2012年02月17日

昭和33年(その24)  最終回

今回で昭和33年度の映画主題歌を終ることになったが、同時に昭和3年の映画主題歌から始めて、延々325回も投稿を続けてきたこのブログも、この辺で終わりにすることになった。

今後のこのブログの管理については、最後の ”3.「昭和初期の映画主題歌あれこれ」 終了のお報せ” の項で、触れることにしたい。

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1. マーキュリー篇 
  
昭和28年末ごろタイヘイからマーキュリーに変わってから、毎年細々ながら映画主題歌を出してきたこの会社は、盛り上がりを見せないまま翌昭和34年を最後として、活動を停止してしまうことになる。  

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☆「日米映画=NTV:野獣群」(監督;浅野辰雄) 33/4月 封切 現代劇 白黒版  新東宝配給
                                                 
主題歌「野獣の夜・由利 章」(松井由利夫詞・飯田景応曲)   33/4月
○歌いだし「月もなければ星もない 地獄のような暗い空・・・・・・」

B面曲「女の夜・左京路子」(松井由利夫詞・飯田景応曲)      〃
○歌いだし「風が吹く吹く港の夜に ゆれて流れる女の唄よ・・・・・・」

映画の原作は樫原一郎によるアクションドラマ。

「「名古屋にあるキャバレー「タイガー」を舞台にして、刑事(殿山泰司)と窃盗団のボス・箱田(嵯峨善兵)との間に、昨日監獄から出てきたばかりの男・大源(立川雄三)が現れて、事件はおおきく動きだした・・・・・・・・」

他に、中島一豊、左京路子、近藤 宏、田中志幸らが出ていた。

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2.ニホンスターレコード篇

初登場の「ニホンスターレコード」については資料がみつからず、内容についてはよく解らない。

私の歌資料を見ると、このスターレコードが発売した流行歌は、昭和33年が11曲、昭和34年発売が3曲しか載っていないので、おそらく短命のレコード会社だったように思われる。

唄っている歌手をみると、近江俊郎が3曲、大空真弓が1曲で、あとは知らない歌手ばかりだった。

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 ☆「富士映画:坊ちゃん天国」(監督;近江俊郎) 33/1月封切 現代劇  白黒版 新東宝配給                                                                      主題歌「バラのセニョリータ・近江俊郎」(近江俊郎詞・近江俊郎 曲)  33/3月
○歌いだし「南国の港の町に 咲くは情熱の紅ばら・・・・・・」

この作品は富士映画の “坊ちゃん”シリーズ第4作目になっており、「近江俊郎」が製作・原作、脚色、監督を担当するという他、主題歌では作詞作曲から歌手までもという、まさに八面六臂の働きをしていた作品になっている。  
  
高島忠夫扮する朝日奈忠彦の妹役・みどりとして、スカウトされて入社した大空真弓が、この作品で映画デビューをしていた。

「日米大学の学生てある朝日奈忠彦(高島忠夫)は、大学音楽部のキャブテンでもあった。彼の恋人・湯留川秀子(久保菜穂子)の父が開発した男性ホルモンの製品発表会に、詐欺にかかって予定したプロの歌手が来なくなったという危機に、急遽忠彦は大学音楽部のメンバーを引き連れてステージに立ち、大好評を得ることが出来た・・・・・・」

他に、三木のり平、清川虹子、市川俊幸、音羽美子、古川ロッパ、近江俊郎らが出ていた。


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 3.「昭和初期の映画主題歌あれこれ」 終了のお報せ

今回をもちまして、このブログの定期更新は終了することに致しました。
  
私が満80歳になった年(平成18年)から始めましたこのブログも、投稿を325回も重ねて5年と10月間も続きましたが、最近老いの身にかかる負担、特に目の疲れが増してきたので、昭和34年以降の映画主題歌を継続することは無理として断念いたしました。

この間延べにして10万名を超える方々に訪問していただきました。厚くお礼を申し上げます。

なお今後このブログの管理につきましては、次のようにしたいと考えております。

1. 昭和3年から始めて、昭和という時代の30年間に渡る映画主題歌を事細かく書いてきましたが、その間取り上げました映画主題歌(特に昭和21年以降の戦後篇では、ほぼ全曲を取り上げております)は、資料として今後も利用していただくために、ブログを閉鎖せずにこのまま置いておく積りでおります。                 
2. 最近になって、最初の頃投稿した内容を読み返しはじめましたが 、開始当時の不慣れから字句の間違いも幾つか見つけました。そこで今後読み返しチェックをすすめながら、順次ミスを見つけたら訂正更新してゆく積りでおります。
 (例えば、邦画は☆、洋画は★の区別をしていますが、戦前篇のなかには洋画なのに☆となっている箇所を、幾つか見つけました)

3. このブログに載せた数多い映画主題歌の一部には(歌詞不詳)と記した曲がありますが、今後その曲の歌詞が解った場合は「歌いだし」を追加更新をして、中身を充実させてゆきたいと思っております。                                   
もしこれら(歌詞不詳)曲の歌詞をご存知の方がおられましたら、恐縮ですが一番の歌詞だけでも結構ですから、コメントで協力して頂ければ幸いと存じます。

又、このブログの内容あるいは関連したことについて、質問乃至ご意見がありましたらコメントでお願いいたします。
素人の私ではお答えできない事も多いかと思いますが、その場合は私からコメントを出して、ご存知の方に協力をお願いする形をとりたいと思っております。


以上ですが、今後も私の体調の許す限り、このブログの管理だけは続けてゆくつもりでおりますので、よろしくお願い申し上げます。
                              (完)
                     

oke1609 at 08:58|PermalinkComments(186) 音楽 | 映画主題歌

2012年02月10日

昭和33年(その23)

1. ポリドール篇 

戦後日本ポリドールとして再出発したボリドールは、昭和31年に社名を日本グラマフォンと変えたが、流行歌盤のレーベルはポリドールのままで、J-POP盤レーベルのほうがグラマフォンになった。

そのポリドールが出した映画主題歌を見ると、昭和30年には2曲を出していたものの、31年と32年は1曲も出ておらず、昭和33年になって今回紹介する程度の曲が発売された。

そして昭和34年以後になると、ポリドールの映画主題歌の発売は次第に増えていったが、昭和36年、37年頃がピークで、以後急速に減っていってしまっている。

他に今回は、 昭和流行歌・曲名特集として「”子宝”と"赤ちゃん”のついた歌」を纏めてみた

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★「洋画:悲しみよ今日は」( 監督;オットー・ブレミンジャー) 1957年  イギリス/アメリカ 共同制作

主題歌「悲しみよ今日は・深緑夏代」(薩摩 忠詞・Gオウリック曲)          33/6月
○歌いだし「心の中にひそんでる 昔の思い出よ ボンジュール トリステス・・・・・・・・」

B面曲「パリの夜・ 深緑夏代」(薩摩 忠詞・Lガステ曲)                  〃
○歌いだし「静かに眠るパリの町は 昔も今も変わらぬ町 夜露に濡れた敷石には・・・・・・」

宝塚少女歌劇出の 深緑夏代は、昭和24年に「ミモザの花」でレコードレビューしたが、その後10曲ほど歌のレコードをだしたものの、映画主題歌はこの「 悲しみよ今日は」しか出していないようだ。

映画の内容は、本ブログの「昭和33年(その4)」コロムビア篇(4)に載っているので省略したい。
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☆「東映:金獅子紋ゆくところ*」(監督;伊賀山正光) 33/12月封切 時代劇    白黒版
(*黄金蜘蛛

主題歌「金獅子紋道中唄・里見浩太朗」(藤田まさと詞・山田栄一曲)       33/10月   
○歌いだし「天下ごめんの金獅子紋が 風に吹かれて北の空・・・・・・・」

主題歌「お江戸祭り唄・ 里見浩太朗」(藤田まさと詞・山田栄一曲)           〃
○歌いだし「お江戸名物祭の太鼓 太鼓どんと鳴りゃ・・・・・・・・」
 
映画の原作は近藤竜太郎で、 里見浩太郎が大いに唄う娯楽時代劇になっている。

「黄金蜘蛛と名乗る盗賊団が、佐渡から江戸に送る金塊を途中の街道で襲う事件が頻発していた。
幕府は賊の探索のため京月獅子之助( 里見浩太朗 )を現地に向わせた。その彼に随行したのは萩乃( 花園ひろみ )とすっ飛び勘次(星 十郎)の二人だった・・・・」

 他に 南郷京之助、、円山栄子、高島淳子、沢村精四郎らが出ていた。

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☆「東映:いろは若衆 ふり袖ざくら」(監督;佐々木 康) 封切 時代劇     カラー版

主題歌「女難は真っ平・ 里見浩太朗」(志津恵美子詞・林 善之助曲)         33/11月
(歌詞不詳)

男装の美空ひばりと 里見浩太朗が繰り広げる道中行脚劇。

 「土地の浪人と喧嘩して、江戸追放となった名物団子屋の伜・菊太郎(美空ひばり)は、父の手紙を持ち浜松の親分・仏の銀兵衛(大河内伝次郎)のもとに向かった。 その道中で唄が取り持つ縁になって、鶯の源太(里見浩太朗) という旅鴉と親しくなった・・・・」    
  
他に、千原しのぶ、花園ひろみ、円山栄子、 南里京之助、多々良 純、らが出ていた。
  
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★「洋画:年ごろですもの」(監督;ブレイク・エドワーズ) 1958,年 アメリカ  ユニバーサル製作

主題歌「年ごろですもの・大橋綾子」(−詞・Jガーシュイン曲)               33/11月
(歌詞不詳)

映画の内容は昭和33年(その17)キング篇 (5)に載っているので、省略したい。

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★「洋画:河は呼んでいる」((監督;フランソワ・ヴェリェ) 1957年  フランス

主題歌「河は呼んでいる・大橋綾子」(世志凡太詞・Gバート曲)               33/11月  
○歌いだし「ボンソワールお嬢さん 僕の恋人・・・・・・」

この映画の内容も、昭和33年(その17)のキング篇 (5)に載っているので、省略したい。

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2.昭和流行歌・曲名特集 「”子宝”と"赤ちゃん”のついた歌」

今、日本の将来を考えるとき、人口の減少という最も困った問題が横たわっている。  
その最大の要因として挙げられている少子化が、最近更に加速されつつあるというから、ますます心配になってきた。  

このまま推移すると、私たちの孫が成人した時代には、今の年金制度は崩壊してしまうのではないかという警鐘が盛んに鳴らされている。

なんとか日本の人口を増加に転じるには、出産による「赤ちゃん」をもっともっと増えなければならない。
最近新聞に載った少子化を憂う論評記事を読んでいると、久しぶりに「赤ちゃんは子宝」という文字が目に付いた。

久しぶりと云っても、以前に「子宝」が叫ばれていた時代というのは、はるか遠い昔のこと・・・・・・・それは昭和の10年台の戦時下だったから、もう70年以上前ということになる。

あの戦時下の時代「産めよ増やせよ子宝を・・・・・・」は、いたるところで目にした国のスローガンであり、国策といってもよい謳い文句だったのだ。

もっともこの時代の「子宝」は、戦時中に必要な戦力になるの男の子ばかりが もてはやされたというという偏った「子宝」であって、女の子を産めば肩身が狭かったという一面もあった。
その点最近新聞に出始めた「子宝」には、そんな差別はまったくないといってよい。

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さて昭和時代の歌から、この「子宝」のついた曲名を検索してみると、下表のように意外と僅かしかなかった。

一方で、どの時代でも愛されている「赤ちゃん」のついた曲名は「子宝」曲よりは多いものの、これも思ったほど多くはないという数値が出てきた。

曲名についた→       「子宝」     「赤ちゃん」  
昭和戦前期            3曲        0曲
戦後 20年代          0曲        1曲
 〃 30年代           1曲        4曲
 〃 40年代           0曲        5曲    
昭和50〜56年          0曲        3曲  
  合計            4曲      13曲  

それではまず「子宝」のついた歌から順に見てみることにしたい

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「曲名に子宝のついた歌」

子宝部隊 ・徳山 院廖幣綮害輅綮譟佐々木俊一曲)ビクター     S16/2月

国民合唱「子宝の歌・四家文子」(山上憶良詞・須磨洋朔曲) ビクター  S17/10月
♪「しろがねの こがねも玉も なにせむに まされる宝子に しかめやも

子宝ぶし・美ち奴、有島通男」(村松秀一詞・陸奥 明曲)テイチク    S20/1月
♪「ハァー あちらこちらに産聲高く 春もうららな隣組 ソレよい子のせつせと隣組

同じ戦前でも「子宝」については、昭和一桁の頃と昭和12年以降の戦時下では、まったく正反対の流れがあった。

まず昭和一桁の頃は、東北地方の農村部では凶作による生活苦に悩んでいた。 一方都会でも低所得者階層ほど子沢山のため、生活苦であえいでいた。  

こうした階層の主婦を対象にして、多産による女性の過重な心身の負担と家族の貧困を防ぐため、産児を制限するよう指導する運動が起きていた。                                             
そして実際に農村部では、避妊の啓蒙活動や巡回指導が始まっていたのだ。
つまり昭和の初期は、人口抑制の方向に向きつつあったことになる。   

それが昭和12年夏に支那事変が始まると、一転して子は宝として「富国強兵」「産めよ殖やせよ」と様変わりしてしまったのだ。

やがて戦い利あらずして終戦となったが、戦後に入って出た「子宝」曲は、高度成長期に生まれた次の一曲だけになっている。

子宝音頭・三波春夫」(門井八郎詞・春川一夫曲)テイチク         S35/7月

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「曲名に赤ちゃんのついた歌」

「昭和20年代から30年代まで」

戦前には「赤ちゃん」曲はないので、昭和20~30年代の曲から見て行きたい

赤ちゃんのお耳・加賀美一郎、川田正子」(都築益世詞・佐々木すぐる曲)コロムビア  S21/6月
♪「赤ちゃんのお耳は可愛いお耳 ふっくら可愛いかたつむり・・・・・・・」

赤ちゃんの手・−」(中村メイコ詞・神津善行曲)NHK S34/5月

以上の2曲は「ラジオ歌謡」になるが、「赤ちゃんのお耳」は当時大変流行った記憶がある。
 
30年代も後半になると、梓 みちよの「こんにちは赤ちゃん」が出て、たちまち大ヒットした。       

三つ児の赤ちゃん・ミッキーカーチス、北野路子」(永 六輔 詞・いずみたく曲)ビクター   S37/2月 
 
こんにちは赤ちゃん・梓 みちよ」(永 六輔詞・中村八大曲)キング            S38/12月   
♪「こんにちは赤ちゃんあなたの笑顔 こんにちは赤ちゃんあなたの泣き声・・・・・・・」 

三木鶏郎音楽からは、こんな「赤ちゃん」曲も出ていた。

赤ちゃんは王様だ・フランク永井」(三木鶏郎詞・三木鶏郎曲)ビクター             S38年
♪「赤ちゃんは王様だ はだかの王様だ 笑ったら王様だ 泣いていたって王様だ・・・・・」

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「昭和40年代から昭和56年まで」

赤ちゃん音頭・鎌田英一、葵 ひろ子、他」(星野哲郎詞・富 侑栄曲)クラウン  S42/2月

赤ちゃんは天使・浜 恵子」(遠藤 実詞・遠藤 実曲)ハーベスト           S44年  
♪「赤ちゃんが生まれたら 母が私を育てたように 明るく優しく育てたい・・・・・・」 

赤ちゃんぐつ・オッコ&ミミ」(小島みどり詞・小島みどり曲)キング          S44/5月
♪「白トピンクの赤ちゃんぐつ ちっちゃな彼の贈り物・・・・・・・」

赤ちゃんみたいな子・葉山ユリ」(千家和也詞・鈴木 淳曲)キング         S48/5月
♪「あなたは 赤ちゃんみたいん子 ふたりでいる時は・・・・・・」

赤ちゃんみたいな女の子・伊藤咲子」(阿久 悠詞・三木たかし曲)東芝    S49/12月

ママがわかるの赤ちゃん・松田敏江」(松田敏江詞・松田敏江曲)キング     S52/3月
♪「ルル ママがわかるの赤ちゃん かわいい口でかわいい声で・・・・・・・」

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更にキッズソングと称する、幼児向けの「赤ちゃん」ソングなら、他にも沢山出ていた。
その中から1曲だけ載せてみる。

パンダちゃんの赤ちゃん・むとうかんぺい、りつこ」(左同歌手詞・左同歌手と渡辺宙明曲)コロムビア S52/10月
♪「パンダちゃんの赤ちゃん(繰り返す) こっちを振り向いてよ・・・・・・」

他に幼児向けには「鯉の赤ちゃん・斎藤三賀子」「タヌキのあかちゃん・鹿島ヒデヤ」などが私の資料に載っていた。

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3. まとめ

戦時中に国を挙げてのスローガンだった「子宝」のついた歌は、今回載せた他にももっと有るような気がしているが、調べてみると意外と少なかったようだ。

そこで戦前に出た曲を対象にして、歌詞の中にある「子宝」を検索してみると、古くは昭和3年の新民謡から戦時中まで3曲が見つかった。

伊香保音頭・−」(大槻如電詞・−曲)−                     S3年頃
♪「伊香保いで湯で子宝もうけ 川という字のむつまじさ ヨイヨイヨイヨイヨイアサ

新家庭行進曲・岡 晴夫」(清水操六詞・島田逸平曲)キング          S16/5月
♪「裏の家でもお隣さんも 可愛い泣き声子宝部隊 こころも晴々僕と妻・・・・・・・」

みたから音頭・霧島 昇、菊池章子」(片桐勘蔵 詞・服部良一曲)コロムビア  S17/9月
♪「ハー今年ゃ目出度い日本男児 ハヨイショ 生めよ殖やせよ花嫁御 ハコリャ 山羊は三っ子で兎は八っ子 家にゃ子宝米俵・・・・・・」

この「 みたから音頭」の歌詞の後半には「ソレ精出せ 生み出せ作りだせ ・・・」という囃子言葉が入っている。

少子化時代の今では、まさにこの囃子言葉通りの実践が求められている筈だか、あまりにあからさま過ぎて、若い夫婦には顰蹙をかいそうな気がしないでもない。

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さて次回は、いよいよ昭和33年度の映画主題歌は最終回を迎えることになった。

エンドランナーは「マーキュリー」と「スターレコード」から各1曲だけでということで、最終回を飾るにはちょっと寂しい感じがするけれど致し方ない。

また同時に、この「昭和初期の映画主題歌あれこれ」も、次回を持って終了の運びとなってしまった
このブログ開始以来、5年10月間と長く続いただけに、最終回を迎えるについては、私にとって感無量という外はない。

                              (つづく)

oke1609 at 09:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 音楽 | 映画主題歌

2012年02月03日

昭和33年(その22)

1. テイチク篇 (4)

今回でテイチク篇は最終回になった。                
石原裕次郎ばかりが目に付いたテイチク篇だったが、この最終回でも2本の日活映画で主題歌を唄っている。

 他に 昭和流行歌・曲名特集は「偽り(いつわり)」を纏めてみた。

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☆「日活;男なら夢を見ろ」(監督;牛原陽一) 34/8月封切 現代劇     白黒版

主題歌「俺らにゃ俺らの夢がある :石原裕次郎」(大高ひさを詞・佐藤 勝曲)    34/9月
 ○歌いだし「男なら男なら 恋にゃ泣いても泣かぬふり・・・・・・・」

前回に載せた☆「日活;嵐の中を突っ走れ」の主題歌「 嵐の中を突っ走れ・ 石原裕次郎」のB面曲に、次のような曲があった

B面曲「男なら夢をみろ・石原裕次郎」(島田磐也詞・真鍋理一郎曲)          33/11月
○歌いだし「明日がある夢がある 船の命はとり舵輪だけさ・・・・・・・」

つまりこのB面曲の曲名をそのまま映画題名に取って、翌34年になって映画化したのがこの☆「日活;男なら夢を見ろ」なのだが、主題歌は別な曲になっている。   
まあB面の曲名を題名として映画化したのは、珍しいのではないだろうかと思い載せてみた。

「幼なじみだった木島夏雄(石原裕次郎)と高石健太郎(葉山良二)は、10年後になって健太郎は法学部の学生に、夏雄はヤクザの兄貴分になっていた。やがて時は流れ、夏雄は組の幹部になり、健太郎のほうは検事になっていた・・・・・・・・・」

他に、滝沢 修、芦川いづみ、田中筆子、清水まゆみ、川地民夫、富田仲次郎、三島雅夫らが出ていた。

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☆「日活:俺らは流しの人気者」(監督;野口博志) 封切 現代劇        白黒版

主題歌「嘆きなさんなお嬢さん・川地民夫」(大高ひさを詞・大森盛太郎曲)         33/11月
○歌いだし「ショートカットに夜霧が白く 吐息ついてる晩だから・・・・・・・」

B面曲「男の歌声・ 川地民夫」(猪又 良詞・春川一夫曲)                     〃
○歌いだし「瞼を閉じれば あの人の声が聞える・・・・・・・」

「河野民雄(川地民夫)の大学同級生である藤井(宍戸 錠)は、笹川一郎(沢本忠雄)と一緒に夜はアルバイのため、盛り場で演歌流しをしている。 一郎と妹の君子(稲垣美穂子)は、上京してきた母親を連れて観劇に出かけたため、民雄が一郎の代わりに臨時に演歌流しを請け負うことになった・・・・・・・」              
他に、南風夕子、鈴木俊子、二本柳 寛、高品 格、伊藤寿章、ダークダックスらが出ていた。

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☆「日活:紅の翼」(監督;中平 康) 33/12月封切 現代劇          カラー版

主題歌「紅の翼・石原裕次郎」(松尾昭典詞・佐藤 勝曲)                    33/12月
○歌いだし「空に心があるんなら 翼も夢を見るんだぜ うれい残し虹のかげ・・・・」

B面曲「俺はパイロット・石原裕次郎」(大高ひさを詞・大久保徳二郎曲)            〃
○歌いだし「「恋の辛さも歓びも 人の情けも裏切りも 野暮な下界にゃ・・・・・・」               

この映画はスケールの大きな航空アクション映画だと、当時の新聞広告に載っていた。          

「セスナ機のパイロット・石田康二(石原裕次郎)は、破傷風の血清輸送のため八丈島に行く途中、同乗の殺人犯・大橋(二谷英明)と大格闘する。この時同機に同乗していた女記者・長沼弓江には、中原早苗が扮していた」

他に、相馬幸子、芦川いづみ、滝沢 修、東 恵美子、峯 品子らが出ていた。

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※ 最後になったが、33年3月に出たテイチク主題歌を見落としていたので、ここで追加しておきたい。

☆「東映:小天狗霧太郎」(監督;河野寿一) 33/8月封切 現代劇      白黒版

主題歌「小天狗霧太郎の歌・田端さとみ」(雲霧山人詞・平島邦夫曲)     33/3月
○歌いだし「霧立ちこめる 幻の 古城にからむ蔦かずら ・・・・・・・・」

B面曲「「照姫の歌・木下雅子」(大月二郎詞・平島邦夫曲)             〃       
(歌詞不詳)

山下タメオ原作のラジオ東京・連続放送劇を、後に東映が映画化したもの。
平家再興の財宝のありかを秘める金と銀の二つの鈴を巡って、正邪入り乱れて波乱万丈の物語を展開する。

「霧ケ峰の主・霧の仙人は、その愛弟子大月霧太郎(伏見扇太郎)の修業が終ったと考えた。霧太郎は預けていた金の鈴を受けとると、恩師に別れを告げて大月城へ向った。それは行方不明の妹・照姫( 高島淳子 )を探しだし、金銀二つの鈴を合わせてまぼろし城の秘宝を手に入れ、大月家の再興をはかるためであった ・・・・・・・・・」

他に、南郷京之助、里見浩太郎、円山栄子、紙 京子らが出ていた。

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2.昭和流行歌・曲名特集 「”偽り”のついた歌」  

前回のテーマ「嘘つき」に続いてマイナス指向の「偽り」を取り上げることについては、私自身ちょっと気にはなった。

しかし昭和の歌の世界で見ると、56年間の中に「嘘つき」曲が36曲に対して、「偽り」曲が37曲と、ほぼ同じような曲数があることに興味を覚えて、取り上げてみることにした。

前回の「嘘つき」曲と同様に「偽り」曲も、男女間の愛憎によるもつれを揶揄しているような曲が多くて、歌詞をみても死ぬの生きるの・・・・・というような深刻ぶった曲は見当たらなかった。

曲名についた→       「偽り(いつわり)」       

昭和戦前期              1曲          
戦後20年代              0曲       
〃  30年代               0曲                         
〃  40年代             14曲       
昭和50〜56年            12曲    
合計                37曲


それでは年代順に見てゆくことにしたい。
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「昭和戦前期」

偽りは罪・江戸川蘭子」(岸井 明詞・ビリーメイヒュー曲)ビクター      S14/5月

戦後の20年代、30年代には「偽り(いつわり)」曲はないので、40年代からになる。
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昭和40年代

この年代には14曲もあるので、歌詞の判っている6曲だけ先に載せてみた。

いつわりの恋・ナンシー」(河崎 茂詞・椎名和市曲)デンオン      S44/1月
♪「まねごとで胸を組み まねごとで抱き合い まねごとでくちづけした・・・・・・・」

いつわり・沖 一郎」(花乃木みちる詞・永作幸男曲)テイチク       S44/7月
♪「好きだから 好きだから あなたにすべてを賭けてみた・・・・・・」

愛の偽り・沢 リリ子」(北 一多詞・むらせけん曲)ビクター          S45/3
♪「あの夜の出来事はウソ ウソウソ あなたのまごころはウソ・・・・・・」

いつわりの恋・スパイダース」(岩谷時子詞・松崎由治曲)フィリップス   S45/9月
♪「みんな嘘なのかい 美しい 昨日までのこの恋も・・・・・・・」

いつわりの宴・浅丘ルリ子」(並木六郎詞・三木たかし曲)テイチク     45/9月 
♪「どうか消さないで愛のひびきを 涙をかみしめる夜が冷たい・・・・・・」

愛はもう偽り・沢田研二」(山上路夫詞・加瀬邦彦曲)ポリドール        S47/−月
♪「あなたは行くのか朝もやの街を コートの衿立て僕だけを残し・・・・・」

残りの8曲は曲名と歌手のみ記しておきたい。

偽りの恋・ペギーマーチ」                「いつわりの恋・緑 魔子」

偽りの十字架・ぺぺとホリディ」             「偽りの女・サンとロペ」

いつわりの恋・徳川一郎」                「いつわり・中園ナナ」

偽りの愛・ヴィーナス」                   「いつわり・葉子とクリケット」


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昭和50〜56年

この年代には12曲もあるので、こちらも歌詞の判っている7曲だけを、先に載せてみた。

いつわりの花嫁・ザ・ムッシュ」(山本ゆうじ詞・徳永 章曲)エレック       S50/5月
♪「うそだろう あなたが嫁いで行くの 僕からはなれて・・・・・・・」

恋人たちの100の偽り・太田裕美」(松本 隆詞・筒美京平曲)CBSソニー  S52/12月
♪「ゼラニウム香ばしい坂道の朝 花の茎折りながらあなたが聞いた・・・・・・」

偽りのバラード・松崎しげる」(たかたかし詞・馬飼野康二曲)ビクター      S52/12月
♪「色あせた二年前のバースディ・カード 僕に似せたアヒルの絵に・・・・・・・」

いつわりの部屋・石川さゆり」(藤 公之介詞・新井利昌曲)コロムビア      S53/1月
♪「あの人と別れたなんて  つらすぎて云えません・・・・・・」

偽りの日々・永井龍雲」( 永井龍雲 詞・永井龍雲 曲)キャニオン          S53/9月
♪「君の事を忘れようと 一枚づつ手紙に火をつけた・・・・・」

偽りのD J・ダディ竹千代&東京おとぼけCAT」(加治木 剛詞・山下達郎曲)キャニオン S55/10月
♪「おまえの悲しみだつたら いつでも聞いてやる・・・・・・」

偽りの瞳・ラジ」(高橋幸宏詞・高橋幸宏曲)CBSソニー               S56/1月
♪「You don't have to wait any more "oh little boy"・・・・・・・」

残りの5曲は曲名と歌手のみ記しておきたい。

いつわり・谺 良太郎」                 「あなたにも偽りが・三代ゆり」

いつわり・野村ひろし」                 「いつわり・葉子とクリケット」

偽りの夢・キャンディー浅田」


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3. まとめ

今回の「偽り(いつわり)」曲の他に、「偽れる」がついた曲名が3曲あった。

偽れる未亡人 ・淡谷のり子」(色部貢吉詞・古賀政男曲)コロムビア          S7/5月  
○歌いだし「古い掟にしいられて 心冷たくよそおえど 喪服さびしい肌ざわり・・・・・・」

偽れる未亡人 ・丸山和歌子」(大木敦夫詞・篠原正雄曲)ポリドール         S8/1月

偽れる妻・松平直樹とブルーロマン」(万里村ゆき子詞・司 一郎曲)東芝    S46/12月

振り返ってみると、気分が重くなるような曲名ぱかりだったので、そろそろこんなジメジメした「曲名特集」からは脱出して、明るい「 曲名」を探してみたくなってきた。
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そこで次回の「曲名特集」は、少子化時代に突入した日本の未来に希望を託す、「赤ちゃん」と「子宝」のついた「曲名」を特集してみることにした。

本題の映画主題歌の次回は、昭和33年(その23)として「ポリドール篇」を予定している。
                               (つづく)


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2012年01月27日

昭和33年(その21)

1. テイチク篇 (3) 

今回取り上げた映画5本うち3本は「石原裕次郎」主演映画であって、その主題歌も裕次郎が唄っている。
唄える日活俳優には他に「小林 旭」がいるが、この年にレコードデビューしたはかりだったので、まだ目立たなかった。

他に「昭和流行歌・曲名特集」は、「”嘘つき”のついた歌」の(後篇)を纏めてみた。

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☆「日活:風速四十メートル」(監督;蔵原惟繕) 33/8月 封切   現代劇    カラー版

主題歌「風速四十メートル・石原裕次郎」(友重澄之助詞・上原賢六曲)        33/6月
○歌いだし「風が吹く吹く やけに吹きゃがると 風に向かって進みたくなるのさ・・・・」

B面曲「哀愁の十二番街・石原裕次郎」(大橋光哉詞・村沢良介曲)            
○歌いだし「寂しくていつまでも 眠れないのは あの女がお別れを・・・・・・」

映画の原作は松浦健郎で、土建会社の勢力争いにまきこまれた裕次郎が、正義のために台風下の大活劇を見せる。クライマックスは、工事中のビルに、風速四十米の台風が襲ってくるシーンである。 

「北大建築学科の学生である滝 颯夫(石原裕次郎)は、小さな建設会社の工事部長の父( 宇野重吉 )が競争相手の大会社に買収されて、新東京ビルの工事を遅らせていることを知る。やがて父親は自分が単に利用されているだけと悟り、颯夫と共に突貫工事でビルを完成させる・・・・・」

他に北原三枝、渡辺美佐子、川地民夫、、小高雄二、山岡久乃、金子信雄、らが出ていた。

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☆「大映;東海道の野郎ども」(監督;田坂勝彦) 33/8月 封切  時代劇    白黒版

主題歌「東海道の野郎ども・勝 新太郎」(萩原四朗詞・陸奥 明曲)          33/8月
○歌いだし「野郎ども おう! 東海道の野郎ども・・・・・・・」

B面曲「惚れたのよ・木下雅子」(萩原四朗詞・長津義司曲)                 〃
○歌いだし「嫌なのよ ええ大嫌いなのよ あんたなんかは大嫌い・・・・」

「大井川の渡し人足を束ねるのは、島田側は黒馬の仁平(清水 元)という悪親分、金谷側は仏の信造(荒木 忍)という親分がいた。
この両派が勢力争いの挙句、大井川の中州で対決することになった。このとき鼻唄の半次(勝 新太郎)は金谷側について活躍した。これを見て信造の娘お稲( 小野道子 )は、半次のことが好きになる・・・・・・」

他に、阿井美千子、千葉敏郎、小堀明男、香川良介、上田 寛らが出ていた。

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☆「東映:波止場がらす」(監督;伊賀山正光) 33/10月封切   現代劇     白黒版

主題歌「波止場がらす・三波春夫」(大高ひさを詞・大久保徳二郎曲)           33/10月
○歌いだし「好きで好きで墜とした この身じゃないか・・・・・・・・」

B面曲「愛情の港・三波春夫」(詩曲とも同上)                           〃
○歌いだし「波止場夜風にゃ荒んでも・・・・・・・・」

「幼い頃母親と生き別れた次郎(南 広)は、ある港町にやってきた。この町のボス赤倉(佐々木孝丸)に気に入られた次郎は、赤倉の好意で船員になる世話をうけたが、その船が密輸船であることを知った次郎は、この話を拒んだ・・・・」

他に今井俊二、星 美智子、三波春夫、峰 博子らが出ていた。

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☆「日活:赤い波止場」(監督;舛田利雄) 33/9月封切      現代劇      白黒版

主題歌「赤い波止場・石原裕次郎」(中川洋一詞・鏑木 創曲)       33/10月
○歌いだし「空は青空だ心がはずむぜ 波止場に咲いた恋は・・・・・・・」

神戸の波止場でロケされた作品。

「神戸に潜伏していた流れ者・富永二郎(石原裕次郎)は、情婦・マミー(中原早苗)がありながら、船員食堂のインテリ娘の圭子( 北原三枝 )に惚れてしまった。彼はこの圭子の危機を救うため港のボスを射殺したが、そのため警察に捕まってしまった・・・・・・・・」

他に、轟 夕起子、大阪志郎、岡田真澄、清水マリ子、土方 弘、柳沢真一らが出ていた。

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☆「日活:嵐の中を突っ走れ」(監督;蔵原惟繕) 33/10月封切   現代劇      カラー版

主題歌「嵐の中を突っ走れ・石原裕次郎」(松浦健郎詞・真鍋理一郎曲)        33/11月
○歌いだし「風にのってきこえる男の唄 雨を衝いて叫ぶ男の唄・・・・・・・」

女子高校の体操教師になった裕次郎が、正義感のために土地の親分と大喧嘩する・・・・という物語。

「吉良千吉(石原裕次郎)は、体育大学卒業後母校でバスケット部のコーチをしていたが、街でチンピラと喧嘩したため学校を辞めて、千葉県の高校で体操教師になった。ここで彼は前任の教師の娘・節子(北原三枝)と会い、好意を抱くようになった・・・・・・・」

他に、白木マリ、市村俊幸、中原早苗、西村 晃、芦田伸介、清水将夫らが出ていた。

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2.昭和流行歌・曲名特集 「”嘘つき”のついた歌」  (後篇)

前回に続き、昭和40年代と昭和50年代途中までの間に出た「嘘つき」曲を取り上げてみた。

今年に入ってから野田首相の、開き直りにも似た消費税増税の姿勢の強さのためか、2年前に麗々しく掲げたマニフェストの「嘘」を衝く声が、次第に薄くなってきたような気がしている。

その点歌の世界では、昭和40〜50年代の歌を見てみると、主に男女間で遣り取りされるような、他愛のない「嘘つき」曲が多く目につく。

曲名についた→  「嘘つき(うそつき)」
〃  40年代           16曲 
昭和50〜56年          9曲   

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「昭和40年代」

16曲と数が多いので、歌詞の判っている7曲だけ先に載せてみることにした。

恋はうそつき・中尾ミエ」(なかにし礼詞・宮川 泰曲)ビクター    S42/8月
♪「嘘ついてひどいひどい 信じてたあたしなの この胸はいたいいたい・・・・・・・」

ほおずきうそつき・三田 明」(喜多條 忠詞・吉田 正曲)ビクター S43/5月
♪「去年浅草観音さんで 二万六千日の日に ふたりでほおずき買いました・・・・・」

涙は嘘つき・ひまわり姉妹」(吉川静夫詞・吉田 正曲)ビクター    S45/2月
♪「あなたなんかは嫌いよと 言ってしまって泣きました・・・・・・・」

恋はうそつき・桜木健一」(阿部 豊詞・筒美京平曲)コロムピア     S45/4月
♪「泣きまねしたって 僕には判る 君はかわいい嘘つきだから・・・・・・・」

あなたはうそつき・サンとロペ」(紅 未和詞・水島正和曲)MCA      S45/10月
♪「貴方は女を信じてた 私は男を信じてた 信じながらも悲しみは・・・・・」

嘘つきな子・高沢順子」(千家和也詞・馬飼野俊一曲)CBSソニー     S49/5月
♪「うまく言えないんですが お別れしたいんです・・・・・・・・」

恋は嘘つき・浅田美代子」(林 幸夫詞・三木たかし曲) CBSソニー    S49/5月
♪「二人で接吻をしたあとは もう何もかもいらないなんて・・・・・・・」

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残りの9曲は簡単に曲名と歌手名だけ挙げておきたい。

マドロスさんは嘘つきね・上原三紗子」        「嘘つき流れ雲・一の瀬和美」

「かわいいうそつき・水垣洋子」             「男はみんな嘘つきよ・福田君子」

東京はうそつき・瀬川瑛子」              「うそつき東京・宇田友美」

恋はうそつき・甲斐弘子」                「うそつき天使・くも」

あのひとうそつき・若杉一郎」

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「昭和50〜56年」

この期間も9曲のなかで、歌詞の判っている5曲だけ先に載せることにした。

あなた嘘つき・トリコロール」(たかたかし詞・北原じゅん曲) CBSソニー  S50/12月
♪「あなた嘘つき 嘘つきなのね 優しそうな顔して・・・・・・・・・」

マドロスさんは嘘つき鴎・大空ひかり」(−詞・−曲)ビクター         S51年     
♪「無理にあたしを抱きしめて 唇うばった憎い人 マドロスさんは嘘つき鴎・・・・・・」

うそつきが好きよ・日吉ミミ」(中島みゆき詞・中島みゆき曲)ビクター    S52/9月
♪「あゝ月の夜は あゝ夢になれよ 夜露まじりの酒にうかれて 嘘がつけたら素敵だわ・・・」

想い出は嘘つき・サーカス」(小林和子詞・叶 央介曲)ワーナー        S56/6月
♪「あなたとよく来た店に 突然行ってみたのよ・・・・・・・・」

あなた嘘つき・敏いとうとハッピー&ブルー」(たかたかし詞・北原じゅん曲)キャニオン S56/9月
♪「あなた嘘つき 嘘つきなのね 優しそうな顔して ああ騙すのね・・・・・・」

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残りの4曲は簡単に曲名と歌手名だけ挙げておきたい。

雨は嘘つき・月丘ゆみ」                「うそつき誰かさん・金子圭子」  

うそつきおんな・バラクーダー」            「やさしい嘘つき・須藤 薫」


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3. まとめ

今まで2回に亙って、昭和時代の「嘘つき」の曲名に目を通してきたが、実は似たような意味で「偽り(いつわり)」という言葉がある。

偽り(いつわり)」について辞書をみると、「事実でないこと。 うそ。」とあるから、人生の歩みの中で出逢わす光と影のうちで、影になるマイナス指向の言葉に違いない。

この「偽り(いつわり)」は、「嘘つき」と意味が似ているだけでなく、もう一つ似ていることがあるのに気がついた。
それはどちらも検索で見つかった曲数が、同程度だということだ。

前回載せた表のように、昭和の初めから昭和56までの間に、「嘘つき(うそつき)」のついた曲は合計36曲あった。 
ところが同じ期間の「偽り(いつわり)」のついた曲を検索してみると37曲ほどあって、僅か1曲しか差がないと云うことは、偶然にしても出来すぎている気がした。
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そこで次回には、曲名特集として「偽り(いつわり)」のついた歌を、集めて載せてみようと思っている。

本題の映画主題歌は昭和33年(その22)として、テイチク篇の最終回を予定している。
                          (つづく)


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2012年01月20日

昭和33年(その20)

1. テイチク篇 (2) 

今回も石原裕次郎主演映画で、その主題歌も彼が唄う作品が2本入った。
この頃の裕次郎は、日活とテイチクという2枚看板を背負って、張り切っていたという感じがする。

他に昭和流行歌・曲名特集は、「”嘘つき”のついた歌」(前篇)を纏めてみた。

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☆「大映:天竜しぶき笠」(監督;渡辺邦男) 33/4月封切 時代劇        カラー版

主題歌「天竜しぶき笠・三波春夫」(萩原四朗詞・倉若晴生曲)           33/5月
○歌いだし「思いあふれて来はしたが 思いのこしてまた行くさだめ・・・・・・・」

B面曲「みとせ笠・三春登世子」(萩原四朗詞・上条たけし曲)             〃
○歌いだし「青葉青葉があれば 目がうるむ・・・・・・・・」

「中乗新三(鶴田浩二)には弟分の春太郎( 梅若正二 )がいる。しかし春太郎のの姉・おみね(山本富士子)は、弟をやくざ渡世から足を洗うことを願っていた。一方伊那の悪貸元としてのさばっている黒岳万蔵(香川良介)一家に、新三は乗り込んで懲らしめた。天竜川の筏渡世を背景として、喧嘩と恋が渦巻く物語・・・・・・・」

他に、岩井半四郎、浜 世津子、美川純子、清水 元、寺島雄作らが出ていた。

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☆「日活:明日は明日の風が吹く」(監督;井上梅次) 33/4月封切 現代劇    カラー版

主題歌「明日は明日の風が吹く・石原裕次郎」(井上梅次詞・大森盛太郎曲)  33/5月
○歌いだし「風は気ままに吹いている 鳥は気ままに鳴いている・・・・・・」

B面曲「決闘の河・石原裕次郎」」(詩曲とも同上)                    〃
○歌いだし「星は流れる雲は走る 家を捨てて恋を捨てても・・・・・・・」

映画の内容は、既に昭和33年(その11)ビクター篇(3)に載せているので、省略したい。

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☆「大映:口笛を吹く渡り鳥」(監督;田坂勝彦) 33/6月封切 時代劇       カラー版

主題歌「 口笛を吹く渡り鳥・三波春夫」(笠置公平詞・春川一夫曲)       33/6月
○歌いだし「男ひとりが口笛を 吹いて通るをなぜとめる・・・・・・・」

B面曲「若い鴉・三春登世子」(笠置公平詞・上原賢六曲)              〃
○歌いだし「若い鴉は口笛を 風に流して来はしたが 女ごころをそ知らぬ素振り・・・・・・」

「旅鴉・雁の伊太郎(長谷川一夫)は道中で、雲助にゆすられている母(滝花久子)と娘・みよ(中村玉緒)を助けようとしたが、雲助たちに脇差をとられて無腰になり、弱りはてた。そこへ通り合わせた医者の朴斎(笠 智衆)により救われる・・・・・・・」

他に、若尾文子、岩井半四郎、三波春夫、香川良介らが出ていた。

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☆「松竹:続禁男の砂」(監督;堀内真直) 33/6月封切 現代劇       カラー版

主題歌「禁男の砂・大木 実」(島田磐也詞・大久保徳二郎曲)         33/7月
○歌いだし「青い空だよ 裸の人魚が砂浜で トランペットを吹いたから・・・・・・」

B面曲「何処かへ流れて行くだけさ・大木 実」(島田磐也詞・倉若晴生曲)   〃
○歌いだし「花が火のように咲いていた 青い小鳥も鳴いている・・・・・・・」


32/6月に☆「松竹;禁男の砂 海人舟より」(堀内真直)が最初に封切られており、この映画はその続編になっている。                     
グラマー女優泉京子の裸体が、青い海を背景にギラギラ光り、この映画がヌード映画のはしりとされていた。

「東京で銀行強盗を働いた上田(大木 実)と武夫(諸角啓二郎)は、武夫の故郷である能登の輪島へ逃げ込んだ。上田は生物学者というふれこみで、しばらくホトボリをさますつもりだった。奪った七百万円のつまったトランクは、海女も寄りつかぬ竜神ケ淵の洞穴へかくした。地元の海女の久子(泉 京子)は上田に惹かれていた。同じ想いの同僚の松子(瞳 麗子)と、はり合うことになった・・・・・・・・・」

他に、坂本 武、日守新一、中村是好、青江美奈、三上真一郎らが出ていた。

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☆「日活:素晴らしき男性」(監督;井上梅次) 33/7月封切 現代劇      カラー版

主題歌「 素晴らしき男性・石原裕次郎」(井上梅次詞・萩原忠司曲)     33/7月
○歌いだし「素晴しい男性 虹のかなたに素晴しい男性 冗談じゃないよ・・・・・」

B面曲「青い駒鳥の歌・・石原裕次郎」(詩曲とも同上)              〃   
○歌いだし「道に迷った旅人が 青い駒鳥に道を訊いたとさ・・・・・・・・」

ミュージカルショーの演出家志望の青年と、仲間である劇場の下積みの連中とが、共に苦難の末自分たちの手でミュージカルショーを上演するという作品。

「レビューの踊り子をしている陽子(北原三枝)は、いつも理想の男性との出会いを夢見ていた。そこへ金持ちの坊や・土屋秀男(待田京介)が現れた。しかし現実にめざめた陽子は、普段厳しく舞台指導をしている武男(石原裕次郎)のほうこそ、理想の男性だったことに気付く・・・・・・」

他に、月丘夢路、大阪志郎、山岡久乃、白木マリ、金子信雄、らが出ていた。

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2.昭和流行歌・曲名特集 「”嘘つき”のついた歌」  (前篇)

民主党が2年前に政権をとっ時、高らかに掲げていたマニフェストが、いつの間にか後退あるいは消滅してしまったため、野党や国民の一部から、やれ詐欺だとか、嘘つきだとか・・・・・・・・まま悪評らしき声が、最近耳にするようになってきた。

日本の多難な前途を思えば、政局がらみでこんな低次元の言葉ののやりとりをしいてる段階ではないような気もするのだが。
どうやら今年も、波乱含みの幕開けになりそうだ。

ところで、これがお芝居や映画、それに歌の世界となると、男女の間には、起伏のない光ばかり当たっているた゜けでは面白みがない、ときどきがさしてこそ味もでてくる・・・・・・・なんてことで、興味本位にあえての部分を強調したりしている。
そしてこののなかには「」も入っている。

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と云うことで、昭和の流行歌の曲名をみてみると、この影にあたる「嘘(うそ)」がついた歌は大変数が多い。

昭和時代の約半世紀の間に、曲名に「嘘(うそ)」がついた歌を年代順に表にしてみると、下表のように合計128曲もあった。   
これではあまりの多さに、とても「曲名特集」を纏める気にはなれない。

そこで絞る手立てとして、「嘘つき(うそつき)」だけに限定してみたところ、下表右項のような曲数になった。 
36曲というこの程度の曲数なら、2回に分ければ曲名特集もできそうだ。

曲名についた→         「嘘(うそ)」             「嘘つき(うそつき)」     

昭和戦前期               7曲                    0曲
戦後20年代              4曲                     1曲        前篇
〃  30年代             25曲                   10曲                  
〃  40年代             64曲                   16曲 
昭和50〜56年            28曲                    9曲        後編
合計              128曲←(多すぎて断念)       36曲                         

この「嘘つき(うそつき)」曲のうち、今回の(前篇)では昭和の初めから昭和30年代まで、次回の(後編)で昭和40.50年代と分けて載せてみることにした。

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上表のように、昭和戦前期に「嘘つき(うそつき)」曲は見つからなかった。 
しかし「嘘つき」という言葉は、戦前でも日常会話でよく使われていたし、昭和初期の頃の古い流行歌の歌詞の中にも見られる。

たとえば昭和3年に出た「平凡節・佐藤千夜子、二村定一」(野口雨情詞・佐々紅華曲)ビクター  では

♪「浮気で薄情で嘘つきで ヨイトヨイトナ わたしに苦労をかけたがる アラマ平凡ネ

当時気軽に日常使われていた「嘘つき」が、どうして戦前の流行歌の曲名につけられなかったのか? 今思えば不思議な気がしている。

嘘つき」曲名が最初に出たのは、戦後の昭和25年のこの曲だった。
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「昭和20年代」

貴方は嘘つき・ベテイ 稲田」(大高ひさを詞・大久保徳二郎曲)テイチク      S25/12月

そして30年代に入ると、急に「嘘つき」曲が増えてきた。
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「昭和30年代」

男はうそつき・笠置シズ子」(−詞・−曲)コロムビア                  S30年頃
この曲は最近コロムビアが出した「笠置シズ子大全集(CD3枚組)」にも載っているけれど、私の資料ではSP盤として発売されたかどうか、確認できていない。

嘘つき地蔵さん・二葉百合子」(藤間哲郎詞・増田幸造曲)キング          S34/3月 
♪「丸いあたまに菅笠かぶせ 団子そなえて草花いけて・・・・・・」

嘘つき水車・杉村 昇」(太田利夫詞・西脇稔和曲)マーキュリー             S34/3月

初恋さんって嘘つきね・君和田たみえ」(門井八郎詞・村沢良介曲)テイチク    S34/8月
♪「初めて女の嬉しさを あの時教えて呉れた人・・・・・・・・」

嘘つき馬鹿・桂 啓子」(藤間哲郎詞・江口夜詩曲)東芝                S34/3月 
♪「嘘 嘘なのさ そりゃあやっぱり嘘なのさ・・・・・・・・」

嘘つき波止場・松山恵子」(松井由利夫詞・塩谷純一曲)東芝             S34/8月 

嘘つき東京・江波孝也」(相馬詩彦詞・江口夜詩曲)ポリドール              S35/12月

夜は嘘つき・山本富士子」(佐伯孝夫詞・吉田 正曲)ビクター               S35/9月

嘘つき電話・新田京子」(門井八郎詞・野崎真一曲)テイチク                S36/11月 

うそつき鴎・小林幸子」(西沢 爽詞・古賀政男曲)コロムビア                S39/7月
♪「うそつき鴎に今日もまた お船が来たよとだまされた・・・・・・・・」 

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3.まとめ

今回載せた曲を振り返ってみると、歌の世界での「「嘘つき」なんて、男女間の痴話喧嘩の中のやり取りに出てきそうな程度で、それほど深刻ぶってはいないようにも思われる。

問題は「嘘つき」の後の結果次第ということになるのだろう。
例えば男の「嘘つき」の結果、女が騙されたと気付く・・・・・・・こうなるとまさに演歌の世界で、今まで数え切れないほど女の恨みを込めた歌詞の歌が出ている。

昭和28年に西条八十は、弟子の「丘 十四夫」が書いた「歌暦五十年」に序文を寄せたが、その中でこんなな風に書いている。

「各流行歌が一々当時の時代相にからませて、広く歌われた原因を見きわめようとすることは、至難の業である。
現今の大衆の歌謡は、多くその時代から忘却や逸脱の為に歌われるのであって、生きてる時代が苦しければ苦しいほど、流行は安易で甘美なものになる。
大衆は大部分その歌詞と音楽とによって、慰謝を求めているのである」(後略)

西条八十は時代の違いを指しているが、要するに我々が普段生活している現実とは、かけ離れた歌だからこそ、大衆は安易に寄りどころを得ている・・・・・・となると「嘘つき」曲も、その範囲にはいるのかもしれない。そんな気もしてきた。

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次回はこの 「”嘘つき”のついた歌」の(後篇)として、昭和40、50年代から探してみることにしたい。

本題の映画主題歌の次回は、「昭和33年(その21)」としてテイチク篇 (3)を予定している。
                                 (つづく)


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2012年01月13日

昭和33年(その19)

1. テイチク篇 (1) 

洋画主題歌ばかり目についた前回のキング篇とは様変わりして、これから始まるテイチク篇には洋画主題歌はない。  
戦前から常に大衆路線を走ってきたテイチクらしく、オール邦画主題歌で占められている。

主題歌を唄った歌手をみると、「石原裕次郎」が主題歌全体の1/3を占めており、圧倒的な強さをみせいた。
裕次郎に続くのは「三波春夫」になるが、女性歌手のほうはあまり振るわなかったようだ。

他に「昭和流行歌・曲名特集」のほうは、「葉書(はがき)」のついた歌を集めてみた。

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☆「日活:嵐を呼ぶ男」(監督;井上梅次) 32/12月封切 現代劇   カラー版

主題歌「嵐を呼ぶ男・石原裕次郎」(井上梅次詞・大森盛太郎曲)      33/2月
○歌いだし「俺らはドラマーやくざなドラマー 俺らがおこれば嵐を呼ぶぜ・・・・・・・」

「女流マネージャ(北原三枝)に見出されたドラマー(石原裕次郎)が、音楽界の内輪もめをかいくぐって、大成功するというお話。彼女に横恋慕する評論家(金子信雄)が、筋にからませている」

他に、青山恭二、芦川いづみ、笈田敏夫、小夜福子、岡田真澄、らが出ていた。

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☆「日活:鷲と鷹」(監督;井上梅次) 32/9月封切 現代劇       カラー版

主題歌「鷲と鷹・石原裕次郎」(井上梅次詞・萩原忠司曲)         33/2月
○歌いだし「海の男は行く 強者は行く 波が騒ごと 笑って行くが・・・・・・・」

「殺伐として喧嘩の絶えない貨物船海洋丸に、船長・鬼鮫(二本柳 寛)を父の仇と疑う青年・千吉(石原裕次郎)と、偽装沈没による保険金詐欺を追う刑事の佐々木(三国連太郎)が、ともに水夫に化けて乗り込む・・・・・」  
この映画では、東京港から門司までの航海を実景撮影している。

他に月丘夢路、浅丘ルリ子、長門裕之、寛、沢村国太郎、柳沢真一、らが出ていた。

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監督の「井上梅次」は、今回最初の「 嵐を呼ぶ男」とこの「 鷲と鷹」の主題歌の作詞をしているが、他にも「裕次郎」映画では、自ら監督した「明日は明日の風が吹く」や「 素晴らしき男性」の主題歌でも作詞を手がけているので、なかなか詩才のある監督のようだ。

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☆「日活;陽のあたる坂道」(監督;田坂具隆) 33/4月封切 現代劇    白黒版

主題歌「陽のあたる坂道・石原裕次郎」(三木勘太詞・佐藤 勝曲)      33/3月
○歌いだし「Yan PanPanPan Yan (繰り返す) 夜明けだ朝だ俺らの世界だ・・・・」

読売新聞に連載された、石坂洋次郎の同名小説が原作になっている。

「上流家庭の田代家では、次男坊・信次(石原裕次郎)は妾の子で、いつも冷たい立場にさらされていた。ある日妹・くみ子(芦川いづみ )の家庭教師として、美しい女子大生・倉本たか子(北原三枝)がやってきた。これを契機にねじれていた次男坊の心は、次第に真実の心に変わり始めてゆく・・・・・・・・・」

他に川地民夫、千田是也、轟 夕起子、山根寿子、小高雄二、天草四郎、森川 信らが出ていた。

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☆「東映:旅笠道中」(監督;佐々木 康) 33/4封切 時代劇           カラー版

主題歌「旅笠道中・三波春夫」(藤田まさと詞・春川一夫曲)           33/3月
○歌いだし「春は世に出る草木もあるに 阿呆がらすの泣き別れ・・・・・・」

B面曲「鳥追い流れ唄・及川三千代」(詩曲とも同上)                〃
○歌いだし「好きと云ったら嫌われた 嫌いと云ったら惚れられた・・・・・・・」

大川橋蔵が草間の半次郎に扮する股旅映画。

「誤って兄弟分の源次郎( 尾上鯉之助 )を斬ってしまった草間の半次郎(大川橋蔵)。源次郎の妹おちか(花園ひろみ)の頼みもあり、盲目の母みね(浪花千栄子)の面倒を見ることになった。ところが聖天の虎五郎(小沢榮太郎)という親分が、おちかに目をつけて、自分の別宅に連れ去ろうとした・・・・・・・・」

他に、千原しのぶ、大川恵子、山茶花 究、三波春夫らが出ていた。

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☆「松竹:二等兵物語 死んだら神様の巻」(監督;福田晴一) 33/4月封切 現代劇   カラー版

主題歌「二等兵ブルース・白根一男」(高山 明詞・野崎真一曲)        33/3月
○歌いだし「風にまいこむ一枚の 赤紙にぎれば二等兵 誰のために何のために・・・・・・」

昭和30年11月から始まった伴淳、アチャコという二等兵コンビのこのシリーズも、この作品が5作目になった。

「昭和18年、理髪師古山源吾(伴 淳三 郎 )と柳 一太郎(花菱アチャコ)は召集を受ける。山根中隊に配属されて過酷な訓練の続くなか、二人は山根隊長(田中春男)らが御用商人を通じて、軍の物資を横流ししている事実をつかんだ・・・・・・・・」

他に泉 京子、伊藤雄之助、浪花千栄子、トニー谷、、白根一男らが出ていた。

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2. 昭和流行歌・曲名特集 「葉書(はがき)のついた歌」

お正月といえば「年賀はがき」のやりとりで、今年も学校を卒業以来60年以上経た友人たちの消息を確かめ合った。
こうして毎年繰り返される恒例の「年賀はがき」は別として、普通の「葉書(はがき)」となると、最近では殆ど書かなくなってしまった。

今回は、その「葉書(はがき)」が「曲名」についた昭和時代の流行歌を調べてみたが、下表のように意外と少ないことが判った。

  曲名についた→        「葉書(はがき)」
  昭和戦前期                  0曲 
  戦後20年代                 0曲
  〃 30年代                 1曲
  〃 40年代                 8曲
 昭和50〜56年                4曲
  合計                  13曲

全体的に曲数が少ないことよりも、戦前期と戦後の昭和20年代には 「葉書(はがき)」曲が見当たらなかったことのほうが、ちょっと気になった。

現在のように携帯電話でメールや通話をする手段の無かった戦前時代では、一般庶民の家庭には固定電話すら普及していなかったので、もっぱら封書、葉書と、それに緊急のときなら電報に限られていた。

なぜ戦前の通信手段で主役の一つだったはずの「葉書(はがき)」が、戦前の歌の「曲名」に取り上げられなかったのだろうか?

そんな疑問を持ちながら戦前の流行歌曲名を眺めているうち、「手紙」とか「便り」がついた曲名が多く目に付くことに気づいた。

曲名についた→        「手紙(てがみ)」       「便り(たより)」
  昭和戦前期             18曲                40曲   

つまり戦前の時代の歌の曲名になると、「封書」や「葉書」という具体的な対象よりも、おおまかに「手紙」や「便り」にしたほうが、親しみやすかったのかも知れない・・・・・・そんな感じがしてきている。

ということで「葉書(はがき)」曲は、戦後の高度成長期に入った昭和30年代から見てゆくことにしたい。
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「昭和30年代」

絵はがき・マヒナスターズ」(吉川静夫詞・渡久地政信曲)ビクター       35/2月  
♪「お別れする夜悲しいと 細いからだを震わせて 胸にすがって泣いた娘が・・・・・・・」

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「昭和40年代」

絵はがき・岡崎友紀」(橋本 淳詞・筒美京平曲)東芝               46/10月
♪「何も悪いことはないけれど わけもなく私は帰りたい・・・・・・・」

旅のはがき・秋山ゆり」(尾中美千絵詞・田辺信一曲)ワーナー            46/-月

一枚の絵はがき・池 マヤ」(−詞・いずみたく曲)ブラック              47/5月

絵はがき・バーバラ・ホール」(安井かずみ詞・筒美京平曲)RCA           48/-月
♪「忘れた頃にきた友達の絵葉書に そういえばあの頃・・・・・・・」

最後の絵はがき・真木ゆうこ」(−詞・−曲)フイリップス                49/2月

絵はがき・お馬と馬車」(−詞・−曲)テイチク                     49/4月

「パリの絵はがき・浅田美代子」(なかにし礼詞・吉田拓郎曲)エピック       49/8月
♪「風邪をひいて薬を出して 私家からでられなかったの・・・・・・・」

「旅の絵葉書・朝比奈順子」(有馬三恵子詞・森田公一曲) 東宝レコード     49/8月 
♪「旅の便り今頃はあなたに届いてる さりげない絵葉書を・・・・・・」

※ 昭和40年代は「葉書(はがき)」といっても、殆どが絵はがきで占められていた。
もうこの年代になると、日常生活の通信手段は電話に移行しつつあったので、旅の様子を伝える「絵はがき」が、歌の世界でも主流になっていたことがわかる。

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「昭和50〜56年」

絵葉書・ジュディオング」(中村泰士詞・中村泰士曲)CBSソニー          51/10月
♪「サンジェルマン・ジュブレでは、実存主義者がお茶を飲み モンマルトルの坂道で・・・・・・・」

しろい絵葉書・長谷二郎」(山口洋子詞・平尾昌晃曲)ワーナー           52/3月

「絵はがき坂・さだまさし」(詞曲とも さだまさし)ワーナー               52/5月
♪「あなたは ためらいがちに 何度も言いあぐねて・・・・・・・」

白い葉書・ジョリー・ランバース」(うさみかつみ詞・佐藤祐功曲)コロムビア      54/6月

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振り返ってみると戦後の「葉書(はがき)」曲が、これほど「絵はがき」ばかりに偏っていたとは、この特集を組むまで、まったく知らなかった。

そこには戦後直後のような生活苦にあえぐ時代が去って、国民みな中流階級の意識が芽生えてきた頃の余裕が見え隠れするようだ。 
人々は旅というレジャーに指向していったため、「絵はがき」が便りの表舞台に現れたということなのだろうと思う。

更に正月を迎える行事のひとつになった儀礼的な「年賀はがき」を加えると、葉書の役目は戦前の実用的な用途の頃から見ると、大きく様変わりしてしまったかもしれないが、特に「歌の世界」ではそのあたりが強調されているような気がした。

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3. まとめ

戦前時代に日常の通信手段としてよく使われていた「葉書(はがき)」・・・・・その「葉書(はがき)」のついた「曲名」が戦前になかったのは、おそらく「手紙」「便り」に含まれてしまったからだろうと冒頭に書いたが、実は私の歌資料の歌詞欄を検索してみても、戦前では歌詞の中に「葉書(はがき)」かあったのは、僅か1曲しか見つからなかった。

夢見る戦線・渡辺はま子」(久保田宵二詞・竹岡信幸曲)コロムビア       13/2月
♪「慰問袋を届けたら 戦線絵はがきこの便り・・・・・・」   「九州新聞  S13/01/31日 に歌詞掲載」

銃後から大陸戦線の兵隊さんに慰問袋を送ったら、お礼に「戦線絵はがき」が届いたという事だろうが、お堅いはずの軍事郵便に「戦線絵はがき」まであったとしたら、支那事変が起きた翌年のころは、またまだ軍部も連戦連勝の勢いで、余裕があったからだろうと思う。

ネット上にある「従軍画家・小室孝雄」というサイトを見ると、この「戦線絵はがき」のことに触れている。

「小室は、従軍関係絵葉書(はがき)として三種を刊行している。その一つ「支那事変 我○○部隊戦跡」という軍事郵便の絵葉書には従軍画家 小室孝雄画伯 筆 検閲済と明記され、絵葉書の袋に陸軍嘱託 小室孝雄筆とある。描かれたのは皇紀2598年(昭和13年)1月で、戦線の本部や後方から描いたパノラマ 式の二枚綴(つづ)りだが戦争の陰惨さを印象づけない風景画のような表現である。軍報道部の指示によるものなのだろう」 (後略)

他に満州事変当時発行された写真入の「戦線絵はがき」も、ネット上にあるので見ることが出来る。

今は旅行に行っても、土産物店の隅でひっそり売られている「観光絵きがき」だが、戦前の頃は観光や戦場に限らず、私たちのまわりには「絵はがき」は溢れていたように思う。

今回、昭和時代の「流行歌」を通して見えてきたのは、単なる「葉書」よりも「絵はがき」のほうに、焦点が向けられていたという点だった。
この「曲名特集」で、そうしたことが判っただけでも良かったと思っている。

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さて次回の「曲名特集」は、人生には光と影がある中で、影の部分に含まれると思う「嘘つき」のついた歌を纏めてみることにした。

主題の映画主題歌の次回は、昭和33年(その20)としてテイチク篇 (2)を予定している。
                                 (つづく)


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2012年01月06日

新春番外篇 「今年の干支”辰”が曲名についた流行歌」

新春初投稿なので、本題の「映画主題歌」は一回お休みということにして、「新春番外篇」を組んでみることにした。

この「新春番外篇」では、今年の干支である「」のついた曲名を、昭和の流行歌の中から集めてみることにしたい。

過去にこのブログでは、「干支の歌」特集を四回も組んできている。                    
子(鼠)から始まって、丑(牛)、寅(虎)とつづき、昨年の「卯(兎)」までで四回も続いたので、今年の「」は五回目の「干支」曲名特集ということになった。

干支の動物のなかには、流行歌の曲名に向き不向きがあるようだが、さて今年の干支の「」はどんなものだろうか?

曲名についた→      「 辰 」
昭和戦前期            5曲
戦後20年代            2曲
〃  30年代            6曲  
〃  40年代            5曲
昭和50〜56年          1曲
合計              19曲

※  辰年の干支には他に「」も使われているが、こちらは流行歌の曲名にざっと150曲あまりも使われている。
これでは曲数が多すぎて手に余るので、今回は「」はやめにして「」のみで進めることにした。

19曲ある「」曲をみると、そのほとんどは人名か土地の名ばかりで、本来の架空の動物そのものを曲名としたものは、僅かしかないようだ。
まあ12年に1度だけ、それも暮れから正月にだけ人々の目に触れるだけという「」では、致し方ないところかも知れない。

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1. 昭和戦前期

研辰討たれの唄・権藤円立 」(林 柳波詞・小松平五郎曲)ヒコーキ       S5/10月

研辰・小杉鶴子」(下加茂企画詞・森 義八郎曲)ポリドール         S7/10月
                                     ☆「松竹 研辰」主題歌

偽医天辰の唄 ・町田春男」(岡田産太詞・広島太郎曲)テイチク         S10/1月

辰巳草紙・藤本二三吉」(高橋掬太郎詞・佐々紅華曲)コロムビア        S14/9月

辰どし・藤本二三吉、甲斐百合子」(平山芦江詞・佐々紅華曲)コロムビア   S15/1月

※  ☆「松竹 研辰」(監督;秋山耕作)は木村錦花原作で、昭和7年夏に封切られた無声の時代劇映画。主演は高田浩吉、飯塚敏子だが、元々は歌舞伎の狂言だといわれる「研辰」については、どんな内容なのかはわからない 

※  「辰どし 藤本二三吉、甲斐百合子」は、今回あつめた「辰」曲のなかでは、唯一干支そのものを指す歌と言えそうだ。
歌の内容はわからないが、おそらく三弦にのる小唄調か、舞踊小唄かもしれない。

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2. 昭和20年代

どぶろくの辰・東海林太郎」(藤田まさと詞・阿部武雄曲)ポリドール     S24/4月
♪「意地がなくなりゃ土方は出来ぬ 人情捨てたらこの夜は闇よ・・・・・・」
                                  ☆「大映 どぶろくの辰」主題歌

辰野音頭・波岡惣一郎、榎本美佐江、喜久丸」(谷川小ゆ芽詞・中山晋平曲) S25年頃

※  ☆「大映 どぶろくの辰」(監督;田坂具隆)は、昭和24年6月に封切られた作品で、北海道の山間にある工事現場での、飯場生活を描写している。主人公の「どふろくの辰」には、これまた干支に縁のある「辰巳竜太郎」が扮していた。

※  「辰野音頭」の辰野は蛍で有名な長野県辰野町のことで、この「音頭」は後の昭和52年に、島倉 千代子が新吹込みした盤を出していた。

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3. 昭和30年代

辰巳育ち・照菊」(高橋掬太郎詞・細川潤一曲)キング                S31/5月
♪「思いこんだら命もてらぬ 辰巳育ちのアレワイサノサ・・・・・・・」

江戸の辰五郎さん・園 希代子」(−詞・−曲)マーキュリー               S34年

飯場の辰・春日八郎」(上尾美与志詞・真木 陽曲)キング              S35/5月
♪「ダムの飯場の石ころ屋根に 今日もザンザと雨が降る・・・・・・・」

花の辰五郎・高田夕紀夫」(八反ふじを詞・三島邦夫曲)東芝           S38/6月

喧嘩辰・北島三郎」(有近朱実詞・関野幾生曲)クラウン                S39/4月
♪「恋という奴ぁどえらい奴だ 俺を手玉にとりやがる・・・・・・・・」

戻り龍辰五郎・春日八郎」(山崎 正詞・塩谷純一曲)キング             S39/10月


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4.. 昭和40年代

新門辰五郎・真山一郎」(藤間哲郎詞・佐藤勝彦曲)キング         40/11月

ハッパの辰・中村富士夫」(−詞・−曲)ビクター                42/12月
  
梅宮辰夫の東京流れ唄・梅宮辰夫」(志賀大介詞・島 豊曲)テイチク  45/12月 
♪「手前生れは東京で 銀座育ちのあばれ者・・・・・・・」

辰兄いの三度笠・梅宮辰夫」(志賀大介詞・島 豊曲)テイチク       46/7月 
♪「白を黒だと言われても 違いますとはいえない・・・・・・」

辰ちゃんの青春日記・ 梅宮辰夫」(志賀大介詞・島 豊曲)テイチク    46/7月

※  昭和40年代はどうやら「梅宮辰夫」が、最盛期の頃だったのかもしれない。

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5. 昭和50〜56年

辰ちゃん音頭・竹内すみ子」(青木かつみ詞・沖之株勝美曲)ミノルホン   54/9月
♪「若いドラゴン名前もタツで 雲を呼ぶ呼ぶ名古屋城 ソレ 辰ちゃん・・・・・」

この曲は、プロ野球・中日の応援歌のようだ。

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3. まとめ

曲名に出てくるのは、人名と土地の名ばかり多い「」づくしの中に、江戸の風情を伝える「辰巳」のついた曲が2曲だけあった。

コトバンクを見ると「辰巳」については、こう書いてある。

1  辰と巳(み)とのの中間。南東。また、南東から吹く強い風。
2  江戸城の東南方にあたるところから、江戸深川の遊里のこと。

今回載せた「辰巳」のついた曲は、どちらも深川の辰巳芸者を描いたものだろう。
江戸時代に辰巳芸者は、お座敷に出る際にみな黒の羽織を羽織っていたことから「羽織芸者」とも呼ばれ、気っぷのよさで知られていた。

古い唄になるが、昭和5年に出た「深川小唄・小寿々」(内山惣十郎詞・篠原正雄曲)ポリドール  という流行歌の歌詞が、S5/07/13日の報知新聞に載っていた。

♪「荒い潮風身に受けて きかぬ気性は深川の キャンとイナセの辰巳張り かけた羽織も伊達じゃない ヤレ深川粋なとこ

歌詞の中にでてくる「キャン」は「おきゃん」のことで、気っぷのいいお転婆娘のことを、昔の人は「おきゃんな娘」と呼んでいた。

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さて次回の「昭和流行歌・曲名特集」は、普段は疎遠であっても年に一回だけお正月に、お互いの消息を確かめ合う「年賀はがき」にちなんで、「葉書(はがき)」のついた曲名を集めてみることにした。

一回休んだ本題の「映画主題歌」のほうは、「昭和33年(その19)」としてテイチク篇(1)を予定している。
                                   (つづく)


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2011年12月30日

昭和33年(その18)

1. キング篇 (6)

本年最後の投稿になった今回は、洋画主題歌ばかりが目立ったキング篇の最終回にもなった。
昭和21年から始めて昭和33年まで続いてきた「戦後篇」で、邦画主題歌よりも洋画主題歌の数が多かったのは、昭和33年度のキングが始めてのことだった。

どうも慣れない洋画主題歌ばかりに、この一月あまりの間追われて、なんとなく落ち着かない気分だったので、今回キング篇が終ることになって、正直なところホッとしている。          

昭和流行歌・曲名特集のほうは、前回に続き「”田舎”のついた歌」 (下)篇を纏めてみた。
 
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★「洋画:南太平洋」(監督;ジョシュア・ローガン)   1958年 アメリカ   20世紀FOX製作

主題歌「バリハイ・ペギー葉山」(音羽たかし詞・Rロジャース曲)           33/10月 
○歌いだし「バリハイ 夜も昼も あなたの心にやさしく 来たれ来たれ バリハイ・・・・・・」
             (歌詞はDJ AJIさんからのご提供)

この映画の資料を見ると「ジェームス・ミッチナーの原作「南太平洋物語」をもとにして大ヒットした、ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したもの」とあった               

「日本軍と戦うアメリカ海兵隊の駐屯する南太平洋の島で巻き起こる男女の愛の話で、海兵隊看護士官のネリー(ミッチー・ゲイナー)と島に住み着いているフランス人紳士エミール(ロッサノ・ブラッティ)との恋、そしてケーブル海兵隊中尉(ジョン・カー)と島の娘ライアット(フランス・ニューエン)という二組の男女の恋が描かれている」

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★「洋画:ぼくの伯父さん」(監督;ジャック・タチ) 1958年  フランス/イタリア              

主題歌「場末の街・高 英男」(中原淳一詞・Aロマンス曲)           
○歌いだし「ごらんなさい街には 赤い夕日が・・・・・・・」

「会社社長アルベル(ジャン・ビエール・ゾラ)の息子であるジェラールン(アラン・ベクール)は、何不自由ない生活に飽き飽きして、時折下町のアパートに住んでいるユロ伯父さん(ジャック・タチ)のところへ、遊びに行くことが多かった。 パパのアルベルは、正業に就かずのんきに暮している兄のユロが気になって、自分の会社で働くようにしむけた・・・・・・・」

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★「洋画:風は知らない」(監督;ラルフ・トーマス) 1958年  イギリス

主題歌「風は知らない・ペギー葉山」(音羽たかし詞・Pハート曲)        33/11月
○歌いだし「風は知らない私のためいきを かすかに囁くあなたの名を・・・・・・」

この映画の解説資料を見ると「英国の新人作家リチャード・メイスンが、戦時中の東南アジア戦線での体験をもとに書いた同名原作を自から脚色した、大戦中のインドを舞台とする英国空軍将校と日本語教師の日本娘との悲恋物語」だとあった。

「1943年のインド戦線で、空軍中尉マイケル・クイーン(ダーク・ボカード)は、同僚とともに、日本軍捕虜訊問官となるため日本語教育を受けることになった。 教師は若くて美しい日本人娘で、スズキさん(谷 洋子)と呼ばれていた・・・・・・・・」

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★「洋画:制服の処女」(監督;ゲザ・フォン・ラドヴァニ) 1958年 西 ドイツ/フランス

主題歌「制服の処女・中原美紗緒」(音羽たかし詞・石川皓也曲)      33/11月
○歌いだし「冷たい校舎の小暗き廊下を 夜毎慕い行く乙女マヌエラ・・・・・・・」

昭和6年(1931年)につくられたドイツ映画★「 制服の処女」のリメーク版になっている。

「母に死なれた十六歳のマヌエラ・フォン・マインハルデイス(ロミー・シュナイダー)は、伯母エレーン男爵夫人につれられて、厳格な上流子女教育をもって知られるポツダム郊外のミッション・スクールの寄宿舎に入れられた・・・・・・・・」

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★「洋画:モンプチ 私の可愛い人」(監督;ヘルムート・コイトナー)  1957年ドイツ ウーファ社

主題歌「私の可愛い人・中原美紗緒」(音羽たかし詞・外来曲)        33/11月
(歌詞不詳)

「ハンガリーの画学生の青年(ホルスト・ブッフホルツ)は、リュクサンブール公園のベンチで、ピンクのワンピースのパリジェンヌ、アンクレール(ロミー・シュナイダーー)に会った。うちとけた二人は、またこのベンチで会うことを約束した。この日に青年は挿絵が売れてお金が入ったので、次の日は新調の背広を着て公園に出かけたが、娘はやってこなかった・・・・・・・・」

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☆「日活:単車で飛ばそう」(監督;井田 探) 34/1月封切   現代劇   白黒版    

主題歌「単車で飛ばそう・平尾昌晃」(矢野 亮詞・吉田矢健治曲)       33/12月
○歌いだし「風を衝いて風を切って 単車で飛ばそう・・・・・」       

平尾昌晃のヒットソングを織り込んだ明朗歌謡映画。

「看板屋”レインボーアート”の2階には、二人の店員が住んでいた。一人は伊集院太郎(青山恭二)といい、将来は作曲家を目指してギターを奏でていた。もう一人の平田昌夫(平尾昌晃)は画家を夢見て、看板描きをしていた。ところがこの二人は、あることをきっかけに不仲になってしまった・・・・・・・」

他に堀 恭子、丘野美子、菅井一郎、、柳谷 寛らが出ていた。

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これで昭和33年度のキング主題歌は、すべて終わりになった。

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2. 昭和流行歌・曲名特集 「”田舎”のついた歌」 (下)

前回の戦前から昭和30年代までの「田舎」曲に続いて、今回は昭和40年代、50年代の「田舎」曲を集めてみた。

曲名についた→   「田舎」
昭和40年代        10曲
昭和50〜56年       4曲 
   
数の多い昭和40年代の「田舎」曲は、殆どが「田舎へ行こう」「田舎に引っ越そう」という想いの曲になっていた。
しかし中には「東京に三日、田舎に四日」という曲名のように、都会に未練をのぞかせているような曲もあった。

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昭和40年代 

田舎はいいな・三沢あけみ、勝三四郎」(−詞・渡久地政信曲)ビクター   40/-月

田舎の団十郎・加賀城みゆき」(−詞・和田香苗曲)コロムビア         41/10月   

東京の田舎っぺ・東京ぼん太」(高村俊広詞・和田香苗曲) コロムビア     41/12月
♪「俺らぁやるぜと心に決めて 山もたんぼも畠も売った・・・・・・」

田舎育ち・桂 京子」(狹帖〔仍譟Ω單捗々Ф福謀貅如            42/10月

汽車が田舎を通るそのとき・高田 渡」( 高田渡 詞・高田渡曲)UR 44/10月
♪「汽車が走る十年ぶりに 田舎という駅・・・・・・・・」 

田舎へ行こう・マヨネーズ」(北山 修詞・北山 修曲)エキスプレス     45/1月   

いなかへ行こう・大塚 登」(北山 修詞・北山 修曲)ユニオン     45/8月

田舎へ引越そう・チューリップ」(財津和夫詞・財津和夫曲) エキスプレス  47/9月
♪「気楽なような  死にたくなるほどたまらない そんな毎日だから・・・・・・」

田舎・十和田みどり」(上尾美代志詞・遠藤 実曲)東芝          47/10月  
♪「兄貴はぐれて家を出た おやじはやけ酒のむばかり・・・・・・」

東京に三日、田舎に四日・渚 ゆう子」(詞曲とも浜口庫之助)東芝    48/6月
♪「陽のあたる道を歩きたいわ 幸せの道を走りたいわ・・・・・・・」

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昭和50〜56年

田舎者・吉川団十郎」(吉川 昇詞・吉川 昇曲)アードバーク        51/11月
♪「春から夏へと 夏から秋へと 季節は変わる東京暮らし・・・・・・」

田舎町・根田成一」( 根田成一 詞・根田成一 曲) アードバーク       52/4月 

田舎町のうまい酒・西岡たかし」(西岡たかし詞・西岡たかし 曲)ビクター  54/12月
♪「田舎の町の寄り合い酒場 酔ったお客がくだを巻く・・・・・・・」

田舎デスコ・ウシャコダ」(ウシャコダ詞・ウシャコダ曲)ワーナー            55/5月

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3. まとめ

とうとう今年最後の投稿になってしまった。

今から5年前に、私がボケ防止のため80歳から始めたこのブログも、5年半を経過して投稿回数317回を数えるまでになった。

新聞や本を読んだりテレビを観たりするよりも、パソコン上でブログを書くことの方が、ボケ防止には有効だと信じてやってきたものの、やはり最近ではすぐ目が疲れてしまい、長続きの入力作業は辛くなってきた。

そこで、現在やり掛けている「昭和33年度の映画主題歌」が近いうちに終えた時点で、このブログは閉じたいと考えるようになった。

昭和34年以降の主題歌にも未練は残るけれど、日増しに迫る老いの歩みには勝てないもので、致し方ないというほかはない

ということで昭和33年の分が終るまでは、なんとか老体をいといながら頑張ってみたい。

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さて次回はお正月に入るので、「昭和33年」の映画主題歌は1回だけお休みとして、番外編の「今年の干支”辰”が曲名ついた流行歌」を纏めてみることにした。
                                       (つづく)
それでは良いお年をお迎え下さい・・・・・

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2011年12月23日

昭和33年(その17)

1. キング篇 (5)

今回は昭和33年夏の頃出たキングの主題歌を集めたが、邦画はヒット歌謡曲映画が2本、後は洋画が4本となって、相変わらず洋画優位が続いている。

「昭和流行歌・曲名特集」は、年末で帰省する方々が向う先の「田舎」に焦点を当ててみた。            
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☆「日活:星は何でも知っている」(監督;吉村 廉) 33/8月封切 現代劇  白黒版

主題歌「星は何でも知っている・平尾昌晃」(水島 哲詞・津々美 洋曲) 33/7月
○歌いだし「星はなんでも知っている ゆうべあの娘が泣いたのも・・・・・・」

ロカビリー歌手・平尾昌明の大ヒット曲をテーマにした映画で、彼はこの映画の中で初めて主役として出ている。

「嵯峨 栞(丘野美子)は、ある日マネージャの目を盗んで独り街にでて、松村五郎(岡田真澄)という青年と知り合った。
二人はジャズ喫茶にはいり、そこで出演していたロカビリー歌手の平戸昌彦(平尾昌晃)と出会った・・・・・・」

他に、菅井一郎、葵 真木子、木戸新太郎、初井言栄、水木京一らが出ていた。

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☆「大映:夜霧の滑走路」(監督;竹谷豊一郎) 33/7月封切 現代劇  白黒版

主題歌「夜霧の滑走路・三船 浩」(横井 弘詞・飯田三郎曲)      33/8月
○歌いだし「いま一度もう一度ただ一度 君に逢いたいそればかり・・・・・・」

B面曲「東京ブルース・三船 浩」(矢野 亮詞・山口俊郎曲)        同上
○歌いだし「並木にともる街の灯を追って 一人さまよう銀座裏・・・・・・」

星は何でも知っている 」に続いて「夜霧の滑走路」と、安易なヒット歌謡曲を題材にした映画が多作されているが、テレビに押され始めたこの頃の映画界の手詰まりぶりが、目に見えるようだ。

「羽田空港に降りた三島隆二(石井竜一)には、二世のスチュワーデス・美沙子(金田一敦子)という連れがいた。彼女はアメリカに在住する日系一世の養女になっていたが、日本にいる肉親を探しにやって来たのだった。隆三は美沙子の肉親探しを手伝ったが、手掛かりになるのは、山の中の滝の前で一家が写っている写真だけだった・・・・・・」

他に、北原義郎、市川和子、若松和子、三船 浩、穂高のり子らが出ていた。

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★「洋画:河は呼んでいる」(監督;フランソワ・ヴェリェ) 1957年  フランス

主題歌「河は呼んでいる・中原美紗緒」(音羽たかし詞・Gベアート曲)   33/8月
○歌いだし「デュランス河の流れのように 子鹿のようなその足で・・・・・・」

「アルプスの山ろくの村では、デュランス河が度々氾濫したため、農民に大きな損害をもたらしていた。そこで、政府は洪水対策のためダムを建設した。このため二つの村が湖底にしずむことになった。 村の少女オルダンス(パスカル・オードレ)の父も立ち退きのため大金の補償金を貰ったが、その父が急死したため彼女は父が貰った補償金の在り処が、わからなくなってしまった・・・・・・・」

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★「洋画:野ばら」(監督;マックス・ノイフェルト) 1957年  西ドイツ  ドナウ社製作

主題歌「陽の輝く日・伊東ゆかり」(音羽たかし詞・Fホスト曲)       33/8月
○歌いだし「取り越し苦労はよしなさい 何処にでもある幸せな・・・・・・・」

映画の中では、ボーイソプラノのウィーン少年合唱団による「ウェルナーの野ばら」の美しい歌声が流れてくる。

「ハンガリー動乱の際、オーストリアに避難してきた孤児のトニー少年(ミハエル・アンデ)は、親切な老人ブリューメルに引き取られた。やがて少年の音楽的才能が認められてウィーン少年合唱団に入り、アメリカ公演の際に、劇「美しい兄弟」で主役に抜擢される・・・・・・・」

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★「洋画 :バジャマゲーム」(監督;Gアボット/Sドーネン)  1957年   アメリカ  ワーナー製作

主題歌「ヘルナンドス・ハイドアウエイ・ペギー葉山」(音羽たかし詞・Rアドラー曲)  33/9月
○歌いだし「誰にも知られぬ愛する二人の 秘密のかくれ家それは・・・・・・・」

大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品。                 

「パジャマを生産している縫製工場の中で、若き工場長シド(ジョン・ライト)と従業員キャサリン(ドリス・ディ)との恋のお話。  
従業員の中でリーダー的存在だったキャサリンが先に立って、会社に対して賃上げ闘争を始めたが、工場長のシドに拒否されてしまった、 こうして二人は一時は険悪化したものの、やが親密な間柄になってゆく過程が描かれている・・・・・」

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★「洋画:年頃ですもの」(監督;ブレイク・エドワーズ) 1958年封切  アメリカ  ユニバーサル製作

主題歌「年頃ですもの・ペギー葉山」(音羽たかし詞・Jリビングストン曲)     33/10月
○歌いだし「空の上を歩くような すてきなこの気持・・・・・・・」

「名優プレストン・ミッチェル(クルト・ユンゲルス)は舞台を引退してから、家政婦のアーリー(エステル・ウインウッド)とコネティカットの引きこもった。
ある雨の夜、若い娘ジャネット・ブレ-ク(D・レイノルズ)が、突然彼の屋敷に飛び込んできた・・・・・・・」

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2. 昭和流行歌・曲名特集 「”田舎”のついた歌」 (上)

昭和時代の童謡、唱歌を見ると、都会よりも殆どが「田舎」へ行けば見られるような、自然の風景を取り上げているようだ。  
しかし大人の歌(流行歌)となると、都会への憧れや、ネオン瞬く都会の夜の風俗を唄った歌の方が多くて、「田舎」の歌は割合と少ない。

ところが、戦後の高度成長期にあたる昭和30年代に入る頃になると、青木光一が唄ったヒット曲「はやく帰ってコ」のように
♪「・・・・・炉端かこんでいつかいつしか東京の お前たち二人の話に 昨夜も更けたよ 早くコ早くコ 田舎へ帰ってコ・・・・・」
と「田舎」に回帰を促する流れが起きてきて、下表のように30年代40年代には「田舎」のついた曲名が、他の年代よりも多くなってきた。

曲名についた→       「田舎」   
昭和戦前期            3曲
戦後昭和20年代         1曲      (上)篇 今回掲載
〃  昭和30年代         10曲                       
〃  昭和40年代        11曲
昭和50〜56年          4曲     (下)篇 次回掲載
    合計          29曲

それでは今回と次回に分けて、「田舎」のついた曲を年代順に見てゆくことにしたい。

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昭和戦前期 

恋は田舎でするものよ・筑紫国子」(松本英一詞・近藤十九二曲」オデオン   S6/1月
♪「その頃は 花の名前も貴方の名さえ 知らずに焦がれていたものを・・・・・・・」

恋は田舎でするものよ・鈴木令子」(松本栄一詞・男沢靖央曲)コロムビア    S6/5月
                     上記2曲とも ☆「帝キネ・ 恋は田舎でするものよ」主題歌

田舎娘の真心・井上喜久子」(−詞・岡田利典曲)テイチク              S7/10月

帝国キネマの☆「 恋は田舎でするものよ」(監督;高見貞衛)は、S5/12月に封切られており、杉 狂児と山路ふみ子が主演していた。

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昭和20年代

田舎生まれの伊達娘・星野みよ子」(藤浦 洸詞・スタイン曲)コロムビア       S28/10月
                    ★「洋画;紳士は金髪がお好き」主題歌

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昭和30年代

まずは年配者ならご存知の方が多いとおもわれる、中村メイ子のヒット曲から・・・

田舎のバス・中村メイコ」(三木鶏郎詞・三木鶏郎曲)ビクター            S30/3月
♪「田舎のバスはおんぼろ車 タイヤはつぎだらけ窓は閉らない・・・・・・・」

ラジオ歌謡「田舎はいいなあ・−」(石本美由起詞・平川英夫曲)NHK      S31/7月放送
♪「僕が子供の頃に着た兄貴ゆずりの古い服 今じゃ田圃の案山子が着る・・・・・・」

田舎へ帰ろうよ・藤島桓夫」(藤咲ゆたか詞・島田逸平曲)マーキュリー        S32/1月
♪「お前の気持は分るけど 考え直してくれないか・・・・・・・」

田舎の三日・高城丈二」(山本歳一詞・山本歳一曲)ポリドール            S34/12月
♪「久しぶりだねっかぁ と お国なまりがとんで出る・・・・・・・」

田舎の子・美空ひばり」(加藤和枝詞・加藤和枝曲)コロムビア             S37/11月 
♪「田んぼのなかの畦道を お手手つないで父さんと あの子どこの子・・・・」

田舎教師・守屋 浩」(中山淳太朗詞・三和完治曲) コロムビア             S38/3月
♪「雲に語ろう眉上げて 愛と理想あの雲に たとえわが身は野の果ての・・・・・・」

田舎へかえろう・コロムビアローズ」(鈴木一枝詞・関野幾生曲) コロムビア       S38/6月
♪「春になったら 田舎へ帰ろう ちいさな駅で乗り換えて・・・・・・・」

田舎へ帰れよ・北島三郎」(有田めぐむ詞・中村貞男曲)クラウン            S39/7月 
♪「田舎へ帰れよ それがいい 心配してるぞ母さんが・・・・・・・」

東京もいいけど田舎もいいよ・山内 賢」(門井ふみを詞・天井 正曲) テイチク   S39/1月 

俺ら田舎っぺ・平尾昌晃」(馬場冬樹詞・和田香苗曲)ヒクター               S39/1月


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3. まとめ

戦後直ぐの昭和20年代には、田舎の若者や娘たちの間に都会へ強い憧れの風潮が漲り、なかには無計画で家出同然に大都会に走ったりしていた。 
またそれを奨励するかのごとき歌も出てきて、識者の顰蹙を買いはじめてもいた。

昭和も30年1月に♪「・・・・・・・東京へ行こうよ東京へ 思うだけではきりがない 行けば行ったっで何とかなるさ・・・・・・」と唄った
東京へ行こうよ・真木不二夫」(大久保正弘詞・平川浪竜曲)テイチク→  は、放送禁止、発売禁止 になってしまった。

そしてこの頃から次第に、今回載せた「田舎に帰ってこいよ」調の歌が次第に見直されるようになって、「田舎」曲が、増えてきたように思われる。

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さて、本年最後の投稿となる次回は 「”田舎”のついた歌」の(下)篇として、昭和40年代、50年代の歌を集めてみるつもりで居る。

本題の映画主題歌は「昭和33年(その18)」として、キング篇 (6)を予定している。
                          (つづく)


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2011年12月16日

昭和33年(その16)

1. キング篇 (4)

昭和33年度のキングの映画主題歌には、邦画よりも洋画の方が大変多いことは承知していたが、とうとう今回載せた5本はオール「洋画」になってしまった。

他に昭和流行歌・曲名特集のほうは、冬の季節に合わせて 「”颪(おろし)”のついた歌」 を纏めてみた。

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★「洋画:タミーと独身者」(監督;ジョセフ・ペヴニー) 1957年 アメリカ  ユニバーサル

主題歌「タミー・ペギー葉山」(音羽たかし詞・Jリビングストン曲)      33/5月
○歌いだし「ほろほろ小鳩の啼く宵は タミータミー・・・・・・・」

映画の主題歌のTammy(タミー)とは、デビー・レイノルズ演じるヒロインの名前で、彼女の歌う"Tammy" はアメリカでも大ヒット曲したそうだ。

この洋画は日本では未公開だったようで、そのためか内容を含めた資料は見つからなかった。

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★「洋画:武器よさらば」(監督;チャールス・ヴッター) 1957年 アメリカ  FOX製作

主題歌「愛の調べ・ペギー葉山」(音羽たかし詞・エンゲルマン曲)     33/6月
○歌いだし「いとしい君よ さようなら はかない夢よさようなら・・・・・・」

第一次世界大戦の最中のイタリアを舞台にして、アメリカ兵とイギリス人看護婦との恋を描いている。

「アメリカの青年フレデリック・ヘンリー(ロック・ハドソン)は、イタリア軍の志願兵として第一次大戦に参加した。だが、自分の理想とかけ離れた戦争の実態に、彼は失望して武器を捨てる決意をする。そして戦場で知り合った看護婦キャサリン・バークレー(ジェニファー・ジョーンズ)と共に、スイスへ逃亡するが、幸せを得たのも束の間、二人には悲しい別れが訪れる・・・・・・・」

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★「洋画:芽ばえ」(監督;アルベルト・ラットゥアーダ) 1957年 イタリー・フランス合作

主題歌「芽ばえ・中原美紗緒」(音羽たかし詞・Pモルガン)         33/6月
○歌いだし「グエンダリーナ 忘れ得ぬその名よ・・・・・・・」

主演のジャクリーヌ・ササールはフランスの女優で、この「芽ばえ」で映画デビューしている。

「イタリアの避暑地のヴィアレッジョで一夏を過ごすグエンダリーナ(ジャクリーヌ・ササール)。両親の不仲に心を痛める彼女は、現地の青年オーベルダン(ラフ・マッティオーリ)に対して、わがまま放題に振る舞うことで、つらい気持を紛らわそうとするのだった。やがて打ち解け合った2人は、恋の喜びを知ることになる・・・・・」

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★「洋画:戦場に架ける橋」(」監督;デビット・リーン) 1957年 イギリス=アメリカ(コロムビア)製作

主題歌「クワイ河マーチ・伊東ゆかり」」(音羽たかし詞・マルコムアーノルド曲)     33/6月
○歌いだし「口笛吹き吹き朝露踏めば 明るい希望に今日も胸はふくらむ・・・・・」

映画もその主題歌も共に大ヒットしたので、多くの方がご存知のことだろうと思う。

「第二次世界大戦の最中の昭和18年、タイ国のビルマ国境に近い山中にあるイギリス兵の捕虜収容所が舞台になっている。  
日本軍が計画した泰緬鉄道敷設工事のうち、クワイ河に架橋する作業に動員されたのはニコルソン大佐(アレックス・ギネス)を代表とする捕虜たちだった                 
激しい使役労働に怒ったニコルソン大佐は、捕虜使役の国際協約違反だと、工事を監督する日本軍の斉藤大佐(早川雪州)に迫ったが、彼は営倉に監禁されてしまった・・・・・・・・」

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★「洋画:悲しみよ今日は」(監督;オットー・ブレミンジャー) 1957年  イギリス/アメリカ 共同制作 

主題歌「 悲しみよ今日は・中原美紗緒」(音羽たか詞・Gアウリック曲)   33/6月
○歌いだし「目覚めの床で 孤独な私は・・・・・・・」

映画の内容は、本ブログの「昭和33年(その4)」コロムビア篇(4)に載っているので省略したい。

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2. 昭和流行歌・曲名特集 「”颪(おろし)”のついた歌」 

昭和時代の約半世紀の間に生まれた「颪(おろし)」のついた曲名は、下表のように少ないだけでなく、半数以上の曲が戦前の頃に集中していた。


曲名についた→   「颪(おろしを含む)」 
昭和戦前期           8曲
戦後昭和20年代       0曲  
   〃  30年代        1曲 
   〃  40年代        1曲
   〃50〜56 年       2曲
    合計         12曲


なぜ戦前年代の「颪(おろし)」曲が、それ以後の年代より多く出ていたのだろうか?

私が子供の頃過ごした戦前の冬の頃は、毎年のように手足の指、耳たぼの凍傷に悩まされてきたし、母親はひび、あかぎれのため、黒い薬を塗りながら水仕事をしていたことを思い出す。

つまり当時の人々は、冬の寒さ、特に季節風による寒さに対して、現在とは比較にならないほど強く身に沁みていたから、颪という寒風に対する意識の強さが、そのまま歌の世界にも現れたような気が、私はしている。

さらに気象の厳しさだけでなく戦前は、満州事変から始まり終戦にいたるまで、戦争に明け暮れた歳月が長かっただけに、戦後にくらべれば国際環境からのシベリア颪・大陸颪・アメリカ颪が吹き荒れていた時代だったことも、「」曲が多かったことに繋がるのかもしれない。

では年代順に「(おろしを含む)」 曲を見てゆきたい。

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「戦前年代」

赤城颪の子守唄・川島伸二」(伊藤章照詞・野口健一曲)コッカレコード     S9年頃
♪「泣くな鉄よねんねしな 赤城山鳥鳴けばとて 坊は泣かぬよ男達・・・・・・・・」

この曲は東海林太郎の大ヒット曲「赤城の子守唄」が出た後を、追うようにレコードが発売されたので、所謂パクリ盤と言ってよいのだろうが、当時は現在ほど著作権事情はやかましくなかったせいか、他にも真似した「赤城の新子守唄・横田良一」ショーチク   という盤も出ていた。

なお「 赤城颪の子守唄」は当時のマイナーレコード社では人気があったらしく、コッカ以外にホームラン・センター・コーライなどのレベール盤も出しており、歌手も 「川島伸二」と同一人とみられる「清川信夫」名で出した盤もあった。

赤城颪の唄・藤村一郎」(塚本篤夫詞・片岡志行曲)テイチク         S9/7月
♪「とがる三日月荒れる風 吹くな颪よ今しばし ぬれて咲くやら咲かぬやら・・・・」

この曲も発売時期から見ると東海林太郎の「赤城の子守唄」に便乗したように見えるが、元々は☆「上州七人旅」の主題歌として「消えて果てよと」の曲名で発売されていたレコードを、再発売する際に「 赤城颪の唄」に曲名を変えたようだ。

興安おろし・音丸」(佐藤惣之助詞・江口夜詩曲)コロムビア       S11/1月
♪「赤い夕陽に胡弓を抱いて 北に荒野をさまよえば 風もはるかな空で泣く」

国境おろし・林 伊佐緒む(吉川静雄詞・多紀英二曲)キング       S12/3月 

北山おろし・ミスコロムビア」(林 柳波詞・古関裕而曲)コロムビア       S13/3月 

国境颪・東海林太郎」(島田磐也詞・飯田三郎曲) ポリドール       S13年       
♪「離すまじ死すとも このニュース抱きしめ 丘遥か吹雪を衝いて 死線越えゆく・・・・・」

赤城おろし・原 有明」(清水南海夫詞・佐和輝喜曲)スタンダード     S13/7月

箱根颪旅の唄・上原 敏」(西原武三詞・江口夜詩曲)ポリドール      S15/1月  
♪「江戸に下らばこの世では 二度と越すまい箱根山 この街道も見納めと・・・・・・・」


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「戦後年代」

筑波おろし・中尾 渉」(奥野椰子夫詞・細田義勝曲)コロムビア         S37/10月

比叡おろし・小林啓子」(松岡正剛詞・佐藤充彦曲)キング            S45/5月
♪「風は山から降りてくる レタスのかごをかかえて・・・・・・・」

シベリア颪・中垣幸雄」(中垣幸雄詞・−曲)マーキュリ               S54年
♪「所も知らぬ名も知らぬ 遠い異国に囚われて 辛いノルマに明け暮れる・・・・・」

比叡おろし・岸田智史」(岸田智史詞・岸田智史曲)CBSソニー         S55/2月
♪「京都の町が淋しくなる 人もまばらな比叡おろしのころ・・・・・・・」

以上の歌を振り返ってみると、やはり山の名のついた颪が多かったが、なかには「「シベリア颪」のように終戦後ソ連に抑留され、俘虜として極寒のシベリアで働かされた兵士たちの思いを唄った歌もあった。

同じ颪と名がついても、内地の颪とは想像を絶する酷寒の地の「シベリア颪」の中で、命を落とし故国に帰れなかった兵士たちの無念を思うと、今でも胸が痛んでくる。

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3. まとめ

「曲名」には「颪(おろし)」はつかなくても「歌詞」の中に「颪(おろし)」がある歌は、なぜかプロ野球の応援歌に多いようだ。

阪神タイガースの歌・中村鋭一」(佐藤惣之助詞・古関裕而曲)テイチク       S47/8月
♪「六甲颪に颯爽と 蒼天翔る日輪の 青春の覇気うるわしく 輝く我が名ぞ・・・・・・・」

ドラゴンズ讃歌・ロイヤルナイツ」(九鬼龍兵詞・山本正之曲)東宝レコード        S50/5月
♪「伊吹おろしが しゅるると吹けば 秘めた闘魂 天を打つ・・・・・・・」

阪急ブレーブス団歌・ロイヤルナイツ」(内海重典 詞・入江 薫曲)東宝レコード    S53/3月
♪「六甲おろしに鍛えたる 我ら熱と力のますらおだ  白球飛ぶ青空に・・・・・」

天まで昇れドラゴンズ・新間正次」(新間正次詞・伴 良一曲)ポリドール        S56/7月
♪「伊吹おろしに吹きさらされて きたえたガッツだド根性・・・・・・・・」

Let's Go 岡田・田村 優」(詞曲とも中山大三郎)テイチク               S56/5月
♪「Let's Go!  秘めた闘志のど根性 打て打て岡田 かっとばせ岡田 ペナントレースをつっ走れ 六甲おろしで きたえた腕に・・・・・・」

最後の1曲を除いて、後のすべての曲の歌詞が「六甲おろし」「伊吹おろし」から始まっている。
どうやらプロ野球応援歌となると、寒風肌を刺す「おろし」は歌詞にパンチを効かす効果が大きいのかもしれない。

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さて12月も半ばになって、大震災で明け暮れた今年もいよいよ押し迫ってきた。  
今月の末になれば、「都会」に住んでいる大勢の人たちが、生まれ育った懐かしい「田舎」へと帰省して行くことだろう。

このブログのテーマでもある昭和時代(昭和2〜同56年)の歌の「曲名」から「田舎」を探してみると 
都会」のついた歌は70曲もあるのに対して、「田舎」のついた歌は29曲ほどしかなく、意外と少ないように感じた。

そこで「昭和流行歌・曲名特集」では、次回から上篇、下篇の2回に分けて「田舎」曲を見てみることにしたい。    

本題の映画主題歌の次回は、「昭和33年(その17)」としてキング篇 (5)を予定している。
                         (つづく)


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