那覇市頭上の戦闘機と大型機 006 沖縄では米軍の占領者意識を感じざるを得ない。最近、日米政府間の約束に反して、米軍が事故を隠すとともに訓練を強行している。

 11月3日の地元紙によれば、2016年4月28日の夜間、嘉手納基地沖の上空で、米海兵隊岩国基地所属のFA18戦闘機が空中給油を受けている最中、KC130空中給油機と接触事故を起こし、給油ホースを引きちぎった。2機は順次、嘉手納基地に着陸、けが人はいなかったが、事故は公表されず正式な調査もしなかったという。米軍の報告書で分かった。同報告書によれば、岩国基地所属の部隊では、薬物乱用やアルコールの過剰摂取、戦闘機内で手放し操縦、読書、ひげを剃りながらの自撮り行為など規律違反が横行しているという。

 1029日夜には、本来は「例外的」とされ県や地元自治体、日本政府が中止を求めていた嘉手納基地でのパラシュート訓練を強行、特殊作戦機から20人以上が降下した。また、同月18日には、嘉手納基地に着陸した米空軍のMC130J特殊作戦機が重さ3.6キロの部品(離着陸の際に使用する車輪と機体をつなぐ「主脚」関連部品)を落としている。