狭山養生鍼灸院

福西式お灸・指圧blog

お灸の専門家として、お灸に関するあらゆる知識を皆様にお伝えするのが私の使命と考えています。お灸そのものに関する知識はもちろん、その歴史、文学上にあらわれた話、絵画、詩歌、逸話等あらゆる雑多な事柄もお伝えします。そのことが、お灸についての興味をたかめていただくことになると思うからです。

 

                                         お灸にも“味”がある

         名称未設定 2

 

 今回は、四国こんぴらさんの石段屋という菓子屋で売っている『灸まん』という名のまんじゅうについてお話をしましょう。

 

 石段屋の主人によると、江戸末期天保年間に江戸のやくざの親分であった小金井小次郎が、当時(はた)宿()経営てい石段屋ったそう当時石段屋は、旅人上手なおすえてあていで、小次郎親分すえだ」ったと。後、金毘羅有名に、「というら、おじゅう売り出評判ったす。、おいしいじゅうす。

               名称未設定 3

 

 この小次郎親分の「甘いお灸だ」という言葉ですが、本当によいお灸をすえると、この表現にぴったりの感じになります。そのためには最高のもぐさを使い、小さく柔らかくひねって、水でぬらした皮膚上にやさしく置きます。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]




 




   図のお灸器具(3000円)を用いて「熱くない、アトのつかない“八分灸”」のすえ方とツボの取り方をお教えします。肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。
 一度来院されるのが最善ですが、無理な方には電話またはLineの動画でお教えします。お気軽にご連絡ください。
      お灸器具jpg


                                     TEL  :   072-367-3792


 有名な『孟子』に出てくるお灸のお話をしましょう。

 
                                

                     ◇     ◇


      民之帰仁也、猶水之就下。

       (中略)今、天下之君、有好
      仁者、則諸候為之矣。雖欲

      無王、不可得己。今之欲王者、

      猶七年之病、求三年之也。

      苟為不蓄、終身不得。苟不志

      於仁、終身優辱、以陷於死亡。

      (後略)

 


                     ◇     ◇ 

 右について、今里禎氏の訳文を紹介しましょう。
 
 人民が人徳を慕うのは、ちょうど水が低い方へ流れるように自然なことである。もし、人徳を好む君主があらわれれば、諸候は人民をその君主のもとに追いやることになる。そうなれば、君主は、自分では望まなくても王にされてしまう。

ところで、いまの諸候たちは、王になりたがっているくせに、そうしない。これは、七年ごしの病を治すのに、三年も干したよい「艾」(もぐさ)をさがすようなものだ。ふだんからの用意がなければ、望みがかなわぬままに死んでしまう。平素から仁徳に心がけなければ、死ぬまで苦悩と屈辱がつきまとう。

 以上が『孟子』の原文とその現代語訳です


                                                       よもぎを自然乾燥


  この「七年の病に三年のもぐさを求む」という語は、ここを原典として、これだけが独立してよく使用されたものです。特に我々の仲間うちではよく使われました。

 もぐさは、よもぎの葉の葉脈のうち最も細いところを使用します。そのためには、よもぎを刈りとってきて、軒下に吊るして自然によく乾燥させるのです。それをすりつぶして、太目の茎や太い葉脈を除きます。同時に、葉緑素や葉の裏にある()()()等も除去します。よいもぐさを作るには、大変な時間と労力が必要なのです.

 よいもぐさを使ってお灸をすえると、燃焼温度は高いのに、まったり(・・・・)として熱くなく、それでいて焼アトもつきません。そのため効果も全く違ってきます。本当によいプロが使うもぐさと、素人が薬局などで求めるもぐさでは、その値段において何十倍も開きがあります。だからお灸専門のプロから、譲り受けるのが最良の方法です。


狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]




 




   図のお灸器具(3000円)を用いて「熱くない、アトのつかない“八分灸”」のすえ方とツボの取り方をお教えします。肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。
 一度来院されるのが最善ですが、無理な方には電話またはLineの動画でお教えします。お気軽にご連絡ください。
      お灸器具jpg


                                     TEL  :   072-367-3792

 江戸時代の笑話に出てくるお灸の話をしましょう。安永六年に出版された

(あぜ)落穂(おちほ)』という本に出てくる『名灸』という話です。この本の作者は不詳ですが、出版元は遠州屋久次郎です。

 

名灸

 

 「貧乏を直す名灸、此方にてすへ置し申候」と看板

「さて/\世にはいろ/\の灸も有ものか」とすっとはいって、

「ちと御頼申ます。わたくし到って貧者(ひんじや)で御座りますが、どふ御療治(ごりようじ)で直りませふか」。息子が出て、

「親どもは今日は他行(たぎよう)(注①)で御座るが、拙者がすへて進ぜませふ」と、すへている最中(さいちゆう)親仁(おやじ)帰って、

「ヲゝよふ御座った、どれどれ」顔色を見て、

「ハアゝ貴様は余程強い困窮じやの」

「ハイ」

「そして何処をすへる」

息子が、「まづ七(注②)をすへて、根をたちませふと存じます」

「イヤ/\(それ)ではいくまい、章門(しようもん)(注③)を焼てしまへ」

                                   名称未設定 1

ツボの名前でかけことば

 

 右の文中、①の他行とは外出のこと、②の七とは、7番目の胸椎の両横で背筋のうえを示します。つまり背骨と肩甲骨との中間の場所を示し、今でも年配の人はよく使います。③の章門とは、脇腹で肋骨の一番下端にある肝臓に関する重要なツボの名前です。この場合、借金の“証文”とかけて使われています。

 

 以上を踏まえて、簡単に説明しましょう。

 

 貧乏をなおす名灸をすえるという所へ、すえて欲しいという人が来たので、外出中の主人に替って息子がすえる場面です。帰ってきた主人の質問に対し、息子が背中の“シチ”の部位に灸をすえて根本治療をしようとしている旨をこたえると、主人は「それでは手ぬるい。借金の証文を焼いてしまえ」と答えたという話です。江戸の庶民はツボの名をよく知っていたのです。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]



 




   図のお灸器具(3000円)を用いて「熱くない、アトのつかない“八分灸”」のすえ方とツボの取り方をお教えします。肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。
 一度来院されるのが最善ですが、無理な方には電話またはLineの動画でお教えします。お気軽にご連絡ください。
      お灸器具jpg


                                     TEL  :   072-367-3792


 

 

このページのトップヘ