあるやね。
卒業おめでとう。素敵に成長してください。

しかしあの制服で手をつないでいるカップルを見ると……時代は変わったと非常にフクザツな気持ちになる私です。
なんか、こう、夢がないのよね。
UNIQLOCK
みなさまのコトノハ
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