狭山養生鍼灸院

福西式お灸・指圧blog

 読売新聞(平成24年6月17日)に次の記事がありました。


 抗不安薬や睡眠薬としてよく使われるベンゾジアゼピン系薬剤を長期使用すると、抑うつなどの副作用を招くのに加え、薬物依存に陥る可能性があるというのです。「そのため欧米では使用を4週間以内に抑えて依存を防ぐのが一般的だが、日本では長期処方が広く行われてきた。」と書かれています。また、「日本はベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用量が極めて多く、人口1000人あたりの使用量は米国の約6倍にのぼる。」とも書かれています。


 薬物依存に陥った患者が、急に薬の量を減らしたりやめたりした時の離脱症状についての記事を枠で囲って示しました。また、薬の名前も新聞の通りです。


 離脱症状をいかに少なくするかについて新聞に書かれていますが、ここに抜けていることについて述べたいのです。
        名称未設定 1
  
               薬物離脱にお灸

 それは、苦しい離脱症状を緩和するのにお灸が大変効果的であるという事実です。実際、うつ病・自律神経失調症・心身症等の神経科領域の病名をもつ人が沢山お灸をすえています。お灸といっても、熱くない・アトのつかない“八分灸”ですから怖いものではありません。八分灸とは、もぐさが八分くらい燃えた時につまんで取り去るすえ方で、熱くなく、アトは全く残りません。若い女性も多くすえています。

 なお私自身、若い時に、当時の病名で神経衰弱(現在では、うつ病や心身症に該当)で大変苦しみました。結局、お灸と『森田療法』で克服しました。『森田療法』とは慈恵医大の森田正馬博士が始められた方法で、一種の行動療法です。大変すぐれた方法です。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]

 




   図のお灸器具(3000円)を用いて「熱くない、アトのつかない“八分灸”」のすえ方とツボの取り方をお教えします。肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。
 一度来院されるのが最善ですが、無理な方には電話またはLineの動画でお教えします。お気軽にご連絡ください。
      お灸器具jpg


                                     TEL  :   072-367-3792
 

 近松門左衛門の浄瑠璃『おなつ清十郎五十年忌歌念仏』からお灸の話を続けましょう。

 

 播州姫路の米問屋・但馬屋の手代、清十郎は主家の娘であるお夏と密通します。その上、七十両の小判を盗んだとの嫌疑がかけられ、駆け落ちしようとしますが、その過程で同僚の源十郎を殺害します。捕らえられ、刑場に引き出されますが、自害を企て、息絶え絶えの中で父や妹に見守られている状況です。

 

身体の中を〝気〟が巡る

 

 <・・・これ親仁(おやじ)と、に、ど、息切任脈絶ゆる、両眼より、涙ばかりを暇乞(いとまご)親子、他人く、皆々り・・・

 

◇    ◇

 

 古代の考え方では、人体の中を『気』が循環しており、その通路を経絡(けいらく)といいます。経絡上にはツボがたくさんあり、そのツボから『気』が外界と出入りすると考えられています。たとえてみれば、大阪環状線が経絡であり、駅がツボということになります。

 

 経絡は複雑に走っていますが、最後は全部つながっています。この文に出てくる『任脈』も経絡の一つで、身体の正中に沿って走行し、最後は眼に入っています。『任脈絶ゆる』とは、任脈中を気が移動しない、つまり死の瀬戸際を示します。任脈が目に入っているので、涙ばかりが出ていると表現されています。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]

 




   図のお灸器具(3000円)を用いて「熱くない、アトのつかない“八分灸”」のすえ方とツボの取り方をお教えします。肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。
 一度来院されるのが最善ですが、無理な方には電話またはLineの動画でお教えします。お気軽にご連絡ください。
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                                     TEL  :   072-367-3792

 お夏清十郎の悲恋を題材にした文芸作品はたくさんあります。西鶴の『好色五人女』や坪内逍遥の『お夏狂乱』等と並ぶ近松門左衛門の浄瑠璃『おなつ清十郎五十年忌歌念仏』から、お灸の話をしましょう。

 播州姫路の米問屋、但馬屋の娘お夏と、手代の清十郎が恋仲になります。また、主家の金七十両が紛失します。お夏と清十郎の恋は露顕し、七十両も清十郎が盗んだとする嫌疑がかけられます。但馬屋には他に勘十郎と源十郎という2人の手代がいました。いろいろいきさつはありますが勘十郎が七十両を盗みとろうとして清十郎に罪をかぶせます。また、お夏清十郎の密会の場を見た格下の源十郎からの報告を受けた勘十郎は、それを主人に告げ口し、清十郎を追い落とそうとします。それを知った清十郎は、勘十郎を殺そうとして、誤って源十郎を殺してしまいます。

 清十郎は、主家の娘との密通、金の盗み、殺人の罪状で捕らえられ、刑場に引き立てられます。清十郎は自害を試み、それを見たお夏も(やり)す。

 刑場に来ていた父親と妹に対面しながら、息絶え絶えの清十郎の描写です。

 

〝任脈絶ゆる〟とは・・・

 

 <・・・我ら故にお夏様の自害、御恩の旦那の憎しみもさぞや増さらん、情けなや、この年までの御面倒、御恩を報ずることもなく、御苦労をかくること、これぞ黄泉(よみじ)(さわ)る。親仁(おやじ)様、と、呼びじろと、のあさうに、任脈絶ゆる、両眼より、涙ばかりを暇迄(いとまご)ひ、親子、他人く、皆々り・・・

 

◇      ◇

結局、勘十郎の悪企(わるたくら)判明し、勘十郎処刑が、清十郎まいす。おかえし、清十郎菩提(ぼだい)弔うというす。

 

 ここに出てくる『任脈』とは何か、それが絶ゆるとはどういう事か、次回に説明します。いずれにしろ、こういう東洋医学上の専門用語が浄瑠璃に出てきて、それを観衆が容易に理解できた事こそ、今からは想像できない事です。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]

 




   図のお灸器具(3000円)を用いて「熱くない、アトのつかない“八分灸”」のすえ方とツボの取り方をお教えします。肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。
 一度来院されるのが最善ですが、無理な方には電話またはLineの動画でお教えします。お気軽にご連絡ください。
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