第345回 母 劇団文化座公演
7月10日(木)P M6:30開演
作/三浦綾子 脚本/杉浦久幸 演出/鵜山仁
出演/佐々木愛、藤原章寛、姫地実加、萩原佳央里、市川千紘、深沢樹、他
1933年2月20日。小説家小林多喜二が特高警察によって虐殺された。拷問跡
の残る遺体に、多喜二の母セキは寄り添い、ずっと頬をなでさすっていた。貧しさの
中、学校へも通えず、13歳で結婚。秋田から小樽へ移住し、懸命に働き六人の子を
育てたセキ。そんな母の姿を見ながら、小林多喜二は小説を書いた。貧しく虐げられ
た人たちのことを思い、書き続けた。
晩年、セキは息子多喜二を語る機会を得る。母さんを人力車に乗せて、小樽の通り
を走らせてやりたいと願った、多喜二青年の夢と愛の軌
道―。