DSC_0151 コロナ禍が収まったので先日、米軍新基地の建設が進められる名護市辺野古を久しぶりに訪ねた。辺野古側は5年前、土砂が盛んに搬入されていたが、この日は護岸が完成しているらしく土砂搬入の機材やトラックの姿はなかった。

新基地反対派らしいカヌーの一団が沖合に向って漕ぐ横で、エンジンのついたゴムボート7,8隻が、威嚇するかのような大きな音をたてながらグルグル回っていた。暴走族が爆音を鳴らしながら示威行動をとる姿が思い浮かんだ。ゴムボートはカヌーに襲いかかるかと思っていると、順次海岸に戻る。どうやら、反対派の取り締まりとは関係なく、米兵の訓練のようだ。


 一方、大浦湾側に回ると、対岸から見る限りは5年前とほとんど変わっていないという印象だ。浮かぶ船の形状や位置は変化しているが、軟弱地盤が見つかり工事があまり進展していないようだ。

辺野古新基地の建設が本格化してまもない時期に現地を訪れたのは2014年8月だから、すでに9年以上が経過している。米軍基地の資材搬入口から道路をはさんで向かい側に、反対派の座り込みスペースがあるが、この日見かけたのは数人程度。9年前と比べるとだいぶ静かだが、手弁当で運動を続けていることを考えれば仕方ない。

一方、基地の資材搬入口には、ほとんど隙間なくという感覚で警備員が十数人立つ。背筋をピンとのばし反対派の侵入を決して許さない雰囲気だ。こちらは9年前と比べると人数はほとんど変わらず、しっかり訓練されている印象だ。金銭的に厳しい民間の活動に比べ、ほとんど打ち出の小槌のような国家予算がバックについているから警備に金を惜しまず費用をかけられるのだろう。反対する勢力は全力で抑え込む国家権力の姿勢ともいえる。民間のビジネスではこのような人やカネの使い方は考えられない。

 加えて、5年前まではこの搬入口しか新基地の工事には使っていなかったが、現在ではここ以外にも何カ所も搬入口として利用するようだ。大浦湾側の埋め立て工事が進められないため、ほかの場所での工事に取り掛かっているようだ。