Twitterにときどき官能小説風の「へろ文」を投稿しています。
小説風に仕立てていますが実話です。とらやの羊羹を食べたい(または食べた)という、それだけの内容です。
有難いことに、ごく少数ですが楽しみにしてくださっている方々がいらっしゃいます。

「とらや東京ミッドタウン店」に住所氏名を残し、季節の商品や展示の案内を送っていただくようになったことがすべての始まりでした。
猫耳をかたどった「すませば」というお菓子です。愛らしいこと。


次の投稿は何らかの(おそらく自意識過剰な)理由で削除してしまったようです。


Tがまた私を誘惑してきた。扇情的な文章と、何もかも露わにした写真で! 欲望におぼれてしまいそうな予感…。 #官能小説「とらやとわたし」第5回。 pic.twitter.com/zOvhSinIYx

posted at 13:41:54

小説風にしてみようと思いついて題を付け(ただし表記は「わたし」)、第5回と称しているものの、
この時点では続きを書くつもりはなかったように記憶しています。


この頃からなんとなくシリーズ化を意識しています。



興が乗ってきました。


パターンはいつも同じです。


「思わせぶりだが露骨ではない」文章が理想なのですが、
回を重ねるごとに後戻りできなくなるのは恋の逢瀬と同様(?)。
投稿すべきか数日迷ったものもあります。



ごくわずかながら「固定ファン」がいることが判明したので安心して調子にのります。 どうしても口がらみになります。だんだんネタが尽きてきました。


さじ加減の難しさよ。

他に「黒光り」もNGワードに設定しています。

実は「とらやと私」の最終回の筋書きはとうの昔から決まっています。
これ以上ネタもないし、いざクライマックスへ!と突っ走りたいところですが、
小説を装った実話なので「とらや」に足を運ばない限り続きを書くことができません。


休載宣言(おおげさな・・・)から数か月が経った頃、
スーパーマーケットで見かけた白モツに胸をときめかせた夜がありました。

この時点では一刻も早く帰宅してモツを煮ることしか考えていなかったのですが、
「とらやと私」の貴重なファンのSさんはこれを新連載の序章だと思い、応援のツイートをくださいました。

それならばと投稿したものがこちら。
モノがモツだと、どうも生々しくなるような気がします。Sさんのご期待には応えられたのでしょうか。


とらや、もとい「T」との関係に進展がないまま月日は過ぎます。
「とらやと私」の舞台は主に東京ミッドタウン店か自宅ですが、
ある日気まぐれに立ち寄った百貨店で新展開を迎えます。
福砂屋のキューブは見目麗しく味素晴らしいカステラです。


さて、こちらが現時点での最新話です。
実家の父がもらってきたギフトカタログから姉が羊羹セットを選んだという話です。
「おづおづ」という表記を使いたいがために後から旧かなに直しましたが、
推敲不足でかな遣いが統一されていないのはご覧のとおりです。お恥ずかしい。
「とらやと私」の主人公は和装の人妻(うなじ美人)であるような気がしていますが、
この回だけは昭和初期の上流階級の生娘をイメージしています。


まとめてみると実にくだらない。でも自分では割と気に入っています。
なんでもTORAYA CAFEなるものが存在するそうですね。
行く機会があれば、また新たな章が始まるかもしれません。
敬愛するとらやに怒られないことを祈ります。