奥津典子の”マクロビオティックと暮らす”

関西にとても、尊敬している方たちがいます。
解りやすく言うと、種を守る、蒔くことを、循環型農法や、自然との共生を探っている皆さんです。
でも、そういう言葉、そういうことをしていますというグループは今沢山あります。
が、この方たちは、そういう枠でくくれない、もっと本質的なことをなさっています。

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「森の集いの軌跡 呼びかけにかえて」

を、読んでいただけるのが一番伝わるのかなと思います。
元々、関西のとある生徒さんが紹介してくださいました。とてもきれいなこころのこもったお弁当をつくる女性です。夫婦で訪ね、感動したのがきっかけでした。

こういうイベントは、本当に難しいです。
まず、方向を決めて維持するコト。どんな立場にもそれぞれの正義があり、それぞれがもたらす社会へのメリットがあります。ありとあらゆることが「正しい」わけで、その中で方向を決断し維持することは大変な難事だと思います。
本質的でも、難しすぎると、イベント企画として成り立たないし
わかりやすさを追求すると、集客はできても、軽薄になる。

どう決定しても、大きな方向性に共感しない人からならともかく、する人からも非難されます。
小さな組織だと、案外、そんなこと自体が存続の危険になり得ます。新芽みたいな、まだすぐ倒れてしまう時期もある。
なのに、日本人はどうしても「同じ」ことを前提に、期待、求めてしまうのでしょうか。「違い」に苛立ちやすいというか。

かといって、雑多ならいいというわけでもない。豊かな雑木林になるのはとても難しい。

****

ここからは、森の集いさんとは関係ない独り言です。

企画し続けるには、とてもお金と時間がかかります。
逆に言うと、大きく動き続けている思想団体には、何かお金のカラクリがある。

例えば、主人たちが企画している在来種の野菜のマーケット「種市」も、経済的メリットはありません。もちろん、「知名度をあげる」というメリットは考えられます。でもそれは、何かを販売する大規模商業の場合はそうかもしれませんが、小さな組織では、あまりそのメリットはありません。知名度は、イメージも良くも悪くもつけますし。

打ち上げ花火のように、一日二日で終わるものに、沢山の時間とお金を使います。その時間、本業はできなくなりますから、それだけでも、かなり危険なことです。なんとか±0できたら、金銭的にはまずまず。カラクリはなく、独立独歩ですから、マイナスになることもしばしばです。

ではなぜ、こういういった企画をやるのでしょう。
初期衝動は、<感動>ですよね、種への、森への、この世界への。その裏返しとしての危機感かもしれないけど。
胸打たれて、溢れる想いが、損得を超えた原動力になる。役立ちたい、何かしたい。

もう一つ、私たちの大きな動機は、<人との出会い>だとか、お金に変えられない何かが得られるからです。
本気なだけ、必ず本気の人や仕事に出会えます。
すごい仕事に出会い、人に出会い、そして自分にも出会う。
感動もするし、自分もつきつけられるし、ご縁もうまれる。ベタですが、今時、友情が産まれるんです。惚れる、尊敬する喜びですね。
出会いがつながって世界が広がる。あとまあ、主人の場合は、そもそも大変なことをやりたい性分なんだなって思います(笑)。

一日二日で終わってしまうものだけれど、
企画の濃いつながりって特別なものがあります。何十日何百日とかけたものだから、一日が一日でないのかもしれないですね。もちろんその分傷つくこともあるし、現実との狭間で吞む毒が増えすぎて、なんのためかわからなくなることもありますが、それでも、何もやらないよりいい気がしています。進み続ければいつか、あんなときもあったって言えるだろうし。


同じように、なのか、反対に、なのか、、、「多少の違いはよしとしなきゃ」「なんにでも正義はあるさ」「それぞれ善意でやっている」と思っているうちに
はたと気づくと、私が20年前期待をもった「マクロビオティック」の業界は、なんだか、壮大な不自然業界になりつつあるような、もうそれ自体マクロビオティックの説得力がないなと思うことがしばしばです。悪口のつもりはなく、前進のための「マクロビオティック」を生業にしている人間だからこその「マクロビオティック」業界の問題指摘です。
オーガニックの業界もですが、結局、商業主義の波に飲み込まれ効率と利益追求の割合が増えすぎてきています。自然食品店に置いてある商品たちもイメージとラベルだけは、「自然」ブランドと化し、実態は、品質は悪化し、しかし価格上昇が続いています。(全てがそうではありません。念のため!)
消費税や輸送費の高騰など、プロセスにかかる経費が大きくなりすぎているのは事実ですし、どんなことも、外からわからない事情はあるものです。ですが、自然食業界自体が、本当の「自然食」をうみだしたり売る人たちを圧迫することになっていることもある。ずらりと自然風のものは並んでいるものの、どれも品質が変わり、買うべきでなくなっていたり、それどころか、本物がもっと排他されつつある。

「買うこと」が生産者を応援すること、になると期待したのは虫がよすぎたようです。それも必要ではありますが、それだけでは逆効果になるから、覚悟のない善意は恐ろしい。私は、それぞれ好きにやればいいときれいごとをかかげ、ごまかしていただけなのかもしれません。結局消費の枠組みに頼ったツケでしょうか。でもしかし、大きな経済なしには、小さな経済もつぶれてしまうのもまた、事実だと思うのです。国が存続しない。だけど、今や小さかったはずの自然食の中ですら、比較的大きな経済が小さな経済と家計を押しつぶしている。ブランド化した「自然」をかかげて。

忸怩たる想いを抱きますが、しかし、結局、自分の仕事をすることが、やはり正解だと思うわけで。成長がないのですかね。何をやっているのかは、もっとちゃんと伝えられるようにならないとダメですね。

****

とにかく、食に関しますと、「吟味する」「選ぶ」ことは、ある程度必要だと思います、現代社会。そしてそれは「自然食」というラベル、看板にごまかされてはいけない。本物はその外にあることが増え続けています。そしてそれは、大量生産とか、効率とか、消費者の都合には応えきれない。一方、街の直売所であろうと、懸命に苦しい本物の挑戦を諦めていない方たちも必ずいらっしゃいます。

特に大切な技術と知識と皮膚感覚を持った方たちが、もうどんどん高齢化している。間に合わないかもしれないですよね。

*****

そんな忸怩たる思いを抱えながら、歩み続ける私たちに、「森の集い」のあり方は、一つの指針だったんです。
ご苦労は並大抵ではなかったと思います。
でも、在ってくださること、進み続けてくださることが、チカラで、救いでした。

6月4日5日の「森の集い」
私は、行くことができないのですが、主人(奥津爾:オーガニックベース代表)は参ります。私は子供当番、夫に行かせることが、一番いいと思いました。二日目のトークセッションには参加させていただくことになりました。


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 2016年6月4日〜5日
 森の集い 奈良
 @春日野園地・春日山原始林

 詳細はコチラ


これで最後と言われている「森の集い」。

「森の集いの軌跡 呼びかけにかえて」を読まれて胸にひびかれた方。あるいは、私たちと同じように、自然や食を大事にしたかったのだが・・・、と何か想いがあられる方には是非おすすめします。たった一日二日だけど、それは、一生胸に残る、人生の何かのきっかけになりかねない、一日二日だと思うから。

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忘れた頃にやってくるマクロビオティック入門講座
「食事はスープから/味噌スープをとろう」

元気の秘訣。
それはなんといっても毎日の味噌汁です。
貴重なたんぱく源でもあり、そして腸内環境を調えてくれる代表。毎日一杯は無添加のお味噌汁を。

そして、朝晩の食事は、スープからはじめること。
(朝晩どちらかしか食べない人ももちろん。)昼だってスープがあれば、それに越したことはありませんが、三食とも味噌スープは夏は特に、多すぎデス。


▼スープからはじめよう

味噌スープをはじめとする、塩気・発酵調味料を使ったスープからはじまることで、唾液の分泌がよくなり、胃腸が活動を始め、消化がよくなります。消化不良のものが体内に蓄積しなくなり、生活習慣予防、様々な疾患や痛みだるさの予防になります。食事はスープから、を基本にしましょう。
血流がよくなると、顔色もよくなりますよ。視ることは血液をいっぱい使います。パソコンワークが多い人も、造血に役立つ味噌スープや、消化をよくして、血液が目に届くことがすごく大事です。


食事はできるだけ、スープから、を習慣にしましょう。
ただし豆乳スープ(牛乳スープ)などでは胃をゆるませて、むしろ逆効果なことがしばしば。あれはお楽しみスープ。
毎日のケの日は、味噌スープをベースにしましょう。味噌はあたたまるので、夏の暑い日は、いい醤油を使ったお澄ましスープもおすすめ。


▼だしのこと

基本はわかめたっぷりに、旬のお野菜。好みで、豆腐や厚揚げもいれてタンパク質もしっかり補給。
我が家は夏になると、時々だし抜き、野菜だしスープをつくります。
だし、ミネラルを減らすことで、血液が薄くなり、暑い季節は楽だからです。

けれど、ミネラル不足の人(主に体温が低い人、運動不足、水太り、便がでにくく細い、など)は、わかめはたっぷり入れてミネラルや繊維、良い油を補給しましょう。人によっては、また男性や仕事によっては、いりこやかつおぶしも使って、もっと血を濃くするミネラルの濃いだしがいいこともあります。

基本は、わかめたっぷりだし、植物性だしがおすすめ。
具は旬の野菜いろいろ、豆腐やおつゆ麩などタンパク質も、お好みで。

マクロビオティックの家庭に多いのは、わかめだしでつくって、ご主人のぶんだけ、良質の鰹節を利かせる、ことです。我が家は主人も、味噌スープは植物性が好きですが。

****

野菜中心 << わかめ少し << わかめたっぷり << 昆布 << 鰹節 << いりこ

おおまかで、厳密にはモノと量によりますが・・・

左に行くほど、陰性で、血を薄くする。
右に行くほど陽性で血を濃くする。
どっちがいいかは、人次第、季節次第です。

いりこがいいと思ってどっさり入れ過ぎていると血液が固まりすぎるし(陽性過剰)。
でも陰性、血液が薄すぎて血流が悪くなってた人にはしばらくは良くはたらいてくれます。

野菜ならいいと思って野菜だけスープばっかりにしていると血が薄くなりすぎるし。(陰性過剰)
でも、濃すぎて血流が悪くなっていた人には、しばらくすごく役立ってくれます。

昆布は止血作用があるので、夏は控えめにしたほうがいいですね。
ごぼうやみじん切り玉ねぎ、トマトと合わせると、血を固めない成分があるので、組み合わせるといいですよ。



▼味噌のこと

そして味噌選び。
自然食メーカーのモノも、近年はどんどん、「経済効率」「利益拡大」のためのものになり、結局大手の大量生産と変わらなくなり、質が悪くなってきてますね。大豆製品全般に言えることですが。
生産者や販売店へのメリットもなくなってきている。存在意義を失っていますね。

味噌は血液を左右するもの。

最初は自然食品店のモノをまず「無添加」というメリットのために購入は賛成です。アミノ酸に慣れた舌を変えましょう。すると選択がどんどん変わって、元気が近づきますよ!
そうしてそのあいだに、手づくりに挑戦(これは関東式の冬がチャンス)か、個人店が少量を丁寧につくっているものにしましょう。
無添加なのはもちろんで、一夏以上熟成させたものがいいです。本当は、お米には麦みそを合わせたいのですが、まあ、お好きな麹でいいと思います。



▼濃さのこと

濃いほど血液が濃くなり、薄いほど薄くなる。

夏は薄くしていくのが基本のおすすめです。
立夏をすぎ、暑くなってきて、我が家の味噌スープも薄くなってきました。

でも、湿度が高い日は、別。しっかり濃い味噌スープを飲んで、しっかり汗をかいてすっきりします。そのとき、ただ濃いと入らない(美味しく感じない)ので、玉ねぎみじんとか、トマト、酸味、おくらたっぷりなどを加えると食べやすくなります。
原則として、体温が36度5分以下の人は味噌を濃くして、体温をあげましょう。ほっぺの前面に湿疹がある人も、ちょっと濃いのが必要なことが多いですね。

コツは、
*味噌を金じゃくしなど金属にあてず、できればすりばちなどですったり、木べらで加えること。
*入れるときにスープが煮立っていないように、火をとめてしばらくおいてから!
*入れてから、味噌をとろ火で煮たてないように2、3分煮て、味噌の塩分と油脂に火を入れること。

大事なポイントです。

赤ちゃんには、味噌を入れる前に汁をとりわけておいて、後で味噌スープと混ぜて、薄い味噌スープにしてのませてあげます。離乳後期以降は、味噌スープで煮た豆腐などはたんぱく源としてとても大事ですよ。

最初の写真は主人がつくってくれました。彼のお味噌汁はとても美味しいです。そして、これは大きな子供用です。大人には何が足りないでしょう?
それは・・・・薬味です♪ 私は今の時期はパセリ刻みが好きです。ゆずの季節が年で一番楽しみで、ときにはレモンの皮をすりおろして散らしたりもしてしまうのですが、子ども達には不評です(笑)
煮込んだスープにぱっと季節感を散らすと、陰陽バランスもよくなるし楽しいです。ぜひお好きな薬味をいろいろに。


▼夏はお澄ましも

味噌には、熱をキープしあたためる作用があります。だから、夏はどうしても味噌スープは食べづらいこともあり、それで、各地には<冷汁>がありますよね。味噌を焼いて、冷たいだしで伸ばす方法デス。

一方、醤油ベースのお澄ましは、暑い季節も飲みやすい。やっぱりとても健康にいいです。
我が家は梅干しととろろ昆布と醤油と長期熟成酢のお澄ましも定番。味噌スープが辛いときはやってみてください!「はじめるコース」を持っている生徒さんは、「クイックおすまし」や余計な熱を逃がして体を冷やして楽にする「寒天スープ」もやってみてね。


▼完璧でなくていい。ただ、基本はしっかり。

完璧にはできない食生活で全然いいと思います。それでも元気な方、いっぱいいますよね。だけど、おおらかななかにも、基本はしっかり押さえるのがコツ。反対に、制限食を窮屈な想いもしながらがんばっても、基本を押さえられていなかったら、元気になれずもったいない。
オンデマンド講座を受講している方は、繰り返しポイントは聴いてくださいね。
はじめるコース受講生の皆さんは、サポートサイトもご参考ください。テストの結果を待っている方には、お1人お1人に<寸評>でアドバイスをまとめていますから、気長に待っていてください。

ともあれ、

一日1~2杯の(味噌)スープ
食事は塩気のあるスープからはじめよう


で、今日も皆さん元気にお過ごしください!!

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▼始まりました

雲仙から発信するレクチャコースが始まりました。

講座の目的は、

 「マクロビオティックを台所に活かすため」

の理論・コツを学ぶこと。

1年間全24回。
オンデマンドで何時でもどこでも何度でも、
iPhoneやパソコンで動画を視聴できるよう配信しています。

季節を食卓に取り込む<陰陽五行>と、
面白くて役に立つ<望診>
そして、「これだけは!」の<基本の中でもポイント>
身に着けるコースです。

講座の対象は、
すでにマクロビオティックを学ばれている方はもちろん、
まったくの初心者や、「がっちりとマクロビオティックをやりたいわけではないけど、部分的に取り入れたい」というにも役立つ内容です。

理想的な食生活を完全にはできないのはみな同じ。
だからこそ、より美味しく、ちょっとした元気のコツを身につけませんか。
制限食でなく、楽しい食卓と台所、元気な毎日のお手伝いができますように。

 オーガニックベースオンデマンド
 奥津典子のマクロビオティックレクチャー



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▼初心者にも、ベテランにも

この講座の前身はマクロビオティックはじめるコースで、すでに基本を学んだ方の上級講座です。(ちょっとそのときは難しすぎたのです!)

回数を重ねることに初心者向けにもなっていきました。季節にあわせた食事をより細かく提案し、日々の台所に直結した内容だからです。上級講座だけど、初心者の方がいつも半数以上。
マクロビオティックは実践していないけど、その考え方を知りたい、部分的に取り入れたい方に役立ちます。

春には春に
冬には冬に適した食事があります。
衣替えみたいで、愉しく素敵です。イキイキと、今らしさを。畑にもっと繋がって。

カリキュラムは、月2回更新、各回1時間前後、全24回。
オンデマンドのレクチャーなので、お好きな時に何度でも視聴できます。通勤通学のとき、あるいは台所仕事をしながらラジオのように音声だけ聴いていただいても。

頭でっかちになりがちですが、「あ、これすぐにできる」という知恵やヒントが見つかることを願っています。



▼お肉との食べ合わせのススメ

例えば。
春から初夏にかけては、<五行説>の<木>に対応するシーズンで、普段以上にお肉は減らしたほうがよい季節。肉は熱をこもらせるので、食べ過ぎていると、暑さに弱くなります。熱がこもると、疲れやすくイライラしやすくなりますし、砂糖とお酒が大量にほしくなる。
少しならともかく、沢山の砂糖・お菓子と沢山のお酒は、疲れますし、心身ともに不安定になって、仕事や家事が楽しくできなくなりますよね。

冬と春では服を変えるような、食べものの知恵が、<陰陽五行>です。 春夏は、服だけではなく、体の内側も薄着に涼しくしましょう!梅雨は湿気と低気圧対策を、冬は、しっかり体の中からあたたまるように。二十四節気が実感できるようになって楽しいですよ!

動物性が欲しかったら、春は貝や白身魚がおすすめ。春は繁殖のシーズンで、産みたての平飼い卵が良い方も。
もちろん、動物性食品は、一層、生育環境など質や有害物質に気を配りましょう。生育・捕獲解体している方の技術と志が尊敬できる方のがいいです。死後硬直が激しいものは、負担が大きいです。マクロビオティックを知った頃、そんな違いまでは、わかりませんでした。猫たちですら、それは食べないか嘔吐します。


さておき、お肉を食べる機会があるときは、おろしやきのこを多く食べ合わせると◎ 
肉を食べる人は水分を多くとりましょう。でもベジタリアンは、水分はとりすぎぬよう。
干し椎茸の煮汁の薬膳も、肉や卵が多い人には春は一際役立ちます。

お肉の食べ方も厚切りステーキよりは、茹でてしゃぶしゃぶ、ポン酢おろしや柑橘との方が負担はへります。
マクロビオティックでは、ジャガイモは常食しないとされていますが、お肉とは食べ合わせにおすすめです。肉じゃがは理に適っています。ご飯にも麦を混ぜると一層よく。

今は特に、初夏に向けて、血液やリンパ液が体内でごうごうと早いスピードで流れることが大切。加工品が多かったり、不自然な生活は、それがうまくいかず、肌がくすんだり、イライラしたり疲れやすかったり、肩がこったり。老廃物がたまっていくんですね。マクロビオティックでいう「陽性過剰」で締まりすぎても、「陰性過剰」で緩み過ぎても、血流は滞ります。


そんな風に、食の影響力を知ることは、どんな人にも役立ちます。
食べるときも「体に悪い」とジャッジするのではなく、イノチの恵みをありがたく美味しくいただいてこそ、マクロビオティック。マクロビオティックって、明るいんですよ。オールオッケーな世界観なんです、本当は。ただ、やる人間たちが、なかなかそうできずにしかめっ面になりがちなだけで。
美味しく楽しく大切にいただいた方が、胃液が多く分泌され、消化もいいですよね。



▼季節に寄り添う暮らしの知恵

コースでは、そんな食べ方の知恵を沢山ご紹介します。
何を食べるかは本人の自由ですが、知識は正確に。

「玄米菜食」でも春夏秋冬の流れに則っていなければ、美味しくないし、体を壊します。自称「マクロビオティック」でも、不健康そうな人が少なくないのは、意外と理に適っていないから。または加工品ばかりでこころ無い食事、調理法がよくなかったり、外食ばかり、糖質過多、脂質過多、消化できない食べかた、切り方など。

このコースでは、そうならないよう、<陰陽五行>を具体的に暮らしに活かせるようにお伝えしたいと思っています。初心者の方にとっては、季節に沿った食べ方を、「はじめるコース」受講生の皆さんには「陰陽のバランスをとり中庸」を創る理解を。


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▼望診を学ぼう

もう一つ、コースのお楽しみは、<望診>です。
垂れ眉の人とつり眉の人では、どう体質が違うでしょう。塩分を増やした方がいい人はどっち?
たとえば、眉間のしわやハレは、春に関係の深い<肝臓>からのSOSです。シミが多い、てかりも肝臓からのメッセージ。肝臓の状態がよくなると、シミや眉間のしわもなくなります。肌のくすみもよくなる。

顔色、むくみ、生理痛、花粉症、いぼやほくろ、毛深さ、便秘、おでこのしわ、唇の形、黒ずみ、肩こり、腰痛・・・・様々なからだの外側の出来事は、からだの内側からのメッセージ。マクロビオティックが面白いのは、食を変わることで顔だちや様々が変わるから。鼻の形、あごの形、目、体臭・・・皆さんがキレイになっていくので、楽しくなるし、ああ、やっぱり正しいんだなと安心できます。


▼完璧でなくてもいい。

もちろん、時には誘惑に負けたり、お付き合いや、忙しさで食が乱れることは誰しもあります。私ももちろん、ありますあります。だけどそんなときも、体の外側と内側からケアすることで、少しずつ自分の軸ができていくのです。

厳格な治病食や制限食をずーっと続けるのは誰しも無理ですし、その必要はありません。
だんだん、「ケの日の食事を調え、ハレの日も上手にハメを外せるように」なればいいのです。
ハレの日の特別な愉しみや時々の嗜好品は、ありがたく楽しくいただいていいのではないでしょうか。ただ、毎日ずっとになると、大変なだけで。環境負荷も大きくなりがちですし。勿論植物性であってもね。

日常の食卓を、少しずつ、調えませんか。
美味しくて理にかなった食卓、こころ豊かなを食事を増やせることは、すごく素敵なことではないでしょうか。

現代は食の情報が膨大です。
断片的なあれこれでなく、季節と体に沿った法則に整理するお手伝いができたら嬉しいです。
考えるより、感じてぱっと判断できるよう練習していきましょう。

要は家庭の台所・食卓です。大量生産・規格化が不可能な場。
人はみな、一人一人違うからです。
体質や年齢、性別、ライフスタイル・・・
お魚や卵が必要な人は食べましょう。味が濃いのがいい人、薄いのがいい人、いろんな食感・・・ベースは同じでも、必要は各家庭で違って。

忙しい、膨大な物質と情報、欲望が流れていく現代社会に
家族のからだとこころの小さな瞬きを無視しないで寄り添えるのは、家庭の台所だけではないでしょうか。


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(写真|繁延あずさ)


▼台所に立とう

マクロビオティックは、治病食や、社会運動、消費スタイルとして位置付けられることが多かったと思います。

けれど、雲仙に移り住んで2年半
私はマクロビオティックを<日常の食卓・台所論>として提案したいと改めて思っています。でも実は、それは私の初心。スタート地点でした。それに自信を持つのに、ずいぶん遠回りしたような気がします。でも、人生ってそんなものかもしれませんね。

さておき、今の時代、台所仕事、手料理、食はますます大事になり、人々の運命や幸福を大きく分けると思います。
「玄米菜食」は中食・外食中心で、消費的に実践することもできますが、やっぱりそれではマクロビオティックにならない。よっぽど、刺激物があっても何でも、手料理中心のおうちのほうが、「気」がスムーズに流れやすいのは事実です。すると血液循環、リンパの流れ・・・とついてくるんですよね。運動もとても大事です。

砂糖は確かに、常食しない方がいいですが、発汗作用もあります。それに手作りおやつを皆で囲む豊かさ、旬にいっぱいとれる果物をジャムにして保存する働き、など、役立つ場合、必要なときもあります。食物には、働きがあるだけで、イイワルイはありません。

「砂糖は絶対悪」だとか「玄米を食べられなかったから玄米せんべいで玄米をとっています」を「マクロビオティック」だとは私は思えないのです。それだったら、白米でいいから、土鍋で炊く美味しさを。手づくりスイーツの喜びを。

「植物性スイーツなら体にいい」と現実に反して頭で決めつけるのではなく、
食べ合わせ、調理の工夫、本当の陰陽のバランスで体調を調えることや、東洋観に則ってからだを動かす知恵を「マクロビオティック」と呼びたいのです。

勿論、時々の外食は私も大好きです。
誘惑に負けることも勿論ありますし、サッカーやいわゆる”西洋”発祥のスポーツも観ます。好きです!
だけど、食の影響、からだのことをよく知って、自分で決めていくこと。
日々の台所や生活習慣など地味なことを改善していくこと。東洋の世界観に則って。
それがマクロビオティックで、一緒に学び伝え合っていけたらなと思っています。


▼こんな時代だからこそ

現代はクイック、多忙で、モノが溢れています。
マクロビオティックの先達、桜沢如一先生の時代は、戦前で、モノがなく陽性さが必要な時代でした。「玄米とごま塩だけの食事」が今見るとナンセンスなようですが、当時はそれ以前に、米すらなかった。かろうじてお芋ばかりのおうち、電気が通っていないとこだってあって、その中での提案でした。
一方久司道夫先生の時代は、陰性さが必要な時代だったと思います。モノが増えていくことがまだまだ必要な時代でしたし、その中で選択する力が必要だった。

そして、現代は、再び、モノがあるけどない時代、競争が厳しい、陽性な時代になっていると思います。温暖化の裏で、ここまで寒冷化がすすむとは想像していませんでしたし、食卓も、よい陽性さも多様性も必要です。

過去の蓄積を喪い、私たちは今までのやり方では生き残れなくなるでしょう。今までは、先祖代々の食と暮らしによる体力、環境・自然資源がありました。しかし、農薬や生活排水の汚染は地下水脈にたどり着きはじめています。原発のゴミをどうするのか、平均寿命は延びたけれど、個人の体質は弱り、介護育児はそれ自体が難しくなる・・・問題は山積みとなり、ますます私たちを「忙しく」し、対症療法に追い込み、根本を悪化させます。

今、台所から、暮らしを作り替えることが、根本解決が、一層大事にならないでしょうか。
もちろん、現代でとても大変です。つい、優先順位の一番下になりがちな台所。つくらないこと前提で動いていて、家事に手をかけていてはとても追いつかない現代社会。

でも、何か、できることはあります。小さなことを積み重ねたら、自分と家族の体調や機嫌が変わる。すると必ず周りの状況が変わっていきます。そしたらまた一歩。
転んだら起き上がればいいし、完璧を目指さすより、できることをやって余裕をつくっていきましょう。
ただし、押しつけや、「お受験ママ」ならぬ「お食事ママ」になりすぎませんように。食事は真心とか優しさがやっぱり美味しいです。本当は、「お食事ママ」が愛情や自分たちの価値に目覚めていくことが、マクロビオティックの一番の価値かもしれないんですけれど。

****

マクロビオティックは、ある種、とても面倒くさいです。ですが、そもそも、生きるとか食べるって、多分面倒なんだと思います。とりあえずクイックコンビニエントに何とかしすぎると、結局後で個々人にふりかかってくる。

かけた時間はかえってきます。
食事には即効性もありますが、コツコツ積み上げた些細なことは、強い。そしてそれは、静かな自信と、食卓を共にした人との絆をもたらしてくれるでしょう。
自己肯定は健康の一番の秘訣。
コツコツコツコツ・・・・それには台所仕事は平等です。料理が下手でも大丈夫。巧いにこしたことはありませんが、巧い料理といい料理って違いますよね。

生徒さんもみんな、七転び八起きしまくっています。私自身も失敗体験なら誰にも負けません!転んでもさらに転ぶとぐるっと回って人間起き上がるものだ!というのが会得した真理であります(大笑い)


健康と幸福の礎を、台所からつくっていけるなんて、すごく素敵です。
できることから少しずつ、ご一緒できますよう。
可能性と愛情の扉を開いていけますよう。

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(写真|繁延あずさ)


 ▼オンデマンド講座
  奥津典子のマクロビオティックレクチャー

・・・

15年末の<種市>&16年1月の<種市大学>が終わってずいぶんたちました。
<種市>は毎回、大きなイベントすぎて、まとめきれず、全然報告できていませんでしたが、今回こそ少し。

今回の<種市大学>は、雲仙という、岩崎さんの畑がある場所で開催できたこと、雲仙市の助成をいただけたことが、大きな意義があったと思います。冒頭の、雲仙市長のスピーチは、歴史に残る名スピーチでした。出だしからかっこよすぎでした!
さておき、種どり農業・自然栽培農業は、困難なだけでなく、「現金利益」をうみにくい分野で、現代の政界では価値を評価されません。慣行農業も大事であり、かじ取りが難しい中、種どり・古来種野菜、その農業を守ることに踏み込んで発言していただけたことは、大きな価値があります。

お写真は、こちらです。撮影は大沼ショージさんです。ひとつひとつクリックすると、共同主催の奥津爾がコメントや説明を書いています。岩崎さんの畑、講演者、最後のランチ立食ビュッフェ、そして「蒸気屋」での関係者の打ち上げ。

特にお料理写真を是非、ご覧いただきたいです。
ディナーの素材はすべて、種どり野菜と、わずかなお魚。島原半島・九州の素材を存分にいかした、当時の山本晋平料理長(現在は雲仙観光ホテルを退職)の渾身のディナーコースです。種どり野菜はいつも、当日まで、何がどのくらいくるかわかりません。試作もほとんどできません。かつ厨房は人手不足であられました。そんな条件の中、100名以上分のコース料理を見事に魅せてくださいました。
(実際はさらに、<雫>という、在来野菜をひたすら煮詰めてつくられたスープがありました)

シェフのお料理は、気がすーっと通り、かつ充実しています。それはココロとカラダを元気にするのに一番大事なこと。そのお手本のようでもありました。
それでいて、ため息が出る美しさ。そして、シェフのお料理はいつも楽しいんですよね、クリエイティビティに溢れています。確かなプレゼンス。
とってもとっても美味しかったです。しずかなゆたかさに、誰もが満たされました。
シェフは私が最も尊敬する料理人のお1人です。あれだけの技術を持ちながら自己主張のためでなく、素材と食べる方のための料理に集中なさるシェフを本当に尊敬しています。ますますのご活躍を心から祈っています。

****

<種市>の素敵なところは、そんな風に、料理や農など食に真剣な人たちとご一緒できること。言うまでもなく岩崎政利さん。そして、岩崎さんを尊敬して、多くの方が集まり、また真剣な仕事が集まります。肉を使う/使わない 砂糖を使う/使わない といった、モノの選択をこえたもの。もっと本質的でごまかしがきかないもの。

尊敬している方は沢山いますが、蒜山耕藝・農業者の桑原さんもそのお1人です。力を勝手に借りるようですが、桑さんの書かれたブログを是非ご覧ください。<種市>の意義、問題の本質がきちんと表されています。これは、私たち全員の問題です。そして、そんな風に受け止める方がいてくださることが、<種市>の大きな救いとなっています。

食や農だけではありません、真剣な仕事は真剣な仕事を呼び、この写真の大沼ショージさんや大橋弘さん、馬場わかなさんといった、一流の写真家の本気も見せていただけました。
若い才能も集まっています。今回は主宰の「雲と人」チームの若手の働きがすばらしく、これまた日本の未来は明るいと思いました。出会い、刺激しあい、また、日常の自分の仕事に還元する。その繰り返しが、地味なようで実は一番大きいのかもしれません。

それにしても、参加者もいろんな属性の方がいらして、種のチカラはすごいなあと思います。<種市>の魅力だと思います。

種市前後の、関係者の皆さんとの打ち上げが毎回楽しみですが、今回は雲仙の蒸気屋さん。温泉蒸し釜のおかげで、名だたる料理人の競演となり、最高のご褒美でした。
<種市>がくれる出会いと刺激は、私たち夫婦は勿論、チーム・オーガニックベースをひきあげてくれています。世間的意味での「マクロビオティック」の枠にとらわれずに本当によかった。本当の意味での「マクロビオティック」(=人を元気によくするもの)が一層見えてきました。

ただ、問題は、ここからですね。

***

話がそれました。

お料理の話です。

マクロビオティックは、極陰、極陽の食材の影響力を教えてくれ、常食に避けるような示唆があります。ところが、それさえ避ければマクロビオティック料理で、後はなんでもいいみたいな誤解があります。

強い陰陽の食材をつかっても、きちんとお料理されたものは、すーっと体から抜けていって悪影響が少なく、しっかりと充実させて元気づけてくれます。反対に、切り干し大根の煮物ですら、どろどろとした<気>、消化の悪い料理になりえてしまいます。もちろん、極陰、極陽の素材は、日本の気候では取り続けすぎると負担になります。ですが、それだけが全てでは全くない。必要なことだって、どんな食材にもありますし、質はひとつひとつ異なります。

多様な食材を、すばらしくお料理できることはすばらしいですね。
<種市>を終えると、「ああ、なんでも、いつでもどこでもなんでも適切に料理できる人になりたいなあ」と思います。それこそ、極地ではアザラシもさばけたり、砂漠でならサボテンを料理したり。それがちゃんと、適切に食べる人にフィットしていて、健康を促進できて、美味しくて。素材の命を全うする料理。
それでこそ、本当の「マクロビオティック料理人」だなあと思いますが・・・ないものねだりはしないでおこう。今は、玄米はもちろん、この雲仙でとれる素材、海藻や種どり野菜が私の前にあらわれてくれます。引っ越したおかげで、都会で手に入っていたオーガニックグッズやオーガニックF1野菜は手に入らなくなりました。一方、今さっき橘湾でとれたばかりのお魚、感動した池松自然農園さんの卵、野草、湧き水・・・ある意味で食べるものがないゆえに、広げる必要と機会が増え、でももっと「自然」になったと思います。一方で、玄米菜食というベースの確かさも。

暮らしの場で出会える種どり野菜はじめ、いきいきとした食材たちをきちんとお料理していくことから、また世界が広がるのでしょう。もちろん、「ただ自然ならいい」わけではないのが、体という自然の厳しいところですが、そこも学び感じながらすすんでいきたいです。食べ合わせその他いろいろ。多くの方に適応できる方法になると思いますし。

(生徒さんは、<はじめるコース>でも、<アドバンスクッキングコース>でも、どうか、素材の種類だけでなく、調理プロセスを身につけられてください。お肉を料理するときでもなんでも、その心構えは役立ってきます。私は時々、猫にお肉を料理します。最初はわけわからなくても大丈夫。ただ目に見えること「玄米菜食」にこだわってるだけになっちゃった!でも最初はいいと思います。とにかく玄米を消化よく炊いて、菜食中心、発酵食品、調味料をよいものにして、砂糖を控えて(完璧でなくてもね!)、旬の具を入れたお味噌汁を食べて・・・・そうしていると、どんどんいい変化が起こります。感覚が変わってきて、だんだん、必要がわかってきます。見えなかったすじが見えてくる。できることから少しずつ。男女差もあるので、そのへんも、少しずつ。)

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種のこと
環境のこと
生物多様性のこと
人々のこころとからだの元気
原発やエネルギー問題
大量消費やごみ問題
生活排水農業排水の汚染

いろんな問題がいっぱいの現代ですが、結局ひとりひとりの小さな台所や食卓がつながっている、私たち人間のありよう、選択の積み重ねの結果だと改めて思います。国会議員が「農」を金銭だけに換算するようでは先はないですが、議員も国民の一人。
過去に貯めてきた恵みはいよいよ個人の体質も地球資源も細りつつある現在、これからどこにむかうのでしょうか。

農、食、写真、音楽・・・・人と人をつないでいくチカラが、どこまで、何を実現できるのか未来はわかりませんし、なるようにしかならないのだなあとも思います。でも、素敵な人たちやお仕事、自然の美しさ・・・感動にいつも力をもらいます。すごい方は沢山いらっしゃいますし、間に合うんじゃないかなと。歩み続けていきたいです。

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*種市大学は、2016年1月、有形文化財保護指定を受けている、雲仙観光ホテルを貸切り、雲仙市の助成のもと、開催され、120名の方が参加してくださいました。また、雲仙市の新規就農支援は、有機農業者も含められています。詳細は雲仙市へお問い合わせを。(こちらは、農地借受者支援制度)

2016年4月14日の夜、
突然の激しい揺れ、警報サイレンが鳴り響きました。

熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード6.5(暫定値)の地震は、
私たちの暮らす雲仙市小浜町も、震度5の揺れをもたらし、
その後も余震本震と相次ぎました。

久しぶりの緊張感が走り続けた数日でしたが、
私たちは無事に過ごしております。
お気持ちを寄せてくださりありがとうございます。

しかし、私たちの住む島原半島は、熊本のすぐ隣。
海をはさんだ被災地の皆様には、本当にお見舞い申し上げます。
生徒さんも、どうぞ、早く日常に戻れますように。

避難所の特殊なお病気や妊婦さんや少数の方も、ご無事ですように。
自衛隊や救助の皆様には一国民として本当に感謝です
どうか、多くの方が無事ですように。

亡くなった方のご家族のお気持ちはいかばかりか
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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私達は、ささやかですが、
5月のアトリエ間間での料理教室の売上げの20%を
熊本を中心とした被災地への義援金とさせていただきます。
支援が必要な施設(幼稚園や障害者施設)を調査し見極めた上で、
義援金の全額をお渡ししたいと思います。

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善意は、ときに悪意より恐ろしい結果をもたらすことがあると思います。
災害のとき、周囲は、無力感、あせり、罪悪感、非難、風評、他者の目・・・
様々な要素に静かに勝利する必要があると思います。

今回の災害が、社会をさらに良い方に前進させるきっかけになるよう、
日々選択し、決断して未来をつくってまいりましょう。

そして、改めて、311がどれほど過酷な災害であったか、
想いと想像力を東北各県に馳せたいと思います。
本当に、どれほど、どれほど厳しいものであったか。

私達は小さな組織です。
だからこそ、できること、できないことを見極め注力し、
引き続き、福島県の大切な友人知人、幼稚園への小さな繋がり、
種の活動、そして私たちの仕事を大事にしていきたいと思います。
そのことが、めぐりめぐって、いつか、熊本・大分ほか被災地の
皆様の幸福にも繋がりますことを願っています。

今年は、いよいよ福島への挑戦も始まりますが
長崎県と福島県の人々の交流の一助にもなることも目指しています。
一方、要になるのは、日々の料理教室、毎日の台所。
東京、雲仙、福島・・・出会いを大切にしていきたいと思います

改めて、熊本・大分の復興をお祈り申し上げます。
どうぞ、ご無事ですように


2016年4月18日 オーガニックベース 奥津爾 典子


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