MYギター。
実は中学生の頃からアコースティックギターを弾いている。正確には弾いていた。所謂フォークギターだ。中学2年生のとき当時1万4000円で買ってもらったギターは自分の宝物だった。近くの本屋に行ってギターのコードブックや譜面を買ってきては独学でジャカジャカやっていたものだ。最初はコードで弾くということも知らず、ドレミ、ドレミと弾いていたことが懐かしい。

高校生になり、近くの本屋で生まれて初めてのアルバイトを経験した。生まれて初めてもらった給料は約5万円ちょっとだったことを覚えている。その日は私の通っていた佐原高校に当時はまだ売れていなかった「とんねるず」が何かの公演で来ていたのを記憶している。

5万円という給料、当時の自分にはすごく大金に思えて、どうやって使ったらよいのか、持っていても良いのか大いに迷ったのを覚えている。お金が欲しくてバイトしていたわけではなく、バイトするということが楽しくてバイトしていたのでお金をもらっても使い道がなかった。

しかし、せっかくだからと初めてもらった給料をポケットにしまい、電車に乗って一人千葉までギターを買いに行った。5万円のYAMAHAのギターだった。それからは毎日のようにいろいろなアーティストをコピーして高校の学園祭にも出演していました。
妻と出会ったのも丁度この頃、17歳の頃でした。

アコースティックギターも飽きるとエレキギターも手に入れ、いろいろやってみたが、やっぱり自分はアコースティックが性に合っていたらしい。結局エレキは触ることがなくなった。

約10年後、独立することになる。自分は創業だったので最初の頃は毎日が飛び込み営業だった。それでも何とか仕事が軌道に乗ってきたとき、なんとなく自分にご褒美が欲しくなりました。

その時に買おうと思ったのが、忙しくて社会人になってからは殆ど手にすることもなくなっていたギターでした。高校生の頃の夢、いつかは自分だけの自慢のギターが欲しい・・・。

数年前、その夢をかなえました。まずひとつ。YAMAHAにスペシャルオーダーしてカスタムギターを作り上げました。YAMAHAの伝説のLシリーズをベースに、レッドローズの木をネックに、ボディにはマホガニーを、フレットには胡蝶貝で川蝉をデザインし自分のネームをいれました。
注文から手にするまで約6ヶ月以上待ちましたが、出来てきたものは・・・・やっぱりすごい。自己満足の塊です。80万円ほどかかりましたが、今まで5万円のギターを弾いていた自分には夢のような話。

しかし、やはり忙しくて弾いている暇もなく、ケースにしまいっぱなし。いつかは何も考えることなく懇々とギターを弾ける日が来るのだろうか・・・。
今日も枕元にそのギターはおいてある。まるで子供が大事なオモチャを枕元に持っていって寝るように・・・そこがMYギターの指定席だ。