いつかしっかり書かないと・・・と思っていました。
家を作る、買うということの常識感の違いについて。これは今の時代だから敢えて触れないといけないのかなーと思います。
先日、私のfacebookに転載されたブログ記事にOB施主様からコメントを頂きました。もう6年たちますが、私も当時のことをよく覚えていまして、新しい家に住みたかったというお父様の言葉、今でも胸に刻んでいます。

私の会社は、材木屋と、建築設計事務所、工務店と不動産屋という大まかに4つの仕事を三つの会社に分けてやってます。
面白いことに、この4つの業種に携わる人に家づくりのことを聞いてみると、大抵の場合バラバラ、見事に4つの常識に分かれます。

その中でも、工務店と不動産屋の違いは面白いですね。
一世代前の工務店はおいといて、今の時代のよく勉強している元請けの工務店の作る家はとっても良くなっている。設計力やデザインもそうですが、断熱性、耐震性、温熱環境、空気環境、地球環境などに配慮され、長く快適に住めるエコハウスを作ろうと頑張っている。

その半面、不動産屋を本業としている業者の売る家や、大手ハウスメーカー、不動産屋の下請けを生業としている工務店の作る家の多くは、一にも二にもお金勘定から出来ている。いくらで作り、いくらの利益を出すのか。だけ。
家は人が快適に住み、暮らすための建物という感覚ではなく、今流行りのコト売り、ライフスタイルやイメージ、デザインを広告媒体とし、イメージ良く、安く作り、安く売れるように不動産という商品にする。

不動産屋は土地の金額があり、そこに足し算で建物(家)の金額をのせる。そして、総額でいくらになるのか、住宅ローンは組めるのか、それだけだ。家なんか中古になれば皆同じ。価値なんかない。だから安くていい。とにかく、土地の価格がありきだから、買える金額、売れる金額で建物(家)を作らないとダメなんだ。逆算の法則。だから、多くの場合サイテーの家になる。

前者の真面目に勉強している工務店の作る家は、後者の不動産屋の作る家に比べ、とても高価な建物になるだろう。いわゆる注文住宅というものだ。
当然だろう、不動産の広告、チェックボックスには出てこない、様々な高性能、快適性、住み心地といった目には見えない、また、数値では表せないものにお金を掛けて作る家だ。
家を単なる不動産という消耗品の家、商品と考える人のそれとは全く違う。それを同じ土俵の上で比べられちゃうことの無意味さったらない。

残念なことに、未だに後者の常識しか持っていない大人が多い。しかも、そんな大人、不動産を仕事として少しでもかじった経験のある大人は、今の時代の進んだ考え方を持った工務店たちの作る家を知らないから、無知なことを大きな声で言う。

「そんな高い家を建てるのか?馬鹿じゃないの?」
「ぼったくられてんじゃないの?」
「家にそんなにお金かけて大丈夫なの?」

なまじ不動産をかじっている大人の言うことは、ぜんぜん違う次元の建築の話をしているのに「それを知らないから」恥ずかしげもなく大きな声で助言する。無知なことを恥ずかしげもなくだ・・・

そんな話を聞く度に、私たちのように前者の立ち位置にいる工務店さんは
「またか・・・」と思っていることだろう。

大体言ってくるのはお客様の身内だったり、友人、会社の人だったりするから、いちいち反論するのも言い訳しているみたいで気持ち悪いからスルーしたくなる。「あーそうですか」って。

自分たちよりも身近で信頼のおける人が善意でアドバイスしてくれたものを、昨日今日会ったばかりの、しかも、お客様と作り手側という立場で反論するにはかなりのパワーと根気、少しの勇気が必要です。

しかも、私たちの言うことは、良い家を作りその家に住む人たちが幸せになって欲しくてより良い提案をするのですが、お金のかかる話なんです。最初はね。
長い目で見てくれればきっと一番安いのですが、何十年も後のことまでイメージできて理解できるお客様はそう多くはない。

どんな家がいい家なのか、それはその人次第だろう。
でもね、こんな時代だからこそ、ちょっと立ち止まってゆっくり考えてみて欲しい。自分たちがずっと暮らしてゆく住まいのことを。大事な家族、子供たちと暮らす幸せの器だからこそ。

30年後に大規模なリフォームで千万単位のお金を掛けたり、建て替えしなくていい家を作ったほうがいいじゃないの?年金生活になってからの方が人生長いかもよ。最初に作った家の性能、住み心地は生涯ずーっと続く性能です。

化学物質過敏症、アレルギー、花粉症、そんな症状を突然発症する子供たちが多いです。昔はなかった病気です。なったら大変ですよ。住めない家はいらないんですよ。

空気が綺麗で、家中の温度差のない家は、ヒートショックを起こす心配の少ない家になります。冬暖かく、夏涼しく。
冬暖かいということは、低体温症になるリスクが少ないということです。人は体温が上がると病気になりにくくなります。つまり、健康でいられる家になるんですね。

温度差が少ないということは、脳や心臓に負担をかけるリスクが少ないということです。血圧に影響を与える環境が少ない家で快適に安全に暮らせるということです。血圧が一番悪い。それが住む家を選ぶことでリスクを減らせるんですね。

保険があるから大丈夫とか、貯金があるから大丈夫、子供たちがしっかりしているから大丈夫という問題じゃないです。
自分のことは自分で最後まで、ギリギリまで。それが自分にとっても、まわりの家族にとっても一番幸せなことなんだと思います。今の時代、どうしても最後の5年位は誰かの世話にならないと生きていけないんじゃないか?そう思いいます。しかし、それまでは元気で暮らしたいじゃないですか・・・

大人は、自分が住む家を選ぶことが出来ます。当然なことですが、これは幸せなことです。しかし、子供は住む家を選ぶ自由がありません・・・親が決めた家に住むんです。
健康に、安全に、快適に、暮らせることを当たり前のことと考えていたはずなのに・・・そういう事にならないように責任を負っていることを忘れてはいけません。

家に価格破壊は似合わない。ローコストも似合わない。
安くて良いものはないです。あるのは安くて良く見えるもの・・・
どんな家にしても千万単位のお金をかけてやる大事業だから、かけるべきコストと、無駄なコストをよーく考えよう。
その選択は正しいですか?

まあ、ズラズラと長文書きましたが・・・
多くの場合、不動産屋と建築屋は違うということです。
それだけ。

先日、面白い例え話していた人いたなー
安いからってファミレスや居酒屋チェーンで一生に一度の結婚式の披露宴、パーティーやるか?って話。
ファミレスや居酒屋チェーンしか知らない大人が、ホテルや高級レストランの食事を高い、ボッタクリという例えかと。それなりに違いあるのわかるでしょうに。
これはぶっ飛びすぎ・・・

一度立ち止まって考えてみよう。
その人の言うことは正しいですか?
自分の選択は正しいですか?

迷った時には原点へ帰り、シンプルに。
何故、家を建てよう、買おうと思ったのかな?
誰にために、何のために、家を求めたのか・・・

こんな時代だからこそ、良い家に長く住んで欲しいものです。
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