先日の実話。某有名ハウスメーカーで家の新築を決めたお客様からのご相談がありました。家の構造は鉄骨の強いのが良い。しかし、ハウスメーカーの仕様では満足できないことがある。内装材が思った通りに出来ない・・・床材だけ売ってくれないか?というもの。

当社のお施主様の作った家やモデルハウスで見て感じた床材が使えない。聞けば、すべて合板のフローリングだそうだ。その代わり床暖房が装備されている。
「フローリングの床は冷たいですからね・・・」と私。

当社の事務所で話を聞いていた時に、当社でよく使う床材が出しっぱなしになっていたので、それぞれの床材の表面温度をレーザー式の非接触型温度計で目の前で測って見せた。

事務所の室温は22度でした。空気の温度が22度ということです。

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うちのモデルハウスやお施主様の家でよく使う一番人気の杉の圧密加工した無垢床(オイル加工)の表面温度は21.5度

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次に二番人気の桧の無垢床(ウレタン樹脂塗装)の表面温度は19度

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三番人気の節のないサクラの無垢床(ウレタン樹脂塗装)の表面温度は17度

合板フローリング
そして、殆どのハウスメーカーで標準採用されている合板フローリングは14度でした。

同じ空間、場所に置いてある床材で表面温度がこれほどまでに違う。
触ってもわかるくらいです。3度の差って大きいっていうの、わかるかな・・・

杉の床の表面温度は、室温との差が殆どない。室温を木がもらうんですね。うちのモデルハウスに来たらビックリすると思いますが、床も壁も天井も木がいっぱいの家なので、柱や障子などの木の部分の温度も測ってみると、杉の木の部分はほぼ室温と同じです。だからどこに行っても寒くない。(あったかいとは違う、寒くないです)

人間の体感温度というのは、
(周りの空気の温度+周囲の壁面の温度)/ 2 で表せます。

その結果、数値が同じなら
空気と壁面の温度が近いほうが快適に感じます。
↑これ、超大事!!

人は冷たいと感じるものはどうして感じるか?
熱を奪うものに触れた時、近づいた時に冷たいと感じるんです。冷たいものを触って冷たいと感じるのではなく、熱を奪われるから触って冷たいと感じる。

だから、床材は大事なんですね。
スリッパを常時使って生活する人なら大差ないでしょうけど、スリッパ不要で生活される方の場合は、床の冷たさは足の裏にダイレクトに伝わります。床に触れている足の裏から体温を奪うから冷たいと感じるんです。

家の暖かさって、家の性能や暖房だけじゃないんですよ。
続きは後ほど・・・


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