現場を活かす企業経営

名南経営コンサルティング 奥田康博 公式ブログ

先日テレビである会社の事業戦略を紹介しているのを見ました。


その会社は、現在ブライダル事業を展開していて、売上げのほとんど
を占める主力事業となっていますが、もともと事業の寿命は30年程度
という考え方が根底にあって、これまでも20年程度の期間を目安に
いろいろな新規事業に取り組み、業態を変えてきたとのことです。


今後は2021年までに、写真館を50店舗出すことを考えていると紹介さ
れていました。
(これまで自社のブライダル事業で結婚した人たちが子供を作り、
さまざまな記念のための写真サービスを提供することと、
会社が奈良にあるということで、外国人旅行客のニーズも取り込んで
いきたいという意図があるとのことです。)


こういったことができるのも、
もともとの事業が順調だったことと、現在の3代目社長さんが
裕福な家柄で資金的にも余裕があったからだと仰っていました。


また、これまでいろいろな事業を展開してきたが、失敗はしていない
ということでしたが、失敗しないコツとしては、
・会社に余裕があるときに新規事業を展開する。
・失敗しそうな事業は早期に撤退する。
ということだそうです。


むやみな多角化は失敗につながりやすいと思いますが、
一方でコンビニの品揃えが頻繁に変わるように、事業の賞味期限も
ふまえて、過去の成功体験に縛られずに、次の手を打てるようにして
おくことの重要さに気付かされました。

先日テレビである会社の社員食堂が紹介されているのを見ました。

その食堂では、委託された業者さんがほぼ毎日約2,000人程度の昼食を提供
しているとのこと。


一定の時間内に大量の食事を提供すること自体、食堂スタッフの忙しさは
大変なものだと思いますが、社員のニーズに応えられるようにいろいろな
メニューを用意されており、社員さんも満足されている様子でした。

さらに印象的だったのは、ひとりひとりが食事を終えた後、食堂スタッフが
各人の食器を見て、レジで即座に計算している様子でした。


その理由は、これだけの大人数の計算をよく間違えないなということもありますが、
普段から顔なじみの社員さんも多いため、
「もっと食べなきゃ。」とか「出張ですか?頑張って」などと、
ときどき声をかけあっていたことです。


スタッフの方も社員さんに「おいしかった。ありがとう。」と言ってもらえる
ことがうれしいとインタビューで答えていましたが、その気持ちが言動に表れて
おり、社員さんにも伝わっているのだろうと感じました。


会社と委託業者という関係ですが、このようなひとりひとりの信頼関係の
ようなものがあれば、強く良い関係が継続できると、ああためて感じました。

人間の頭には思考停止装置という機能があるということを
何かの本で読んだことがあります。

朝起きたときに顔をあらい、歯を磨くということは何の疑問も
持たずに。やり方をいちいち考えることもなく行っていること
ですが、そのようなときに働いており、
特に、単純な作業を繰り返し行う場合などは、効率よく作業を
行う上で便利なものということです。


何も考えずに一つのことに集中するということでもありますが、
仕事をする上では、思考停止状態のままでは問題です。
計画を立てるとき、何かを変えるとき、改善をするときなどでは
思考能力をフルに働かせる必要があります。


よくお客様から、社員にもっと考えて仕事をして欲しいなどの
要望を聞くことがありますが、考えるためには、この思考停止装置
を解除する機会を設けることが必要です。


ある会社の管理者の方は部下に作業指導するときに、一部分だけ
自分でやって見せ、作業方法をひととおり説明してから、図面に
従って作業をやってもらうのですが、その中に1箇所だけ社長の
やった作業と違う箇所があるというトラップを設けておき、
あえて説明せずに仕事をさせて、部下が気づいて、質問をしに
くるかかどうかを確認するということをやってみえました。

説明と違うことに気づくきっかけをわざと与えていたのですが、
思考停止装置の解除をして考える機会になっています。

このように日常の中で、考える機会を持って仕事ができるように
していきたいと思います。


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