d15eee33.jpg今日は自分の会社の新年会。場所は佐原の観光地ど真ん中、小野川沿いのフランス料理「夢時庵」です。当社の新年会は普通の会社とはチョッと違います。
というのも・・あるOB施主様を囲んでの新年会なんですね。
もともと、私のポリシーで、いつもお世話になっている職人達ですが、協力業者会などの下請けの組織は作らない方針なので新年会、忘年会などやろうにも社員、身内だけでしか出来ないんですね。社員と言っても総勢4名ですから、改めて開く会でもないし・・・。

なぜ協力会を作らないのか?ですが、殆んどの建設会社、ある程度の規模の工務店は下請けの会を作って求心力を高めようとしています。しかし、私は、協力会を作ることによって、その会に属していることによって毎回仕事がもらえると思うような甘い考えを持って欲しくなくて作っていません。
私の仕事はお施主様の住宅をつくることです。そして、その家とは、殆んどのお客様にとって一生に一度のことと思います。その資金を調達するには銀行から融資を受けるにしても自分の生命保険を担保にお金を借りてきます。
しかし、私ども業者にとっては日々繰り返し行われる仕事の一つというくらい、何件もの家を造り続け、それが業となっています。

私が自分の職人に伝えたいことは、お施主様は一生に一度の仕事を私共に預けていただいている、だからこそ、次があると思うな!毎回が真剣勝負と思って仕事しろ!このくらいいいだろう?なんて思うな!ということです。だから、協力会は作らない。いつでもダメなら仕事を切るし、良ければ使い続ける。いつも仕事を頼まれると思うなというのが私のポリシーです。
そんな話を雑談でしていたら、もう8年になりますが前に建てたお施主様が、楽しみの一つとして自分の家を作ってくれた職人達と一緒に年に1,2回食事会をしたいという申し出を受けまして、それならば・・ということで始まった新年会なんです。
お施主様は一人暮らしのお婆様。ホームセキュリティーの短縮番号には私の会社の番号が入っています。

私の堅物で甲斐性のない部分を、いつもそっとサポートしてくれているようで頭が上がりません。時には一緒にホテルのディナーショーに運転手をかねて一緒に行ってみたり、美術館に一緒に行ってみたり、およそ私だけでは経験しないだろうなということもたくさん経験させて頂きました。私もお婆ちゃん子だったのでとても楽しいんですね。
年に2回の食事会は職人達にもいつもの飲み会のような宴会ではなく、佐原の有名店を順にめぐってゆく品のある新年会で人間力とお互いの交流をこの場を借りて高めていただいているようで感謝しています。

この人の為なら・・そう思えるような人の家を作らせていただいている私は幸せ者なんでしょう。
私の大事なお客様です。