2025年04月01日
17年ぶりに花を撮ったマメヅタラン
*各写真はクリックで拡大表示されます。
3月下旬、よく晴れた日にやんばるを歩いてきました。

やんばるの森は新緑が綺麗な時期となっていました。

森に入るとあちこちでヒメトケランの開花が始まっていました。

ヒメトケンランの花の高さは20〜30cm程度になります。

葉の長さは10cm程度。淡い斑紋が入っており可愛い葉っぱです。葉は1、2枚程度の事が多く、落ち葉に埋もれるようになっている事もあります。花が咲いていない時期はけっこう見逃し気味です。

数個の花をまばらに付けています。

花弁や萼片は黄色みを帯びた褐色で、唇弁は黄色です。

一つの花の幅は2cm程度です。小さな花ですが黄色と黄褐色のバランスが良く可愛い花だなと思います。

そしてこの日最大の目的は苔むした木の幹に着生しているマメヅタランでした。

しばらく見守っていた株がようやく開花していました。

咲く時期が年度末ですし、高い所で咲いている株が多い事もあり、マメヅタランの花をアップで撮影するのは実に17年ぶりでした。カメラを三脚にセットし沢山撮影しました。

一つの花の幅や葉の長さがそれぞれ1cm程度の小さなランです。

アップにすると黄色の花弁や萼片が透けるような可愛らしさがあります。

横から撮った花です。

こちらは開花直前や、ちょうど開き始めためたばかりの蕾です。何しろ久しぶりにみたマメヅタランの開花株だったので現場では興奮気味でした。

ようらくレンギョウエビネも開花していました。この株は渓流沿いのやはり周囲の木々が苔むした場所に生育していました。

葉は30cm以上あり、株自体はけっこう大きなランです。

花の房の先端にある白い部分は包葉と言います。最初は全体が包葉に包まれています。包葉を落としながら下側の蕾から開花していきます。

下向きに黄色花を咲かせます。

この黄色い花をモクレン科のレンギョウ(連翹)に見立てたようです。

以前、毎年のようにヤンバルヤツシロランが咲いていた場所に移動しました。最近たびたびリュウキュウイノシシに林床を掘り返され、ここ数年は全く見かけなくなっていました。夕暮れが迫る林内で這いつくばって探した結果、3株のヤンバルヤツシロランを見つける事ができました。
ちょっと目立つように照明を当てて撮った写真です。現場ではこれより分かりづらい状態です。

ここまで拡大するとどこに生えているか分かりますかね?

高さ5cm程度、光合成をしないランの一種なので葉も無く色もとても地味です。

先端が割れて折らず、ばっちり開花している状態ではありませんでした。

ヤンバルヤツシロランは、ハルザキヤツシロランに含まれていました。2017年に新種として記載されました。ものすごく少ない植物という訳ではなさそうですが、やや局所的なようです。菌従属栄養植物のため葉などが無く、開花から結実の短い期間しか地上部がありません。高さはせいぜい5cm程度、3月から4月上旬ぐらいに開花します。小さく地味で落葉に紛れるように咲いているため、なかなか見つけることができません。

日没が近づいていたので公園の東屋で一休み。夜の部に備えました。

最近の山ご飯はパックご飯にまとめ買いした安いカップ麺が定番になってきています。

夕焼け空が綺麗でした。

この夜は渓流を歩いたりせず、林道を流しながら動物を探しました。乾燥して気温が低めだった事もある不発。ハブが林道を横切った程度でした。

よく晴れていたので星空は綺麗でした。夏になったら天の川も撮影してみたいな。

今回の使用機材(下のリンクからAmazonへ行けます)
NIkon Z8 
やんばるの森は新緑が綺麗な時期となっていました。

森に入るとあちこちでヒメトケランの開花が始まっていました。

ヒメトケンランの花の高さは20〜30cm程度になります。

葉の長さは10cm程度。淡い斑紋が入っており可愛い葉っぱです。葉は1、2枚程度の事が多く、落ち葉に埋もれるようになっている事もあります。花が咲いていない時期はけっこう見逃し気味です。

数個の花をまばらに付けています。

花弁や萼片は黄色みを帯びた褐色で、唇弁は黄色です。

一つの花の幅は2cm程度です。小さな花ですが黄色と黄褐色のバランスが良く可愛い花だなと思います。

そしてこの日最大の目的は苔むした木の幹に着生しているマメヅタランでした。

しばらく見守っていた株がようやく開花していました。

咲く時期が年度末ですし、高い所で咲いている株が多い事もあり、マメヅタランの花をアップで撮影するのは実に17年ぶりでした。カメラを三脚にセットし沢山撮影しました。

一つの花の幅や葉の長さがそれぞれ1cm程度の小さなランです。

アップにすると黄色の花弁や萼片が透けるような可愛らしさがあります。

横から撮った花です。

こちらは開花直前や、ちょうど開き始めためたばかりの蕾です。何しろ久しぶりにみたマメヅタランの開花株だったので現場では興奮気味でした。

ようらくレンギョウエビネも開花していました。この株は渓流沿いのやはり周囲の木々が苔むした場所に生育していました。

葉は30cm以上あり、株自体はけっこう大きなランです。

花の房の先端にある白い部分は包葉と言います。最初は全体が包葉に包まれています。包葉を落としながら下側の蕾から開花していきます。

下向きに黄色花を咲かせます。

この黄色い花をモクレン科のレンギョウ(連翹)に見立てたようです。

以前、毎年のようにヤンバルヤツシロランが咲いていた場所に移動しました。最近たびたびリュウキュウイノシシに林床を掘り返され、ここ数年は全く見かけなくなっていました。夕暮れが迫る林内で這いつくばって探した結果、3株のヤンバルヤツシロランを見つける事ができました。
ちょっと目立つように照明を当てて撮った写真です。現場ではこれより分かりづらい状態です。

ここまで拡大するとどこに生えているか分かりますかね?

高さ5cm程度、光合成をしないランの一種なので葉も無く色もとても地味です。

先端が割れて折らず、ばっちり開花している状態ではありませんでした。

ヤンバルヤツシロランは、ハルザキヤツシロランに含まれていました。2017年に新種として記載されました。ものすごく少ない植物という訳ではなさそうですが、やや局所的なようです。菌従属栄養植物のため葉などが無く、開花から結実の短い期間しか地上部がありません。高さはせいぜい5cm程度、3月から4月上旬ぐらいに開花します。小さく地味で落葉に紛れるように咲いているため、なかなか見つけることができません。

日没が近づいていたので公園の東屋で一休み。夜の部に備えました。

最近の山ご飯はパックご飯にまとめ買いした安いカップ麺が定番になってきています。

夕焼け空が綺麗でした。

この夜は渓流を歩いたりせず、林道を流しながら動物を探しました。乾燥して気温が低めだった事もある不発。ハブが林道を横切った程度でした。

よく晴れていたので星空は綺麗でした。夏になったら天の川も撮影してみたいな。

今回の使用機材(下のリンクからAmazonへ行けます)
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
2025年03月18日
春は次々色んな花が咲いて楽しい
*各写真はクリックで拡大表示されます。
3月中旬、春に咲く花の開花状況を確認に行ったときの話題です。
二日ほど雨が降った後、2月かと思うような冷え込みが戻ってきました。この日は風が吹き荒れ、iPhoneの天気予報では気温13℃になっていました。

森に入ると小さな白い花があちこちで散っていました。

これはクロバイの花です。前回の記事で花を載せた高木です。
前回の記事はこちら。

同じく前回の記事に登場したツツザキヤツシロランと考えられるランの様子を確認。

花の根元が前回より伸びて膨らんでいます。たぶん開花時期から結実期へ移行しているようでした。

そして周囲の林床に他の株が生えていないか探しましたが他には見つかりませんでした。

ないしろ林床に落ちている枯れ枝とさして変わらない姿。もし生えていても探し出すのは至難の業です。

レンギョウエビネは開花直前でしたが、開花はもう数日後になりそうでした。今年は例年より遅れているように思います。

そしてこの日一番の目的だったマメヅタラン。まだ咲いていませんでしたが開花は近そうです。新しいポイントも1箇所見つける事もできたので、20年ぶりぐらいで開花株を撮影出来そうです。

アマシバは開花が始まっていました。

アマシバは河川沿いで普通に見られる低木です。


花は白い花が房状に咲いており、木の上に雪を散らしたようで可愛らしい花です。

ようやくヒメトケンランの開花が始まっていました。

沖縄本島、奄美大島、徳之島、トカラ列島、屋久島、四国、九州、対馬、伊豆諸島に分布するようです。花の咲いている花茎は高いもので高さ20cmほどあります。やんばるの森ではあちこちで普通に見られます。しかし葉が1、2枚程度と少なく、しかも落ち葉に埋もれている事も多いため、開花してからここに生えていたんだ、とその存在に気がつくことがあります。

花は横幅が2cm程の小さな花です。

前から見守っていたアカバシュスラン(リュウキュウカイロラン)がついに開花していました。

2cmぐらいの大きさの葉はやや赤みを帯びています。

4つの花がついており、うち三つが開花。一つが蕾でした。このぐらいの咲き始めてまだ勢いがある開花状況が一番好きです。今年は一番良い状態のアカバシュスランを撮影出来ました。

一つの花の幅は5mm以下の小さな花です。緑ややや赤みを帯びた斑があります。

とての小さいので林床の落ち葉や枯れ枝に紛れており、探し出すのがなかなか難しいランです。やんばるではわりと局所的に生育しています。あまり多くないランです。

二日ほど雨が降った後、2月かと思うような冷え込みが戻ってきました。この日は風が吹き荒れ、iPhoneの天気予報では気温13℃になっていました。

森に入ると小さな白い花があちこちで散っていました。

これはクロバイの花です。前回の記事で花を載せた高木です。
前回の記事はこちら。

同じく前回の記事に登場したツツザキヤツシロランと考えられるランの様子を確認。

花の根元が前回より伸びて膨らんでいます。たぶん開花時期から結実期へ移行しているようでした。

そして周囲の林床に他の株が生えていないか探しましたが他には見つかりませんでした。

ないしろ林床に落ちている枯れ枝とさして変わらない姿。もし生えていても探し出すのは至難の業です。

レンギョウエビネは開花直前でしたが、開花はもう数日後になりそうでした。今年は例年より遅れているように思います。

そしてこの日一番の目的だったマメヅタラン。まだ咲いていませんでしたが開花は近そうです。新しいポイントも1箇所見つける事もできたので、20年ぶりぐらいで開花株を撮影出来そうです。

アマシバは開花が始まっていました。

アマシバは河川沿いで普通に見られる低木です。

常緑の低木です。奄美大島以南に分布しています。若葉を噛むと甘みがあるためアマシバの和名がついたそうです。

花は白い花が房状に咲いており、木の上に雪を散らしたようで可愛らしい花です。

ようやくヒメトケンランの開花が始まっていました。

沖縄本島、奄美大島、徳之島、トカラ列島、屋久島、四国、九州、対馬、伊豆諸島に分布するようです。花の咲いている花茎は高いもので高さ20cmほどあります。やんばるの森ではあちこちで普通に見られます。しかし葉が1、2枚程度と少なく、しかも落ち葉に埋もれている事も多いため、開花してからここに生えていたんだ、とその存在に気がつくことがあります。

花は横幅が2cm程の小さな花です。

前から見守っていたアカバシュスラン(リュウキュウカイロラン)がついに開花していました。

2cmぐらいの大きさの葉はやや赤みを帯びています。

4つの花がついており、うち三つが開花。一つが蕾でした。このぐらいの咲き始めてまだ勢いがある開花状況が一番好きです。今年は一番良い状態のアカバシュスランを撮影出来ました。

一つの花の幅は5mm以下の小さな花です。緑ややや赤みを帯びた斑があります。

とての小さいので林床の落ち葉や枯れ枝に紛れており、探し出すのがなかなか難しいランです。やんばるではわりと局所的に生育しています。あまり多くないランです。

今回の使用機材(下のリンクからAmazonへ行けます)
NIkon Z82025年03月13日
春の開花状況の確認へ
*各写真はクリックで拡大表示されます。
3月上旬、春に咲く花の開花状況を確認に行ったときの話題です。
少しずつ新緑が増えてきました。もうすぐ森の樹冠が鮮やかな色に包まれます。

林縁に多いシマイズセンリョウ。山地の半日陰の場所に生える低木です。鹿児島あたりから南に分布しています。

やんばるでは3月ごろ白い花を咲かせます。少し開花が始めっていました。小さい花ですが沢山の花がついて綺麗です。花が咲くと春に発生する昆虫たちの吸蜜源になる花です。

森に入るとヤブツバキの花が落ちていました。山地の森林内の亜高木層として生える野生のツバキです。やんばるなど照葉樹林を代表する樹木のひとつです。

アオバナハイノキも開花していました。アオバナハイノキは沖永良部以南に分布するようです。山地に生育する亜高木です。2月下旬から3月上旬頃、青紫の花を咲かせます。径が1cmほどの小さな花です。樹が花に包まれた様は大変美しいです。やんばるの森に本格的に春が来たことを知らせてくれる花です。昨年のアオバナハイノキの開花状況に関する記事はこちらです。

レンギョウエビネはまだ蕾でした。ヒメトケンランもまだ開花していませんでした。例年より少し遅めかもしれません。

渓流に到着。アマシバもまだ開花していませんでした。

アマシバは常緑の低木です。奄美大島以南に分布しています。若葉を噛むと甘みがあるためアマシバの和名がついたそうです。山地の渓流沿いなどで見かけます。昨年のアマシバの開花状況に関する記事はこちらです。

渓流沿いの湿度が高い場所で新たなマメヅタランのポイントを見つけました。はっきり蕾とわかるもので出ていました。3月中に開花しそうです。

近くの木にナンカクランが着生していました。シダ植物です。岩や木の幹に着生するシダです。

林道に戻る途中に見慣れない植物を見つけました。たぶんツツザキヤツシロランだと思います。光合成を行わない小さなランです。

蕾の大きさは1.5cm程度でした。

高さは8cm弱です。

小さい上に葉もないので全く目立ちません。林床に落ちた爪楊枝を探すようなものです。先端が少しされたような開花をするようなので、また後日様子を確認に行ってみようかと思います。

前回の記事にも書いたアカバシュスラン(別名リュウキュウカイロラン)はまだ開花していませんでした。蕾がかなり膨らんでおり数日後に咲きそうな気配でした。

いったん車で別の渓流へ移動しました。

久しぶりにケラマツツジの野生株を確認に行きました。最初の株は花が少なくいまいちでした。

ケラマツツジは常緑低木です。奄美大島、沖永良部島、沖縄島、渡嘉敷島、座間味島に分布しています。渓流沿いなどで見かけます。園芸用の採集により野外での生育個体が少なくなったようです。花は真っ赤で大きく見応えがあります。

別の株は沢山の花を付けていました。

大雨時は根元が激しい流れにさらされそうな環境に生えていました。

やはり綺麗な花です。

夜の部に備えてエネルギーチャージ。夕飯はパックご飯にサバ缶、カップ麺です。

少し気温が低く渓流を歩いても不発に終わりそうだったため、日が暮れてから林道を車で流しながらケナガネズミなどを探しました。

鳴き交わしているケナガネズミの姿を一瞬見たのですが映像は撮れず。リュウキュウコノハズクは鳴き声の音声を録音出来ました。

夜の部が深夜まで及んだのでそのまま車中泊。2日目は林道沿いで咲いている花を探してみました。林道沿いではあちこちでハクサンボクが咲いていました。ハクサンボクは本州の一部と九州以南に分布しています。山地の林道沿いなどでよく見かけます。小さな花が集まって咲いており綺麗です。庭木としても利用されています。

ハクサンボクの”ハクサン”は石川県の白山が原産地と間違われたためのようです。実際は暖かい地域に分布する樹木なのです。

見晴らしのよい場所から樹冠を眺めると何だか白い部分があります。

望遠で拡大すると白い花が咲いている事がわかります。これはハイノキ科のクロバイという樹木の花なのです。

クロバイは山地に生える高木の常緑樹です。高い木なので、なかなか花を撮影しにくい木です。今年は運良く、林道沿いで開花しているちょっと高さが低いクロバイを見つけました。良く通っている場所なのですが、これまで全く気がついていませんでした。600mmの望遠ならけっこう花をアップで撮影出来る木でした。

クロバイは山地に生育しています。奄美大島、徳之島、沖縄島、久米島、石垣島、西表島に分布しています。

3月の上旬ごろ花を咲かせます。花期は比較的短いようです。

高木のため、なかなか花を間近に見ることが出来ませんが、少し離れたところから見ると木の上に雪を散らしたように見えます。

若干開花のピークを超えており既に散っている花もある状態でした。今年発見したポイントなので来年またチャレンジしようかと思います。

最後に久しぶりにクイックセットのハスキー三段を持ち出して使用しました。昔からあるど定番の三脚です。重いので林内を歩くときに持ち歩くことはできませんが、林縁で、特に今回のように望遠を使う際は安定性抜群でした。かれこれ四半世紀前に購入したものです。当時で6万円ぐらいしたと思うのですが、良い物は長持ちしますね。

少しずつ新緑が増えてきました。もうすぐ森の樹冠が鮮やかな色に包まれます。

林縁に多いシマイズセンリョウ。山地の半日陰の場所に生える低木です。鹿児島あたりから南に分布しています。

やんばるでは3月ごろ白い花を咲かせます。少し開花が始めっていました。小さい花ですが沢山の花がついて綺麗です。花が咲くと春に発生する昆虫たちの吸蜜源になる花です。

森に入るとヤブツバキの花が落ちていました。山地の森林内の亜高木層として生える野生のツバキです。やんばるなど照葉樹林を代表する樹木のひとつです。

アオバナハイノキも開花していました。アオバナハイノキは沖永良部以南に分布するようです。山地に生育する亜高木です。2月下旬から3月上旬頃、青紫の花を咲かせます。径が1cmほどの小さな花です。樹が花に包まれた様は大変美しいです。やんばるの森に本格的に春が来たことを知らせてくれる花です。昨年のアオバナハイノキの開花状況に関する記事はこちらです。

レンギョウエビネはまだ蕾でした。ヒメトケンランもまだ開花していませんでした。例年より少し遅めかもしれません。

渓流に到着。アマシバもまだ開花していませんでした。

アマシバは常緑の低木です。奄美大島以南に分布しています。若葉を噛むと甘みがあるためアマシバの和名がついたそうです。山地の渓流沿いなどで見かけます。昨年のアマシバの開花状況に関する記事はこちらです。

渓流沿いの湿度が高い場所で新たなマメヅタランのポイントを見つけました。はっきり蕾とわかるもので出ていました。3月中に開花しそうです。

近くの木にナンカクランが着生していました。シダ植物です。岩や木の幹に着生するシダです。

林道に戻る途中に見慣れない植物を見つけました。たぶんツツザキヤツシロランだと思います。光合成を行わない小さなランです。

蕾の大きさは1.5cm程度でした。

高さは8cm弱です。

小さい上に葉もないので全く目立ちません。林床に落ちた爪楊枝を探すようなものです。先端が少しされたような開花をするようなので、また後日様子を確認に行ってみようかと思います。

前回の記事にも書いたアカバシュスラン(別名リュウキュウカイロラン)はまだ開花していませんでした。蕾がかなり膨らんでおり数日後に咲きそうな気配でした。

いったん車で別の渓流へ移動しました。

久しぶりにケラマツツジの野生株を確認に行きました。最初の株は花が少なくいまいちでした。

ケラマツツジは常緑低木です。奄美大島、沖永良部島、沖縄島、渡嘉敷島、座間味島に分布しています。渓流沿いなどで見かけます。園芸用の採集により野外での生育個体が少なくなったようです。花は真っ赤で大きく見応えがあります。

別の株は沢山の花を付けていました。

大雨時は根元が激しい流れにさらされそうな環境に生えていました。

やはり綺麗な花です。

夜の部に備えてエネルギーチャージ。夕飯はパックご飯にサバ缶、カップ麺です。

少し気温が低く渓流を歩いても不発に終わりそうだったため、日が暮れてから林道を車で流しながらケナガネズミなどを探しました。

鳴き交わしているケナガネズミの姿を一瞬見たのですが映像は撮れず。リュウキュウコノハズクは鳴き声の音声を録音出来ました。

夜の部が深夜まで及んだのでそのまま車中泊。2日目は林道沿いで咲いている花を探してみました。林道沿いではあちこちでハクサンボクが咲いていました。ハクサンボクは本州の一部と九州以南に分布しています。山地の林道沿いなどでよく見かけます。小さな花が集まって咲いており綺麗です。庭木としても利用されています。

ハクサンボクの”ハクサン”は石川県の白山が原産地と間違われたためのようです。実際は暖かい地域に分布する樹木なのです。

見晴らしのよい場所から樹冠を眺めると何だか白い部分があります。

望遠で拡大すると白い花が咲いている事がわかります。これはハイノキ科のクロバイという樹木の花なのです。

クロバイは山地に生える高木の常緑樹です。高い木なので、なかなか花を撮影しにくい木です。今年は運良く、林道沿いで開花しているちょっと高さが低いクロバイを見つけました。良く通っている場所なのですが、これまで全く気がついていませんでした。600mmの望遠ならけっこう花をアップで撮影出来る木でした。

クロバイは山地に生育しています。奄美大島、徳之島、沖縄島、久米島、石垣島、西表島に分布しています。

3月の上旬ごろ花を咲かせます。花期は比較的短いようです。

高木のため、なかなか花を間近に見ることが出来ませんが、少し離れたところから見ると木の上に雪を散らしたように見えます。

若干開花のピークを超えており既に散っている花もある状態でした。今年発見したポイントなので来年またチャレンジしようかと思います。

最後に久しぶりにクイックセットのハスキー三段を持ち出して使用しました。昔からあるど定番の三脚です。重いので林内を歩くときに持ち歩くことはできませんが、林縁で、特に今回のように望遠を使う際は安定性抜群でした。かれこれ四半世紀前に購入したものです。当時で6万円ぐらいしたと思うのですが、良い物は長持ちしますね。

今回の使用機材(下のリンクからAmazonへ行けます)
NIkon Z82025年03月07日
今シーズン、オキナワイシカワガエルがやっと撮れました
*各写真はクリックで拡大表示されます。
3月の上旬にやんばるを歩いた時の後編です。昼間はチケイランなどの花を見た日、そのままやんばるに残って夜の森を歩いてきました。前編はこちら。
公園でお湯を沸かして、カップ麺やパックご飯の夕飯を食べました。

カップコーヒーを飲みながら一休み。日が暮れるのを待ちました。

日が暮れていよいよ夜の部の始まりです。

急に暖かくなったからでしょうか、林道脇の木でヒラタクワガタが吸蜜していました。

そろそろ繁殖期に入るオキナワイボイモリ。今年の冬は寒くて乾燥した日が多かったためか、なかなか出会えずにいました。この夜は暖かくて湿度が高かったのでやっとオキナワイボイモリにも出会えました。この個体はオスかな?

そして一番期待していたのでオキナワイシカワガエルです。時々様子を見に行く、個体密度が高い場所へ入りました。絶対、他には誰も来ない山奥のポイントです。
鳴いてはいるのですがなかなか見つかりません。みんな穴の中や茂みの中で鳴いているようです。やっと移動中らしき個体を見つけて写真を撮れました。でもあまり良いポーズではありません。

今シーズンは空振り尾ばかり。今夜もダメかと諦めて引き上げようかと思い始めたとき、苔むした岩の上に鎮座したオキナワイシカワガエルを見つけました。思い切ってそっと背後にリモートで発光するストロボを置き撮影。それでも全く動じる気配無し。これは鳴いている瞬間が撮れるかもしれないと三脚を立ててニコンZ8をセットしました。

ライトを消ししばらくじっとして待ちました。湿度が高いため、周辺で鳴いている個体が活発です。盛んに鳴いてくれています。やがてその鳴き声につられるように、目の前の個体が鳴いてくれました。
その瞬間にシャッターを押して撮れたのが鳴嚢が膨らんだ瞬間です。しかも数回鳴いてくれたので複数カットを撮影出来ました。
鳴嚢が膨らんでいるし、場所も苔むした岩の上。横から、ある程度絞りも絞り込んでピントもばっちり。これまで撮影したオキナワイシカワガエルの中でも一番良いカットとなりました。これ以上のオキナワイシカワガエルは今後もなかなか撮れないかも、というぐらい良いカットとなりました。

その後薄暗い灯りを点灯し、動画で鳴いている瞬間を撮ろうと試みました。しかしさすがに動画を撮っている時には鳴いてくれませんでした。欲張りすぎですね。

さて最後に撮影機材の話を少し。
最近の撮影で愛用しているのがニコンSB-500と言う小型のクリップオンストロボです。既に販売が終了しているモデルを中古で買った品です。単三乾電池2本で作動します。軽量で前方にLEDライトを装備しているのもポイントです。LEDライト内蔵なんて、今こそ需要有りそうですけどね。

そして切替えでA、Bというマークにスイッチを合わせると、メインで使っているワイヤレスリモートスピードライトSB-R200と連動できる点が便利なのです。

カメラ本体に取り付けたコントローラーSU-800で、レンズ先端に取り付けたSB-R200をAグループ、SB-500をBグループに設定することで別々にコントロールできます。

今回の撮影では、オキナワイシカワガエルの上方からSB-500で広範囲を照射し背景まで綺麗に光をまわすのに役立ちました。カエルはレンズ先端に取り付けたSB-R200で照らすのです。
NIkon Z8公園でお湯を沸かして、カップ麺やパックご飯の夕飯を食べました。

カップコーヒーを飲みながら一休み。日が暮れるのを待ちました。

日が暮れていよいよ夜の部の始まりです。

急に暖かくなったからでしょうか、林道脇の木でヒラタクワガタが吸蜜していました。

そろそろ繁殖期に入るオキナワイボイモリ。今年の冬は寒くて乾燥した日が多かったためか、なかなか出会えずにいました。この夜は暖かくて湿度が高かったのでやっとオキナワイボイモリにも出会えました。この個体はオスかな?

そして一番期待していたのでオキナワイシカワガエルです。時々様子を見に行く、個体密度が高い場所へ入りました。絶対、他には誰も来ない山奥のポイントです。
鳴いてはいるのですがなかなか見つかりません。みんな穴の中や茂みの中で鳴いているようです。やっと移動中らしき個体を見つけて写真を撮れました。でもあまり良いポーズではありません。

今シーズンは空振り尾ばかり。今夜もダメかと諦めて引き上げようかと思い始めたとき、苔むした岩の上に鎮座したオキナワイシカワガエルを見つけました。思い切ってそっと背後にリモートで発光するストロボを置き撮影。それでも全く動じる気配無し。これは鳴いている瞬間が撮れるかもしれないと三脚を立ててニコンZ8をセットしました。

ライトを消ししばらくじっとして待ちました。湿度が高いため、周辺で鳴いている個体が活発です。盛んに鳴いてくれています。やがてその鳴き声につられるように、目の前の個体が鳴いてくれました。
その瞬間にシャッターを押して撮れたのが鳴嚢が膨らんだ瞬間です。しかも数回鳴いてくれたので複数カットを撮影出来ました。
鳴嚢が膨らんでいるし、場所も苔むした岩の上。横から、ある程度絞りも絞り込んでピントもばっちり。これまで撮影したオキナワイシカワガエルの中でも一番良いカットとなりました。これ以上のオキナワイシカワガエルは今後もなかなか撮れないかも、というぐらい良いカットとなりました。

その後薄暗い灯りを点灯し、動画で鳴いている瞬間を撮ろうと試みました。しかしさすがに動画を撮っている時には鳴いてくれませんでした。欲張りすぎですね。

さて最後に撮影機材の話を少し。
最近の撮影で愛用しているのがニコンSB-500と言う小型のクリップオンストロボです。既に販売が終了しているモデルを中古で買った品です。単三乾電池2本で作動します。軽量で前方にLEDライトを装備しているのもポイントです。LEDライト内蔵なんて、今こそ需要有りそうですけどね。

そして切替えでA、Bというマークにスイッチを合わせると、メインで使っているワイヤレスリモートスピードライトSB-R200と連動できる点が便利なのです。

カメラ本体に取り付けたコントローラーSU-800で、レンズ先端に取り付けたSB-R200をAグループ、SB-500をBグループに設定することで別々にコントロールできます。

今回の撮影では、オキナワイシカワガエルの上方からSB-500で広範囲を照射し背景まで綺麗に光をまわすのに役立ちました。カエルはレンズ先端に取り付けたSB-R200で照らすのです。
OSMO poket なお最新のOSMO poket 3はこちら
iphone SE3