演出家 岩本仁志さんへインタビューした記事です。

女ヤンキーばかりが集う馬路須加(まじすか)女学園、通称・マジ女を舞台に、転校生・さくら(宮脇咲良)が“てっぺん”を目指し壮絶なバトルを繰り広げる、AKB48グループのメンバー総出演の連続ドラマ『マジすか学園4』(日本テレビ、毎週月曜24:59~25:29、Huluで先行配信)。主人公・さくらが、現在のマジ女の“てっぺん”であるソルト(島崎遥香)を目指し1戦1戦勝ち抜いていく王道のストーリー、アイドルとは思えない過激なアクションが評判となり、高視聴率を記録している。この度、本作の演出を担当している岩本仁志さんにインタビューを行い、撮影の裏話などを語ってもらった。

――『マジすか学園4』の演出を担当すると決まった時、まずどんな準備をしましたか?

僕も、AKB48のメンバーを全員知っていたわけではありません。高橋みなみちゃんと以前、「斉藤さん」(2008年)で一緒になったくらいで。彼女は当時から根性は座っていたし、センスがいい子だったんですけど、7年経って、今は23歳、総監督ですから。もっとも、当時は今出ている子たちと同じように「何もわからないです」みたいな感じで、初々しかったですけどね。もちろんその時も「初めまして」でしたし、今回はとにかくAKBグループの子たちしかいないので、まずはキャスティングの候補のメンバーを自分でネットで調べて、猛勉強するところからスタートしました。

――実際に現場に入ってみて、印象はいかがでしたか?

特殊な現場ですよね。大人の役者がいなくて、AKBの子たちだけ。だから、それぞれ伸び伸びとやりつつも、出演者同士でお互いにライバル心があって、切磋琢磨できる環境になっていると思います。ジャニーズ事務所の人たちと仕事する時も感じることですけど、非常にパワフルで、人と競い合って頑張るガッツを持っている人たちの集団なんだな、ということは再認識しました。

――そんな中、W主演のひとり、さくら役の宮脇咲良さんは、本作が初主演という大きなチャレンジでした。

そうですね。もちろん、宮脇とは初対面だったので、最初AKBの劇場に観に行って一回会ってみるところからスタートしました。その後で、出演者を集めて、台本読みをやって、次は殺陣の練習、となった時に……びっくりしましたね。とりあえず1、2、3で攻撃を繰り出してみましょうという時に、宮脇はとにかくプレッシャーや緊張もあってガチガチで、手と足が一緒に出ていましたから(笑)。僕とプロデューサー陣、殺陣師さんも顔が青くなって、ものすごく強い設定の役なのに「大丈夫か、この子は?」と。

――今の放送を見ると信じられないくらいですね。

ええ。どんどん上達していったんですね。ご覧になられていてわかると思うんですけど、殺陣のシーンがだんだん面白くなってるというか、だんだんよくなってるんですけど、単純に、ものすごいスピードで成長しているんですよ。最初は出来なかったことができるようになってきているんですね。

――成長するまでには、宮脇さんの並々ならぬ努力と苦労があったと。

そう思います。歌って踊って、というところから、いきなり主役に抜擢されて。演技もそうですけど、アクションもやらなくちゃいけない。最初の台本読みを皆の前でやった時も、僕は頭を抱えたんだけど、たぶん本人が一番辛かったと思います。僕のところにやってきて、「どうしていいかわからないんです」って。「これは、こういうふうにやるんだよ」とアドバイスすると、宮脇が悔し涙を浮かべながら「分かってます。でも、出来ないんです」と。「大丈夫。分かってれば出来るようになるから」と励ましながらのスタートでしたが、何度も、何度も泣いてました。アクションも、最初の頃は、ちょっと頭がどこかにぶつかっただけで、何が起こったのか分からずにびっくりして泣き出してしまったこともありましたね。

――宮脇さんの努力が実ったシーンは?

例えばアクションで言うと、だんだん出来るようになってきたのは、「旋風脚」です。クルッと回りながら1回転して回し蹴りをするんですけど、5話のマジック(木﨑ゆりあ)戦はキック対決なので、その技が必要だったんですね。女の子のアクションで面白いのは、回転すると、髪の毛がフワッとなって、スカートが広がってコマのような形になる。しかもこの旋風脚は、足を高いところまで上げてジャンプしながらの技なので、すごくカッコ良いですよ。9話でも出てきますけど、宮脇がさらにキレイに決めています。

――劇中のさくらと同じように、少しずつステップアップしていったと。最終戦はすごいことになりそうですね。

宮脇は、一戦一戦、毎回の積み重ねがありますからね、毎回スケールアップしてます。仰る通り、すごいことになってますよ。期待していてください。7話のおたべ(横山由依)戦は、秋元さんも大絶賛でした。それがピークかと思ったら、9話のアントニオ(山本彩)戦は、「こんな技あるの?」と見ていてわけが分からないくらいの技が繰り出されているレベルまで行ったので、その成長スピードたるや。やっぱり、ガッツのある若手に教えると、こんなに伸びるんだと、こちらも嬉しくなりますね。ただ、さすがに宮脇も疲労が溜まっていたみたいで、最終戦の撮影の時は、飛べなくなるくらい、全身筋肉痛で、ギリギリの状態でした。それでも気合いでやりぬいた。その迫力も、感じて欲しいですね。

――W主演のもう一人、ソルト役の島崎遥香さんはいかがでしたか?

島崎は経験値もあるので、まずは役作りの話から一緒にしていきました。マジ女のてっぺんにいるソルトは、唯一無二の迫力がなくてはいけませんから。島崎が「考えてきます」と言って、彼女のプランでやってもらって。「どうですか?」と聞かれたので、「いいんじゃないでしょうか」と。そんな感じのやり取りをしていました。

――役名が“ソルト”だからといって “塩対応”ではなかった?

塩対応なわけではないです(笑)。ただ、すごくマイペースで、真面目ではありますね。芝居について、一生懸命考えて来て色々提案してくれたので、その都度話し合っていました。また、こちらから「このセリフとセリフの間、もう少しテンポ上げてみて」とか言うと、非常に素直にその通りにしてくれる。アクションに関しては、過去作でもある程度経験はあるんですけど、今回はむちゃくちゃ強い役なので。そう見せるのって、難しいんですよ。

――圧倒的な力を持っているように見せなくてはいけない。

そうなんです。無駄な動きがあってはいけない。だから、大変は大変でしたね。ソルトはさくらとは違ってなかなか戦わないので、島崎は人知れず、ちょっとずつ練習しながらレベルを上げていくしかないんです。強く見せるとっても限界があるので、彼女には本当に強くなってもらわないといけなかった。でも、真面目に積み上げていってくれたので、最後には、かなりのレベルで戦っています。

――宮脇さんと島崎さんは、普段、どんなやり取りをしていましたか?

終盤まで、あまり二人のシーンがないんですよね。島崎は、例えば皆がワイワイやっている中でも、ふと見るとソファで寝ている(笑)。AKBの中でも独自の路線を築いている印象ですよね。しかも、特に今回はソルトっていう凄みのある役をやってるので、「宮脇、どうなの?」って印象を聞いたら、「怖いです。でも、やりがいがあります」と言っていました(笑)。

――島崎さんが、宮脇さんに何か声をかけたことはありましたか?

クランクアップした時に、皆が順番に挨拶したんですね。最後に宮脇が、ホント、子どもみたいに号泣しながら「どうもありがとうございました」って。その時に、島崎が宮脇の肩を抱き寄せて「頑張った」とねぎらい、まとめてくれました。最後の戦いも、宮脇が満身創痍で、途中で体が動かなくなっちゃったくらい壮絶だったんですね。そうしたら、島崎がクールに「撮るよ」とひと言声をかけて、宮脇を奮い立たせてくれて。それこそ劇中のソルトと同じように、それまで見せたことがないようなリーダーシップを、終盤に向けて発揮してくれた。そのおかげもあって、宮脇も何とか最後まで走り切れたんだと思います。

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【映画】SKE松井玲奈さん、アンナ先生との仲を語る✩

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 人気アイドルグループ・SKE48の松井玲奈が26日、都内で行なわれた自身らの結成から現在までを追ったドキュメンタリー映画『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』公開前夜祭に出席した。約6年前の結成時から最大在籍メンバー125人(兼任含む)だったSKEは、今年4月の時点で残りは53人。相次ぐメンバーの卒業を経て、玲奈は「映画は今までを追ってきたものですが、SKEのこれからに注目していただきたい。ここからどう頑張っていくかが、リアルなドキュメント」と気持ちを新たにした。

 イベントには振り付け担当の牧野アンナ氏がサプライズで来場。特に松井ら1期生から2期生までに厳しい指導をしてきたという牧野氏に松井は「ファンの方から、アンナ先生と私はめちゃくちゃ仲が悪いとずっと言われてて…でも私は本当にアンナ先生のことが大好き」と釈明。「愛のある厳しさを教えてくれたのも、SKEと最初から歩いてくれたのもアンナ先生だった」と想いを伝えた。

 また大矢真那は「先生と目を合わせるのも怖かった。休憩時間に踊りを見てもらう時も、なにをもって見せに来たのか聞かれて、ちゃんとした理由がないとやる意味がないと教えてもらった」と回顧。口をそろえて感謝を込めるメンバーの言葉に、牧野氏は「ドM集団ですね!」と笑い飛ばしながら「彼女たちに愛を持っていなければできないことをしてきたので、みんなが感じ取ってくれていたことが、泣きたいほどうれしい」と感慨深げに明かした。

 この日は他に、メンバーの佐藤実絵子、中西優香、斉藤真木子、須田亜香里、柴田阿弥、宮澤佐江、石原真監督が登壇した。

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