現場を活かす企業経営

名南経営コンサルティング 奥田康博 公式ブログ

ISO9001の規格が2015年に改訂されましたが、
追加事項のひとつに、「組織の知識」という
項目があります。


個人の知識やノウハウではなく、組織として
必要な人が共有できる知識を活用できること
を求めています。


ただ、内容についてはいくつかの示唆がある
だけで、具体的な特定はしていないので、
それぞれの組織で決めれはいいことになって
います。


ISO9001というと、品質保証というある意味で、
顧客の要求にいかに整合させているかを
証明する仕組みという受身的なイメージがあり
ますが、この要求事項は自社の独自の技術や
ノウハウを確立して、差別化を図る一助に
なりうるものと考えられます。


ISO9001の規格が2015年に改訂されましたが、
追加事項のひとつに、「ヒューマンエラーへの対処」
があります。


人による作業はミスがつきものです。
特に新人やいつもと違う人が行う場合などの変化点
でミスが置きやすいことは、良く知られています。

組付け作業によるミス対策の例として、1つの製品に
6個の部品を組み付ける場合、組付け漏れに気付ける
ように、作業前にあらかじめ1列の6個の部品が入る
何列かの入れ物を用意し、その入れ物に部品をすべて
セットしたうえで作業を行うというような対策が行わ
れることがあります。

つまり、1つの製品を完成させたら、必ず部品の箱
は1列がきれいに空になっているはずで、1個でも
残っていたら、組付け忘れではないか?と気付くとう
方法で、「員数管理」と呼ばれています。


しかし、そのような仕組みで作業をさせても、指導者
が新人作業者にきちんと「員数管理」の意味と目的を
説明できていないと、作業者は組みつけ忘れで箱の列に
部品が残っていても、その意味に気付かずに部品を箱
にそのまま補充して作業を継続してしまう可能性が
あります。


良い道具や仕組みであっても、目的と意味を説明する
ことは重要です。


事業拡大とともに、自社で行っている各事業を
グループ会社として独立させ、各グループ会社の株式を
持ち株会社に集約し、所有と経営の分離や経営効率の向上を
目指すという経営手法が採用されることがあります。


カリスマ的な中小企業のオーナー創業者が、後継者に
各事業を承継していくにあたって、親族の後継者がいないなど
様々な課題を解決するために、検討してみても良い手法と言えます。


この場合、問題になるのは、子会社にした各グループ会社の
経営者(後継者)が自社の利益だけを優先したり、
親会社を含むグループ会社に悪影響を及ぼすような独断専行
が行われないようにしなければならないということです。


そのためには、こうした親会社・グループ会社を含めた連結経営
全体の最適化を目指した、なんらかの統制の仕組みが必要です。


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