アメリカン・ベーキングを始める上で欠かせないのが、その独特な「計量システム」をちゃんと理解するということ。

ベーキング教室にいらしていただいた方には、かならず初回に「計量換算表」というプリントをお渡ししていました。(Equivalent of Measurements)
Equivalent of Measurements copy 2

これを冷蔵庫に貼っておいてね〜♫と。

なぜならば、アメリカン・ベーキングの計量はほんとややこしいから。
(※注!本当はぜんぜんややこしくないそのわけは後ほど・・・)

日本なら グラム gram と ミリリットル ml ですべて正確に計ることができます。
でもこちら↓の記事にも書いた様に、アメリカの単位はそもそもメートル法ではないんです。



牛乳の入れ物だって、
half gallon

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Half Gallon ハーフガロン = 約 1.89 リットル = 1892.71 ml ミリリットル
というサイズが一般的。
(ちなみに余談ですが私がいつも買うのがこのOrganic Valleyブランド。牛乳のウンチクはまた別記事に書こうかな。)

日本で一般的な1リットルパックに近いサイズが、このハーフガロンのさらに半分サイズ
Quart クォート = 約 946 ml (946.353 ml)

なぜ「ハーフ」とか「クォート」という分量書き(わかりにくい!)かというと、元になっている ガロン Gallon というサイズがあるからなんですね。
1ガロン = 約 3.78 l リットル (3785.41 ml)

その半分だから、「ハーフガロン」
その4分の1だから、「クォート」 クォーター quarter は1/4という意味です。1ドルの4分の1の25セント硬貨は通称quarter。祖父母の代で外国人の血が入っている人もクォーターって呼びますよね。クォーターパウンダー quarter pounder っていう名前のハンバーガーがマクドナルドにもあったような。

1ガロン=3.78リットルの牛乳は、迫力の容器に入ってます。
ハーフガロンと比べたらこんな感じ。

horizon-organic-whole-milk
左が1ガロン容器、右がハーフガロン
冷蔵庫でメッチャ場所とりますので、うちは1ガロンは滅多に買いません。
緊急避難バッグに入れてある非常時用水タンクかっ?ってぐらいの大きさです。
全部並べるとこんな感じ ↓

Milk-Carton-Haunted-House
左から half gallon, gallon, half pint, quart, quart
右端の細長いquartパックが日本の1リットルサイズに近いものです。

手前にある小さいパックは half pint = 約 237 ml
pint パイント の半分ってことですが
1パイント pint = 473.176 ml = クォートの半分 = ガロンの8分の1

ということで、この小さなパック(日本の生クリームのパックの大きさぐらい)
half pint は、ガロンの16分の1 = 237 ml ということになります。


あら?ちょっと待って、237 ml ってどこかで見た数字です。
そうそう、こちらでご紹介した 1カップ 1 cup = 237 ml はここから割り出されているんですね。
(ハーフパイント = 1カップ = 16分の1ガロン)


ちょっとわかった様な? わからない様な?
でもご心配なく。これらの単位を全部覚える必要は全くありません
実際の計量で使うのはほとんどが 「カップ」「スプーン」という、計量の器具の名前がそのまんまの分量。

つまりは、計量カップと計量スプーンさえちゃんと揃えておけば、何も考えずにパパッと計量ができてしまう。
そもそも私がアメリカン・ベーキングにはまったのも、そのシンプルさゆえ。
フレンチパティシエのレシピブックに、卵まで [ 135g ]とか書いてあるのをみて、え〜、何これ 卵何個いるのっ?ってなっていたところに

カップでざっとすくって、チャッとすりきって、はい計量おしまい!
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というシンプルでおおらかな(というかある意味大雑把な)アメリカ流がすっかり気に入ってしまったのです。


注意すべき点は、上のイラストにあるのは「粉物用」の計量カップ。
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液体を計るときは、「液体用」の計量カップを使います。
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こんな ↑ 感じの耐熱ガラスの計量カップがどこにでも売っています。

これはベーキングの時に限らず、普段の料理にも大活躍!
ということで、私も愛用中。
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手前左が1カップ目盛り、左奥2カップ、右奥4カップ、右手前2分の1カップ
(カップ自体の容量ではなく、目盛り)
たいていのものはmlの目盛りもついています。

何しろしっかりと厚手の耐熱ガラスなので、
電子レンジでバターを溶かしたり、中に泡立て器や時にはハンドブレンダーを入れて撹拌したりしても大丈夫。ガラスなのでレモン汁たっぷりの時も酸化する心配も無いし、匂いや色移りもしません。

なにより取手がついているので、中身が熱い時も安心。
レッスンでは「簡単キャラメル」もこれでつくってしまいました!

チョコレートを湯煎で溶かす時も、取手をお湯の入った鍋のふちにかけておけば安定します。
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これらの計量カップは、水、牛乳、コーンシロップ、などなどの液体の計量に使います。もちろん「粉用」のカップを使ってしまうこともあるけれど、例えば「牛乳1カップ」だと、粉物カップの場合カップのふちぎりぎりすり切りで1カップという分量なのでこぼれそうになります。なのでやっぱりこちらのガラスカップが適しています。

注意点は、かならず目盛りを真横から見て計ること。上から目線でのぞいて計ると、誤差が生じます。
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私は実はこの4点以外に、2000ml目盛りの8カップというサイズも持っていますが、それはもっぱら「石鹸づくり」専用。石鹸を作る時も、カップを湯煎にかけてオイルを温めるので&撹拌するのでぴったりです。

Pyrexは安定の老舗ブランド。他にFire King というAnchor Hocking社のブランドも有名ですね。アンティークガラスの銘柄としても人気です。

とにかく、台所で大活躍すること間違いなしなので、ぜひ活用してみてください。

こちらのミニサイズ 2分の1カップ分量も便利です。(anchor製)
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カップの目盛り以外に、ml ミリリットル、Tsp. =t easpoon 小さじ、Tbs. = tablespoon 大さじ、oz. = ounce (fluid ounce, liquid ounce) の目盛りもついています。

ここら辺の計量単位については、長くなってしまうのでまた別記事で 「計量スプーン」について書く時にご説明します。

と、いうことで
アメリカン・ベーキングを楽しむにはまず!
計量カップを揃えましょう。
 

粉用 1 cup, ½ cup, ⅓ cup, ¼ cup
液体用 1 cup
あればとりあえずは大丈夫。

1mlに、1gに神経使う必要なく、カップでざざっと計ってグルグルっと混ぜて型に入れてオーブンにポーン!って感じのアメリカン・ベーキングの醍醐味を味わいながら、お菓子作りを楽しみましょう♫