沖縄・米軍基地データ

沖縄の編集・出版社「沖縄探見社」およびオンライン書店「沖本屋」の代表を務める高橋哲朗が運営。ブラジル、オーストラリア、アメリカと移住を繰り返した筆者が、沖縄の米軍基地にまつわるニュースをお伝えします。「沖本屋」のホームページのアドレスはhttp://okihon.comです。

那覇市上空の戦闘機 007 中国軍制服組のトップが「能動的な戦争立案」に言及するなど、最近は中国が台湾進攻も辞さないのではないかというニュースが出回り始めた。実際そうなれば、まっさきに巻き込まれかねない沖縄だからだろうか、戦闘機の訓練を頻繁に目にするようになった。きな臭さが漂うのを感じる。1117日の正午前後、浦添市にいると、数分おきに上空を飛ぶ戦闘機の姿が見られた。地元紙によれば、米軍嘉手納基地では17日早朝から、戦闘機の訓練が頻発し、電車通行時のガード下に相当する100デシベルの騒音を記録したという。

001 強い発がん性を持ち、生殖器官に悪影響を与える環境ホルモンとしての作用も指摘される枯れ葉剤。ベトナム戦争中に米国が大量に使用し、環境や住民に重大な被害をもたらしたと非難の的となった。緑豊かだった密林が砂漠に変わり、薬剤にさらされた住民や兵士は深刻な健康被害を引き起こした。妊婦の流産・死産が多発し、結合双生児のベトちゃんドクちゃんをはじめ先天性異常を抱えた赤ん坊が相次いで生まれたといわれる。

 この枯れ葉剤が沖縄に持ち込まれて撒かれたり埋められたりしたという証言が次々と明らかになったが、1015日付の沖縄タイムスによると、米退役軍人省は、沖縄で枯れ葉剤に触れたために発病したとして、少なくとも15人の元軍人に補償金を支払っていることが分かった。この元軍人は1960年代から70年代にかけて空軍嘉手納基地、那覇港湾施設、キャンプ・シュワブなどの施設に駐留していて、がんや白血病、心臓病、糖尿病などを発症したという。米国政府は、沖縄における枯れ葉剤の保管や使用の記録はなく、枯れ葉剤を積んだ船が寄港したこともないと繰り返し主張してきており、補償金の支払いはこの主張に矛盾している。(写真は、枯れ葉剤の可能性があるといわれる大量のドラム缶が見つかった沖縄市のサッカー場)

 普天間基地 0259月5日の地元紙によると、米軍普天間基地から大量の泡消火剤が今年4月、基地外に流出した事故について、格納庫近くで隊員たちがバーベキューをしていたため、消火装置が反応した上、隊員たちが消火装置の停止方法を知らなかったことから28分間にわたって消火装置が作動し続けたことを在沖米海兵隊が明らかにしたという。重要な機材が収められているはずの格納庫近くでバーベキューをした上、消火装置の扱いも知らない隊員たちの意識が一番の問題だが、この程度の原因ならば軍事上の機密とは無関係であり1カ月もかからず突き止め公表できるはずなのに、これまで明らかにしてこなかった海兵隊という組織も問題である。泡消火剤は、発がん性が指摘される有機フッ素化合物PFOSを含んでいる。いくつもの点で沖縄が軽んじられていると感じざるを得ない。

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