心地のいい家
昨日の上棟式の後、あるお客様と話していた時に久々に聞いたこと。
「ハウスメーカーの家には住めない人がいる」

語弊がないように言っておけば、ハウスメーカーの家に問題があるということを言っているわけではありません。ほとんど大丈夫。しかし、こういうことを言うお客様はよく勉強しています。一時期よりも口にされなくなりましたが、シックハウスのことですね。

お客様は喘息で、アトピーで花粉症、そして化学物質に過敏な方だと。今の住宅は法的に問題のある材料は使われていいない。売ってないから。建材も、材料も低ホルムアルデヒド、F☆☆☆☆が当たり前。でも、それでもダメな人がいる。それが自分だって。

木の家で有名なハウスメーカーの建てた家を見に行った。でも、木の香りはしなかった。感じたのはクロスや塗料、ワックス系の化学建材の臭い。木の家で売ってるのに木の匂いがしないって何?
「確かによく出来ていたし、かっこよかったけどね。でもいらない」

自分たち大人がダメだから、たぶん自分たちの子供もそうだろうって。そうなるだろうって。自分たちは我慢できるレベルなんで避けて通れるなら避けて通りたいけど、子供たちに同じ思いはさせたくないと。

久々に聞いたな・・お客様の口からこういうこと。
今こういう悩み事を持ってうちに来る人が少なくなっていたから。でも、うちのモデルハウスを見て、玄関に入ったとたんに立ちすくむ人がいる。

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小さくて古いモデルハウス。でもね、ここには私の当時この家を建てようと思った時の思いと決意が詰まっている。成田の住宅公園でお客様家族と一緒にモデルハウス見学をして、大手ハウスメーカーのモデルハウス4棟目で頭痛を訴えた娘のこと。

そのことがきっかけで、薬品、化学建材を一切使わずとも家は建つということを証明したくて、自分の力ではこの町の人にしか見せられないかもしれないけれど、誰もが安心して安全に住める家が作れるんだということを証明したくて、意地で建てた家。それがうちのモデルハウス。

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見るだけじゃダメ。試しに住んでみて確かめられるように。当時千葉県初の無料で泊まって体感できるモデルハウスでした。当時の会社の規模ではモデルハウスを持てるような規模ではなかった。それだけにどれだけ自分が怒っていたかがわかる。怒りをパワーに替えて作った家だから。

そんな話を昨年一冊の本に書きました。昔のことを思い出しながら。私がだらだら話すよりも本を本でもらった方が伝わるだろうと、本を差し上げました。

初心忘れるべからず。
お客様のおかげで自分が何を思って仕事しているのか、どういう仕事をしたいのか、自分はどう必要とされたいのかを思い出しました。そして、この本を書き上げた時に言ったこと。
「自分の思うようなことが、思うような家が必要とされなくなったなら、仕事は辞めますよ。自分の役目は終わったと思って」

手づくりの家だから時間は人一倍かかるけど、工期も遅れがちだけど、結果良いものが残せるなら妥協はしたくないよね。焦って良いことはない。私の家も2年かかりで作り上げたもの。お店と一緒の二世帯住宅で延べ床面積140坪と大きいので仕方ないけど、普通なら1年ちょっとで終わる家でした。

でもね、大工さん何人も入れて既製品使いまわして作る家より楽しかったですよ。仮住まいも予定より何か月も長くなったけど。今年でもう20年。あっという間でしたね。何よりハウスメーカーの家で具合悪くなるような子供たちが元気にみんな成人したこと。これが一番、かえられないことでした。



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