しぜんになろう

日々思うこと

いのちをいただくということ

今年の夏は
去年にも増して
畑や畦が広かったので
草の強さを感じました。

刈っても刈っても出てくる草を刈りながら
ふとこんなことを思いました。

『私自身が自分で食べる野菜を作るために、
どれだけたくさんの草のいのちを終わらせるのだろう?』

そんなことを考えたらきりが無いのですが、
木も草も野菜も
自ら生きようとする、まぎれもなく生き物です。
その生き物のいのちを私たちはいとも簡単に
ごく普通に終わらせています。

植物は自分で動いたりしないし、
グチや不平をいうことはありません。
考えてみたら、とてもすごい生き物です。

そんな草や野菜、木のいのちをいただいて
わたしたちはいきているということを
感じていたいと思います。

稲穂と富士山と秋空と。

今年はお米を作りはじめて2年目です。

ひとりではとてもできない広さの田んぼ。
沢山の人に手伝ってもらって何とかお田植えを済ませました。

お田植えをした頃は水が冷たくて、
小さな稲たちは黄色くなってしまって
もうだめかと思いました。

陽射しが強くなってようやく育ってきた頃、
どろむしという虫がたくさんついて
田んぼがかれたようになりました。

稲が思うように育たないまま
草が生えて生えて、
それを取り除くのに本当に苦労した夏でした。

この頃はみんなに痩せたと言われます。
田んぼの草取りはダイエットに最適。
腰を痛めないようにと、膝を曲げた姿勢で
何日も田んぼを素手でかき回したお陰で
ずいぶん筋肉質な体になりました。

そんな今年の田んぼライフもいよいよ大詰めです。

お盆を過ぎた頃から稲穂がぐんぐんと出てきました。
日に日に穂が膨らみ垂れています。
あと一ヶ月もしたら棚田が見事に黄金色になることでしょう。

私の田んぼも
近所のおじさんおばさんたちが
『立派に穂があがったね』
といってもらえるくらいになりました。

お米を作ることができるなんて
夢にも思っていなかった私が
なぜこんなことをやっているんだろう。
よくわかりません。

稲穂が垂れる姿を見ると
心があたたまるような、
これが『豊か』という感覚なのか、
ふわっとした気分になります。
その気分を味わいたいから
やっぱり来年もやります。

赤とんぼの舞う稲穂の向こうには
まだ雪を被らない赤茶色の富士山が見えています。
そして上に広がる秋の空。
稲刈りはもうすぐです。

私の女神さまたち

うちのとなりのおばさんと
ちょっと下に住んでいるおばさん。
(おばあさんの域に入っても
ここではほとんどの場合、おばさんと呼びます)

まだ住み始めて間もない私が
おぼつかない手つきで
畑仕事をしていると
『がんばるじゃん』
『よくじゃん』(よくなるねぇ、という意味)
『めざましい』(たぶん、たいそうな人ね、という意味)
とよく声をかけてくれます。
ふたりともいつもにこにこしていて
穏やかな空気を全身にまとっています。

2人とも私にとっては
日本人の女性として
ため息の出てしまうお手本の様な人たちです。
お米や野菜はおろか、
こんにゃくや味噌、漬け物は当たり前の様に手作り。
お赤飯や柏餅、おはぎも
季節や行事ごとにきっちりと作って
私にもわけてくださいます。
小さなことでもよく気が利いて
田んぼや畑のアドバイスもしてくれます。

そんな2人に
声をかけてもらうと
私は元気になります。

2人は私にとって女神さま。

命に限りある私の女神さまたちが元気なうちに
たくさん教えてもらいたいことがあります。

みどりとちゃいろ、そしてカエル。

今私の住んでいる所は
山の中腹で、まだ寒さが残っています。

2、3日前には
やっと顔をのぞかせてくれたじゃがいもが
霜に遭って、少し枯れてしまいました。

そんな私の畑は、
ぐんぐん伸びる緑と、冬に枯れた草の茶に被われています。

ある日、せっせと草刈りをしていると、
ぴょん!と小さな生き物が。
田んぼの水路で育ったオタマジャクシが
カエルになって元気に飛びまわっています。

鮮やかな緑色のカエルもいれば
枯れ草にまぎれる様な茶色のカエルもいて。
そしてもちろん
頭の先が緑色で、
からだが茶色のカエルだっているのです。

これから沢山の生き物と
畑で出会っていくのでしょう。

時間の持つ力

今、私は
薪を燃料にして
お料理をつくり
お風呂に入って
こたつを暖めています。

木の燃える音や匂いは心安らぎ、
なかなかいいものです。

けれど薪を集めて運んで
家の中に入れて燃やして
という生活が
上手く流れていないときは
大変だなと思っていました。

だいぶ慣れてきた今、
よく感じることがあります。

それは、時間の力。

私の暮らしは
ずいぶんゆっくりと動いています。

人が来れば、
本当はすぐにお茶を入れて
ゆっくり話をしたいし
何かお料理を手早く作って出してみたい。
お風呂もスイッチひとつで入れたら
どんなに楽だろう。

そう思うこともあります。

けれど
人がきてくれた時には
自分の手で集めた薪を使って
ゆっくり時間をかけて
お湯を用意すればいいじゃない?
自分で入るお風呂を自分で
暖めることができるなんて素敵じゃない?
と思うようになりました。

来てくれた人への心からのおもてなしは
私が薪を集める
その時から始まっています。
お風呂に入るまでのその時間があると
入ったときの『ほっと』する気持ちが
いつもの何倍になっています。

暮らしにかける時間の力に気づいたのです。

そんな時間の力を
大切に感じて暮らしていきたいと思います。

竹の音

この冬は
竹かご作りを習っています。

簡単そうに見える
竹の『ひご』は
竹をごく薄くなたで裂く
繊細な作業。
それは
手の感覚に頼る
職人の技です。

私がやるとなかなかうまくいかなくて
ひごと呼ぶのも躊躇してしまうひごができます。
その竹でかごを編み始めたとき、
どこからか葉を打つ小雨のような音が聞こえてきました。

外は穏やかな晴れ。

いったいどこからこの音が?

耳を澄ませていると
目の前の竹のひごから
その音は聞こえていたのでした。

瑞々しい切りたての竹から出る
不思議な音に気づいたこの日
竹のことをまたひとつ知りました。

さあ、春を感じて。

去年の11月から山の一軒家に暮らしています。

越した頃は山の葉が落ちきる晩秋だったので
家の周りも少し物悲しい感じでした。
片付かない家の周りが
余計にそんな雰囲気を醸し出して。。。。

けれど、いろいろな人の助けを借りて
やっと普通の生活になってきたこのごろ。
日も少しずつ長くなって
太陽の光が春を告げている
そんな風に感じています。

立春を迎える数日前には
庭の福寿草が
花を咲かせ始めました。

よく見ると
庭のあちこちの冬芽が
少しずつ膨らんでいるような。

小さな雑草の花が咲いていたり
ふきのとうが出てきたり。
水仙の葉も勢いよく伸びています。

毎日寒いのは変わりません。
けれど
あちこちにある春の兆しを感じて
期待を膨らませています。

浴衣を着て。

今日は浴衣を着てみました。

日本の文化は腹腰の文化です。
そして和服は私たちの伝統的な民族衣装。

浴衣を着てみると
大切な腹腰をぎゅっと締めて
気持ちも引き締めてくれるような気がしました。

はるか昔から、ほんのこの前まで
日本人は普段から着物で過ごしていました。
今の洋服の文化もとても楽しいのですが、
私も和服を着て
日本の心を体で感じてみたいと思っています。

猿に先を越されて。

育てていた野菜を
サル達がずいぶん食べていってしまいました。

前から
この辺りには猿が出てきて野菜を食べていく
と聞いていたのですが、
いざ自分がその立場になると
いったいどんな気持ちになるのか
想像できていませんでした。

実際の私はというと
収穫の時を楽しみに
毎日見ていた野菜たちが
突然無くなってしまった
その寂しさでいっぱい。
しばらく呆然としていました。

怒りやくやしさではなく
寂しさを感じた自分にほっとしながらも
山に食べ物が少なくなっているであろう動物達と
どうやって共生できるのかを
この頃よく考えます。

自分が育てた野菜は
やっぱり自分の口に入れたいという思いを胸に、
今はとにかく、
猿達が食べなかった野菜を
いただく毎日です。

竹のカトラリー展、やります!

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以前にこのブログでも
紹介させてもらった竹のカトラリー。
今も毎日少しずつ作っています。


今回ご縁がつながり、なんと、
個展をさせていただくことになりました。
場所は東京渋谷の、私も大好きな天然酵母のパン屋さん。
ルヴァンさんです。
そのパン屋さんに併設されたカフェに展示させてもらいます。
街中にありながらとても落ち着く素敵な場所です。
是非お散歩がてらいらしてくださいね。
お待ちしています。


○●竹のカトラリー展 Presented by Saya Okihara●○

●日時
 2008年8月30日(土)〜9月7日(日)
(9月3日はお休みです)
 10:00〜19:00 (日曜日は〜18:00)

●場所
 天然酵母パン ルヴアン横 『ル・シャレ』
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=35.66446463&lon=139.68896799&sc=3&mode=map&pointer=on

●お問い合わせ
 03-3468-2456(ル・シャレ)

トマト娘の畑では

幼い頃から
私はトマトが大好きで大好きで
仕方ありませんでした。

家族で食事する時にトマトを出すと
1歳にもならない私が
テーブルに身を乗り出して
先にぜんぶ食べてしまうので
最後にサラダを出していた、
と母から何度も聞かされていました。


そんなトマト娘だった私の畑では
今、元気なトマトがたくさん植わっています。

葉に少し触れるだけで
あの独特の香りがただよい、
爽やかな気持ちにさせてくれます。

花が咲き、実をつけはじめてから
なかなか赤くならないトマトを見つめる毎日。

畑のトマトを
収穫しながらほおばれる時を
心待ちにしている
今もトマト娘の私です。

稲が大きくなって。

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田んぼの稲が
日増しに
ぐんぐんと
大きくなってきました。
その成長ぶりにおどろき、
元気な葉に毎日見とれています。


稲の種を蒔いたのは
3ヵ月前。

最初は芽が出るのか心配でした。
その次には田んぼにきちんと水がたまるのか心配していました。
そしてお田植えが終わった後には
稲がきちんと植わるのか心配で心配で。


ずっと心配ばかりしています。


でも、私の心配をよそに、
稲は大きくなってくれています。


今は、本当に穂が出てくるのか心配です。
その後にはきっと動物が先に食べてしまうかもしれないと
心配するでしょう。


でも、私の心配をよそに、
稲はいのちを全うしてくれるのだと
最近思うようになりました。

稲を育てるというより、
見守っていきたいと思うこの頃です。

畦豆の魅力

畦豆
田んぼの畦を作った時
畦には大豆の種を蒔きました。

畦の水分が大豆にはちょうどいいのだそうです。
昔は畦には豆、
畦の端っこにはさといもを植えていたのです。
それを知っている人たちは
私のやらせてもらっている田んぼを見て
懐かしがってくれています。


田んぼができるならば畦には豆を蒔きたいと
ずっと思っていたので
大豆がの芽が出てきてくれた時は
本当に嬉しくて何回も覗き込んで
うきうきしていました。


今、蒔いてから三週間たち、
大豆たちはずいぶん大きくなってくれました。
田んぼの水面に影を落とす鮮やかな緑、
空に向かって精一杯葉を広げる立ち姿。

子供たちの笑顔を見ている時のような
こみ上げてくるような嬉しさを
畦豆が与えてくれています。

日本人のからだ

私のちいさな田んぼでも
もうすぐお田植えです。

2週間くらい前から
朝、日が昇る頃に目が覚めるようになりました。

最初は神経質になっているのかなと思っていましたが、
他の人と話してみると、
みんな落ち着かない気持ちでお田植えを待っていることを知りました。

お米は日本人の『主』たる『食べ物』、主食。
私たちは遥か昔からお米で暮らしを繋いできました。
その大切なお米を植えるということに対して
体も心も緊張しているということなのでしょう。。。

この辺りでは本来、お田植えは6月くらいにやるもの。
昼の時間が一番長い頃、
朝から晩まで働いて、
ようやくお田植えまでこぎつけるのです。

そんな日本人としての意識が自分を朝目覚めさせていると思うと
ちょっと嬉しくなります。

朝のあいさつ

朝、畑仕事をしていると
隣のおじさん、おばさんはかならず
『何をやっているの?』
『今日は何をする?』
と声をかけてくれます。

ひとりで黙々と畑に居ると
気にかけてくれる人のいる有難さを
しみじみと感じます。


この頃は自分からも
おじさん、おばさんに
『今日は何をしますか?』
と聞くようになりました。

これが私たちの朝のあいさつになっています。
朝日を浴びながらお互いの畑や田んぼの話をします。

穏やかな時間が流れています。

稲の芽が出て。




稲の芽が出ました。



自分の蒔いた種が芽を出してくれることに
何とも言えない嬉しさがあることを感じます。

これからここでお田植えができるのだろうか、
秋には実った稲を刈ることができるのだろうか。
毎日そんなことを考えながら
芽が出るのを心待ちにしていました。

季節を感じながら
どれだけ稲のお手伝いができるか、
私の観察力が試されるのだと
気が引き締まる思いです。

とにかく、
稲の力を信じて見守っていくことにします。

秋には実った穂の写真を
ご紹介できますように。

スギナ

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畑の畦ではスギナが
めきめきと大きくなってきました。






朝、
スギナの葉の端っこについた露が
お日様に照らされ
キラキラとまぶしいくらいに輝きます。

この時間だけの
特別な景色を楽しむ毎日です。


採りましたよ、山椒を!

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今年は諦めていた山椒の若葉。

なんと家の近くにありました。
場所はヒミツ。
でも採り放題できる大きな木が
何本もあるのです。


この山椒の春の香りは、いまや、
ずっと毎年味わいたい
私の大切な香りになりました。

竹の子ご飯にのっけて
佃煮にしてご飯と一緒に。。。
香ってきましたか?

味噌作り、しました。

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はい、だいぶ遅くなりましたが、

二月の終わりに
味噌作り、やりました。

かまどをかりて
豆を炊いて
そして潰して麹と塩と合わせて。

とてもシンプルな作り方ですが、
豆を潰す作業に力が必要です。

まだ雪も残り、
寒い風が吹いていましたが、
こうして冬の保存食作りができることが
うれしい日でした。

このお味噌が夏を越し、秋には食べられるのでしょうか。
今はお蔵さんでひっそりと眠っています

田んぼの紹介します。

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この前少し書きましたが、
田んぼの写真を紹介します。

ここは段々畑(もと棚田?)の一角です。
一反の五分の一くらいの大きさの
とってもかわいい田んぼです。

自然農という農法の一種のやり方を使うので
周囲に溝を掘りました。

そして
山から落ち葉を取ってきて畑にまいたら。。。。
まいた後に強風でだいぶ
飛んでいってしまいました。

この田んぼに自分の手でお田植えをし、
稲刈りができるかと思うと、
なんだか嬉しくてウキウキしてしまいます。

土は食べ物を育ててくれる。
そんな当たり前のことを
今年はしっかりと見たいなと思っています。
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