HBcover_l今日は久々に雑誌の取材がありました。我々、住宅業界の人たちは購読していると思うのですが、日経ホームビルダーという雑誌の取材です。
今回の取材の対象は、当社のモデルハウスです。今年で6年目になる当社のモデルハウスは今迄にも結構な数、マスコミに取り上げられてきました。業界紙から週刊誌、女性紙、テレビでは・・・有名どころでは「はまなるマーケット」など。
日経ホームビルダーの取材を受けるのは、実は2回目。モデルハウスが出来たばかりの時に、私の仕事の取り組み方、考え方について取材を受けました。今回は、築年数が経過した家ならではの題材で、自然素材を使った家の欠点について。

うちのモデルハウスは、殆ど全部が木と、自然素材。欠点とは、つまり、割れや反り、隙間がそのままに見せています。実は、うちのモデルハウスは最初からクレーム防止のため、ワザと見える部分、目立つ部分に隙間や割れが出来るように作られています。その効果は築年数が経過した今になって役目を果たしています。

木の家が好き、自然素材の家に住みたい、でも、新築なのに柱が割れていたり、隙間が出来たり、木が割れたり・・・乾燥してないんじゃないの?大工の腕が悪いんじゃないの?というお客様が時々います。これは後でわかるとクレームに発展しかねない。本物の木を使う、本物の自然素材を使うということは、計算通り、予想通りにいかないことも多々あるということを分かってほしい。それがわかる人だけ、許せる人だけが本物の家に住む権利があると私は言っています。

リビングのど真ん中の大黒柱は背割れを入れず、バキバキに割れが出ている。LDK中央の鴨居はワザワザ目立つように真ん中でつなぎ、大きな隙間が見えている。床材はピッタリくっついている部分と、少し隙間が生じている部分がある。引っかき傷やへこみ傷もそのまま。珪藻土のひび割れや、押入れの桐板の割れもそのまま。

それでもいいものはイイ。そんな人にだけにしか受け入れられないかもしれない。
価値観の合う人と、いい家を作りたい。いつも思っています。
ジョブスの言うように・・・感情移入できる家を。

もちろん、「程度」の問題があるのは言うまでもない。